東方幻創弾 〜Phantasm memories from Buster.〜   作:蒼いなんでも屋

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 新年早々ダンマクカグラにて賭博なイベントを走るなんでも屋です。
 ダンカグは楽しいね。

 今回からは紅魔郷編。

 プロローグ的な内容なのでかなり短めです。



第三章 〜星羅と咲夜と悪魔のお城〜
012. 幻創の記憶


 

 

 

 

 

 

 

 どんな人間や妖怪、幽霊、神にさえ、

 

何かしらの「時間」の概念がある。

 

 

 好きなことをして楽しんだ時間。

 

 大切な誰かとともに過ごした時間。

 

 無駄にしてしまい後悔した時間。

 

 もう振り返りたくないような時間もあれば。

 

 思い出せば元気が出るような時間もある。

 

 

 

 そしてその「時間」は、全て「記憶」とともに、その時間を過ごした者の中に留まり続ける。

 

 忘れてしまい二度と思い出さない記憶も、どれだけの日数を経ても忘れられない鮮明な記憶だってあるだろう。

 

 

 

 

 

 ーー当然、時間は常に進み続ける。

 

 

 だからこそ思い出して懐かしんだり、嘆いたりできる。

 だが時が流れれば、記憶を忘れてしまえば、その時間は記憶とともに永久に失われる事となる。

 

 

 

 

 ーー時間を止められたのなら……

 

 その記憶は、忘れる事は無くなるのだろうか。

 

 

 

 

 

 その記憶を、忘れられる事は無くなるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 ーーその人にとっての一瞬を、“私”とずっと共有できる、のだろうか…………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはよ〜……」

 

「おはよ、星羅。珍しく寝起き悪い顔をしているわね」

 

 

 

 

 

 博麗神社の片隅、そこに建てられた小屋。

 

 

 「星羅のなんでも屋」本店。

 

 

 

 

 そこから出てきた星羅は、どこか眠たげで虚ろな表情であった。

 

 

 

「……また、へんてこな夢でも見たの?」

 

 霊夢の問いに無言で肯定する星羅。

 相変わらずのボロコートを羽織り、目をこする。

 

「アンタの夢は正夢になりやすいからなぁ」

 

 はぁ、とため息をつくと、お茶を淹れに奥の方へ一度引っ込んでいった。

 

 

「……」

 

 さっきまで霊夢の座っていた縁側に腰掛けると、星羅はコートの半分欠損した袖に手を通す。

 その生地には、僅かな焦げ跡……擦れ跡ともとれる、細かな傷や穴がついていた。

 

 今更気になって仕方ない、どうしてこのような傷を作ったのかを。そもそも喪失しているとはいえ傷を作る原因が思い当たらない。

 

 

 

 ーー霊夢の言う通り、変な夢を見た。

 

 

 時計台のような場所で、語りかけてくる「誰か」の夢。

 

 感覚的には、三日前の半人半霊騒動において見た、妖夢の記憶(メモリ)に通ずるものがあった気がしていた。

 

 

 自分に関する記憶ならば、スペルメモリのP C S(プラズマチャージショット)の時のように、思い出したという感覚があるはず。

 でも妖夢のメモリも、今朝の夢も、思い出したというよりも「観せられている」という感覚が大きかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 …………私は、何を観せられているんだろう。

 

 

 

 

 

 

 他人の記憶を観てるなら、その理由は?

 

 

 

 

 

 

 

 

「__ら、せいらー? 星羅?」

 

「……っ?」

 

 霊夢の声に我に返った星羅は、反射的に左を向いた。

 

 霊夢が小さなおぼんにお茶を乗せて持っている。

 

「……アンタ朝だからかぼさっとし過ぎよ」

「……あ、ありがと」

 

一口飲んでみる。

 

「あつあつにしておいたから目が覚めるでしょうね」

「うわっつ!? 先にいってよ!?!?」

 

思っていたよりも熱くて吹きかける。

 

「……っぶねぇ……死ぬかと思ったじゃんか!?」

「ごめんごめん、でもおかげで覚醒した?」

「……うん、まぁそうだけどさ……せめてもう少し早く言ってよぉ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「いただきます」」

 

 白ご飯に味噌汁、焼き鮭。

 博麗神社の朝飯セットだ。

 

 ……言うまでもないがフツーの和食である。

 

「悪いわね、毎度まいど同じご飯で」

「別に。むしろ安定してて良いよ」

「そう、なの?」

「苦手でもないしね。あとシャケ大好き」

「あら」

「お正月にはシャケを食え!」

「はぁ?」

「何でもないです」

 

 

流石に二週間ほど2人での生活を続けてきたので会話もお互い慣れてきた。

 

 星羅も「幻想郷流の会話」(という名の回りくどいユーモア)を知り、霊夢との話も合うようになってきたのである。

 

 ……逆に星羅が無意識(?)で発するネタには霊夢が疑問符を浮かべる始末だが。

 

 

 

 

「それでさ、アンタどんな夢見たのよ」

 

 しばらく食べたところで、霊夢が話を振った。

 

「一応聞かせて、何かしらわかる事があるかも知れないから」

「えっとね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 少女説明中……。     Now explanationing……

 

 

 

「この演出いる?」

「知らない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なるほど、時計台の中で響く声……ね」

 

 霊夢は心当たりがあるような反応を見せた。

 

「その時計台は紅かった?」

「……多分」

「ナイフはあった?」

「多分」

「声は冷静な感じ?」

「多分」

「霧は出てた?」

「多分」

「多分以外言わないのやめなさいよ!?」

 

「……こほん、でも私の予想は合ってたみたいね……」

 

 霊夢は人差し指を立てて言う。

 

 

 

 

 

「それは……十六夜(いざよい) 咲夜(さくや)の事だわ」

 




 パチュリーってフランのことを妹様呼びして敬語を使う……らしいですがどうなんですかねぇ。
 詳しく調べて考えます。

 紅魔館って真っ赤なお館でいいんですよね??



訂正
 前書きの補填をしました

訂正その2
 一部の表現の改訂、補正をしました

この中で、番外編やってほしいのは?

  • 紅魔館組
  • レイマリ
  • うどみょん
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