「当然、冗談に決まってんじゃん?」   作:にゃんこぱん

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春と修羅

 

 有記念が終わり、アケノオールライトが帰ってきた。年末は寮で過ごすらしい──となれば。

 

「にゃあ、お鍋出来たよー」

 

「ほいテーブル片付けろー。メシー。ポケモン終わりー。スイッチ片付けろー」

 

 栗東寮の談話室に集まったのは4人のウマ娘。

 

「あッ、ちょ、今色違い居ました、あと2、いや3分待ってください!」

 

「えっ、ウソぉ! 何!? イーブイ!? イーブイなの!?」

 

「はい、消すにゃー。どーん」

 

 メシ係のジョーダンとネコのお母さん的なムーブによりテレビ画面はあっさりと消えた。口を開けて固まるナビを放って、夕食の準備が進められていく。

 

「おー、すごい! カニ鍋じゃん、すご! え、ジョーダンがやったの!?」

 

「いや、全部ネコ。マジすげー」

 

「すごっ……」

 

「えっへん。これくらい朝飯前にゃ」

 

 ネコパンチはエプロンを解いて得意げに胸を張った。非常に可愛らしい上に料理スキルが備わってるとか神か。

 

 今年の年末は夏合宿メンバーで過ごすことにしたが、残念ながらナカヤマフェスタは用事があるとかで誘いは断られてしまった。なので、寮に残っていた4人が揃って年を越すことにした。

 

「はい、いただきまーす……かんぱーい!」

 

「にゃぁー!」

 

 揃ってコップが掲げられた。それぞれが楽しそうな表情で笑顔を浮かべていた。

 

「にゃあー、アケノもノコノコ戻って来たし、みんな仲良しでにゃーは嬉しいにゃ!」

 

「言い方! まあナカヤマ居ないの残念だけどね……」

 

「まあ……あいつ探してもおらんみたいなこと多いし、しゃーねーわ……美味っ! え、美味くね!?」

 

「ほんとですね! やっぱり私と結婚しましょうよネコ! 一生養ってください!」

 

「うっとおしい連中だにゃー」

 

「ほんと美味しい……美味(うま)すぎて、ウマになったわね……」

 

 潜影蛇手。思わず叫んでハモった。ハイタッチ──詳しいことはとっくんで検索してください。

 

「にしても、有すごかったねー」

 

「もう5回目くらいだにゃ、その話。まだ擦るにゃ?」

 

「いや私は何回でも語り継いで行きたいけどね。追い込み勢の勢いの中で、落ちていく先行勢の中でナビだけが前に出た後の叩き合いとか、もう鳥肌止まらなかったんだから……まあナビもジョーダンも負けたけど」

 

「うるせーっ!」「うるさいですねぇーっ!」

 

 半バ身差、しかしその差は途方もなく大きい差だった。マークされることを嫌い、それならマークできない最後方から行こうとか普通考えないし出来ない。脚質までオールラウンダーとかちょっと対策の仕様もない。

 

 そして何より、もう対策する必要はない。

 

「あーあ、勝ち逃げですよあのやろー。むっかつきますねぇー」

 

「なー、ほんとそれ。綺麗に秋シニア三冠取って終わりって、ガチな終わり方っしょ。あー、もう戦えねーのかー」

 

 悔しさと一抹の寂しさを胸に、後輩たちはハッピーミークという不思議なウマ娘のことを思い出した。

 

 43戦12勝、うちGⅠ4勝、春秋グランプリ制覇、秋シニア三冠の偉業を同時に成し遂げ引退。5年に渡った現役生活は、栄光の中で幕を閉じた。

 

「卒業したら何するの?」

 

「さぁ、どーすんですかねー。あの人のことだから、ふらっと海外に旅に出そうな感じもあるんですけど……まあ、卒業したらもうレースに関わることはないんじゃないですかね」

 

 高等部1年生から走り続けたハッピーミークは実はもう成人になっている。スカーレットと同い年なので当然だ。引退したので、必然的に特別課程を修了、3月には卒業だ。

 

「えー、コーチとか大学レースとかやらないの? すっごい人なのに勿体無いなあ、引く手数多なんでしょ?」

 

「うわーあの人興味なさそーだわ」

 

