東方幻創弾 〜Phantasm memories from Buster.〜   作:蒼いなんでも屋

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 決戦!紅魔郷編!



 久しぶりのバトル回です。

 スペカ・弾幕パーティーじゃぁ〜!








 ……その前に!

 なんか本作のタイトルが満腹神社様の二次創作アニメーション「幻想万華鏡」の英文字の部分(Memories of phantasm)に似てるって話なのですが。

 ……別になんにも意図してません。
 ていうか最近知りました(一応ファンなのにね)。誤解与えてたらごめんなさい。
 何なら変えようかな……?いや折角「記憶」をテーマにしてるのに「メモリーズ」を抜くのは……??

 とりあえず、このままにしておきます。
 紛らわしいって声が多ければその時はその時で。



 では本編どうぞ〜。





023. 刻割く刃の爪痕

 自身の能力が、悪影響を及ぼす能力を無効化し能力そのものに干渉できる【幻想力に触れられる程度の能力(パチュリー命名)】だと判明した星羅。

 おかげで咲夜の時間停止空間で行動を共にできるようになった。

 

 

 

 そして星羅と咲夜はついに二人のメモリを完成させ、咲夜の悩み解決と共に、その絆を深めた。

 同時に紅魔館のメンバーとも信頼される星羅。

 確実に星羅は人望と記憶を増やしていく。

 

 

 

 しかし喜びも束の間。

 

 

 妖精メイドたちによって、機怪による霧の湖襲撃が一同に知らされたのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 翌日。

 

 

 星羅と咲夜は、レミリアの命令で霊夢、魔理沙、アリス、そして被害者代表としてチルノ達(いつもの三人)を集め、揃って先の襲撃について話していた。

 

 

 

 

 

 

 

「……なるほど。捉えられないほど異次元的な速さで圧倒、しかも全力を見せていない……ね」

 

 

 レミリアはへぇ、とでも言いたげに、チルノ達の話を聞き呟いた。

 

「なら話は早いわ。咲夜なら余裕ね」

「だな。時間さえ止められてしまえばいくら速かろうが関係ないぜ」

 

魔理沙もうんうん、と肯く。

 

「他の機怪も全員でやればどうってことなさそうね」

 

 パチュリーもまた同感だという姿勢だ。

 

 

 

 

 

「…………そう、上手くいくかしら?」

 

 

 

 

 

 と、疑問符を浮かべたのは霊夢だった。

 

 

 

 レミリアが首を傾げる。

 

 

「何、霊夢?まさか咲夜を……」

「んなわけ無いでしょ、確かに咲夜がいないと勝てなさそうなのはわかってる。

 

 

でも、相手は未知の敵なのよ。しかも私や魔理沙、妖夢、果ては幽々子の過去だって知ってる奴らなのよ。何も対策しないバカだとは思えないわ」

 

 

 霊夢の言葉に、皆が唸る。

 

 確かにその通り。

 白玉楼を襲われた時には、あの妖夢が苦戦したのだ。

 しかも一時はさらなる異変に繋がりかねない危機も起こった。

 

 あっさり行けるとは、思えない。

 

 

 

「霊夢の言う通りですわ、お嬢様」

 

 咲夜もまた同様の考えだったらしい。

 

「得体の知れない相手を侮るわけにはいきません」

 

 

レミリアはふぅと息をつき、

 

「……そうね。早まるのは禁物ね。……改めて、少し整理しましょう」

 

 と、チルノを見やった。

 

 

 

「そもそも突然あたいたちの湖にあいつらが襲ってきたんだ!」

「他のみんなを逃していたのに、あの機怪は全員バッサリ斬っていったんだよー」

「チルノちゃんの冷気も効かなくって」

 

「……で、あいつらはまた来るって言ったんだな」

 

 魔理沙が問うと、三人は揃って肯いた。

 

「確か……まだ制圧命令は出てないって、言ってました」

 

