東方幻創弾 〜Phantasm memories from Buster.〜   作:蒼いなんでも屋

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 幽々子様と、ゆかりん、こと紫。
 古くからの知り合いで、たまにハイレベルな会話をしてしかもその意図をお互い理解し合える。
 そんな古参2人の活躍回。

 ちょっと原作ネタバレですが、この2人は実は、妖々夢のメインのラスボスとルナティックのラスボスだったりします。
 そこらへんしっかり考えてあるんだよ!


 嘘です偶然です。すみません。




 今回はすこしだけ長いかもしれません。









008. 薄紫色の舞

 半霊の身勝手で喧嘩し別れた事を隠していたのが発覚した妖夢。

 

 

 しかも感覚を(本来は動きも)共有する「魂魄【幽明求聞持聡明の法】」を半霊が使用した事により、妖夢は半霊が食らったダメージで倒れてしまう。

 

 博麗神社に向かい、情報を得ただろう紫を呼び出すべく急ぐ霊夢達。

 

 

 

 一方の半霊は、新手の機怪【ブレイド】タイプ相手に、妖夢が倒れる原因である傷を負わされていた……。

 

 

 

 

 

 

 

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少女移動中…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ霊夢」

 

 星羅は飛びながら、前を行く霊夢に尋ねた。

 

「何? 紫ならどうせ勝手に出てくるわよ」

「その紫さんなんだけどさぁ……まだ日付も変わってないのに、どうして紫さんがもう情報をいれたってわかるの?」

 

 霊夢は少しだけ考えると、

 

「勘、よ。カン」

 

とだけ答えた。

 

「ええ!? それって大丈夫なの……?」

「大丈夫だぜ、星羅」

 

 狼狽えていると、横の魔理沙が言った。

 

「霊夢の勘は、だいたい当たるからな」

「そうよ〜星羅」

 

 幽々子も相槌をうつ。

 その腕には、痛みで倒れた妖夢を抱えていた。

 

「しばらく飛んでいれば、彼女の事だし、突然ぬっと現れてくるわ」

「ぬっと……て……そんなワケ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁい、出てきました八雲 紫♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほら、言ったでしょ?」

 

「な、言ったろ?」

 

「ね?」

 

「……それでいいのか幻想郷」

 

 

 

 言うが早いか、空間を裂いてスキマが開き、紫が文字通りぬっと顔を出した。

 

 

「やっほー」

「アンタ……こんな空中に突然出てこられたらぶつかるわよ」

「平気よ、スキマでずらしてあげればいいもの」

 

 紫はそう霊夢と言葉を交わすと、奥の幽々子に目を向けた。

 

「久し振りね、幽々子。妖夢は大丈夫なの?」

「ええ、ちょっと気を失ってるだけよ紫。すぐにまた眠りから覚めてくれるわ」

 

 言いながら幽々子は、抱える妖夢に視線を移す。

 

 妖夢は先程から、半霊のダメージがかなり大きかったのか気絶してしまっていた。まだぐったりしているが、息は十分あるし、かすかに呻き声を発してもいる。

 

「……うぅ……っ!」

 

だが、流石に辛そうだ。

 

 それを見て、霊夢も紫を急かす。

 

「それで紫、半霊については何かわかった?」

 

 霊夢が問うと、紫はあっさり

 

「ええ勿論、どこにいるかもわかったわ」

 

と言い、もう一つスキマを開いた。

 

 それを指さして、彼女は言う。

 

 

 

「“何もなければ”この先にいるはずよ、ついて来てちょうだい」

 

 

 スキマの中から、空間の目が誘う様にこちらを見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『うわぁっ!!』

 

 鈍い衝撃とともに、宙に跳ね飛ばされるひとりの少女。

 

 

 

[ハハハハハハ……随分と頑張ったモノだな、取り敢えずホメてやろう]

 

 

その様子を、ふっ飛ばした本人、大剣装備型機怪・ブレイドが嘲笑う。

 

 その目の前には、

 

『……うぅっ……!』

 

