東方幻創弾 〜Phantasm memories from Buster.〜   作:蒼いなんでも屋

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 何故、星羅は記憶を失くしたのか。

 来是とは何者なのか。


 この章からは早苗を中心に、星羅の秘密に迫ります。




第七章 〜星羅と早苗と繋がる奇跡〜
039. 秘匿された心の裏側


 

 

 

 

 

 

 

 

 幻想郷を滅ぼそうとする、黒い霊夢が現れた。

 

 星羅の攻撃に苦戦すれどもそれを受けてなお圧倒的な霊力により彼女を倒してしまう。

 

 神奈子と諏訪子のおかげでなんとか難を逃れた霊夢だったが、彼女は黒い自分の言動に、何故か悲しみを感じ取っていた。

 

 

 

 一方、弾き飛ばされた星羅を助けた早苗。

 

 しかし目覚めた星羅は、左目を緑色に代え、人格も「来是」となっていて……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「……覚えてるんですか? 今まで何があったのか……それに守矢神社の場所も、私のことも」

「星羅の記憶を“見れば”分かる。それに“僕”は全て知ってるからね……。とりあえず、守矢神社に着いたら詳しく話すよ」

「……は、はぁ」

「……君こそ、不審には思わないの? 突然、僕っ子になった奴、しかも未だに正体不明の存在だよ」

「何故でしょうね……不思議と、そんな気持ちが湧かないんです」

「へぇ。ま、たぶん僕のせいだけど」

「……はい?」

「や、なんでもないよ。それも、着いたら話すさ」

 

 

 

 山道をすいすいと歩いていく、星羅さん……もとい、来是さん。

 

 その後ろを、私は何とも言えぬ面持ちでついていった。

 

 

 傷が多いにも関わらず、何事もなかったかのように歩いていく来是さんは、

 

「“僕”でいられる時間は短い。早いとこ行かなきゃならないんだ」

 

と行って足を早めた。

 

 まるで使命を全うせねばならない人のように。

 

 

 

 ……そういえば何故この山道をこんなにすいすい進めるのだろう。星羅さんは確かここに来てまだ少ししか経ってないはずだ。

 彼? は……ここへ、“来たことがある”?

 

 

 

「射命丸さんのメモリで飛べば良いのでは?」

 

 そう問うと、彼女(それとも彼?)は

 

「生憎なんだけど……“僕”にはコレは“使えない”みたいなんだ」

 

と返した。

 

「えっ?」

「それに関しても着いたら話すよ。今は先を急ごう」

 

 

 何となく、面倒な事情を抱えていらっしゃるようだ。

 

 私は仕方なく……彼? の後をひたすらに追うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 しばらく歩くと、彼? は突然振り返って、

 

 

「そういえば……菫子(すみれこ)ちゃんは元気?」

 

とこれも突然問いだしてきた。

 

「えっ、何故菫子さんをご存知で……? 彼女は今はいらっしゃらないですよ」

「そっかー……菫子ちゃんがいると楽なんだけどなぁ、僕らの記憶の説明(ハナシ)

色々あって僕はこの幻想郷の諸々を知ってる。少なくとも……三十人以上は名前と顔を覚えてるつもりだよ」

「……」

 

 

 

 宇佐見(うさみ) 菫子(すみれこ)さん。

 夢を見ている間だけ、幻想郷にやって来ることが出来る、ちょっと変わった外の世界の女子高校生。

 超能力が使えて、オカルトに目がない天才少女。

 私とは年も近い(なんなら昔は高校生だった)し、確か星羅さんも高校生らしき記憶を断片的に思い出していたはずだから、恐らくは学校の概念のない霊夢さんや射命丸さんへの説明役を頼みたかったのだろう。

 

 

 

「あまりここで色々話すと君が混乱してしまうだろうからさ、今はスルーしといて」

「……わ、わかりました……?」

 

 

 とはいえ。

 

 誰もよく知らないのに自身は全てを知っている、そんなこの人を霊夢さんや神奈子さま達に、どう説明すればよいのやら。

 

 

 ……改めてその顔を見る。

 緑に染まった左目と、星羅さんの声で話す“僕”の人格。見た目がほぼ変わっていないことから、段々と変な気分になってくる。

 

 

「……誰だお前って顔だね」

「そりゃあ当たり前じゃないですか」

「当たり前……か」

 

 先が思いやられるが……今はどうこう言っても仕方がなさそうだ。

 

 

 私は大人しく、彼の言葉を信じることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「……誰か来た」

 

 

 

 

 

 来是さんの足が止まった。

 

 

 私も足を止め、幣を引き抜いた。

 

 

 

 

 

 

「……待ちなさい。星羅」

 

 

 

 

 

 ……歩いた先で、今一番会いたくない人が現れたから。

 

 

 黒く染め上げられた巫女服と、真っ赤な瞳。

 紛れもない、黒霊夢……、だった。

 

 だがその身は既に、さっきやられたのか、ぼろぼろになっていた。

 

 

 まさか…そんな身体で……私達を狙うためだけに、そのまま来たってこと!?

