パクパクですわ!のキャラに転生したんだけど、何か違いますわ……   作:クレナイハルハ

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パクパクですわ!!(挨拶)

夢のレースも近付いて来ましたわね、ドキドキですわ。

所で、シュヴァルグランの実装まだですの?








消えませんわ(フラグ?)

大地、空、海の繋がる神秘的な光景の広がる世界、大地と繋がる海が暗い夜を照らす太陽を反射させ美しい光景を産み出していた。

そんな幻想的な場所には三人の人影があった。

 

「いやぁ、現世は楽しかったねぇ!カラオケは勿論だけどご飯が最高だったよ」

 

「現世、素晴らしかったですね~♪」

 

それはお腹を擦り満足した様子で微笑むダーレーアラビアンに頬に手を当て笑いながら銭湯での出来事を思い出す様子を見せるゴドルフィンバルブ、そしてそんな二人に対して何処か神妙な表情を浮かべるバイアリータークだった。

 

「……ダーレーアラビアン」

 

「は、なんだいバイアリーターク?もうお説教なら勘弁して欲しいなぁって───」

 

「彼女のリミットドロップ、あれの意味をきちんと彼女に説明してなかったが……いいのか?」

 

「あら?話してなかったのですか?」

 

バイアリータークの発言に驚きつつ首をかしげるゴドルフィンバルブに、ダーレーアラビアンはまるで子を見守る親のような、どこか達観した様子で頷いた。

 

「だって、限界は()()()()()からこそ意味がある。最初から定められているからこそ、知っているからこそ、人は……ウマ娘はそれを乗り越えようとする。()()は定められた限界を越えようとする者だろう?ふふふ、彼女なら案外すぐに乗り越えそうな気がする」

 

楽しそうに、あるいは新しいおもちゃを買い与えられた子供のように笑う彼女にバイアリータークは銭湯でサウナを共にした少女の姿を思い浮かべ軽く息を吐いた。

 

「お前と言う奴は……まぁアイツは我々の叡知をその身に宿した。十分素質はあるのだろうが、その…嘘は良くないと思うんだが」

 

「あら~1200m×3=長距離をトレーナーとあの子が傷付かないように見逃した女神とは思えない発言ですねぇ」

 

頬を人差し指でかくバイアリータークに楽しそうに、以前にあった出来事を思い出し両手で口許を押さえつつ話すゴドルフィンバルブ。

 

「そ、それは!?」

 

「へぇ、そんな事をしてたなんて初耳だなぁ?ねぇ、バイアリーターク?」

 

若干頬を染めて言い訳を考えるバイアリータークに楽しそうに詰め寄るダーレーアラビアン、そして、そんな二人をニコニコと見守るゴドルフィンバルブ。

神界、本来三女神が現世で走るウマ娘達を見守る場所には楽しそうな少女達の声が響いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メジロマックイーン(原案)side

 

 

自分の部屋の座椅子に座りながらミニテーブルに乗っているノートパソコンで様々なゲームのログインボーナスの取得やイベントミッションを進めていく。

棚には沢山の作ったプラモデル達やフィギュアが並び、本棚には沢山の本や漫画が並んでいる。

久々にトレセン学園に行かず、家で過ごしている訳だ。引っ越しそれぞれの部屋があるため、それぞれが思い思いに過ごしている。

普段だとナナとワイドは二人でウマホを使ったモバイル系のFPS等のゲームや私が貯め続け、結局は捨てられていないラノベや漫画を読んだりしている。テレビを見るのは、シオンくらいだろうか?彼女は情報収集と言う名のネットサーフィンをしている。

さて、なぜ私が『普段だと』と先程の話の前に着けたかと言うと………。

私は、無言で正面から抱き付き、引っ付き虫状態になっているナナ、無言で私の左隣に座りもたれ掛かってくるワイド。そして私の座る座椅子に背中合わせの状態で座っており表情の伺えないシオンを見て口を開いた。

 

「いや自分の部屋とは?」

 

「……?」

 

「アーリさんや、ゲームの手止まってますよ?」

 

「あ、タイムボーナス……危なかったですわ。百歩譲ってナナとワイドは分かりますが、シオンまでこうなるのは珍しいですわね?」

 

「今さら気にすることは無いだろう?それに……君が、急に消えてしまうような気がしてね」

 

シオンの発言にナナの抱き付く力が強くなり、ワイドが私の片腕を両手で抱えるように抱き付き距離が狭くなった気がした。若干だがシオンの肩が震えているのが背中越しに伝わってくる。

何かあったのだろうか?そんな純粋な疑問にゲームをホーム画面に移動させてノートパソコンから手を離し背中合わせのまま口を開いた。

 

「何か、ありましたか?」

 

「夢を見たんだ……君が、私達を見ていつものように笑いながら光の砂となり宙へと消えていく夢を。はは……全く、非科学的だろう?」

 

「そう、ですわね」

 

まるで余命宣告を受けた患者のような、どこか達観し全てを受け入れたように俯き話すシオンにそう相づちを打つ。

 

「だが、私の身には非科学的な事が起こってしまっている。世界と世界の移動、それに前に会ったあのウマ娘でさえそうだ、彼女は無から有を産み出していた。更には君が領域(ゾーン)を使い続ければ骨折する可能性があるだなんて普通なら信じないであろう予言を唱え、本来なら概念とも取れるウマ娘の領域へのセーフティでさえ無から産み出していただろう?夢じゃないことは君の胸元に灯るそれが表している。」

 

私の着る服に必ず現れるダーレーアラビアンさんの施した、領域の使用による骨折を防ぐために与えられたリミットドロップと呼んでいるブローチを見下ろす。淡く光が灯り輝き続けているソレが何を動力として光っているのか、なぜ着る服全てに現れるのかは分からない。

 

「そんなものを見ていると、君が光の砂となって消えてしまうのは正夢でいつか来る未来だとそう思ってしまってならないんだ」

 

振り返れば膝を抱えて顔を埋めるようにして話すシオンの姿が見えた。いつも頼もしい姿ではなく、どこか弱々しさを感じる出会った最初の頃のような彼女の様子にそっと私は前を向き直る。

 

「事実は小説より奇なり、とは私達のこの状態の事を指すのでしょうね。」

 

現実、私は空想のようなことにばかり遭ってきた。ただのウマ娘ならまだ穏便に済んだのにまさかのメジロマックイーンの原案の姿となった。

それだけではなく、様々な世界から弾き出された三人のウマ娘と出会い共に生活している。

 

「あぁ、確かにいつかは覚めてしまうような夢のような事ばかり起こっていますわ。でも、一つ変わらない現実があります。私は今、ここに生きていて皆と共にありたいと思っている……だから」

 

そう言いながら私は顔だけ背中に振り向きシオンと目が合う、彼女の瞳をまっすぐ見つめて私は告げた。

 

「私は消えませんわ」

 

すると僅かに安堵した様子でシオンが笑ったのを確認して私はノートパソコンに向き直り、稀にナナやワイドの頭を撫でつつゲームを続けるのだった……丁度良いところに頭があるのですから、撫でてしまうのは仕方ありませんわよね?

 

 





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