地面に叩きつけられ、さらに傷付いた、半霊の妖夢がいた。

 

 

 ブレイドは騎士のような甲冑風の、薄青色のアーマーを纏い、右腕で身の丈(機怪達は皆霊夢くらいのサイズ、指揮官機や特殊タイプは紫くらい)程の大型の実体剣を握っていた。バイザーはナイトらしく、縦にも追加でパーツがあり、隙間からはやはり赤色の眼が覗いていた。

 鋼かプラチナかダイアモンドか、それとも未知の物質なのかはわからないが、それなりに半霊とかちあった割に刀身には傷一つ付いていなかった。しかもアーマーにも、対して傷が付いていない。

 半霊妖夢は全くダメージを与えられていなかったのだ。

 

 

 

『……その装甲……一体、何なの……』

[フン、仮にモ敵に有利な情報ヲ教えるバカがいるかってンダ]

 

 グルンと大剣を肩に乗せ、半霊に一歩、一歩と迫る。

 

[そこらのザコ機怪を、難なく片付けたノハ、流石といったトコロか]

 

 言いながら単眼をスライドさせる。

 

 彼の周囲には、先に倒された何体かの機怪が破壊された残骸が散らばっている。

 

 歩くところにあったそれを邪魔だと言わんばかりに蹴飛ばすと、

 

[まぁ〜、このオレとは比較シテはいけないんだけどサ]

 

と、(つるぎ)にエネルギーを溜め始めた。

 見たことの無い輝きに、半霊はやはりこの幻想郷のものではない事を悟る。

 

『……くっ!』

 

 

 そしてブレイドは、大剣の射程に捉えると、無造作にその剣をもう一度振り上げた。

 

 

[ワレワレがどうしてお前を遥かに凌駕するか……

 

 

このオレ様……ブレイドに勝てたら、教えてやるゼ!!]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……いい事聞いたわ〜?」

 

 

 

 刹那、開いたスキマ。

 

 

 そこから高速で飛来する、薄い桃色の、冥府の槍。

 

 

「じゃあ遠慮なく。

 

蝶符【鳳蝶紋(あげはもん)死槍(しそう)】!」

 

[何っ!?]

 

 

 

 

 放たれたそれらに何発か当たり、今度はブレイドが大きく跳ね飛ばされた。

 

[グオォ、な、何ヤツだ……!?]

 

 

 スペルカードにより展開した、桜の描かれた扇状のパネルを背に、幽々子はスキマから飛び出す。

 そのまま着地すると、抱えていた妖夢を降ろしてスペカを解除、半霊に駆け寄った。

 

「……大丈夫? 半霊ちゃん」

 

『…………幽々子、様……』

 

 

 

「はっ」

「よいしょ」

「うわっと……!」

「はぁい出てきましt」

「それはもういいから」

 

 続いてスキマから、既に御札を構えた霊夢、ミニ八卦炉を携えた魔理沙、時計に手を掛けた星羅、そして最後に紫が現れた。

 

 全員を排出しスキマが閉じると、星羅は着地と同時に叫ぶ。

 

 

「バスター……オン!!」

 

 

《One,two,three! Buster-on!!》

 

 

 ボタンを順に連打、ロックが解除されて腕時計が弾け飛ぶ。

 

 バラバラになったそれらは渦を巻きながら、星羅の腕に合体、四角柱の武装ライズバスターを完成させた。

 スタビライザーウィングの下部のダクトから、過熱処理のスチームが、ドシュゥ、と一吹きする。

 

《Risebuster,ready……》

 

「ライズバスター、装着! いくよ霊夢、魔理沙!」

 

「うぉ、煙がすげぇ」

「水蒸気でしょ……ていうかこの勢いには慣れないわ」

 

 バスターを掲げる星羅。

 2人もそれに続いていった。

 

「アレが星羅ちゃんの武器、なのね。幻想郷ではあまり見ないカタチね」

「いいじゃないの紫、勇ましそうで心強いわ〜」

 

 紫、幽々子がそれぞれ感想を述べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ぅ」

 

 妖夢が目を覚ます。

 