「……うーん、進路かぁー。難しーにゃ……」

 

 腕を組んでしみじみとネコパンチが呟く。いつかレースを引退して、大人になる日が来る──そう言われたってピンと来ない。できればその日が来るのは、できるだけ遅いといいなあと思う。

 

 ネコパンチは中等部なのでそれほど深く考える必要はないが、他の3人は違う。アケノはもう大体の進路が決まっているため後はそこへ向けて努力するだけでいいが、ジョーダンとナビは最初の3年間を終えた時点で決断を下さねばならない。

 

 すなわち──ここで辞めるか、走り続けるか。

 

 高校卒業のタイミングとなり、ちょうどいい節目だ。怪我などと重なりそれで引退する生徒は数多い。当然、シニア戦線へ進むウマ娘も少なくないが。

 

 その辺りのことは本人がトレーナーや親と話し合って決めることだし、まだ先の話だ──とも言ってられない。

 

「……2年生、終わりかぁ」

 

 2年間があっという間に過ぎていった。光陰矢のごとしとはよく言ったもの──来年からは高等部3年生、入学当時見上げていた存在にいつの間にか成長している。嬉しいような、寂しいような……そんな不思議な気持ちだった。

 

「この調子で行くと、もう1年も秒じゃね?」

 

「ですねぇ。まあ来年は私の時代ですけどね。ミーク先輩が居なくなれば、中長距離戦線は私の一強みたいなとこありますし」

 

「あー痛い痛い痛い痛い! 有3着さんがなんか言ってんですけどー! あー痛い痛い痛い、有2着のあたしめっちゃ胸が痛えわー! つれーわー!」

 

 速攻でブエナビスタがキレた。静かに箸を置いてマリオカートを起動するブエナビスタの横で、ジョーダンもコントローラーを手に取った。冬は寒いので、最近はスイッチで遊んでいる。

 

「でも来年のクラシックはどうなるのかな。なんか有力どころいる?」

 

「あー、アパちゃん来ますよ」

 

「アパちゃん……アパパネのこと?」

 

「いえーす。ちょっとトレーニングに付き合ったことあるんですけど、ポテンシャル感じましたねー」

 

「へー……。そういやトランセンドが張り切ってたわ、来年こそはスマートファルコンをぶっ潰すんだーって」

 

「あー、地方回ってボコボコにした後、最高のライブして帰って行ってる人だよね」

 

「にゃあ、力強いライブだったにゃ。あと体の力強さというか、鍛え上げられた筋肉が素晴らしかったにゃ」

 

「そーそー、でなんか今年も活きのいいのが入って来たって喜んでるよ」

 

 ダート側のウマ娘たちはライバルというより、どちらかというと仲間意識の方が強い感じがある。あまり人気のないダート戦線を共に盛り上げる仲間──という感じがあるせいか、勝負に対して正々堂々とした潔さがある。部活動で例えるなら柔道部とか空手部みたいな感じだ。

 

「ダートも楽しそうだよなー。あ、そういや来年のクラシック世代ヤバいらしいね」

 

「あー、知ってる知ってる。中長距離も短距離もやばいんだって?」

 

「そうそれです。なんでしたっけ、朝日杯獲った子」

 

「にゃあ見てたよ。ローズキングダムだにゃ、実はクラスメイトなんだー!」

 

「そうそれ。で、ヴィクトワールピサでしょ? エイシンフラッシュでしょ? カレンチャンでしょ? 他なんかいる? ルーラーシップとか?」

 

「なかなか面白そうなことになりそうですね。短距離はカレンチャンとロードカナロアの叩き合いになるらしいですよー」

 

「どこも魔境かよ。まあシニア戦線はぶっちゃけあたしとナビの二強になるでしょ? そしたらもう天下獲ったみたいなもんよね」

 

「油断してると足掬われるよ? 私あの子すごいなって思ってるの。あのマスクした子──」

 

「オルフェ?」

 

「えーっと、多分そう。なんか闘争心剥き出しって感じで」

 

「んー、まあ確かに……けどなー、ぱっと見じゃヴィクトワールピサの方が強そうなんよね」

 

「えー、でもやたら可愛がってますよね。ジョーダン」

 

「……まあ、なんか懐かれてんだよね。あんま邪魔に出来ねーし、うん……」

 

