パクパクですわ!のキャラに転生したんだけど、何か違いますわ…… 作:クレナイハルハ
たづな《お久しぶりですトレーナーであり作者さん。ゲームも小説も放って何をしていたのですか?
作者《ちょっと出張が忙しくて大変で……
たづな《パルデア地方での宝さがしは楽しかったですか?
作者《ストーリーも良かったですし、図鑑埋めるのが大変で………たづなさんは行かなかったんです?
たづな《私は蟻から地球を守ってましたが、ちゃんとここで働いていましたよ?
作者《すぅ………実はまた出張に
たづな《どちらに向かわれるのですか?トレーナーさん。プロデューサーですか?それともマスターですか?はたまたハンター?まさかRに乗ってるんじゃないですよね?
作者《ちょっとレジェンドと共にプレデターへ
たづな《書きましょうね♡トレーナーさん♪
作者《俺の側に近寄るナァァァァァ!?
33話《こうして生まれたのが俺ってわけ
それでは本編どうぞ
メジロマックイーン(原案)side
引っ越しから数日、新たな家での生活も落ち着いて来た今日この頃。我が家でも続いていた長い会議がとうとう終わり、その報告のためにも今日私はトレセン学園へと足を運んでいた。
それにしても何度見てもバカでっかい学校ですわね。こんな学校は大学やアニメじゃないと見かけませんわ。
そんな事を考えつつ、学園の門を潜る。今日のファッションはいつもと違い帽子で髪を隠した疑似的なショートヘアのマックイーンとなっている。これはナイスネイチャに提案されたのを試してみた結果である。
長い髪の生活にはなれたが、短い髪はどこか前世の懐かしさを感じつつ教室で授業を受けるウマ娘達が見える廊下を歩きながら理事長室へと向かう。
それにしてもあれだけトレセン学園に来ることを避けていたのにいざ何度か来ると、もうこの学園の雰囲気に慣れてしまった自分は何処でも寝られる体質と似た、どんな場所でもすぐ慣れる体質を持っているのだろうか?
そんな事を考えながら理事長室をノックし、中に入る。するとお茶の用意をしているたづなさんといつも通り理事長の椅子に座った秋川やよい理事長の姿があった。
「失礼しますわ、例の件で報告に来ましたわよ」
「歓迎ッ!!良く来てくれた、座ってくれ!茶菓子は用意しているぞ」
「今用意しますね」
達筆な歓迎の文字が描かれた扇子を他所にたづなさんに勧められたソファに座る。そしてお茶菓子を用意してくれると言うたづなさんに軽く礼をしつつ理事長へと向き直る。
「頂きますわ」
「うむ!」
たづなさんが持ってきた苺大福をテーブルに置く。早速1つ手にとって口に運ぶ。
ふぅ、何故和菓子版のスイーツパラダイスがないんですの………あったら絶対に行きますのに。文字通りのスイーツ脳を改めて自覚しつつ飲み込みお茶を飲んでから口を開いた。
「彼女の顔写真と名前の件なのですが」
そういうと理事長とたづなさんは真剣な様子で聞く態勢を作っていた。
「確か別の世界のナイスネイチャさんでしたか」
「驚愕……まさか別の世界のナイスネイチャまでもがこの世界に来るとは」
そんな声を漏らす二人に心の中で同意しつつ、携帯を取り出して二人に見えるようにしてからある動画を再生する。
二人が画面を見つめていると一人の
『アハハ、こんにちは理事長さんとたづなさん。その、ナイスネイチャ改めワイドネイチャで~す。』
気まずそうに苦笑するナイスネイチャいや、ワイドネイチャは理事長やたづなの知る彼女とはかけ離れていた。この世界のナイスネイチャは先日、G1レース……それも有馬で勝利したウマ娘であり彼女の笑顔は達成感と歓喜の思いで溢れていた。
だが画面に映る彼女は違った、元気が無く小さな挨拶。曇った瞳に何処か達観した様子の彼女は全くの別人の様だ。