「あ、私……」

 

 すると彼女の目には、あの星羅が何かの武器を身に着けて立っていたのが映った。

 

「せ、星羅……!?」

 

「妖夢、下がってて。なんとか私達で追い払うから」

「う、うん」

 

 駆け出してゆく3人を見送り、次に目に入ったのは、

 

 

 

「……! 半霊……!」

『……』

 

傷ついたもうひとりの自分……否、半霊だった。

 

 

 

 

 

 

 

「よくも、好き勝手に人をいじめて!! これ以上は好きにさせない!」

「正確には人じゃないけど……兎に角そういう訳だから、アンタにはとっとと退場してもらうわ!」

「ま、そうやすやすと逃さないけどな!」

 

 

 星羅と霊夢、魔理沙はそれぞれ妖夢の前に立ち、バスターと大幣、そしてチャージされていくミニ八卦炉をブレイドへ突き付けた。

 勿論退場させるのではなく、この場で即刻破壊するつもりなのだが。

 

 

[フン、ザコが増えただけヨ。ジャマだ]

 

 ブレイドは鬱陶しそうに大剣を振るう。

 

 霊夢はバックステップで下がると、すかさず叫んだ。

 

 

「夢符、【封魔陣】!!」

 

 

 

 

 展開された札たちがブレイド周辺を取囲み、特殊な結界を作り上げた。

 

[……厶]

 

「まだだ! 恋符! 【マシンガンスパーク】!!!」

 

 

 赤色の輝きに囚われ動きを封じられたところへ、魔理沙のスペカが放たれた。

 

 圧縮された無数の魔力光弾が、ブレイドへと迫りくる。

 

 

 が、

 

[……チッ]

 

彼は軽く舌打ちしたかと思うと、剣を造作なく振り上げた。

 ひときわ強い光を纏わせる。

 

 

 ブレイドは霊夢を睨む様に視線を送ると……

 

 

 

 

 

 

 

 

[所詮は“攻略済み”のザコ……オレの敵ではナイ!!]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガシュン、という斬撃音と共に、あっさりと封魔陣を破壊してしまった。

 

 バラバラに砕ける結界。

 

 間髪入れず、その刃でマシンガンスパークを片っ端から両断。身の丈程の大剣とは思えぬ剣さばきで、全ての光弾を散らし切った。

 

 

「……!?」

「おい……ウソだろ!?」

 

 

 霊夢は流石に驚きを隠せない。

 博麗の技をあそこまで容易く破れる者など、幻想郷を探してもせいぜい指折り程度の数しかいないのだ。

 

 なのにあの敵……あの機怪は、数秒の内に破ってしまった。

 

 魔理沙も戦慄する。

 割と出力高めに放ったハズの物をいとも容易く、躱すのではなくわざわざ防がれるなど、滅多にない。

 

[フン、これでオワリか?]

 

 またも嘲笑うブレイドだが、

 

 

 

「どりゃー!!」

 

 

そこへ、星羅がバスターショットを3連射。

 

 だがブレイドは大剣を楯代わりにすると全てを弾いてしまった。

 

 勿論、先程の事を踏まえた攻撃。

 折り込み済みのモノだ。

 

 

「……やっぱり効かない……だったらこれだ!!」

 

 

 星羅はポケットからスペルメモリを取り出すと、素早くバスターに装填した。

 

[……何のツモリだ……?]

 

 

「スペルメモリ! セット!!」

 

《Spell-memory confirmed! ……Loading……》

 

 

 みるみる内に、バスター全体にエネルギーが満ちていく。

 徐々に出力が高まり、腕に熱が溜まっていく。

 

 左手で支えられたバスターを、敵に向かって放つ!

 

 

 

「食らえぇ!!

弾符!! 【プラズマチャージショット】!!!」

 

 

 

 

 ひとしおの反動と共に発射された、雷撃纏う巨大な光弾。

 それはブレイドの元へ高速で直進、命中した。

 

 

[ムダな事を……ン?]

 

 大剣を盾に防ごうとするも、そこへ追撃が走った。

 

 

[う、グァァ!? な、何だとぉ!?]