 

 

 

「……霊夢? いや、君はまさか…」

 

 その目を向ける来是さん。

 

 

 でも、どこか懐かしむ目をしていた、気がした。

 

 

「…………その反応……星羅、じゃない? まさか、記憶が戻ってるの……アンタ」

 

 違和感に気付いたのか黒霊夢が問うと、彼はきっぱり言った。

 

「うん。……今は、ね。君のおかげさ、霊夢(・・・・・・・・・)

 

 

 

「……覚えてるなら……馴れ馴れしく、私に話しかけないでっ!!!」

 

 

 

 既に満身創痍の身体なのに、黒霊夢は宙に浮くと、無数の弾幕を展開した。

 

 

 

 

「その記憶ごと、消し飛ばしてやる――!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「そっか。今の君は……復讐鬼(僕の知る君じゃない)のか」

 

 

 

 

 すると、来是さんが纏っていた雰囲気が瞬時に変わった。

 

 目付きを鋭くして、左目を光らせたように見えたと思えば、左手を掲げて、星羅さんのその声で……冷徹に発する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……止まれ(・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………!?」

 

 

 

 

 

 

 

 その時起こったことを、私は心底信じられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 あらゆる弾幕……御札や針、エネルギー弾、全てが静止していたのだ。

 

 それどころか、黒霊夢本人もその場で動きを封じられていた。

 

 

 

「……くっ……!? アンタ、何を……!?」

 

 

 

 引きつった顔で問う黒霊夢に対し、来是さんは言う。

 

 

 

 

 

「忘れたの? 僕の能力を。

 

 

 

 

 

 

 

 

僕の能力は……

 

【宙間物質を操る程度の能力】、だよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の瞬間。

 

 

 

 

 

 掲げた左手を横に振り払うと、弾幕たちは左右にどかされて(・・・・・・・・)、私達の後ろで弾け飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………えっ…………!?」

 

 

 

 

 いとも容易く障害を取り除いた彼を見て、私は目を見開いて突っ立ってしまっていた。

 

 

 

 宙間物質。

 

 言い換えると……【浮いているもの全て】。

 

 

 

 

 つまり弾幕を放った時点、宙に浮いた時点で……その全てが彼の制御下に置かれてしまう、ということ……?

 

 

 まるで、チート。

 

 まさに、異次元。

 

 弾け飛んだ弾幕の光を受ける来是さんを見て…そう形容するしか無い能力だと、この時思った。

 

 

 

「……今は君に構っている暇はないんだ、堕ちた巫女(霊夢)

 

……帰ってくれ」

 

 

 

 そう言うと……彼は黒霊夢を難なくその場から持ち上げるように手を挙げ、

 

 

「……はっ!」

 

 

「うわぁぁっ!?」

 

 

 ほいっと投げる仕草と共に、どこかへ飛ばしてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……な、なんてあっさりとした……」

 

 

 私が言葉に詰まっていると、

 

 

「……ますます、時間が惜しい。走るよ、早苗ちゃん」

 

 

そう言って、彼は飛んでいった方を見向きもせず、駆け出していった。

 

 

 ……一体、彼は何者なんだ……?

 あの霊夢さんと同じ強さを一方的に完封してしまう、あの能力は何なんだろう……??

 

 

 疑問は残るが、たぶん神社に着けば全て教えてくれるはずだ。

 

 私は急いで彼の後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「はい。これでよしっと。無理に動かさないでね」

 

 

 

 諏訪子は霊夢の左肩を軽くぽんと叩いた。

 

「動かすなって言うなら叩かないでよ」

「ごめんごめん。でもその様子なら大丈夫みたいね」

「いや結構痛かったわよ」

 

 霊夢は視線をそこに向ける。

 

 包帯は、肩の動きを阻害しない程度にしっかり巻かれていて、結び目に新しいリボンが付いた。

 

「……そこにおしゃれ求めていいの???」

「だって霊夢の左手真っ白になっちゃうじゃない」

 

 遊び心だよ、と笑う諏訪子。

 霊夢は呆れながらも「ありがと」とだけつぶやいた。

 

 

 

 

「やぁ天狗。お腹は平気かい?」

「思ってたよりも平気でしたよ。……ま、それどころではないですが」

 

