元ヒトのインクリング : 旧   作:ノリと勢い

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パトロールは大切。アンパ○マンもそう言っている。

 

 

 

 

 

暇だな……せや!パトロールしたろ!

 

 

 

 

 

 

 

的な感じでなんだかんだ毎日パトロールやってますどうもイサキですよろしくお願いします。

仮にもヒーロー名乗ってるしね……

 

ブキ屋の仕事が無くて特に予定も無く見たい動画も無い時に気分で見回ってるから夕方らへんに2、3回しかやらんけどな。

 

 

んで気付いたんだが、もうすぐできるハイカラスクエアから流れてきてるのか最近不良が多い。

普通なら俺が近寄れば一般民衆は"緑鬼だ"だとか"新星(ノヴァ)だ"だとか言って逃げてくから集まってきてくれるのは正直嬉しい…が、

 

うちの妹が上京した時にナンパやらで襲われる可能性もあるからいっぺん全部掃除(意味深)してみても良いかもしれんな。

 

尚俺を襲ってきたやつは勿論"OHANASI"したぜ!無事改心して今はブキ屋で働かせてます。

良かったね!仕事ができるよ!(暗黒微笑)

 

 

と、いうか。

今更だけど俺って二つ名とか噂とか無しだとただのひ弱そうなヒョロガリに見えるらしいぞ。

 

カマスの言う事だが…

鏡見てみると本当にそうだった。

このビジュアルでシオカラーズや3号指導してたの想像すると笑けてまうわ。

 

まぁ不良やらが自分から寄ってきてくれるのは探す手間が省けてありがたい。

 

処遇に関してはもしポリ*1したり労働*2させたり色々。

 

 

あ、そうだ(唐突)

なんか気がついたらブキチが俺を正社員に推薦してた。しかも認証済みだった。

 

よって収入が爆増してた。

これ使いきれるか…?

 

 

んで、金に余裕ができた(過剰)ので家買った。

前々から家族や3号やカマスに言われてたけどやっと買いましたよ自分の家。勿論一括。

 

ただなんか、前世とかけ離れてしまった感が強くて少し寂しさもあるけど。

 

 

 

 

…ま、そんなことは置いといてさっさと行くか。

 

 

 

んじゃイテキマース!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

はい、早速はっけーん。

ほんとタコツボクリオネのワープ便利。

あだ名付けないとな…少し呼びにくいわ。

 

 

 

えーっと、身なりは一般的な市民かね?

状況は…ブキは持ってないからバトル帰りじゃない。二人組の不良側に何かを奪われてる様に見えるな。

 

まぁ経験則から察するに多分そうなんだけど。

 

 

親方!!空からインクリングが!!!(自己紹介)

 

 

はい、到着ー。

観念しろ不良共。

 

 

 

あ"ぁ"!?お前は誰だだとォ!?

 

 

 

なんだかんだと聞かれたら!答えてあげるが世の情けだが私は答えない(無慈悲)

 

 

 

「り、緑鬼(りょくき)……………!!!」

 

おっと襲われてた奴が答えてしまったか。

 

 

はい。ここで選別タイムです。

二つ名を知った時点で逃げれば捕獲後もしポリ。

逃げなければ…………

 

 

「あ"?こいつがか?ッハ!こんなヒョロガリが?弱そうだなァオイ!!なら、これを………………止めてみろよッ!」

 

あ、刃物投げてきましたねェ……

有罪(ギルティ)ィィィィ!!!残念でした終わりです!

おめでとうございましたァ〜〜〜!

 

 

はい、とりあえず飛んできたナイフは人差し指と中指で挟んで止めて、奴らとは別方向に投げ捨てましょう。できればへし折ってから捨てたほうがグッド。因みに俺は折った。

 

 

《パキッ…パキバキバキバキィッッ!!!》

 

 

「なっ………!!」

「ナイフが折られ…た…??!!」

 

 

おっ、これで驚くのか。

スクエア育ちの若者は世界を知らないから反応が面白い面白い。井の中の蛙が大海を知った時の反応は大体一つ。

怯えて動けず惨めに散る。

 

 

 

「ぐ…ぅっ……」

 

「がっ!?」

 

 

はい、後は近寄って鳩尾(みぞおち)に膝突き入れて終わりです。首トンすると人体構造的にマジで死ぬことあるから気絶させるのはこっちのほうが安定する。

 

 

 