 

 

 

「あれは」

「プラズマフィールドってヤツか?」

「よし、効いてる効いてる」

 

 霊夢たちがいい意味で驚き、星羅はガッツポーズ。

 

 ブレイドには、凄まじいプラズマによる負荷とダメージが掛かっていた。

 

 プラズマチャージショットはその名の通りプラズマを纏ったチャージ攻撃。命中対象に追加でプラズマフィールドを起こし、大ダメージを与える技だ。

 プラズマフィールドは地形に当たってもしばらく発生するのでトラップにも行動範囲削減にもなる。プラズマ自体行動に負荷をかけてくれるので、かなり強力な技となっている。

 

 因みにこれは星羅の憧れていたヒーローのオマージュ技だったりする事を、あのとき星羅は思い出した。

 

 

 

 

 

 

[く、だがダメージ自体はソコソコのようだな]

 

「……あれ?」

 

 

 ブレイドは立ち上がると、また大剣にエネルギーを充填し始めた。

 どうやらプラズマフィールドはショットよりはダメージが無いらしい。

 

 

「げっ!?」

 

 魔理沙がやばいことを察した直後。

 

 ブレイドはその大剣を、おもむろに3段斬りの要領で振り下ろすと、ほとばしるエネルギーがウェーブ弾として飛んできた。

 

 

 

「うわ!?」

 

 星羅が身構えると、そこへ。

 

 

 

 

「おっと。させないわよ。

 

鏡符、【四重結界】!」

 

 

 スキマから素早く紫が現れて、スペカを発動。

 

 その正方形が重なったような紫色の結界により、ウェーブ弾はかき消された。

 

[小癪な……!]

 

 忌々しげにブレイドが呻った。

 

「紫さん!」

「アンタ美味しいところだけもっていくわねほんと」

「気にしないで。幽々子!」

 

 そして、紫の掛け声と共に、幽々子がスキマから飛び出した。

 

 

 

 

 

「えぇ紫、後は任せて。

 

 

死符……【ギャストリドリーム】!」

 

 

 

 

 いつの間にか両手に握った扇子で、舞うように宙を踊る。

 

 それに合わせて、幽々子の周囲に蝶のような弾幕が舞い、渦を巻いてブレイドへ飛来した。

 

[ナニ?]

 

 咄嗟に剣を振り回すも、蝶の群れはそれをすり抜けていき、やがてブレイドを閉じ込めるように周回し始めた。

 

 

 

「ちょっと早いけど……冥府へのご案内よ」

 

 

 幽々子の扇子が、バシッ、と閉じられた瞬間。

 

 

 蝶の群れは高速で飛び回り、ブレイドを掻き回していった。

 

 

[な、ナンダトォ!?!?]

 

 

 桜の紋様が浮かび、止めの一発が叩き込まれる。

 

 

 ブレイドは為す術もないまま弾き出され、数メートル先に落下した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、久々にスペルカード使ったわ」

「幽々子さんすげぇ!」

「やっぱり幽々子はやるわね…」

「だなぁ」

 

 着地する幽々子を、星羅たちは取り囲んだ。

 

 そして倒れたブレイドに視線を向けると、

 

 

[……オノレ、ここまでやるトハ。想定外だったぞ]

 

 大剣を支えに立ち上がっていた。

 

 だがところどころ火花が散っているのを見るに、星羅と幽々子のダメージがかなり蓄積しているようだ。

 

 追撃しようと構える霊夢たちだが、

 

[今回はここまでニしておいてやる。次は……無イと思え]

 

 

突如、何時ぞやの破れ目を大剣を振り降ろしてで作ると、その中へ消えていった。

 

 

「あれは!」

「霊夢……お前も見たな」

「えぇ、あれは……」

 

 霊夢と魔理沙が反応する。

 

 その破れ目は、香霖堂を襲った機怪たちの出現に使われた空間の裂け目と酷似……というか一致していた。

 

 

 

 

