パクパクですわ!のキャラに転生したんだけど、何か違いますわ……   作:クレナイハルハ

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パクパクですわ!!(挨拶)

~~ヌオダス~~

ウォッカ〈ようスカーレ……

???〈ヌオー

ウォッカ〈なぁ……こんなこと言うの、何か違う気がするけどよ。太ったか?

???〈ヌオー……

ウォッカ〈いやノーじゃないだろ!絶対それ太ってるって!

???〈ヌオ〜?

~~~~ヌオダス完~~~~




交渉ですわ(想定外)

 

メジロマックイーン(原案)side

 

 

ソファに座り、たづなさんがティーカップに入れた紅茶をそれぞれに配る。席としては、私を真ん中に右がシオン、左がナナだ。

 

ゴールドシップさんにより、私たちは学園へと拉致?されてしまいこうして、学園のトップの方と話すことになってしまうなんて思いませんでしたわ。

 

早速紅茶を一口飲む、正直こういう所に呼ばれたことなんて無いですし、元は一般人の私ですから緊張して喉がいつもより乾くのを感じますわね。

 

「えぇと、一応自己紹介は必要ですわね。私はアーリースタイル、左がナナシノテイオー、右がアグネスルクシオンですわ。」

 

「うむ、私はこの学園の理事長の秋川やよい。そして彼女は私の秘書の」

 

駿川(はやかわ)たづなです。ようこそ学園へいらっしゃいましたね。」

 

うん、出回ってるイラストやゲームのスクショでしか見たことない組み合わせですわねこの光景。

 

「ええっと、何故私達の事を?」

 

歓迎?と言われたがどちらかというとゴールドシップさんによる拉致に近いのですけど……。

 

今までの私の行動で、彼女達が私を呼ぶような事なんてあっただろうか?

 

 

アルバイトを掛け持ちしているのはバレてないだろうし………はい、現実逃避はやめますわ。やっぱり闇レースに出場したことが原因なのでしょうか。

 

だとしたら罰金?終身刑?死刑?罰金ならまだ大丈夫……とは言えませんが貯金を大きく崩す必要がありそうですわね……。

 

「…………疑問?動画を見たから来たのでは無いのか?」

 

「えっと私、ゴールドシップさんに半ば拉致に近い形で連れられて来たんですの。二人はその、私の事を心配してついてきて下さった感じですわ。」

 

「そ、そうか……」

 

「……」

 

みるみると理事長さんの顔が青くなっていく、なんかアニメだと脂汗がダバーっと流れていそうですわね。それに対して緑の悪魔と呼ばれても可笑しくない服を着ているたづなさんは頭痛を覚えたように片手を額に当てて酷く大きなため息をついている。

 

な、なんかやっぱり友人の言ってた通りゴールドシップさんってヤバイウマ娘なのかもしれませんわね。

 

友人曰く『こいつはヤバイぞ、なんたって公式に馬主がこいつはもっとヤバイと言ったUMAだぞ?』と言っていましたわね。

 

そういえば、あのゴールドシップさんは本当にあのような性格なのでしょうか?なんか流れてきた動画でドロップキックしてたり、船?の錨を振り回してたイメージがありますわ。

 

「まぁ、今その事は置いておきましょう。」

 

いや、拉致ですわよ。立派に罪ですわよ?流石は緑の悪魔………。ゴールドシップさんがいる限りこの世界で拉致は普通の事なのでしょうか?

 

「それより理事長、本題の方を」

 

「うむ、本題!我々『URA』はアーリースタイル、アグネスルクシオン、ナナシノテイオーの三名に対して、トゥインクルシリーズレースへの参加を要請する!」

 

デデーン!と言う効果音が聞こえた気がしましたわね。とういうが、ティ?トゥ、とぅいんくるシリーズ?とは何なのでしょう?

 

「へぇ……」

 

そんな私とは違い、とぅいんくるしりーず?について知っているのかシオンはニヤリと笑っているがナナは無表情のままである。

 

「ついては君の出走していた闇レースだが、以後の出走を回避してもらいたい。」

 

「あ、今のところはもう闇レースには出ないつもりですので、そこのところはご心配なく」

 