『その、なんか迷惑かけちゃってすいません。私、学園のチームのみんなから逃げ出しちゃった身なので………貴方達が私の世界のお二人では無いと分かってても、少し顔を会わせるのが気まずくてアーリさんにこの動画を届けてもらう形にしたんです』
「チームから、逃げだした?」
「きょ!驚愕!?何故だ!?」
チームから逃げだしたその事実は二人を驚愕させた。今までアーリースタイルの元にいる二人のウマ娘、アグネスルクシオンとナナシノテイオーはどちらも過去を明かしたことがない。
故にチームから逃げたと言う彼女の過去に関連するであろう言葉に驚きの声を漏らした。
『その、私はチームのサポーターみたいな物だったんですよ。チームが勝つために、レースで他のチームの子を動揺させたり体力を奪ったりする、いわゆるデバッファーですね。』
デバッファー、その言葉の意味はネットゲームなどで敵キャラや相手プレイヤー等にステータスが低下したり毒や麻痺、火傷等の状態異常を発生させるキャラクターを指す。
『損な役回りだったんですけど……それでも私は良かった。トレーナーさんが、みんなが喜んでくれたから……それでもよかったんです。でも、あの人は変わってしまった』
過去を話すワイドネイチャの表情は段々と曇っていく。
『私じゃない、私より強い新しいデバッファーを見つけちゃったんですよ……それで簡単に言うと私、用済みになっちゃったんです。だから、私捨てられちゃって……』
最後には泣きながらそう話すワイドネイチャに理事長は自然と手に力が籠っており、たづなに至っては無表情のまま握り拳を作っていた。
たづなさんの握り拳からは、ギシギシギシギシと言う音が聞こえ始めた。
え?え??ゆるざん???たづなさん今すぐにでもゆるざんって叫んで変身しそうなんですけど!?たづなさんはBL○CKだった!?てか人間だよね?たづなさんって人間だよね?そんな音出せるの人間って???
そんな事を考える中、動画は進んでいく。
『信じられないかもですけど、いつの間にか私はこの世界にいて。自分を証明出来る物が無くてアーリに拾って貰えて、理事長さん達に頼めば身分証明書を貰えるんじゃないかって思って。こんなこと信じられないと思うんですけど、助けて貰えませんか?』
そこで動画は終わったのでスマホの電源を消してポケットに仕舞う。
「それで改めて彼女の身分証明書の製作を頼みに来たんですの」
「了解、出来るだけ早く用意するよう手配する。たづな」
「はい、少しお待ち下さい」
そう話すと理事長とたづなさんは元の表情に戻り理事長は扇子を開き了解の文字を出すとたづなさんは携帯電話を手に取り理事長室の外へと出ていく。
さて、報告も終えましたし私は帰ってSAOシリーズでも一気見するとしますわ。
「質問! ところで君はウマネストと言うものを知っているか?」
「ウマネスト???初耳ですわね」
ウマネスト……ネストボールの親戚ですの?そう言えばネストは巣と言う意味ですわね、虫か何かでしょうか?だとしたらウマが付くのは変な気が……。
「うむ!説明しよう、たづな……は今外だったな。ウマネストとはVRウマレーターを使ったシミュレーター装置だ。この装置を介して様々なオンラインゲームに参加できるのだ!!」
そう言いながら革命と書かれた扇子を持つ理事長は持っていたスマホでウマレーターと思わしき装置の画像を見せてくる。
これは……SAO!!いやどちらかと言うと装置の大きさ的には名探偵コ○ンの映画のコクーンに似てますわね。
「それは楽しそうですわね」
「後から二人のウマ娘が使用する予定なのだが、1つ装置が空いている。良ければアーリースタイルも使ってみな───」
「やりますわ!!!!」
「そ、そうか。すぐに案内させよう。」
その後、お茶を飲み干したタイミングで通話を終えて入って来たたづなさんに案内して貰いVRウマレーターの装置が設置された部屋に入る。
そして私が装置が設置された椅子に座るのを確認したたづなさんが口を開いた。