 裂け目はブレイドを吸い込むとすぐに消え、霊夢はその裂け目があったところを、少しの間見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 回復した半霊を囲んで、星羅たちは半霊に質問攻めを始めた。

 

 

「もぅ、どうして一人で無茶するの!! 妖夢本人にまで影響したじゃん!!」

『……』

「アンタね、人に迷惑かけておいてなに“自分は悪くない”みたいな顔してるのよ? 迷惑かかったの妖夢だけじゃなくて私達もなのよ!」

『…………』

「しかも駆け付けたら気絶してやがって! お前な、心配させといて勝手に色々やり過ぎだぜ!?」

『………………』

 

 黙秘権を行使する半霊。

 

 

 妖夢はため息をついて、3人に言った。

 

「いいよ、みんな。後は私が話をつける」

「え、でも」

「いいから」

「お、おい……てか押すな」

 

 

 魔理沙を押し退けて、妖夢は半霊の前に出た。

 

 

 

 

 

「……ねぇ、結局あなたは何がしたかったの、半霊(わたし)?」

 

 

 妖夢は視線を半霊にしっかり向け、問いかける。

 

 

 

 

 

『……機怪を未然に倒そうと思っただけ』

 

 

 赤い瞳を逸らして、半霊はやっと口を開いた。

 

 

 

 

『只それだけ。……でも、そんな事わかってたでしょ、半人(わたし)?』

 

 

 

「…………」

 

 

 半霊はそう言うと、その身体をいつもの人魂姿に戻し、大人しくスペルカードを妖夢に返した。

 

「返してくれるんだ」

『身勝手だった事へのお詫び』

 

 妖夢はそれを受け取る。

 半霊は幽々子の方へ飛んでいった。

 

『……ごめんなさい幽々子様、私……』

「もういいわ。わかったから」

 

 そう言い半霊を撫でて、幽々子は周りに声をかける。

 

「今日はもう、ゆっくり休んで。霊夢も、星羅をよろしく」

「アンタに言われなくてもわかってるわよ」

 

 幽々子は霊夢の返事を聞くと、「それじゃ、また明日ね」と、妖夢とその半霊を連れて、空に飛び去っていった。

 

 

 

 

「いいの霊夢? 大して話、聞けなかったけど……」

「……今日はもう疲れた。明日また白玉楼に行って、詳しく聞きましょう」

「……わかった」

 

 

 霊夢は欠伸をひとつすると、魔理沙の方を向き、

 

「ふぅ……魔理沙、あした朝早くうちの神社の前に来て、星羅を乗せてやって。白玉楼に行くわ」

「わかった、翌朝にお前のところな」

 

と、待ち合わせをとりつけ、

 

「じゃあ、紫。また後で」

 

3人はそのまま、神社へと帰って行く事にした。

 

 

「霊夢」

「……何?」

 

 紫が引き止める。

 

 

 

 何か伝えようと仕草を見せる紫だったが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日の機怪の言葉……よく、考えて受け取りなさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……それだけ言うと紫はスキマを開き、いなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

「……どういう事?」

 

 星羅が困惑した表情を浮かべる。

 

「まーた紫のヤツは、変な事言いやがって……なぁ、霊夢?」

 

 魔理沙もやれやれと両手をひらひら振った。

 

 

「……霊夢? どうした?」

 

「……別に……」

 

 

 だが、霊夢だけは違った。

 

 心当たりがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

[所詮は“攻略済み”のザコ、オレの敵ではナイ!!]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈今日の言葉、よく考えて受け取りなさい〉

 

 

 

 

 

「……………………、紫……?」

 

 

 霊夢は何も無くなった空間に向かって、思わず呟いていた__

 

 

 

 

 

 




 幽々子様も紫も思ったよりかは活躍しなかったかも。

 まだまだ弾幕描写の研究のしがいがありますね。

 次回は白玉楼探検の予定。
 因みに星羅は怖がりなのは作者のせいです。作者も怖いのダメな人です。
 そんなんで探検できるのか……


この中で、番外編やってほしいのは?

  • 紅魔館組
  • レイマリ
  • うどみょん
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