「きょ、驚愕!?理由は後で聞くが……と、とにかく話は最後まで聞いてほしい」

 

ア、ハイ。

 

「実を言うと君の参加していた闇レースには、URAの……腐敗した権力者が集まっている。」

 

いやそうでしょうね……闇レースとかに賭博場に集まるのは権力者やお金持ちばかりと相場が決まっておりますわよ?気高い革命の志も、いつか民衆と官僚主義に飲まれていくなんて、ガンダムでアムロも言ってましたし。

「トゥインクルシリーズといえば聞こえはいいが、要はウマ娘たちの走りを売り物にして稼いでいるのだ」

 

と言うか、所々聞いただけでもやっぱり組織とかはどこも同じで権力者が悪いことしてるのですわね。あ、黒の組織は別ですわ。あそこは中身も外も最初からブラックでしてよ?

 

「地下で行われている非公式レース……君たちの言う闇レースにおいてもそうなのだが、1レースごとに大きなお金が動くのだ。権力者にとっては、公式のレース達の方が良いはずなのだ」

 

うーん、なんでしょう?

 

まったく何の事か………今のところは私たちに闇レースに出て欲しくないと言う説明でしょうか?

 

まずいですわね、全く脳が働かないですわ。中学の授業の七割を寝ていた私は先程から睡魔が来てヤバイですわ、なんか授業中みたいになりそうですわ。

 

それでもポーカーフェイスと姿勢を保ってられるのは流石はメジロマックイーン原案の体ですわね(謎理論)。

 

「こちら、デビューから1年間所属することになるジュニア級に開催されるレースの一覧ですよ、ご覧ください」

 

私が眠りそうなのを耐えているのを黙り込んでいる、売り込みが足りないと考えたのかたづなさん(?)がレースの一覧表を持ってきてくれた。

 

急に話しかけられてビックリと体が跳ねそうだったのをどうにか止めて軽く会釈してからたづなさんが差し出した紙の束を受け取り、すべてのレースに目を通す。

 

うーん、あくまでも私の知る知識はキャラクターのみですから、ゲームに出てきたレース……天皇賞やら有馬記念やらG1やら言われても、正直全く分かりませんわ……。

 

私、賭け事とは無縁の人生を送ってきたので……。

 

そう思いながら渡された紙に書かれているレースの名前を流し見て行く。

 

有馬記念って何なんですの?有馬の温泉とかのことですの?温泉宿がなん周年とか、そう言うことですの?

 

天皇賞って何?なんか名前からして凄そうなのは分かりますわ。フェニックス賞?おのれデスフェニ……最後の抵抗で出した覇王黒竜を破壊されたのはマジ許すマジですわ、呪いますわ。

 

へ?リンドウ賞?……隙をついてぶっ殺せってことですの?神を喰らえば良いんですの?GOD EATERは神作ですわよ?やっぱり武器は槍ですわ!

 

ファンタジーステークス?幻想の生き物でも現れるんですの?ペーガサスふぁんたじーそう夢の中ですわね。フェアリーステークス?ドラゴンスレイヤーの方でもいらっしゃるんですの?魔導士ですの?

 

それしても各レースの出走条件や格付け、環境条件そして報酬額が記載されているのですが……一、十、百、千、万、十万、百万、千万……な、なんだか気が遠くなってきましたわ。これでも私庶民の出でいらっしゃるのよ?

 

「総取りと言うわけでもないんだ、気にする必要もないねぇ」

 

私が頭に?を浮かべまくっていると、シオンがその紙を手にして楽しそうに、いやどこか懐かしむ様に目を細めている。

 

取り敢えずほかのレースも見てみましょうか、見るだけならただですし。

 

「いや何、今更ホープフルだなんて見せられるとは思わなかったからねぇ」

 

ほーぷふる?なんですのそれ?私の知るホープは希望の皇で、戦いはここより始まるしか知らないですわよ?

 

ん?アスター賞?ハスターではなくって?いあ、いあ!して邪神でも呼び出すんですの?

 

もみじステークス? もみじって、犬走? 東方のプロジェクトですの? あの方の速さには流石に勝てる気はしませんわ。

 

「提案、トレセン学園は全寮制。聞けば君達はアパート暮らしだそうだが」

 

へ?私の個人情報が知られてる?住んでるアパートばれてますの?いつの間に?窓からは此方を見てくるような人なんて見かけませんでしたわよ!?

 

