東方幻創弾 〜Phantasm memories from Buster.〜   作:蒼いなんでも屋

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 我らがおぜうの登場だぁ。

 レミリアの二つ名は「永遠に紅い幼き月」らしいです。
 「永遠に幼い紅い月」と勘違いしたりしなかったり。

 詳しくはニコニコ大百科さんを見ると載ってます。



 あと更新が遅くなってすみませんでした。
 冬休みが終わって忙しくって……(汗)




015. 紅魔の幼い月

 霧の湖にてチルノら妖精たちに出会った後、紅魔館へやってきた星羅、魔理沙、アリス。

 

 

 門番の美鈴が、星羅の事をどこかで見たような気がするというのだが……

 

 

 

________________

 

 

 

 

 

「……誰だっけ? どこかで見かけた気がしていたんですが……」

 

 

 美鈴は頭をポリポリと掻きながら、あれぇ、と記憶を辿った。

 

 

 

 魔理沙とアリスは「?」という面持ち、当の星羅は「あなたこそ誰っすか」という顔だった。

 

 

 

 しばらく沈黙が流れたが、美鈴はそれを突然破った。

 

 

「あーーーーっ!!??」

 

 

「うおお、何なんだ今度は」

「うるさいわよ」

 

 マリアリにツッコまれるが、美鈴はスルーして続けた。

 

 

「人里であなたを見ました! なんかしてるのを見ましたよーっ!! 咲夜さんと一緒に、昨日、です!」

 

 ドヤッ。

 

 

 その様子に、

 

「なんだよ……」

「あらそう……」

「びっくりした……」

 

 

 

「「「……はぁ!?」」」

 

 

3人はあ然として美鈴に視線を注ぎ込んだ。

 

 

 

 

_______________

 

 

 

 

 

 昨日、人間の里にて。

 

 

 お嬢のおつかいで買い物をしていた咲夜と美鈴は、里の中である人物を見かけた。

 

 

「ありがとうございましたー! また依頼があればいつでも言ってくださいね!」

「あぁ、また今度頼むぞ!」

「おねーちゃんありがとー!」

「ははっ、またねー! お世話になりました!」

「嬢ちゃん、折角だからコレ持っていきなさいな」

「ええっ、いいんですか?」

「はっはっはっ、若いモンは元気じゃねーと! その服、さっさと新しいのにしなさいよ!」

「あ、ありがとうございます……!! わぁい!」

 

 

「わぁ、見ない顔。その割に馴染んでいらっしゃる」

 

 美鈴は思わず呟いて目を丸くした。

 

 

 

 

 半分袖が欠損したコートを着た少女。

 紺色のポニーテールに星型髪留め、澄んだ青い瞳、引き込まれ

るような笑顔。

 身長は博麗の巫女くらいだろう、そんな少女だった。

 

 少女はお駄賃を遠慮がちながらも貰うと、「ごひいきに〜」と残して、博麗神社のある方へ走っていった。

 

 

 

「なんか不思議な感じがしたような……。気の所為ですかね? 咲夜さん……」

 

 美鈴はやれやれと咲夜を見やった。

 

 すると。

 

「……」

「……咲夜さん? どうしたんです?」

 

「…………気の所為、じゃなさそう……かも、しれない」

 

「えっ?」

「あ、いやなんでもないわ。私たちもさっさと帰って、おゆはん作らないとだわ」

「あっはい!」

 

 

 

 

 美鈴は気がかりな態度に首を傾げながらも、歩き出した咲夜に慌ててついて行った。

 

 

 

________________

 

 

 

 

 

 

 

 

「……という、ことでして」

 

「ふーん」

「なるほど」

「へぇ」

 

「「「……はぁ!?!?!?」」」

「はいはいもうわかりましたからそのネタはもういいですよ」

 

 

 

 

 美鈴はその後、星羅と軽く自己紹介を交わすと、後ろの門を開いた。

 

 

「改めまして、星羅さん。詳しい事は中で話しましょう、まだ寒いですからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 紅魔館。

 

 それは吸血鬼、レミリア・スカーレットとその妹、その従者、親友の魔法使いとその使い魔、門番の妖怪、そして多くの妖精メイドが住む西洋風の大きな洋館である。

 元々は外にあったが、レミリアが吸血鬼である以上世界から忘れられ、その他諸事情が重なり、幻想郷に彼女たちごと移設してきた。

 

 地下設備もろとも幻想入りしたので、地下にはその魔法使いが所有する巨大な大図書館がある。

 

 

 美鈴は3人を連れて入館すると、待っていたかのように現れたメイド……咲夜に星羅を紹介した。

 

 

「咲夜さん、こちらは幻島 星羅さんです。最近有名な、幻想入りしたなんでも屋さんですよ。確かこの間の買い出しの時、人里で見かけた子だと思います」

「……あぁ、そういえば……確かに見たわね。通りで見覚えがあると思ったわ」

「よかった、寝ぼけの夢じゃ無かった」

「何だって?」

「なんでもないです」

 

 咲夜はふむ、と右手を顎のあたりに当てて少しだけ考えを巡らせると、星羅に向き直った。

 

 

