〚押っせー! 押せ押せ! 押せ押せ、3号!〛
〚3号… 押してダメなら、引いてみな!〛
流れ出した"シオカラ節"と共に次の足場へと飛び移ってゆく。そして、ここからどんどんと攻撃も激しくなる。
右からミサイルが飛んで来たのでジャンプをして躱し、左から来たミサイルのインクタンク部分を足場にして飛び上がる。空中は足場が無いので機動力が下がる…が、敵の攻撃を強引に足場にすれば問題無い。
空中に居る自分の方向へと向かってきたミサイルはそれ同士で爆発し合い数を少なくしてゆく。
着地の隙に合わせて放たれたメガホンレーザーとパンチを、召喚されて出てきたタコトルーパーを踏み後ろ方向へと跳んで回避する。そして少し遅れて発射されてきた別のパンチを跳ね返して将軍を後退させる。…ついに最後の一本道の所まで来た。
ラストスパートだ。
だが、原作のラスボス戦では召喚されなかった筈のボムタコプターも大量のエネミーボールから出現し、避けながら反撃するのも一苦労だ。
…っ!敵のスプボムが転がっ────
ぐゥっ!?
パリィンッ!!
しまった、アーマーが……っ…………!
「3号、もう少し! もう少しじゃー!」
「ッ………?!」
思考を乱すな。
保険用のアーマーはさっき拾った。スペアはまだある。そろそろコツだって掴んできた。ここで負けるわけにはいかない。負けてはいけない。絶対に"一度"で勝つ。
────『お前色々考えすぎだって。もっとフラットに考えろよ?目の前の事に集中しろな。』────
…勝つことだけを考えろ。
ミサイルが前から来る。右へと躱す。後ろにバイタコが居た。地面を蹴って接近し迅速に処分する。倒した奴の影からタコボールが向かってくる。クイボを足元に投げ敵が埋まってから蹴り飛ばす。
パンチが放たれてきた。
撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。撃つ……
足元に転がってくるボムを蹴り飛ばしながら、飛んできたパンチを幾度と跳ね返す。
「サイゴノ… チカラ… フリシボル!」
そして、最後のラリーボールが飛んできた。
ここまで使わずに取っておいたスペシャルカンヅメを開けてスーパーショットを生成し、即座にエイムを合わせてラリーボールを正確に撃ち抜く。
…1回目。
2回目…っチッ!ミサイルも飛んでくるか…
そして3回目ェッ!!!!!!
これで…………終わ…
ガキィーンッ
……………は?
タコワサ将軍が乗っている機械に当たった筈のラリーボールは何故か跳ね返り、俺の頭上を掠めて飛んでいく。
〚ね…え、あれって…………〛
〚ッ?!〛
インカムから流れてきた1号の声を聞き、放心状態だった自分の意識が覚める。
そして、タコワサ将軍の目の前にあるDJテーブルの上に居た人物が目に入る。
[ヨウ、ヒサシブリダナ。」
見慣れた顔付き。
「ザンネンダガ、コノトオリデナァ。」
聞き覚えのある声。
「ゲンキダッタカ?
────────────3ゴウ。]
先…輩…………?
"最高なサプライズプレゼント"
でしたね。