「部屋をそれぞれに割り当てる事もできる。もう野草を食べたりしなくても済むのだぞ?学園の食堂は食べ放題とまでは言わないが美味しいものばかりだ」

 

あ、それはオグリキャップさんやらスペシャルウィークさんの画像で知ってますわ。確かイラストでは保健室に連れていけば直るんですわよね?不思議ですわ……ウマ娘の神秘ですわ……。

 

てかあれ、何で私が雑草やらを食べていると知られてるんですの!?しかも苦渋の決断で食べてると勘違いされてる?

 

野草、好んで食べてるんですけど?しかも食べるとしても私だけですし…シオンやナナには食べさせられませんし。

 

でも野草もバカに出来ませんのよ?天ぷらにしたり、おひたしにしたりしたら美味しいですし、洗って乾かしてからお湯で煮だせば美味しいお茶になるんですわよ?

 

そんな事を考えつつも冷静を装って紅茶を飲む、ハイペースで飲んでますけど偉い人と話すのはいくら飲み物があっても足りませんわ。

 

「ふふ、紅茶のお代わり用意しますね」

 

そう言ってティーポットを傾けて新しくお茶を入れてくれたたづなさんに軽く会釈だけして返す。

 

うーん、何か凄く優しい目で笑われた気が……これ普段から飲み物もお茶も飲めなくて沢山飲んでるのは久しぶりに紅茶を飲めているからハイペースで飲んでいると思われました?

 

違うんですの、こういう偉い人と話すのって凄く喉が渇くだけなんですの。面接とか校長室とか職員室とか、そんな感じなんです。

 

そう言えばナナ、ここに来てからずっと一言も話していないですわね、少し様子が気になりますわ。でもこうして対面で話してますし目線を他所に向けるのは不味いですわよね。

 

「改めて提案!生活はトレセンで保証する、お金が足りないのなら稼げるレースを用意しよう。君たちのようなウマ娘なら専属トレーナーだって付く、どうだろうか?」

 

 

『私は走りに来たわけではっ!』と言いながら無双するとかこの体ならあり得るんですよねぇ。

 

僅かに不安そうな様子で話す理事長、こうしているとなんだか子供をいじめていると言うか、強要、無理強いをしているような罪悪感が湧きますわね。

 

と言うか、私別に走りたいわけでは無いんですのよ?

 

速くて強いウマ娘ならトウカイテイオー(主人公)やらスペシャルウィーク(主人公)がいるでしょ?

 

「知ったことでは無いねぇ。アーリィ、言ってやりたまえよ」

 

わたくしが!? この状況で更に!? もう理事長泣く一歩手前ですわよ!?

 

シオン、なんだか私だけ悪者にされているような気分になりますわ……恨みますわよ。

 

「……私が代表して発言させて貰いますわ。」

 

紅茶を最後の一口として飲み干し、緊張で乾く喉を潤してからカップを置いて目を一度閉じる。

 

目蓋を開き、まっすぐ理事長である彼女の瞳を見つめる。

 

「まず、先程申し上げたもう闇レースに出ないと言う発言についてです。」

 

「拝聴、君がもう闇レースに出ないことは安心できたが何故?」

 

「あの時、生活するお金が無くて困っていたのです。たまたま闇レースの参加募集を見つけて応募したのであって、今はアルバイトも順調ですし、生活費もしばらく分は蓄えがありますわ。なので、闇レースにはもう出ないつもりですの」

 

「理解、君達が闇レースに出ないことは安心した。ところで、先程の君たちに提案した事はどうだろうか?」

 

「申し出はありがたいですが、お断りさせて頂きますわ。私たち、今の生活で満足しておりますの。」

 

恐らく頷く私を想像していたのか、理事長の期待に溢れた瞳が驚愕を表すように見開いた。

 

その様子を眺め、少し罪悪感を感じながら深呼吸をする。一応、誤解も解いた方が良さそうですわね。

 

「野草を食べていたのは私だけの頃の話ですわ。それに今となっては趣味ですし、案外美味しいんですのよ?雑草って。」

 

そう言ってから両隣にいる二人を見てから再び理事長さんに向き直る。

 

「今はその必要もない事ですし、ナナやシオンの体に悪いですもの。それに生活は今の家の方が良いですわ。いくら大きな部屋があっても落ち着きませんから」

 