……っ……、やるやん(本田感)。

躱しはしたものの、口の中に毒針?かは知らんが針を仕込んでおくのは凄い発想だ。それを飛ばしてきた、と見える。

悪党も妙に賢くなって実に面倒な時代だ。

 

ただ俺を見て逃げなかったのは愚行。

知らなかったのも愚行です。

お疲れ様。シンプルに相手が悪かった。

 

 

「……よっ、と。」

 

 

 

んで、自分で運ぶのは面倒なのでクリオネを巨大化させてその中の空洞部分に放り込む。中に異物が入っていると縮小しないので安心安全!快適な空間です!引きずらないだけ感謝しろ!(傲慢)

 

 

大丈夫か?襲われてたイカ………

いや、タコか。タコボーイが腰抜けてる。

 

都会出たタコやイカはこうなること多いからな。だから最近パトロールするのを増やしたんだが…

ほんと襲うやつの思考回路どうなってんだ。

 

 

とりあえず手ぇ貸すか。ほら、立てるか?

 

 

 

「あ、えと、あの。」

 

「落ち着いてくれな。はい、深呼吸〜。」

 

「へ?あっ、す…すぅぅ………、はぁぁ……」

 

「…んで、大丈夫だったかな。

 タコボーイだよね、君。」

 

「っ、はい、大丈夫で────え?なんでタコって………!?!あ、あの、僕イカに何かしようとかじゃなくて!ただ都会に出たくて!というかっ…えと…えと…」

 

「あー、分かってる分かってる。

 "イカしたタコになりたい"だろ?

 最近そういうタコ達多いよね。」

 

「…え………あ、ぁあ、はい………!」

 

「じゃ、これ地図。」

 

「え?」

 

「んでこれが俺が作ったパンフレット。」

 

「え、え?」

 

「ブキ持ってる?」

 

「……………………?

 オ、オクタ…シューターって使えます……?」

「あ、君も持ってるんだ。バトルのレギュ的には問題無いけどちょっと持ってるそのブキ見せて。」

 

「あ、はい……」

 

「あー、これノズルの部分にインク張り付いてんね、取り除くからちょっと待ってね。」

 

「はい…?………はい…………」

 

 

ふむ、やっぱ発射口のノズルが詰まりかけてる。シオカラ節のグルーヴが宿ったオクタリアンをいくつも見てきて分かったのが、地上へ上がる時にメンテが疎かになってブキが使用不可になってる奴が何人か居た。

 

常備してる針金の形をこうして……

こう。

 

上手にできましたぁ〜ということで返却。

ブキは大事にしろよ。冗談抜きで命綱だからな。

 

 

「あ、ありがとうございます………?」

 

「じゃ、良いハイカライフを〜。」

 

 

後はこの悪党どもを警察に突き出して終わり。

どうやら最近判明した人攫いの一団のメンバーだったらしく、少しの事情聴取の後に開放された。

ふむ……まぁとりあえず今度司令に伝えてみて、なんなら週末あたりにぶっ潰しに行くとしよう。

 

若きタコボーイよ元気でなー。

 

 

 

 

 


 

 

 

と、こんな感じのがたくさん起こる。

 

原因はなんだと言ったらまぁ、俺たちがやった百年越しの決戦のせいなのとハイカラスクエアからの不良って訳で。それに対して責任取るみたいな意味合いもあるな。

 

 

あー、まずい。………雨が降ってきた。

 

 

「クリオネ。【レインコート】。」

 

 

一瞬光ったタコツボクリオネが巨大化すると腹部が割れ、俺の体を包み込む。ここだけ見ると仮面ライダーかなんかの強化パッチみたいで興奮する。

 

そう。何を隠そうこのタコツボクリオネ、さも当然の様に防水なので俺の体を覆わせるとこんな感じに雨への対策もできるのだ。将軍最高。タコの科学力は世界一ィィィィィ!!!!!!