「それでは始めますよ」
「えぇ、お願いしますわ。ふぅ、リンクスタート」
次の瞬間、私の意識は暗転した。
ライスシャワーside
ライスはメジロマックイーンさんと一緒にVRウマレーターでファンタジー世界に遊びに来ていた。ライスの職業はアサシンでマックイーンさんがプリースト。
この世界では学園の制服や勝負服とも違う服装のマックイーンさんや自分の姿が凄く新鮮でこんな服を着たらこんな風に見えるのかと知ることが出来た。
ちなみにライスの装備はナイフでマックイーンさんは杖でライスが前衛だ。年上の先輩として戦闘はライスが頑張らないと。
ちなみにライスは青と黒のアサシンっぽいズボンと上着でマックイーンさんは青と白のゴシックドレスの格好をしている。
そんなライスたちは二人以上から参加出来るクエストに参加する事になった。マックイーンさんもライスもレベルを上げて良い装備が欲しかったからすぐにクエストの対象モンスターがいる場所に向かった。
でも私たちは知らなかった、そのクエストはネットで有名な初心者殺しの高レベルクエストだった事を。
──────────⏰──────────
「マックイーンさん回復魔法をお願いします!!」
「い、今発動しますわ!!」
目の前に映る画面の端にあるライスのHPが残り半分以下になったのを確認しつつ敵モンスター、二足歩行で大きな剣を持つ大きな犬さんの『アグリオス・ザ・ギガンティスヴォルフ』の攻撃を走って避ける。
ライスとマックイーンさんの回復アイテムは底を尽き回復方法がマックイーンさんの魔法のみ。そんな状況なのにモンスターのHPは二割しか削れていない。
弓か何か、遠距離攻撃手段があればいいのだけれどアサシンとプリーストには望めない。バックスタブのダメージボーナスを狙って後ろに回る?オオカミさんの攻撃がマックイーンさんに届いちゃうからだめ。正面突撃はアサシンの性質上出来ないし、動き回ってもマックイーンさんが狙われちゃう……。
ライスが突撃してマックイーンさんには下がってもらうしかない!
そう思いナイフを持つ手に力を込めた、その時だった。
オオカミさんが見た事のない動きをした、次の瞬間。オオカミさんの口から炎が吹き出しライスの方へと迫る。
「ライスさん!!」
あぁ、このままやられちゃったらマックイーンさんも私もデスペナルティで少しレベルが下がっちゃう。
ダメダメな先輩でごめんね、マックイーンさん。
そう思いながら迫りくる炎を見つめる。
その時だった、私と火球の間に突如として影が割り込み、その次の瞬間、炎が消滅した。
「え?」
目の前には青いメスジャケットとズボン、そして腰から黒いマントを掛けた中学生くらいの男の子が綺麗な真っ白な剣を振るった状態で立っていた。良く見れば彼のもう片方の手にはまるで夜を想像させるほどに真っ黒な剣を持っている。
「待たせた」
男の子は構えていた白い剣の先を地面へと向けて振り返る。彼は真っ黒な髪に何処かすぐに消えてしまいそうな儚さを感じさせる笑顔を浮かべた。
「貴方は一体……」
「話は後だ、今はこいつを片付ける」
ライスを心配して近付いて来てくれたマックイーンさんに男の子はそう言ってポーションか入った瓶を投げる。慌てて私とマックイーンは瓶をキャッチして鑑定する。
「マナと体力を回復させるデュアルポーションだ、先に攻撃してるから飲んだらすぐに攻撃を再開してくれ!」
そう言って男の子が黒と白の剣を構えオオカミさんへと駆けていくのを見てマックイーンさんと一緒に急いでポーションに口を付ける。
男の子が助けてくれてからオオカミさんのHPはどんどんと減っていった。マックイーンさんも回復だけでなく魔法で防御力をあげたりして、ライスはナイフの連続攻撃でオオカミさんのHPを削っていた。
そしてオオカミさんのHPが残り四割をきったときだった。
