ひとしきり泣き終える。
すると急に眠気が襲ってくる。
これでいい。いつもそうだった。
意識を手放し、深くへと沈んでゆく。
…睡眠というのは平等だ。
寝れば体が回復する。
完治できない心の傷も、夢の中ならば関係ない。
兄さんが守ってくれる。
そうして、
居もしない虚幻の拠り所へと意識を堕とす。
居ないのは分かっている。
……分かって………………いる。
でも。それでも。
常に私の味方だった
兄さんだけが、本物の"家族"だったから。
目が覚める。
身体の疲れは無いが寝た気がしない。
ベッドを降り、洗面所へと向かう。
なぜか頭部がヌルヌルしているような気もするが、皮脂か何かだろう。洗えば良い。
自分の疑問に答えを出しながら目的の場所へと向かう。
……場所が分からない。
私が引っ越したのはマンションのたった一部屋だ。迷うほどの広さではないどころか一目で見渡せる。
寝ぼけているのか?
頬をつねってみるが普通に痛い。
やはり何かがお『あなた、誰なの?』……?!
後ろを振り向くが誰も居ない廊下があるだけだ。
『あなたが私の体を勝手に動かしてるの?』
……脳の中から聞こえるような気がする。
しかも言っている意味が良く分からない。
「あなたは?『今ぁ、貴方がぁ、動かしている体の持ち主ですが何かぁ?人の物早く返してもらえませんかねぇ?』持ち主……?」
『寝て起きたと思ったら自分の体に知らない人が入ってきて勝手に使い始めた。それだけ。早く返して。朝のちょっとした修行みたいなのあるから。』
「………?」
よくわからないが、多分合っているんだろう。内装が絶対に違うし、体がどこか慣れない。自分の体を見てみると見たこともない服を着ている。
『で、早くしてって言ってるんだけども?』
「…私も寝て起きたと思ったらこの状態で……どうすれば良いのかとか分かんなくて………」
『ほーーん。……じゃ仕方ないか。
ちょっとこっちから奪ってみるわ。』
「う、うん。よろしく。」
今、何が起きている…?
…冷静さを欠いてはいけない。
愚直な答えは失敗する。
などと考えていると。
「あっ、できたできたー!」
『……本当に体を取り返した………』
体の主導権が彼女に渡る。
原理は分からないが、この体は本来この少女の物で、私が入ったせいで体の主導権を取られていた…?ということなのだろうか。
……どういう事なの?
「んで、あなた誰?結局名前聞いてないんだけど。……あ、私は
私と名前が同じ…?
『私は………
「え?名前一緒なの?運命じゃんか。
とりあえず顔洗いに行こうっと。」
なんで、こんなに能天気なんだ?
………なんだか、落ち着いてきた。
気配があの人に似ているから、だろうか。
…いや、重ねてはいけない。
兄さんにもこの娘にも失礼だ。
「……なんか、分かることとかある?
この体に入ってきた理由。」
『いえ…眠って起きたらいつの間にか…』
「それはもう聞いたよ。この体に来る前に何してたとかそういう情報おくれ。」
前……………
『スプラトゥーン………とか?』
「……なにそれ?」
知らなかったか。
……いや、普通の人は知らないかもしれない。
『えっと…人型のイカがインクを塗りあって、どっちの陣地が多いかで競い合うゲーム、ですかね。』
「めっちゃ私達に似てるね。」
『え?』
「え?」
似てる………?
「なんか気持ち悪そうだね。
とりあえずご飯食べに行くよ。」
『あ、はい………』
……洗面台で一瞬鏡に映っていたのは髪じゃない何かだった。それに少女の意見を合わせると、一つ、答えが見えてくる。
私は……"インクリング"の体に入ったのか?
だが、"転生"とやらとは違うし、世の中で定義されている"転移"や"憑依"とも違う気がする。
同じ体の器の中に2人が同時に入っていて、それぞれが体の主導権を持つことができる…?