 ジョーダンの有のトレーニングにも付き合ってくれたり、夜ご飯に連れて行ったりと実はそれなりに関わっていた。レースそのものの経験は足りていないが、もしも能力が十分に発揮されたら──。

 

「そのオルフェとか言うヤツ、強いにゃ?」

 

「……ぶっちゃけよくわかんね。でもオルフェ、ジャーニー先輩の妹だし……たまにゾッとする時はある。もしかしたらとは思うけど、他のジュニア級も粒揃いだし……てかなんか、下の連中ヤバくね?」

 

 そもそも学年も不詳の変人ゴールドシップ(やたら絡まれる)とか、ナカヤマが連んでるジャスタウェイとかいう爆弾みたいのもいるし、もしかしてトレセンは魔窟なのかとか思わなくもない。

 

 話は次々と移り変わっていく。移り変わるに従って鍋の中身も少しずつ減っていくし、結局話題はいつものアレに落ち着いた。

 

「え? 進展してないぃ!? 夏合宿から!? キスまでしといて!?」

 

「…………」

 

「デートは!?」

 

「……お出かけとかは、頼めば付き合ってくれるけど」

 

「え、何。なんで煮えたぎらないの。もしかして手とか……繋いでないの?」

 

「……繋げるかよぉっ! 無理無理無理、心臓破裂するわ!」

 

「無理矢理キスは奪えるのに手は繋げないぃ!? どゆことぉ!?」

 

 アケノがそう叫ぶのも無理はない。恋愛の順序というものを完全にすっ飛ばしている。

 

 仕方がないことではあったのだ。珍しくネコがフォローに回る。

 

「有に向けて仕上げてたからにゃ、スポ根してたんだにゃ。特にナビには絶対負けられんって張り切ってたんだから、まあ大目に見てやるにゃ」

 

「まあまあ夏からの半年間、自分でも不思議に思うくらいガチってましたからね。なんか全体的に……それ、誰のせいだと思います?」

 

 アケノはサッと顔を逸らした。その上愛想笑いで乗り切ろうとしているのを見て、これ見よがしに全員がため息をついたが、特に何か言うことは無かった。

 

「えーっと。こ、これからどうするの?」

 

「どうするって……なに?」

 

「だって有も終わったんだし、一区切り付いたじゃん。いくら切り札があっても、何か行動を起こすべきだよ。トレーナーとして横にいてくれても、心を奪っちゃわないと」

 

「……上から目線じゃん。人のこと言えんの?」

 

 そう反撃すると、アケノは照れくさそうに笑みを溢す──まさか。

 

「蓮井さん、お母さんたちと色々話し合ってくれて……私がトレセンに戻れるよう色々動いてくれたんだ。根気強く話し合ってくれたから、お母さんも蓮井さんのこと認めてくれて……とりあえず今度、お礼ってことでデートする予定」

 

 怪我の功名というか、七転八起というか転んでもタダで起きないというか──意外にもこの女、ちゃっかりしている!

 

「なんと……つまり、親公認……!? アケノ……恐ろしい子!」

 

「いや、公認っていうか……うん……まあ、大体……想いは伝えてないけど、家族も察してると思う。おばあちゃん、ニコニコしながら頑張れって言ってくれたし……」

 

 驚きに顔を染める一同だったが、最もショックを受けていたのはジョーダンだった。相部屋が自分の手の届かないところに行ってしまったかのような焦燥感に襲われている。

 

「ちっ、ちなみにデートって……!?」

 

「あ、うん……蓮井さんへのお礼で、温泉旅行。2人で、一緒に」

 

 今度こそ言葉を失った。少しだけ頬を染めて俯くアケノをただ見つめることしか出来ない。『温泉旅行』、それは代々栗東と美浦に伝わる伝家の宝刀──それはつまり。

 

「そ……()()()()()()、ですかァ!?」

 

「……うん。勇気、出すよ。いっぱい助けてもらった感謝とか、少しでもあの人に返せるように……今度は私が、あの人を支えられるように」

 

 さっきから甘ったるい雰囲気を醸し出すアケノはこの場において最強だった。さまざまな挫折を経験し、きちんと自分の人生に向き合ったアケノは非常に大人っぽい表情をしていた。メスの顔とも言う。

 

 ──敗北感。

 

 圧倒的、敗北感……!