「……あなたが、星羅ね」

「あ、はい! よろしくおねがいします」

「私はここ紅魔館のメイド長、十六夜 咲夜ですわ。咲夜と呼んでもらって構わないから、よろしくね」

「はい!」

「取り敢えず……お嬢様に会わせてあげるわ。そこで色々話してくれるかしら」

「わかりました」

「じゃあ美鈴、あとの2人をよろしく」

「ういっす」

 

 

 咲夜は星羅を連れて歩いていく。

 魔理沙はそれを見て、

 

「おい咲夜」

 

と引き留めた。

 

「?」

「私も付いて行っていいか」

「あら、珍しい。パチュリー様の図書館に行くのかとばかり思ってたわ」

「単にここに来るのが初めての星羅を、ほっとけないだけさ」

「魔理沙らしくないわね」

「へっ、まぁ色々あるんだよ」

「ありがとう魔理沙」

「いいんだよ星羅、その代わりひとつ貸しで」

「えー……」

「冗談だよ、さ、行こうぜ」

 

 

 

 魔理沙も加えた3人が去ると、アリスはまだそこにいた美鈴に尋ねた。

 

 

「……パチュリーのところ、行ってもいいかしら」

「あ、どうぞー」

 

 

 

 

 

 

________________

 

 

 

 

「……レミリア、さんかぁ」

「紅魔館の主、最強妖怪吸血鬼。それがレミリアだぜ」

「私はその、レミリアお嬢様に仕えているのよ」

「なるほど」

 

 

 魔理沙と咲夜に様々な質問をしながら、星羅は長い、長い廊下を歩いていた。

 話によれば、咲夜は【時間を操る程度の能力】により、時間停止や遅延、更には空間に作用してそれを広げられるという。紅魔館は彼女の能力により外見以上にかなり広くなっているらしい。

 

 このため、初見ではあまりに広すぎるので星羅は咲夜に渡された地図を見て歩いている。

 

 ……そもそもその地図自体、複雑過ぎて読み解くのすら一苦労だったが……。

 

 

 

 しばらく進むと、いかにもな扉が見えてきた。

 

「着いたわよ。大丈夫だとは思うけど、お嬢様の前ではしっかりね」

「はい」

「星羅なら大丈夫さ、咲夜。こいつやけに礼儀正しいから」

「どこぞの天狗記者じゃないでしょうね」

「ああ、私と霊夢のお墨付きだから心配すんな」

 

 

 咲夜は頷くと、扉をこんこんと軽い音をたてて叩いた。

 

 

 

「お嬢様、お客様ですわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 見ればわかるほどふかふかな椅子、シワひとつないベッド、そして日差しを遮る綺麗なカーテン。

 カーペットはもちろん廊下と同じく紅、また設置されたシャンデリアの光が室内を明るく包んでいた。

 

 そんな部屋で、星羅の前に現れたのは。

 

 

「ごきげんよう、星羅、だったわね。話は咲夜や美鈴から聞いているわ。私はレミリア・スカーレット。永遠に紅い幼き月、吸血鬼よ」

 

 

 僅かに紅く染まった、フリフリとリボンの帽子(ZUN帽)

 同じく薄い紅のドレス。

 そしてーー背中から広がる、蝙蝠の翼。

 

 身長や外見こそただの幼女、しかし放つ威厳は五百年の重み。

 

 不敵な表情に、それが表れていた。

 

 

 幻想郷の吸血鬼、レミリア・スカーレットは、星羅の前で軽く会釈をすると、「取り敢えず座りなさい」と近くの椅子を指した。

 

 

 

 

 

 

 

「噂なら聞いた事があるわ。確か、この幻想郷に入ったばかりなのでしょう?」

「はい、今は霊夢のところで過ごしてます」

 

 レミリアは咲夜の淹れた紅茶を一口飲みながら、星羅の話を聞いていた。

 

「幻想郷に入って、記憶が無かったところを霊夢と魔理沙に助けてもらって、それで今度は謎の敵に襲われて……この間は白玉楼で大変な目に遭いましたよ」

「それはそれは、災難だったわね」

 

 すると、レミリアはすくっと立ち上がり、星羅の横まで来ると、

 

 

「……ところで、ここにわざわざ来た理由は? あなたの境遇を聞くには、遊びに来たなんて言わないわよねぇ?」

 

 

と尋ねてきた。

 

「……えっ?」

「まぁ、大方の予想はついているわ。咲夜に用がある……でしょう?」

「な、……わかるんですか?」

 

 核心を突く一言に星羅が動揺する。

 

 するとレミリアは不敵な笑みを浮かべ、

 

 

 

「あなたがここまで来た、その運命……私には、読めるのよ」

 

 

 

と、マントのような羽根を広げて言い放った。

 

 

 

 

 

 

「……運命が読める、ねぇ。こいつの運命をどこまで読めるのやら」

 

 

 

 その様子を、魔理沙は後ろから眺めて、ボソリと愚痴をこぼした。

 

 

 




うー☆

 なんて言わせるかぁ!!!


 次回はパチュリーさん回の予定。
 こあも出ます! 


 多分……

この中で、番外編やってほしいのは?

  • 紅魔館組
  • レイマリ
  • うどみょん
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