何より、それが起こるなら現実世界では死───
………まぁ、死んだなら死んだでいいか。
あの世界になど既に興味は無いし、家族も居ない。つまり心残りは無い。
ネットを見ているとよく見る【転生モノ】を体験しているというなら普通に嬉しい。
今までは死ぬのは怖いから死のうとしていなかった。それだけだ。
なんというか、拍子抜けだ。
と、いうのも。
どうやら私は死んだわけでは無かったらしい。
あの日から一週間ほど過ごしてみて分かった事は、このスプラトゥーンの世界での"アヤメ"が寝ると現実世界の"
寝れば2つの体を意識が渡る。
とても不可思議だが、スプラトゥーンの世界で遊び回っていても現実で目覚めれば体の不調も寝不足なんてものも無く健康なままだ。
夢に見ているだけかとも考えたが、抓れば痛いし感覚もある。というかなんなら現実よりも感度が高い。
世に広まっているという"なろう系"とやらは読んだことすらないが、とても楽しい。
現実でやれば必ずと言っていいほど咎められるであろうインクをぶちまける行為が許されているのはとてもストレスの発散に適している。
そして何より………
「爆発……楽しい………♪」
ブラスターが気持ちいい。
発砲時の反動。発射音。直撃音。風圧。
現実では取り扱えない爆発物の快感に酔いしれる事ができるのがとても良い。
ちなみにブラスター種の中で一番自分が好きになったのは【ロングブラスターネクロ】だ。
世の女子は"カワイくない"の一言で一蹴しそうなこのブキは私の愛ブキとなった。
スラング的に言えば………
〈ネクロの爆発気持ち良すぎだろ!〉
だろうか。
まあ──────
『いっくらなんでもブラスター好き過ぎじゃない?別のブキとかどう?チャージャーとか。』
「反動が足りないし頻度も足りない。」
『スピナーは?』
「基本的に重くて持てない。あと、頻度はずば抜けてるけど撃破音と風圧の爽快感が無い。」
『あっ、そう。』
……アヤメには引かれたようだが。
『……あ、そうだ。』
…?どうしたのだろう。
「どうしたの?」
『明日私のお
「………アヤメの、お兄さん…。」
兄……か。
…いや、あの人を投影してはいけない。
…………少し、気になる。
一度くらいは見てみようか。
「………うん。見たい。」
『りょー。じゃ、当日は怪しまれたりしないように内側入っててね。ワタシと彩芽ちゃん喋り方結構違うし、バレちゃったら面倒そうだから。』
「……(コクッ)」
『んじゃ、そろそろご飯食べに下の階に降りよか。丁度呼ばれたっぽいし。ほい外側出してー。』
「わかった。」
しゅぴん。と、音が鳴ったような気がすると、自分が"内側"へ行きアヤメが"外側"へ出る。
よくわからないが、気づいたらできていた。
……しかし、兄か。
もし
──すか。
ヤバン!ヤッバーンで、あるぅ!
まあ彩芽ちゃんは最悪な家庭環境の中で救ってくれて心の拠り所だった命の恩人の様な存在である唯一の血縁失ってっからね。
"兄"の名を汚すならば─す事も厭わんだろ。
尚責任は知らぬ。
どうも。「琴浦さん」とかいう作品のアニメを最近見て思ったんですけど主人公の救世主ポジの男の思考の分かり味がマリアナ海溝よりも深くてつらいノリと勢いですよろしくおねがいします。
いやー、ほんとさ、二次元の中の人間って心を読める女子とかに対して「気持ち悪い」とか「化け物」とか思うのなんでだろうね。
まあね?そりゃ危険度も高いしうまく使えばこの情報社会において国家転覆すらも狙える人間特攻最強クラスの能力ですよ。某さとり妖怪に至っては読んだ対象の記憶の中からトラウマを想起させることもできますし。
でもよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
心読める女の子ってさ!!!!!!!!!!!!
萌えるだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんでッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
守護らねぇェェッ…!!!!!!!!!!!!!
誠に遺憾である。
あー、転生したいって思うのこういう時よな。
暇な時間に異世界行って学校あるときとかは戻ってくるみたいないいとこどりの生活がしたいなーしたいなー………
せや、書けばええやんか。
そしてこの話が生まれたってわけ。
自分が行けない?
イマジナリーなら疑似的に体験できるんだなーこれが。
さて布教の時間です。
みんな………小説、書こか(圧)。
あと、「琴浦さん」………見よか(圧)。
もうちっとだけ(ry
カイロウドウケツとベニクラゲのカップルの話書こうと思ってるんよ、スプラの世界で。
カイロウドウケツってのは「ガラス海綿体」ってのに分類される、不死身の身体を持つと考えられている生物(?)。
ベニクラゲは"大人になったら子供に転生しなおす"という、環境が整っていれば完全な不死身の身体を持っている生物。まあ弱すぎるから食われて数が増えすぎるとかは無いんだけど。
んで、さ。
スプラ界って色々な生物が進化してるじゃん?
そして俺は思った。
不死身カップルの話、見たいなぁ…って……
硬質な体を持つカイロウドウケツが柔らかくて戦闘能力が無いベニクラゲを守ってるみたいなそんな感じの設定。
ん?そこまで設定練り上がってんのになんで書かないのかって?
スプラ小説既に今書いているんだよなぁ…
同じ原作のを2つ書くと………
なんかアレじゃん?
まあ俺もう東方2作品書いてるんですけどね。
しかもどっちも完結してないし。
まあ別に書いてもいいんだけど、現時点で5作品以上放置してるのにさらに増やすかぁ…?っていう事ですねぇ、はい………
ガンバロ…
因みにカイロウドウケツの寿命はね、現時点で確認された最長記録が…ドコドコドコドコ
23000年です。
うん!やべぇ!
さて。この小説では色んなタイプの転生者(憑依者)を出してゆきたいと思ってるんでそんな感じのが見たかったらお気に入り登録お願いします。
うわなんか慣れないコビ=ヲウルをすると気持ち悪いな。何も言えん嫌悪感が出てくる。
Switchの封印が解けたら次話書く。
では諸君、サラバダー!