…眩しい………?
「っ……………ここ、は……?」
「おぉ、起きたか3号。」
「…司令………」
俺は、将軍と戦って、倒しかけて、先輩が出てきて……っ先輩は大丈夫なのか?!将軍は…将軍は倒せたのか?!
「ッ…あの!!「0号なら無事じゃよ。」…」
「タコワサは…あー………、
あの後目覚めた0号が倒しとったぞい。」
「…そう、ですか…………
すみません、こんな、情けなくて……」
「何を言っとる。…洗脳……されてたとはいえ、0号相手に相打ちじゃ。良くやったと思うがのゥ?」
「…いや、まあ……確かに、嬉しくはあるんですが……所詮"洗脳された状態"に勝っただけでしょう…?」
「思考が暗くなっとるぞィ。
もっとポジティブに、じゃ。
おヌシは0号に勝った。誇っていいんじゃよ。」
「…………………はい。」
……司令は、優しいなぁ。
「あ!3号起きてた!?頑張ったねぇー!本当に良く頑張ったよぉー!よしよししてあげるー!」
「アオリちゃん……3号、病み上がりだから。」
「えぇー……」
「いや、ちょっ…1号さん、抱きつくのは無しでお願いします、いやほんと、ほんと………」
「えぇっ!?嫌われたっ!?」
「アオリちゃん、まず離れよっか。」
「なんでぇ……?」
「もうちょっと自覚しようか…」
「何をっ!?」
張り詰めていた空気が元に戻ったのと、やらなければいけなかったことが済んだからか、今僕はとても良い気分だ。清々しい。
「…そういえば、0号さんは…?」
「0号は〜…もうすぐ帰ってくるんじゃない?」
「うわすっご………やはり、
オクトの科学力は世界一ィィィィィィッ!!
って事ですかねぇ…!!」
「ナゼトツゼンサケンダ……マァ、ソレハトモカクダ。シュクショウキノウトブキセイセイキノウヲツケタダケデダイジョウブダッタノカ?」
「大丈夫というか十分すぎるくらいなんで万事OKですよ。ほんとありがたや……使わないときにスペース取るし持ち出すのも楽じゃないしで地味に困ってたんで……」
「ソウカ…ソレト、イマノトハベッケンデオレイガシタクテナ。デンリョクヲタコガワニモツカエルヨウニシテクレタオマエニオクリタイモノガアッテナ。」
「いや、別に良いですよ。マサバの近くの湖に住んでた小さめのオオデンチナマズが、『不法投棄が絶えなくて水汚くなってきたから』って丁度別の水辺に移りたがってただけですし。年老いてるっぽかったから少し電気の質は悪いかもですが……」
「ソレデモダ。オマエハタコガワニトッテモエイユウトイエルジンブツダ。スマナイガ、ウケトッテクレナイトコマル。」
「いや、でも浮遊装置のアプデだけで十分満足してますし…「カッコイイメカダゾ。」一応見るくらいなら罰とかも当たらないと思いますし見てみたいです。」
「デハモッテコサセル。…スコシレンラクヲトッテモカマワナイカ?」
「あ、大丈夫です。」
「タスカル。〜〜ー〜ーーーー〜ー〜ーー」
うーん早すぎるタコ語。俺でも聞き取れないね。
やはりまだ高速の会話は聞き取れんか…
にしても、タコ語を習ったらなぜかナマズ語も分かるようになったのは意外だった。イメージ的には、タコ語が秋田弁ならばナマズ語は津軽弁といったところか。
この2つの弁は違う様で全く違う。つまり全然違うのだが、少〜しだけ似通ってる部分があってな。なんか分かった。
因みにクラゲの言語は本当に分からん。
なんなんだあの異国語。
ガコッ。
え?何今の音。水素の音か?なわけねえな。
うぉっ、足場が震えてる……
…なんか一部の床が開いて別のが色々とせり上がって来てるんですけど、これどういうこと?
あ、プシューって鳴ったから終わりかな…?
うわぁ何これでっっっっっっっか。
すごく…大きいです………
あ、縮んでく。
「ドウダ?」
「え?すごく大きいです。」
「……ソウダナ。……………ホカニハ?」
「うーん……めっちゃメカメカしくて自分の厨二心に刺さってなんかもう……かっこいいです。あと少し可愛げがありますね。」
「ソウダロウソウダロウ。ソウイワレレバ、カイハツチームモヨロコブダロウ。」
……なんか俺王国の大臣ポジくらいのランクに居ない?いや、まあその国…というか種族丸ごとのエネルギー問題を一時的とはいえ解決したのか、俺……………
なら仕方ない…仕方ないか?
