シンフォギアの世界にゆゆゆ憑依転生!?   作:ルルイエカナタ

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第1話

ㅤなんで私はここにいるんだろう。

 

ㅤそう頭の中で疑問を浮かべた彼女の眼下には工業地帯の屋上にいた。

ㅤ私は白い着物を羽織っており真っ暗な夜の中歩き回る姿としては不似合いな服を着ていた。

ㅤしかしさらに気になることがもうひとつ。

 

「スマホ?」

 

ㅤ左手には手のひらサイズ少し大きいスマホがあった画面には分かりやすく【勇者システム】と画面に書かれていた。

 

ㅤそれを見ると私は何故か大きな声をあげた。

 

 

 

 

 

 

 

ゆゆゆ(結城友奈は勇者であるだ)!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ㅤあれから数分画面に書かれた勇者システムの説明書を読んでいた。

ㅤスマホの中にある説明書には丁寧に勇者としての戦い方の基本説明の他には……注意事項なども書かれていた。

 

基本設定

 

ㅤ勇者の拳にはあらゆる外敵を押しのける力が宿っている。

 

 ※敵対存在が半径300㎞以内の敵及び命の危機を確認次第アラームが鳴ります。

 ※精霊、満開を行った場合一体増える。精霊は供物をあらゆる害意から守る。

※満開…花が最大にたまってる際に使用可能。次に花を溜める行為を行った際強制発動。ゲージが溜まっていなくても神樹の力を消費し、発動が可能

※散華…肉体の機能を神へ奉げられる。

※祟り…天の神はこの世界には存在しないが、祟りだけは残されている。神樹の力を使えば使うほど天の神の祟りに当てている力を割かれ、徐々に祟りの力が強くなる。

 

ㅤ………いやありえないだろ。

 

ㅤそう心の中で呟くことしか出来なかった。

ㅤ誰だか知らないがこの力を私に渡したやつは絶対性格が悪い。

ㅤ神樹も天の神もロリコン疑惑を囁かれていたがこれは確かにロリコン疑惑が付くな、と思った。

 

よし逃げよう!!(絶対無理)

 

ㅤそう口にした。さすがに自分の命捨ててまで誰かを助けることの出来る力を使うつもりはなかった。もしもこれが勇者の章としてのシステムならまだ助けるなんて選択肢を取ったんだろうけど、ゆゆゆ初期のシステムより酷かった。つまり戦えば戦うほど天の神の力を抑えてる神樹の力を分割して戦うって言うことだ。戦うという行為が自身の免疫力(神樹)をどんどん下げていく。満開なんかしたらどれだけ力を奪われるか、その上身体の機能が2日間奪われる。もしも使って目を奪われたら一貫の終わり、だから戦わない。

 

「さすがにこれだと戦えないよ…」

 

ㅤそう、これは仕方ないことだ。誰だって命は惜しい、自分の命は1番大切だ。たとえこれが責められる行為だったとしても。

 

ㅤそう考え私はこのビルの屋上から降りるために何処らから降りられないか辺りを探す。

ㅤするとハシゴを見つけた。階段で降りられないのかと思ったがどうやらそう言う作りになっているらしく、仕方ないと諦めそこから降りようと、ぺたぺたと素足で歩き出す。

 

ㅤそして降りようと顔をのぞかせ、

 

ㅤ金色の目がそこにはあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ㅤ早く逃げないと。頭の中にはそれしか無かった。私は左手に連れていた少女の手を掴みノイズから逃げる。あれに触ったら体が炭化して死んでしまう。

ㅤ救われた……あの日あの時、とても力強い歌に救われたんだ。

ㅤあの後のことは知らないけど、救われた以上生きることを諦めてはダメだ。

 

「私達は!生きる!」

「あっ……お姉ちゃん」

「えっ」

 

ㅤ少女が指を指し空へ向ける。

 

ㅤその指の先は桜色の流星が工業地帯に降り落ちていくすがたをめにした。

 

ㅤ私はそれに目を奪われた。

ㅤ命の危機、人生の終わり、死そのものが普段では考えられないほど身近にあるというのに、一瞬全てを忘れてそれだけを考えてしまった。

 

「お姉ちゃん!!」

 

ㅤ一瞬手を引かれた。それで意識を取り戻した。

 

「ご、ごめん……急ごう!」

「ど…どこに……」

「あの光!」

 

ㅤすぐに走り出した、光の方に。

 

「な、なんで」

「なんとなく!!」

「なにそれぇ!?」

「わかんない、でもなんだかあそこに行くべきだと思うの」

 

ㅤ理由はない、理屈も存在しない。

ㅤ信じるに値する何かは一切なかった。

ㅤただ──

 

「私のこの胸があそこに行くべきと思うから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しっかり捕まっててね」

「うん!」

 

ㅤ彼女は少女に言うと梯子に手をかける。

 

「ちょうどこの真上に落ちたはず」

 

ㅤそう口を動かし足を梯子にかける。ノイズはまだまけておらず、できるうる限り足を早く手を早く動かす。

ㅤ数えることすら呆れるレベルのハシゴの段数。しかしそんなことを気にしてはいられなかった。

ㅤノイズは不規則なスピードで追ってくる……その最高スピードは人の足では絶対に逃げ切ることが出来ない。今生きているのは単に運がいいだけだ、それなのに避難所まで逃げ切るなんて不可能に決まっている。

ㅤとはいえこんなところに助かる場所があるとは思えない、だけど、きっとここには無視出来ない何かが!!

 

 

 

 

ニュッ

 

 

 

 

ㅤそこにはまるで燃えているような赤い目があった。

 

 

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