 

「わ、私の話はこれでいいでしょ? 恥ずかしいよ……」

 

 頼むからそんな生々しい反応しないでほしい。自分からひけらかすではなく、あくまで恥じらう姿はまさしく乙女。

 

「……にゃー、ジョーダン。やばいよ」

 

「…………」

 

「あ、ダメみたいですね。完全に魂抜けてます」

 

 ぽけーっと天井を見上げているジョーダンを見て、ナビはそっと首を振った。

 

 そして、ハッピーミークからこっそり伝えられた驚愕の事実(笑)をどう伝えれば最高に面白くなるのかを考え続ける。そして、一ついいアイデアが浮かんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー ー ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大晦日。年が変わるまで残り12時間といった午後のこと。

 

 街へと買い出しに出ていたジョーダンとナビがビニール袋を吊り下げて歩いていたところ、最悪の場面に出くわしてしまう。

 

「……あれ、あっすー? あっすーじゃん、え?」

 

 わざとらしくブエナビスタが驚きの声をあげる。

 

「おっと、偶然ですねえ。会いに行ってみます?」

 

「うん……え、何してんだろ──」

 

 まだこちらに気がついていない明日原らしき人物は商店街を歩いていく。私服姿は見慣れないので新鮮だった。

 

 ──そして、トーセンジョーダンは目にしてしまう。

 

「……え? あれ、きりゅーさん? え? ナビ、あれ……きりゅーさんだよね?」

 

「はい。私のアオイレーダーにも反応がありました、あれは間違いなくアオイです……!」

 

 明日原は同じく私服姿の桐生院のところへと歩いていく。待ち合わせっぽいその2人──桐生院が明日原に気が付くと、少し頬を染めて小走りで近づいていく。

 

「え……? え? え? え?」

 

 そして、そのまま慣れない様子で手を繋いで、商店街の人混みへと消えていくのだった……。

 

「………………え?」

 

 何が起きたのか、当然ジョーダンにわかるはずがない。完全に思考が止まる。

 

 手を繋いでいた? 見間違いだろうか?

 

「な……ナビ?」

 

 黙ったままのブエナビスタの方へ、壊れたロボットみたいに振り向くジョーダン。

 

「あ……み、見間違いかよ。あー、なんだ、見間違いかー……。紛らわしーこと、すんなし、まじ」

 

 さっきから不穏な気配を醸し出しているブエナビスタが、口元を三日月のように歪ませて言う。

 

「ふ、ふふ……くく、くくくっ、クククク……ッ、ふふ、はは、フハハハハハハーッ! 見間違いなんかじゃありませんよォ! あれは正真正銘、あなたと私のトレーナーです! ハハハハハハハ──ッ!」

 

 突如大魔王みたいな笑い声を上げるナビを思わず見つめる。まるでそれは、堪えきれずに出てきた哄笑──

 

「実は、私も昨日知ったばかりだったんですがねぇ……。明日原とアオイは一つ賭けをしていたんですよぉ……内容はこうです──」

 

 手品のネタばらしをするピエロのように、言いたくて仕方がなかったことを嬉しそうに……ブエナビスタは語った。

 

 有記念。もしもブエナビスタかミークが勝てば明日原は桐生院と付き合い、ジョーダンが勝っていれば桐生院はミーク共々明日原を諦める、と。

 

 段々とジョーダンの顔色が悪くなり、ドサリとビニール袋が鈍い音を立てて地面に落ちた。

 

 金魚のようにぱくぱくと口を動かすが、言葉は何も出てこない。出てくるはずがない。

 

「いやあ、ミーク先輩ってば……ほんと、トレーナー孝行が達者でいらっしゃったようですねぇ。どうします、ジョーダン? 切り札切っちゃいますか? 全部台無しになりますけどねぇ」

 

「な……ナビ、あんた、あんたは……わざと? 知ってたの? 知ってて……連れてきたの……!?」

 

 わなわなと口を震わせる。焦点がうまく合わない、世界がぼやけて見える。

 

 ブエナビスタは相変わらず大魔王バーン様みたいな邪悪な笑顔をしていた。

 