面倒な仕事とかは無さそうだしいいか。
イカより真面目で賢いし余計な事はせんやろし。
「……で、これ……何ですか…?」
「タコツボヘイキダ。」
「えぇ……(引)」
「"戦略蛸壺兵器"トイウノハシッテイルナ?」
「まぁ、そりゃ知ってますけど……」
「ソレダ。」
「それなのかー、へー、ふーん……………いやこれそんな簡単に渡しちゃいけないやつですよね?絶対個人が持っちゃいけない戦力ですよね?」
「ダイジョウブダ、モンダイナイ。」
「エルシャダイだと……?!」
「エルシャダイトハダレダ…?」
「あ、いや大丈夫だ問題無いってのが俺の知り合いの口癖だったのでつい。……で、タコツボ兵器って絶対個人が持ってはいけない戦力ですよね?」
「…マァ、ソウダナ。」
「なぜ俺に?????」
「タコカラミタエイユウダカラダナ。」
「別にオオデンチナマズに"何かと交換で電力やる"とか言われて手持ちの対価差し出した訳でも無いですし受け取れませんよ。」
「ワスレタノカ?モラッテクレナイトワレノメンモクガタタナイノダ。モラッテクレ。」
うっわこの
…まぁ、損は無いし………
もういいや、貰っちまおう。
なんとかなるやろ。
「…分かりましたよ、貰います。」
「ナライイ。ホラ、ウケトレ。」
▼イサキはタコツボ兵器を手に入れた!
……………ふむ…
「将軍、これの名称ってなんですか?」
「ソウダナ……タコ語ナラ"〜ー〜ーー〜〜〜"、
イカ語ナラバ……"タコツボクリオネ"
トデモイッタトコロカ。」
「あー、これ既視感あると思ったらそれか…」
クリオネ…………うっ、頭が…(2つの意味で)
確かに、ゴツゴツしてて最初は分からなかったが言われてみればクリオネの様な形をしている。
…コードとかがまろび出てんの少しキモいな……
自分の部屋戻ったらプレートとかで装甲作って表面覆うかね……プラ板が良いか…?いや中見えるの嫌だな…輝石…大理石…あるいはブキのタンク部分の素材か…?正式名称知らんけど。
ん?まだなんかあるんですか?
あ、説明書ちゃんとあるんだ……
ファッ!?ステルス搭載してんのかよこいつ…
いや、でもそうだとすると外部から付け加えた部品にもステルス適用されるのかが気になるな……
まあ適用されないんだったら頼みに来よう。
………ほう…ワープポイントを置いた場所にならワープできる……だと…………ッ!?
は?チートかよ。最高じゃねえか。
置けるのは…6個か。破格の多さだな。
バッカルコーン(触手)の内側に
一本につき一個ずつ収納できる、と………
っつーかクリオネの触手6本だったのか………
初めて知った……
その他にも色々機能あるっぽいけど、長居しすぎるのも悪いからそろそろ帰ろうかね。
「んじゃ、そろそろ帰りますね。
ありがとうございましたー!」
「コチラコソダオレイヲイオウ。ジャアナ。」
と、いうことで、
タコツボクリオネ改め"リオネ"が充電式だったのとタコ側のご厚意で充電されてたんで、ワープポイントをぶん投げてワープして拾って、ぶん投げてワープして拾って、みたいな感じで空中を立体機動して帰ってきた。
行きよりも3倍近く早く帰ってこれたから、人目につかなくて電池もあるときにはどんどん使っていきたいな。クッソ楽。
………ん、声が基地ん中から聞こえるな…
3号も動いているっぽいし復活したか。
──ああ、そういえば。
俺がやった"サプライズ"ってのは皆が想像している通り、洗脳された振りして1.2.3号を驚かそうとした事な。ついでに3号の修行の成果を確かめようとしたってのもあるけど。
ん?意識保ってたんなら何で負けたかって?
あーね、将軍が言ったんよ。
『手加減できるのか?』と。
はい、出来るわけないです。
出来たらハイカラシティのイカ達によォ!!
"無敗の
"
"グリーンアイドモンスター"とかさぁ!!
みたいな二つ名で呼ばれてねェんだわ!!
イッッタイ二つ名で呼ばれてねェんだわ!!
誰が赤鬼青鬼と人気に差がついてる3番手だァ!?
誰が緑色の爆豪だァ!?
誰が緑色の目をした怪物だァ!?
しかもグリ(略)アイ(略)モン(略)に至ってはどこぞの橋姫やら[嫉妬]っつー意味やらで紛らわしいしよォ!!!!
まあね、不敗は本当だよ。ノヴァ使ってるから爆殺者もまあ間違いじゃないよ。強さが怪物じみてるのは自分も知ってるし否定はできないよ。
でもさぁ…………
前世の現役厨二病の時みたいに改造すんのは…
やめてもろて。心にクるから。
因みにカマスも俺に近しい強さ(俺が敵チームに入っている時以外は全勝)を持っているから、あいつも二つ名つけられてるよ。ザマァ。
"
"蒼炎の勇者"
"碧眼の消防士"
みたいな感じで。
俺のよりセンス良いのなんなん?