 大妖精が付け加える。

 

 

「つまり何の前触れなく襲うだけ襲って、結局予告を残して帰ったってことですね」

 

 美鈴がまとめると、パチュリーは

 

「……力の誇示ってことかしら」

 

とため息混じりに反応した。

 

「わざわざ示すほどなのだから、自信はあるようね」

「まぁいくらなんでもチルノ達を一方的に殴り倒すほどだからな」

 

 魔理沙が肯定する。そして、

 

「アリス、人形から連絡は?」

 

と、横のアリスを見た。

 

 

 アリスには予め機怪出現時にすぐ対応できるように偵察役の人形達を出させている。

 意外にも発案したのは魔理沙だった。

 

「まだ何もないわ。今のうちに作戦でも練っておきましょ」

 

 アリスはそう言って、パチュリーとこあ達が見つけた本を開いた。

 

 

「……この本、驚くくらいに星羅に関連している内容ね」

「そのうち全文を解読するわ」

 

 パチュリーはそう答えた。

 

 

 

 

 

 

「さて、機怪が現れた時の話だけど」

 

 レミリアが切り出す。

 

 

「まず、紅魔館はパチュリーが結界を張って対抗するわ。魔理沙やアリスもいるのだから心配はなさそうね」

「おいおい私は今回裏方かぁ?」

「「あなたが出るとろくな事にならないから駄目よ」」

「うっ……、わかったぜ〜……」

 

 不服そうな魔理沙を魔女二人が制止した。

 

 

「次に門は美鈴ね」

「勿論お任せください!絶対に守りきってみせますから!!」

「えぇ、期待してるわ」

 

 美鈴はぐっと拳に力を込めて応じる。

 

 その様子に満足気に肯いたレミリアは、フランを見やる。

 

「フラン。あなたは隠し玉よ」

「任せて。ぜーんぶ!きゅっとしてドカーン!!だからね♪」

「間違えて私達をやらないでくださいね妹様〜……」

 

 自信満々に宣言するフランに、美鈴は青ざめた。

 

「こあとここあは屋敷内部の妖精メイドを指揮して。……まぁ言うこと聞くかは、わからないけれど」

「「りょーかいですっ!頑張りまーす!!」」

 

 咲夜の追加事項に小悪魔達ははっきりと返事。

 

 そして、

 

 

「……私と星羅、レミリア、そして咲夜で最重要の敵……バニッシュを一気に叩く、ね」

 

「流石、勘が鋭くて助かるわ。霊夢」

 

 

 霊夢が言われずとも残ったメンバーの役目を答えた。

 

「でも、いいの?これじゃあ外に出るのは私達と美鈴しかいないじゃない」

 

 

「そのためのあたいたちだな!?」

 

 

 チルノが珍しく察した。

 

「わからないけど……たぶん、あたいたちが湖からあいつらに攻撃すればいいんだな!」

 

「……あ〜、なるほど」

 

 霊夢は納得、という声をあげた。

 

「いつもそれくらい頭が回ってくれればいいのに」

「えっへん!やっぱあたいはさいきょー!」

「すぐ調子に乗るスピードもさいきょーね」

 

皮肉げに霊夢は呟き、レミリアを見た。

 

「あとは、ヤツらが来るのを待つだけね」

 

 

 レミリアはすくっと立ち上がり、

 

 

「えぇ。みんな、いつでも始められる用意をして頂戴」

 

 

 

と、羽をばっと開いて宣言した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「咲夜さん」

 

 

 

 星羅は、お嬢様のお菓子と例の青いメモリを持って咲夜のところへ来ていた。

 

 

 咲夜はレミリアの紅茶を丁度淹れていた。

 

「ちょっと話したい事があるんです」

 

 すると、レミリアが代わりに促した。

 

「咲夜、行ってあげなさい」

「お嬢様……?」

 

 

 

「恐らく……あなたと星羅がいないと、この戦いは成り立たないわ」

 

