太陽の男 作:ヤマトかわいいよヤマト
久しぶりすぎて自分で書いておきながら作品の雰囲気を忘れてる。故にキャラ崩壊起きてるかも。
……なんかギャグ寄りになっちゃった気がし無きにしも非ず。
「さあ、来てください…!」
どうしてこうなった。
頭を抑え指の隙間から対面に控える青髪の女海兵を見ながら頭を悩ませていた。
◆◆◆
今日も今日とて海軍の海兵としての一日が始まる。
今日は町の見回りはなし。
新人海兵としてのたまに行われる演習訓練の日。
だが面倒くさい。
そんなわけでスモーカーと二人で街に繰り出しサボりを決め込もうとしていたのだが、
「連れてきました。ゼファー教官」
「ああ、ご苦労」
「離せ、てめ……ヒナァ!」
「……はぁ」
溜息をつきながら襟首を捕まれ地面に引きずられる俺と囚人のように海楼石の錠を手にかけられ連れてこられたスモーカー。
「さて、ヒナくん。君は戻ってもいいぞ」
「はッ!」
ゼファーのおやっさんの言葉に敬礼し訓練へと戻るヒナ。
残された俺とスモーカーはおやっさんの前でそっぽを向いていた。
「それで何をしていた?」
「「……」」
「……はぁ」
ため息を吐かれた。
「スモーカーがサボろうぜって誘ってきました」
「…は!?お前が良いサボりスポットあるから来いって言ったんだろうがァ!!!」
「……フッ、まさかヒナにバレてるとは思わなかったぜ」
「テメェ…!」
「よさんか、バカタレ共。全く…」
頭を抑えるおやっさん。
頭痛かい?おすすめの病院紹介してやろうかい?
「まあいい、終わったことをグチグチ言うのは好かん。とりあえず今日はオレの教え子とペアで訓練だ。分かったな?」
「……チッ」
「へーい」
「……この問題児どもめ」
ジト目のあきれ声のおやっさん。
よせやい、照れるだろ。
さて、というわけでスモーカーもあっちに行ってしまった。
そして俺の目の前にいるのは?そう!
「……よろしくお願いします」
青髪海兵、アインだった。
……いや、まあおやっさんの教え子でだいたい予想はしてたけど……こっちね!モサモサくんの方が良かったな!うん!
相手が女性となると……ちょーっと攻撃するのに躊躇しちゃう?
セクハラにうるさい時代だからね。配慮が大変だ。
……まあ確かに煙野郎に女性との組手をやらせるよか俺の方が安心なんだろうけど……いや、うーん。
「どうぞよろしく」
とりあえずは挨拶だな。
腰を曲げ頭を下げる。
さて、そこから始まった組手の訓練。
放たれる拳や蹴りを受け止め流しつつ目の前の彼女を観察する。
しなやかに動く関節にキレのある動作。さすがはおやっさん直下の教え子。動きに無駄がない。
フェイントも入れてきて足さばきもなかなか。
確か……俺の3歳上?となると、14歳か。そんな歳でここまでの動きができるのはおやっさんの教えの賜物だろうな。
「クッ……」
距離を取られた。一撃も入らず焦れったくて息を整えてる感じか。
まあ、さすがに負けません。そりゃ、拳骨英雄や最強生物との実践で鍛えてますから。
そんなこんなで訓練は無事に終了。
さて、今日は街に繰り出して甘味巡りでもしたい気分だ。ヒナでも誘うか。スモーカーは……あいつ甘いの苦手そうだしな。
と、そんな時だった。
「……ねぇ」
「ん?」
背中にかかる声。
振り向くと底には涙目で睨むアインがいた。
「どしたんで?」
「……あなた、本気出してなかったでしょ…」
「……訓練のこと?」
そう聞くとコクリと頷いた。
「だから今ここでもう一度私と組手してください。次は、本気で」
なるほど。
クソ真面目なんだろうなぁとか初めて見た時思ってたけどそこにプラスで負けず嫌い要素もあるのか。
でもなぁ、
「本気かぁ…」
女性に本気で行くというのはな……。
別に舐めてるとかじゃないけど、どうしても加減をつけすぎちゃう。
いや、それを"舐めてんだろ"と言われたらあれだけど。
「さあ、来てください…!」
俺の返答を待たずに構えたアイン。
うーん、お話聞かない子。
しょうがない。
「分かった。よーいドンは?」
「いらないです…!」
一歩踏み出し距離を詰めてこようとする彼女に合わせて懐に潜り込む。
そのまま腹、顎の順で掌底を当て、体勢を崩した所へ手を取り足をかけつつ前へ倒れこもうとする力を利用し其の儘一回転空中で回し、背中から地面へ倒す。
「がハッ!」
「これでいいか?じゃ、俺もう行くな」
驚く表情を浮かべた彼女の顔を一瞥し俺はその場を去った。
◆◆◆
「おやっさん、聞いてくれよ」
「……仕事中だ」
「最近あなたの教え子ちゃんが怖いんだよ」
「話を聞け……とは言いたいところだがオレの教え子?」
とある日の昼時。
俺はゼファーのおやっさんの執務室に来ていた。
「アインちゃんのことなんだけど」
「ああ、彼女がどうかしたか?」
「最近あの子……ストーカーになってるんだけど」
「……?」
そうあの青髪海兵、アインちゃん。
あの訓練の日以降、
「アインちゃん、俺のストーカーしてんだけど」
「……お前が彼女のストーカーじゃなくてか?」
「おい、俺がストーカーするようなやつに見えんのか?」
「見える」
「……そんな断言する?泣くよ?」
おやっさんが最近俺に冷たい。おやっさんに何かしたか俺?