 

 一方、神社にはにとりが遅れて帰ってきた。

 射命丸の返事にうなずき、顔をしかめる。

 

 

「わかってる。……真面目な話、星羅の反応が消えたから慌てて戻ってきたんだが」

「あやや、あなたもご存知でしたか」

「我々も見失ってしまったのです。捜すどころではなかったので……」

「……そうか……」

 

 リュックサックを降ろし、何やら探知機らしきものを取り出す。

 

「あや、それはなんですか?」

「さっきメモリのデータをもとに作った、星羅の探知マシンさ。名付けて【星羅探すくん】ってところかな。ライズバスターの反応をキャッチしてくれるスグレモノさ。……今は途絶えてるけど」

「ネーミングセンスの欠片もありませんね」

「こういうのはシンプルイズベストなんだよ、椛ちゃーん」

「……はぁ」

 

 起動こそすれど、反応は何もない。

 

「死んでないとは思うが……」

「早苗さんも戻ってないんです」

「風祝もかい? ……なら彼女が連れて帰ってきてくれることを祈るか」

 

 にとりはそう言うと、探知機のスイッチを操作した。

 

「メモリの反応は……っと」

 

と、モードを切り替えると。

 

 

 

「……あれ、反応が近い……???」

 

 

 と、後ろを振り返った。

 

 

 

 

 

 

「神奈子さまー!諏訪子さまー!!」

 

 

 

 

「さ、早苗っ!? それに……星羅!」

「今まで何してたのよ!」

 

 

 

 

 境内に走ってくる、早苗と星羅であった。

 

 

「星羅! 無事だったの?」

 

 霊夢も慌てて走ってきた。

 

 

……のだが。

 

 

「……あれ? ……星羅、左目……緑色だったっけ……?」

 

 

 

 真っ先にそれに気付いて、足を止める。

 

 

 周りもそれに気付いた。

 

 

 

 

 

「…………まぁ、気付くよね。

 

今は……星羅、じゃないから」

 

 

「……は?」

 

 霊夢が唖然としていると、早苗は言った。

 

 

「皆さん。今の星羅さんは……

 

 

覚醒してるんです。一時的に」

 

 

 

 

 

 

 そして、“彼”は語りだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「僕の名前は、来是。星羅をひっくり返して、“来た”に正しいの“是”で、来是。

 

名前の由来?

星羅って名乗ったらややこしいから、テキトーに考えただけ。

星羅が記憶を失くす前の人格が勝手に名乗った名前ってことだけ覚えといて。

 

星羅が記憶を取り戻す過程で僕も目覚めた。星羅の本来の人格であり、裏の人格。僕はあいつだし、あいつは僕でもある。

端的に言えば、星羅が取り戻すべきものを知ってる裏人格だよ」

 

 

 そう語った彼――来是は、左目を指さして、

 

「これは中二病とかじゃなくて、僕の意識が現れてる時の副作用みたいなもの……だと思う。実は僕もよくわかっていない事がまだあるからね」

 

と、瞬きしてみせた。

 

 

「……ねぇ。来是……だっけ。正直こっちもよくわからないのだけれど……あの黒い私と関係があるの?」

 

 霊夢が問う。

 周りも全く同意見だったようだ、肯いて彼の反応を待つ。

 

 

「そうだよね、気になるよね。

 

……あいつ……黒い霊夢は……」

 

 

 来是は一つため息をついて、少し間を開けて、あまり言いたくない顔つきで、しかし言わなければならないとわかっているような声音で、やっとその秘密を吐いた。

 

 

 

 

 

「…………“僕の心が星羅だった頃の”霊夢自身だよ」

 

 

 

 

 

「…………!?」

 

 

 

 

 

 

 その言葉に、皆は驚きと混乱の表情を浮かべた。

 

 

 

「……そんなとこだろうと思いましたよ」

 

 ――射命丸を除いて。

 

 

「流石は文さん。頭の回転が速いですね」

「あやや? あなたから下の名前で呼ばれるのは初めてです」

「そのうち星羅も下の名前呼びになりますよ、予言します」

「あやや……」

 

 

 そして、来是は続けた。

 

「文さんが前々から見かけていた黒い霊夢はあいつの事。あいつは……僕が記憶を失くして星羅になったのを知っている。しかも、何故かこの幻想郷に霊夢が二人いる状況を生み出している。

 

何故ならあいつは……”僕が星羅だった時代からこっちに飛んでるから“、だよ」

 

 

「時代から飛んでる? どういうことなの?」

 

 またしても首を傾げる霊夢に、早苗が手を挙げた。

 

 

 

 