 

 

「……どういう、意味ですか?」

 

 困惑する咲夜に、レミリアは続ける。

 

 

「パチェが言っていたわ。星羅が今持ってるそれは、あなたの時間を操る懐中時計と同じオーラ……エネルギーがあるそうよ」

「……すると?」

「つまりあなたの能力がなければ、そのメモリは起動しない。少なくとも……初回くらいは“記憶を共有したパートナー”といないと駄目、そんなことを言ってたのよ」

 

 

 パチュリーはいつの間にそこまで分析していたのか……

 

 星羅と咲夜はちょっと驚かされた。

 

「星羅。確か白玉楼での戦いでも、あなたのその……妖夢のメモリがあったから勝てたんでしょう」

「はい」

「なら、きっと今回も咲夜のが要るわ。私からみんなに言っておくから、フォローは任せておきなさい」

「ありがとうございます、お嬢様」

 

 レミリアは星羅を労うと、「フラン〜」と、奥へ戻っていった。

 

 

「咲夜さん。その……頑張りましょう」

「何言ってるのよ。あなたのおかげで迷いは消えたわ。大丈夫、必ず勝ちましょう」

「はい!」

 

 

 お互いに笑顔を確認しあい、二人はレミリアのあとを追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 それから数時間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……きたきたきたぁ!大ちゃん!ルーミア!みんな!一斉攻撃だぁ〜っ!!」

 

「「「「おおお〜!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 チルノの号令一下、妖精(ルーミアもおまけ)の全力弾幕掃射が、湖に飛来した機怪たちを迎撃した。

 

 

 

「シャンハーイ!!」

 

 

 アリスの人形軍団代表の上海もまた、人形たちを引き連れ、レーザーやら近接突撃やら爆発(というか自爆)やらで徹底抗戦。

 

 

 

 

[……チ、手間取ってるヒマはないのだがな……]

 

 

 

 そこへ本命、バニッシュが飛来。

 

 

[……ヌンっ]

 

 

 

 一振りで妖精と人形の群れに穴を開け、そこを凄まじいスピードで駆け抜けてしまった。

 

 

[ハハハ……おい!足止めは任せたぞ!私はあの屋敷を爆発させてきてやる……!]

 

 指示を受けて、更に湧いて出る機怪たち。

 

 

「ちぇ〜、逃しちゃった!」

 

 チルノは悔しげにつぶやくと、

 

「まぁいいや!こんなやつら、さいきょーのあたいたちでぶっ飛ばしてやる!みんな、いっくよ〜!!」

 

 

と気合を入れ直し、氷のつぶてを乱射するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……来た!」

 

 

 

 紅魔館では、アリスが上海の連絡受けて叫んでいた。

 

 

 

「……レミィ、結界を展開するわ。迎撃よろしく」

 

 

 河童印の無線機に、パチュリーは呟いた。

 

 

 

 

 

 

「……なぁ私いるのかこれ」

 

 

 魔理沙の声が悲しげに響いたのは、二人とも聞いていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こちらレミリア。了解よ、パチェ」

 

 

 

 なにかのモノマネなのか気取った口調で応対したレミリアは無線機を切り、正面を見据えた。

 

 

 

 

 

 

 

 その先には、赤色の閃光迸らせ、バニッシュが近づいてくる。

 

 

 

 

 

 

 

「……さぁ、遠慮はいらないわ。

 

 

 

 

みんな!叩き潰すわよ!!!紅魔館に挑むその根性、試してあげましょう!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レミリアは片手に巨大な真紅の槍。

 

 フランは燃え盛るねじ曲がった槍。

 

 咲夜は片手に時計、片手にナイフ。

 

 美鈴は気合を溜める。

 

 霊夢は周囲に夢想封印を展開し始めた。

 

 

 

 星羅は、予め咲夜のメモリは切り札としてとっておくために、代わりに妖夢のメモリを装填した。

 