庶民の出なもので。

 

でも大きな部屋一つまるごと使えるならLBXやガンダムの巨大ジオラマを作ってみたいですわねぇ。浪漫ですわ。

 

それにもし引き取られるなら、やよいさんもメジロ家も大きな家ですし。そう言う所のお嬢様って、ダンスやらしきたりやらパーティーやら人間関係やら、色々とめんどくさそうなイメージがありますわ。

 

それに、トレーナーとのトレーニングって面倒くさそうですし。

 

……なにより、引っ越すのって準備も引っ越した後も面倒くさいですし。

 

微笑みながら、そう話し続ける。

 

「普通のウマ娘なら、その提案は悪くはありませんわ。賞金額の高いレースに出られて、専属のトレーナーもいる安定した生活。どれも私たちがそれを幸せと思うか、満足するかと言うことを除けば、ですが」

 

もし、ナナが学園に入ることは出来ても通うことは無理だろう。育成ゲームならあり得るであろう過酷なトレーニングを行った場所(トレセン学園)にもう一度通うなんて。

 

さて、流石にそろそろ失礼した方が良さそうですわね。

 

「さて、そろそろ失礼しますわ。帰りましょうシオン、ナナ」

 

そう言いながら立ち上がり、二人にもアイコンタクトをする。

 

「制止!トゥインクルシリーズで走れば、賞金も名声も社会的地位だって掴める!もう一度考え直して───」

 

「要らないよ、そんなの」

 

ここで初めて、ナナが口を開いた。何故でしょう?ナナから黒いオーラが出ているのを感じますわ。

 

()()は、アーリの為なら……アーリが望むなら、ボクは5億でも10億でも稼いでみせる。」

 

あ、あら?なんか雲行きが?それにさっき闇レースに出ないって言ったばかりですのよ!?確かに、また本当にやばくなったらレースするかもですけど。

 

と言うか、ナナからヤンデレのヤの字を感じますわよ?私刺されたくないですわ!?

 

ちょっとシオン?なにをクスクス笑ってるんですの?微笑ましい?今のナナそんなレベル越えてますわよ!?ひっぱたきますわよ!?

 

「親子でも3代でも遊んで暮らせるぐらいの財産をね。帰ろうアーリ、今更こんなところなんて来ない方が良かったよ」

 

そう言って私とシオンの手を引っ張って教室の入り口の扉へと向かうナナに引っ張られて歩く私とシオン。

 

あ、二人や私の身分証について話すのわすれてた。でも今さらまだ話があるなんて言いにくいですし。

 

「それでは、さようなら」

 

「ま、待って下さい!」

 

そう言ってナナがドアノブを掴んだ、その時だった。理事長の横に立っていたたづなさんの声に振り返る。

 

「その答え、レースで決めませんか?」

 

遊星!?たづなさんは決闘者だった!?

 

やはり、答えはレースの中でってネタに走ってる場合ではありませんわ!?

 

「分かった、ボクが出る。」

 

ちょっとナナ?

 

「ボクがレースに勝ったら、ボクたちの事はもう放っておいて」

 

こうして、まさかの公式レースが確定した。

 

これ学園側のウマ娘達にどう説明するんでしょう?それに野次馬に騒がれないでしょうか?不安ですわね。

 

それで……いつからナナにヤンデレフラグが!?

 

 

 

 

 

 

 

あと、なんかそんな話をする事になったのならもう一度座った方が良いのでしょうか?






そして本日から活動報告でとある募集をしてみることにしましたわ。

https://syosetu.org?mode=kappo_view&kid=282328&uid=276685






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※2022年7月11日、文章を一部変更しました

みんなはどのウマ娘が好き?

  • 雑穀精神!?ライスシャワー
  • 鹿毛嫌い!?スペシャルウィーク
  • 妹現る?アドマイヤデネブ
  • 闇の化身?ヤミノビジン
  • 元モブ娘?ブリッチコンプ
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