誰がつけやがった二つ名ァ…
このスプラ界ではある程度有名になると二つ名が問答無用で付けられる。んで、案出して投票して一番人気な二つ名を普通は付けるんだけど俺の場合候補が異常に多すぎたらしいので複数セットするのが可能になった。
いらない…こんな厨二病ネームいらない…正直ちょっとかっこいいと思ってしまった自分が憎い…
あと、ハイドラ(モチーフが消防のやつ)と、
ゲソ色:紫・目の色:青 のカマスを掛けたのが
"碧眼の消防士"なんだけど、
ブキとプレイヤーを掛けるっぽいんよ。
んで、それで俺に与えられたそれ系の二つ名が、
"
どこか手抜き感感じるし……
………まあ、話を戻そう。
手加減はできないって将軍に伝えたら、身体能力を大幅に制限することができる器具を貰った。しかも服の下に着用できるし手首あたりに付いているダイヤルを回せば、どれくらい抑えるかも変えられる。
これで"勝ち負け"ができる……
まぁ二つ名あるのに負けたら嫌だから公式戦には参加できないんだけどね。というか体全体に付けるタイプの器具だから締め付けられんの苦手な俺はあんま使いたくはねぇな。まあ洗脳の振りするときは今回みたいに使うくらい。
っつーかほんとクリオネ貰ったの想定外。
あれ電気さえあればスペシャルウェポンとかも作れるし使えるらしいぞ。うーんチート。
んで、ロクロに負けたのはそれのせいな。
俺の思考速度とか五感はいつも通りだから、ロクロの動きを見れば同等の力を持つ相手にどれだけ強くなったかはちゃんと分かるんだが、
ちゃんと強くなってて俺嬉しい……
……ま、回想…というか思い出話もほどほどにして、そろそろ基地の中に参りましょうかねぇ…
……………ったく、お前らも懲りないな…
俺が基地の入口である扉を開けると、
中から2つの影が飛び出した。
その奥にはもう一人居るようだ。
それぞれローラー、シューター、チャージャーを持っているため、当たり前だが1.2.3号だろう。
俺が持っているのは、
将軍から土産に貰ったオクタシューターな。
1番先頭に居るのはローラー。アオリだ。
振り下ろされたローラーの側面へとオクシュを突きつけ乱射し、アオリの手首を掴んで俺の後ろへと引く。するとバランスを崩し地面へと倒れる。
そんくらいでバランス崩すんならまだまだやね。
勿論俺は既に抜け出して二人目へ向かっている。
次はシューター。ロクロだな。
これは簡単だ。銃口の向きと飛んでくるインクの軌道を予測して当たらないように近づき、シューターを握る手を少し撃って力を抜けさせてから手首を掴んで引いて倒れさせる。
チャージャー。ホタル。
トリガーから指を離す瞬間(撃つ瞬間)を見定めて射線を避けながらすぐに近づく。チャージャーは撃たせないのが一番だが、すでに溜めていたのか発射準備は整っているようだ。
──────今ッ………!
うぉっ危な!?ドラッグショットだと!?
うわぁちゃんと成長しとるなぁ…………
お兄ちゃん嬉しいで………(兄を名乗る不審者)
尚俺の本物の妹は反抗期が終わって割と落ち着きました。でも忘れちゃならねえのは俺の妹だということ。何するか分かったもんじゃねぇ。
まぁそれはともかく、
圧縮して放たれたインクはカスりはしたが当たらずに近づいてブキ本体を掴む。
ブキを掴んだままだと実践なら捨てて逃げられるので、ちゃんと手首を掴んでおく。
その状態で額のあたりに銃口を突きつけたら…
はい。ゲームセットな。
「やっぱイサキ強いよ〜!」
「鍛錬積めばどうにかなるって…な…?」
「俺にはどうにかなる
ビジョンが見えないんですけど?」
「そりゃ残念。見通しが甘い様だな。」
「扱い違くないですか?」
「みんなおつかれー。おじいちゃんがスイカ切ってくれたから持ってきたよー。」
「やったー!」
そんなこんなで現在は基地の中。
さっきカマスにも連絡したし、これで完全に無印編の本編は終わりだな。
しっかし…スプラ2編まであと2年か………
無印が始まるまで18年間待ってきたとはいえ2年は長いな…。ま、どうせすぐ過ぎてくんだろうけどな。
……思い直せば、早18年……か。
いつの間にか前世の死亡時の年齢越してんな。
15歳で死んだんだっけか?
もう覚えてねぇや。
………あー、
まだ元気かな。
イサキ君前世でも妹がいたらしいですね。
ちなみにこいつは自分が餅ごときで死んだの割と根に持ってます。