《Phantasm memory confirmed》

 

 チャージが始まり、星羅はバスターに力を込めた。

 

 

 

 

[……ほう。揃いも揃って、早速お得意のスペルカードか]

 

 

 

 バニッシュはその光景を見ても動じず、

 

 

[……当ててみろ]

 

 

その場に静止した。

 

 

 

 

「……あら、舐めてるの?」

 

[サァ?それはどっちかな]

 

 

 レミリアは一言煽っておいて、

 

 

 

「……なら、その愚かさを地獄で悔やみなさい!!!」

 

 

 

 その真紅の槍を、その敵へと放った。

 

 

 

 

 

「神槍!!【スピア・ザ・グングニル】!!!」

 

 

 

 

 他のメンバーも同時に、その全力をぶちかます。

 

 

 

「禁忌!【レーヴァテイン】!!」

 

「奇術!!【エターナルミーク】!!」

 

「星気!!【星脈地転弾】っ!!はいやー!!!」

 

「霊符!【夢想封印・集】!!!」

 

 

「妖夢……力を貸してっ!!

 

断命剣・改!【瞑想永弾斬】!!!」

 

 

 

 

 

 

 紅い一筋の光が。

 獄炎の光が。

 無数の白銀の光が。

 虹色の波動が。

 無敵の光が。

 

 

 

 一斉にバニッシュへ、迫りくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[……ハン。経験済み(・・・・)だっての]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大爆発の煙から、バニッシュはなんと無傷で現れた。

 

 

 

 

 

 

 

「!……そんな馬鹿な」

 

 

 

 レミリアはあ然とする。

 

 ほぼ紅魔館の総攻撃、しかも博麗の巫女のおまけ付き。それをやり過ごすなんて……!?

 

 

 

 

 

 

「あああああああっ!!!」

 

 

 

 

 そこへ星羅の、妖夢の力を込めた一撃。

 

 

 

[!?]

 

 

 

 

 するとそれはすんなりとバニッシュにダメージを与え、庭に叩き落とした。

 

 

 

[何!?なぜ……奴らの技は知っていたのに?]

 

 

 本人も良くわからないという状況になっている。

 

 

「星羅、あなただけしか効かなそうね」

 

 レミリアは彼女に駆け寄り、

 

「咲夜のスペカが頼りよ。やっぱりそれで打開するしか手は無いわ」

 

と、咲夜を見た。

 

 

「……ですよね……」

 

 星羅は咲夜のメモリ携え、彼女に向かって走り出す。

 

 

「お嬢様!私と星羅で、時間を止めて追い詰めます。その後一気に!」

「わかったわ!」

 

 

 速いなら、止めてしまう。咲夜の特権。

 

 咲夜は再び、懐中時計のボタンを押した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今度は星羅も、時間が止まった中で行動できる。

 さっきは離れていたからか止まってしまった。やはり彼女と一緒でないといけないらしい。

 

 

 

「さぁ星羅、一気に行くわ!」

「はい!!」

 

 

 

 

 

 だっと駆け出す二人−−

 

 

 

だったが……

 

 

 

 

 

 

 

「………………え?」

 

 

 

 

 

 

 

 いない。

 

 

 

 そこに居るはずのバニッシュが、いない……!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[テメエら、対策しないとでも思ったのか??]

 

 

 

 

 

 気付いた頃には、後ろを斬撃が襲っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「……はっ!?咲夜!!星羅っ!?」

 

 

 

 レミリアがふと気がつくと、そこには倒れた星羅と咲夜、そしてやはり無傷のバニッシュが。

 

 

 

 

 −−まさか、咲夜の時間停止が解除された−−!?

 

 

 

 レミリアが冷や汗をかいたその時。

 

 

 

 

 

 

[……ハハハ、これだから幻想郷の雑魚は劣等種なんだよ。

 

 

 

 

この私の能力はな……【時間を操る程度の能力】と【時空を加速させる程度の能力】なのさ]

 

 

 

 

 

 

 瞬間全員が戦慄する。

 

 

 時間を操る!?