 

…まぁ……、いくら防水とはいえ俺自身もインクリングの端くれなので、雨に打たれる感覚だけで身の毛がよだつ。本能的な恐怖には前世が人間とはいえ勝てないらしい。鳥肌も立ってきた。

 

……だが、なぜか今はそれほど辛くない。

単純にいくらか慣れてきたのもあるとは思うが、なんとなく誰かを助けられそうな気がする。

第六感…というか何も確信が無いただの勘だけども、な〜んか引っかかる。

 

このまま放って帰ってさっさと本を読むのもまた選択肢としてはアリだとは思うけどなぁ〜…感覚ほっとくと絶対気持ち悪いし、仕方なく目を閉じて耳を澄ませる。

雨音の先にかすかに、しかし確かに聞こえてくるのは電車の金切り音、車のエンジン音、街の住民からの笑い声。

 

そういえば近々フェスがあったな、なんて想いを馳せていると何か雨音に混じって声が聞こえてきた。

 

 

「……おい!雨が………って………った…!」

 

「っはぁ…!?……クソ、……回収……て…」

 

「不気味な…………こんな奴…………」

 

 

…………………はぁ…………

 

 

「なぁーんか面倒そうだなぁ…………」

 

 

 

 

…いや、まぁ助けに行きますけどね。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

「……………これは。」

 

 

微かに聞こえた声だけを頼りに、恐らくその時の現場であろう路地裏の一角へと到着した。

 

…したのだが。

 

 

「…………………()()()()()()()()。」

 

 

ふと、口から息と共に言葉が漏れ出る。

そこにあったのはオクトリングの残骸とも呼べるものだった。

 

戦闘員オクトリングの制服が、着られていた状態のままビビッドピンクのインク塗れで転がっている。

何があるという事でもない。

ただ一人、『日常』の被害者になっただけ。

 

…………………はぁ。

 

 

「クリオネ。吸ってくれ。」

 

『パキャ。』

 

 

バッカルコーン………割れた頭部から出てきた触手が亡骸の液体を吸う。本体の保管庫とはまた別に、6本の触手それぞれにも部屋が付いているこの便利さ。流石タコツボだ。

 

雨で薄まっているとはいえ、細胞の遺伝子情報等が消えた訳では無い。数少ない遺品として将軍経由で帰せるかもしれないのだから吸引し保管しておいて不利益は無い。

 

 

「クリオネ。遅延乾燥。」

 

 

クリオネへとインクに含まれた雨の水分を飛ばすように指示し、淡々と現場を調べる。

 

この世界は法整備がある程度されているとはいえオクトリングまで影響が及ぶものは少ない。地上での戸籍が無い、世間知らずで地上へ上がってきたばかりのオクトリングを狩る"そういう奴ら"は一定数居る。

 

別に許せる訳じゃないが……ある意味仕方のない事なのかもしれない。一度戦争に負けてしまったタコという種族なのだから。…………間違っている、と頭ごなしに否定できないのがもどかしくてたまらない。前世の戦争でも、負けた国の末路は、こんな。

 

 

 

………ああ、腹立たしい。

 

『仕方ない』と諦められる自分が腹立たしくて仕方がない。ヒーローという名の慈善行為で助けるのは、自分の手が届く範囲でと…無理のない範囲でと心に決めている。

 

決めているけれど。

 

 

…………決めているけれど………!!!!

 

 

 

助けられそうで助けられなかった時が一番気に障る。割り切れているけれど…それはそれとしてだ。

 

 

あぁ、腹立たしい。今も余裕綽々で調子に乗っている加害者を思うと反吐が出る。

その傲慢な態度をぶち壊してやりたくなる。

 

 

 

 

…うん、

 

 

 

「………決めた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追っかけてぶっ潰す。これの加害者。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
もしもしポリスメン?

*2
ブキ屋でバイト。短時間で大金を稼げるぞ!やったね!(尚内容)

簡潔に、誠実に、答えてくれ。ナンジャモ初見の時どう思った?

  • すごく……(アクセサリーが)大きいです…
  • すごく……(おpいが)丁度いいです……
  • すごく……エッチです………(率直な感想)
  • でか上着の下にえち下着着てるのよき…
  • 何言ってんだ太ももダルォォォン!?
  • 萌え袖!!萌え袖!!萌え袖!!!萌えそ
  • ギザ歯良いですねェ……噛まれたい……
  • 殴った後に泣きながら抱きしめたい
  • 情緒ぶっ壊して飼いたい
  • 首輪付けたい
  • 飼われたい
  • 踏まれたい
  • 無理やり衣服剥ぎ取りたい
  • ヤンデレ化♪ヤンデレ化♪
  • 共依存♪共依存♪
  • メンヘラ化♪メンヘラ化♪
  • 幸せにしてあげたい
  • 俺が幸せにしてあげるんだ………(使命感)
  • ………SE[この内容は規制されました]
  • その他
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