突如としてオオカミさんがもう片方の手でライスを捕まえそのままマックイーンさんの方へと投げ付けられる。
「ライスさん!!」
マックイーンさんが私を受け止めようとするけど、勢いが強すぎて一緒に吹き飛ばされてしまう。男の子から貰ったポーションももう無い。ライスとマックイーンさんのHPは少しでも攻撃が当たったらもうダメだ。
立ち上がろうとした時にはオオカミさんが目の前まで迫っていて持っていた大きな剣を構えていた。
「あ……」
走るのも、マックイーンさんが障壁を張るのも間に合わない。もうダメだと思い動きが止まった、次の瞬間に男の子がライス達とオオカミさんの間に入ってオオカミさんの剣を両手の剣で受け止める。
「グッ……させない!!」
そう言って男の子はオオカミさんの剣を弾くとオオカミさんに接近しながら剣を構える。次の瞬間、黒い剣に雷が迸り白い剣からは冷気からか白い煙が出ていた。
「決める……アブソリュート、ワンッ!!」
男の子が剣を振るう、オオカミさんのHPがどんどんと削れていく。男の子の攻撃はまるで踊るように素早く移動しオオカミさんの攻撃を避けて雷のように素早く剣を振るっていた。
そしてとうとうオオカミさんのHPがゼロになり、オオカミさんは倒れ伏して粒子となって消滅しライスとマックイーンさんの目の前にはレベルアップを知らせる画面が表示されていた。
「ふぅ、お疲れ様」
「あの、助けてくれてありがとうございます。えっとライスの名前はライスシャワーでマックイーンはメジロマックイーンです!!」
剣を鞘にしまった男の子にそう言って頭を下げる。本当に倒せて良かった、これでライスもマックイーンさんもデスペナルティを受けなくて済む。
「貴方は?」
「俺はリース、ソロだ。それじゃ」
そう言ってマックイーンさんの質問に答えた男の子、リースさんはその場から走り別のマップへと消えていった。
「凄く強い人だったね、マックイーンさん」
「えぇ、きっと高レベルのプレイヤーですわね。デュアルポーションなんて私達ではまだ手が出せませんわ」
ライスもいつかリースさんみたいに一緒に遊ぶみんなを助けられるようになれるかな?
そう思いながらライス達は装備を更新するために町へと向かうのだった。
「ふぅ、バレなくて良かったですわ」
そう言いながらリース、いやアーリースタイルは安堵の息を吐いた。
理事長からウマネストを進められSAOですわ!!と即座にアバターを製作しひたすらファンタジー世界のゲームでレベリングした結果がこれである。
【名前】リース
【性別】男
【LV】40
【ジョブ】ブレイダー
【武器1】『ダークインパクト』
『インパルス』と『ダークノワール』を合成した結果生まれた深い黒の刀身を持つ剣。黒閃となった斬撃は敵に衝撃を与え屠る。
【武器2】『ヴァイセロークス』
白の片手剣、ヴァイセを使い続け進化させた者が手にする事が出きる純白の剣。使ってきたヴァイセの軌跡を内包する剣。
【EXスキル】Absolute One
片方の剣に氷属性、もう片方に雷属性を纏わせ敵モンスターへと9連撃を放つ。
「それにしても声まで変えられるって便利ですわねぇ……」
一応、リアルの姿でも遊ぶことは出来るのだが折角だからとアバターの性別を男に変え容姿も思いっきり変えてみたのである。
そしてゲームを楽しみそろそろ帰ろうと思ったときに偶然体力が残り少しのライスシャワーさんとメジロマックイーンさんが『アグリオス・ザ・ギガンティスヴォルフ』と戦っている場面に遭遇し、どうにかバレること無く助け、逃げる事に成功したのだった。
「取り敢えず戦ったらお腹が空きましたわ、早く家に帰ってご飯にするとしましょう」
そう思いながら私はウマネストを止め学園を後にしたのであった。
ご愛読ありがとうございました
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