「あの……もしかして……

 

星羅さんと来是さんは……”記憶を代償に未来から遡ってきた“のでは、ありませんか?」

 

 

 

 

「……」

 

 

 

 来是は黙った。

 

 

 しかし、皆はそれでハッとして、徐々に納得の表情へ変わった。。

 

 

 

「星羅は過去に一度幻想郷に幻想入りした。それで私達とも一度会って、色々なことをした。しかし、何らかの原因で記憶を引き換えに、過去に遡って来た……。そう考えれば、全ての辻褄が合う。違うかい? ……来是」

 

 にとりが代弁するように、その憶測を述べる。

 

 

「よく考えたら……我々が、こんなにも簡単に星羅と仲良くなっているのは普通おかしい。だが……一度会っていると仮定すれば、その感覚が僅かに残っていて、そのおかげで成り立っている……そう説明できるんだ。違うかい? ……盟友」

 

 

 

「……ふぅ」

 

 

……と、彼はまた一つため息をついて、とうとう肯いた。

 

 

「……その通りだよにとり。そして流石は外の世界の人間だね、早苗ちゃん。……星羅は、過去となった未来(・・・・・・・・)からやって来たんだ」

 

 

 

 その言葉に、皆は黙った。

 

 

 星羅に、どう説明すればいい?

 こんな事を言っても信じるだろうか?

 

 

 

 すると、神奈子が疑問を呈する。

 

「……ちょっと待て。それならタイムトラベルをするような理由は何だ? そんな悲惨な出来事でもあったのか?」

 

 言われてみれば、と諏訪子も続く。

 

「わざわざ記憶を失くしてまでするぐらいの……何か、があったの?」

 

「……それは」

 

 答えようとする来是。

 

 ……が、

 

 

「……っ!」

 

 

 突如その身体がよろめいた。

 

「な、なんですか今度は!?」

 

 椛が慌てると、

 

 

「……駄目だ、時間切れ……みたい」

 

「……えっ?」

 

 突然腕時計を見るやいなやそう言った彼に、早苗が問う。

 

「時間切れって……制限時間があるんですか?」

「……何でかは、わからないけど、どうやら……僕が、星羅の身体を借りて何かをするのには……制限時間が、あるみたいだ」

「ええっ、ちょっとその前に答えなさいよ! ていうかそれもっと早く言いなさい!!」

 

 

 霊夢が慌てて叫ぶが、時既に遅し。

 

 とぎれとぎれの言葉で、彼は皆に伝えた。

 

 

 

 

 

 

「……機怪は……僕が関わっている。あいつらの、本当の狙いは……幻想郷崩壊じゃなくて……

 

 

僕の、記憶の……抹消だ」

 

 

 

 

 

 

「……!!」

「ら、来是さん!」

 

 

 

 

 答えなのか、それとも別の何かを示唆する言葉か。

 

 

 

 その言葉を最後に、彼――否、星羅の身体は、力なく崩折れた。

 

 

「ちょ、ちょっと! 来……いや、今は星羅? とにかく起きなさいよ!」

 

 霊夢の声にも、身体は動かない。

 

 だが微かに息がしていた。

 

「……早苗、とりあえず神社で寝かせておくわよ」

「もちろんです」

 

 早苗は、片手が上手く使えない霊夢をサポートしながら二人がかりで星羅の身体を運んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 ――星羅さんが……未来だった過去からやってきた存在。

 

 でも、それを知っている機怪は何故、彼女を狙う?

 記憶の…抹消って、なんの意味が……?

 

 

 

 

 現状、その答えを知る手段は失ってしまった。

 

 ……わかる日は来るのだろうか。

 

 

 

 力なく、自分と霊夢の腕で眠る星羅を見て、早苗はその表情に複雑な心境を隠せなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「……そう。黒い私が、そんな容易く……」

「恐らくいつか星羅さんも、あの力を……【宙間物質を操る程度の能力】を、使えるようになると思います」

 

 

 眠る星羅の傍らで、早苗は霊夢にさっきの出来事を伝えた。

 

 

 知らぬ間に起こっている、進んでいる事に、星羅は何と言うだろうか。

 

 

 

 二人の巫女は予想も出来ない将来に、思わず顔を見合わせ、そして再び星羅を見やった。

 

 

 

 

 そのそばには、ポケットから零れ落ちていた、

 

早苗とのものであろう、ブランクのメモリがあった。

 

 

 

 

 

 




 次回は寝ていた星羅のお話。

 そう。
 “寝ていた”、これ次回のヒント。

この中で、番外編やってほしいのは?

  • 紅魔館組
  • レイマリ
  • うどみょん
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