 それって……咲夜の特権じゃないの……?

 

 

 レミリアの心を読んだかのように、バニッシュは追い打ちをかける。

 

 

[ハッ、そんなに驚いたか?それを言ったらテメエ、白玉楼を襲ったブレイドも【剣術を扱う程度の能力】【霊を斬る程度の能力】だぞ?]

 

「……なんですって!?」

 

 美鈴も驚きを隠せない。

 

 

 

 

 

「……ん?」

 

 

 このとき、霊夢だけは違和感を覚えた。

 

 同名の能力を、襲った場所にいる者が持ってる気がする……?

 

 

 

 

「咲夜をよくもやってくれたわね!今すぐぶっ壊してあげるわ!」

 

 憤ったフランが、動こうとした

 

 

 

 

のを、バニッシュはそれより早く迫り、レーヴァテインを粉砕した。

 

 

「きゃっ!?」

 

「フラン!」

 

 

 レミリアも動こうとする。

 

 

 

[遅い遅い!!]

 

 しかしバニッシュがそれを許さない。

 

 なんとグングニルをすれ違いざまに破壊しレミリアを蹴飛ばした。

 

 

「ぐぅっ……!」

 

「お嬢様!!」

 

 美鈴も駆け出すが、やはり先回りされ、吹き飛ぶ。

 

 

「う、うわぁ〜っ!!!」

 

 

 

 あっという間に、霊夢以外が倒れてしまった。

 

 

「……ちょっと待ってよ……嘘でしょ……!?」

 

 流石に異次元過ぎる。

 

 霊夢が思わず後退る。

 

 

 いくら霊夢といえど、未知の敵、しかもハイスペック過ぎる相手に一人で挑むのは無謀過ぎる。

 

 

[ほら、どうした博麗の巫女?

 

 

それともこのまま……全てを斬ってやろうか]

 

 

 バニッシュが罵った、その時。

 

 

 

 

 

 

[……月符【サイレントセレナ】!]

 

 

 パチュリーの静かなる宣告。

 

 

「恋符!【マスタースパーク】っ!!」

 

 

 魔理沙の全力の掛け声。

 

 

「紅符!【和蘭人形(おらんだにんぎょう)】!!」

 

 

 そしてアリスの号令。

 

 

 

 

 

 

 

 

 予想外の方向からの光線と、飛来した人形たちの十字光線を食らい、流石に突然で避けきれなかったのかある程度被弾した。

 

 

[グアッ!?]

 

 

 

「へん!不意打ちはよく効くみたいだな」

 

「結界はこあたちがやってるわ」

 

「霊夢、あとは時間を稼ぎましょう」

 

 

 魔理沙、パチュリー、アリスの三人は霊夢に駆け寄り、魔理沙はミニ八卦炉、パチュリーは本、アリスは人形たちを、それぞれ構えた。

 

 

 

「……稼ぐ?」

 

 霊夢が首を傾げると、魔理沙は、

 

 

「ま、作戦ってのがあるんだぜ。見てな」

 

とだけ答えて、バニッシュを見据えた。

 

「……わかったわ。その“作戦”ってのに賭けてみる」

 

 霊夢も何かを察し、幣を構え直した。

 

 

 

 

 

 

 

[ふん、今のはだいぶ効いたぞ。だが……、この私に、何度も同じ手が通用すると思うな!!!]

 

 

 

 

 再び動き出すバニッシュ。

 

 

 

 四人は何かを信じ、無謀とも取れる相手に果敢に挑んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……その時、

 

 

 

 気を失っていた星羅の手が、かすかに動いた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 次回、今度こそ紅魔郷編最終回です。

この中で、番外編やってほしいのは?

  • 紅魔館組
  • レイマリ
  • うどみょん
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