訓練サボるくらいしかしてないんだが?……俺が悪いな。
と、そんなことはさておきだ。
「おやっさんから注意してくれない?マジで」
「お前の気の所為ということは?」
「最初は俺もそう思ってたけどさ。この前、夜中寝てた時に視線を感じるなぁとか思ってたんよ。目、開けて窓の外見たらガッツリアインちゃんと目が合ったんよね」
「……うわぁ」
おやっさんも引くほどのエピソード。
あの子怖い。
「まあ、根が真面目すぎるところがあるからな。彼女は」
「いや、真面目とか関係ある?ただのストーカーやで?」
「自分より年下の男が自分より強い。となればその強さの秘訣が気になるのもしょうがない事だ」
「じゃあなに?俺が強い理由知るために俺のプライベートに入ってきてるの?マジ勘弁」
この前だって食堂で近くを通りがかった時に熱心にメモ帳見てたからちらっと見て見たら俺の歩き方の足の角度やら腕の角度やらが書かれてて見てはいけないもの見た感じがしたしな。怖すぎ。
「……カグラ、お前は今何歳だ?」
「ん?……11歳だな」
「そうだな。それじゃあアインは?」
「……14?」
「そうだ。いいかカグラ、お前はなかなかに大人びてる節がある。でもお前より年上である彼女は14歳。14歳というのもまだまだ子供なんだ。真面目ながらに不器用。どうすればいいのか分からないからとりあえず行動してるだけさ」
なるほど。理解はした。でも納得はできない。
「てことでだ」
「ん?」
「俺の弟子の面倒見てくれ」
「……は?」
何言ってんだこいつ?
「アインだけだと不公平だ。ビンズのこともよろしく頼むぞ」
何言ってんだこいつ?(2回目)
「……え?嫌なんだけど」
「お前の格闘センスはハッキリ言ってその歳で既に海軍トップだ。戦闘力などではボルサリーノやクザン、サカズキにガープ、センゴク……あの辺には程遠い。だが、その体の使い方。小柄ながらにアイツらとの差を縮めるための技術。"武"というジャンルで言えばお前以上はいない。俺の弟子たちのレベルアップに付き合ってくれ」
「やなこった」
絶対めんどくさいじゃないですかヤダー。
「……訓練を合法的にサボらせてやる」
「うーし、いっちょ揉んだりますか」
おやっさんの言葉に指の骨を鳴らしながら立ち上がる。
別に俺はちょろいやつじゃない。そうですとも。
そんなことを考えながら部屋の扉を開ける。
「あ…」
そして、そのすぐ前にいた青髪に向かって口を開いた。
「てなわけで、以後よろしく。アイン……ちゃん?」
「……へ?」
惚ける彼女の肩を叩きながら横を通り過ぎ俺はその場を後にした。
乾燥とかで"ワンピースの技っぽい"と褒めてくれる感想多くて飛び跳ねひゃっほいしてます。
一応、主人公の技、カイドウの"龍"と対比になるように"虎"使ってたりとこだわりがあるので嬉しいんですよね。
カイドウは青龍で、主人公は白炎猛虎(白虎イメージ)とかね。
そんな感じで感想、評価待ってます。