「嫌ですねえ。私、自分のことをジョーダンの味方だって言ったことなんて一回もありませんよぉ?」

 

「う……裏切った、裏切ったなぁ!? ナビ、お前ぇッ……裏切ったな、あたしを裏切ったなあッ!?」

 

 つい拳に力が入る。震える膝は、つい余計な力が入ってしまいそうになる。加減はもはや、効きそうにない──

 

「ヤハハハハハ! 滅多なこと言ってもらっちゃ困りますよォ! 裏切りってのは、元々仲間だったヤツに使う言葉なんですからねェ──ッ!」

 

 もうなんか色々ダメだったし、なんかもう色々最低だった。たまたま街を歩いていたファンですらそっと引き返していった。

 

 噛み締めた奥歯からぎり、と音がなる。もう自分の感情がどうなっているのか分からない──。

 

「……ウソだ、ウソだ、ウソだウソだウソだ、こんなの冗談に決まってる……! 確かめてやる……っ!」

 

 明日原たちが消えていった方へと駆け出していくジョーダンを、ナビが相変わらず邪悪な笑顔で見送った。

 

「ほんとバカですね。ウサギと亀って童話、読んでおけばよかったのに」

 

 

 

 

 

 

 

「はっ、はっ、はっ、はっ……どこだ、どこ……!? 遠くへ行ってないはず──」

 

 焦りと、紙に水が滲んでいくような絶望。それを信じたくない気持ち、ただ今は明日原を探していた。そんなわけがないと否定して欲しかった。

 

「っ、いた……あっすー、いた……!」

 

 手を繋ぐカップルの背中を追い駆ける。ジョーダンの足音に振り返った、その一組の男女──

 

「……ジョーダンさん?」

 

 女の方が驚いたようにそう呟いた。

 

「……ふふ、ごめんなさい。でも、これだけは……遠慮なんてしませんから」

 

 言葉とは裏腹な、幸せそうな微笑みで──はっきりと、桐生院はジョーダンを見下していたのである!

 

 男の方を見上げた。何かを言って欲しかった。

 

「あっすー、これ……何? 違うよね。違うって言えよ……言ってよ……!」

 

 明日原は諦めたような顔で静かに目を閉じて、口を噤み、顔を逸らした。

 

「いやだ──」

 

 何もかも遠くなっていく。過去も未来も崩れ落ちていく。息が荒い、鼓動が早い、嫌だ。

 

 嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。

 

 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ

 

 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ信じない信じない信じない信じない信じない信じない信じない信じない信じない信じない信じない信じない信じない信じない

 

 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌

 

「嫌ぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア────────!!!」

 

 

 

 

 

 

 トーセンジョーダン、クラシック級戦歴。

 

 2月8日、GⅢ共同通信杯1着。

 4月19日、GⅠ皐月賞1着。

 11月8日、GⅡアルゼンチン共和国杯1着。

 12月27日、GⅠ有記念2着。

 

 年度代表バ・最優秀シニア級ウマ娘:ハッピーミーク。

 

 最優秀ジュニア級ウマ娘:ローズキングダム、アパパネ。

 

 最優秀クラシック級ウマ娘:ブエナビスタ、ロジユニヴァース。

 

 最優秀シニア級ウマ娘:ハッピーミーク、エルサダブル。

 

 二年目、終了。

 




ここまでの登場人物紹介

・トーセンジョーダン
 酷い目に遭ったのはアヤベさんがガチャで出ないからです
 かわいいね 
 私がガチャで引けたらハッピーエンドが待っていますが、引けなかったらバッドエンドになります

・明日原景悟(あすはらけいご)
 名前の割に明日がない男。
 名前の由来:敬語キャラだから
 こいつの名前だけ3秒くらいで決めたので、かなり雑に扱われがちなクズ系スパダリ。被害者枠。

・ブエナビスタ
 実装して❤️
 かなり勝手にキャラ付けしてるのでそろそろ怒られないか心配です……
 自由人枠① 

・アケノオールライト
 オリキャラ。ぶっちゃけ夏合宿で使い捨てるつもりで登場させたキャラ。まさかここまで尾を引くとは……

・ナカヤマフェスタ
 この作品ではかなりマイルドになっています。かわいくてかっこいいですね

・ハッピーミーク
 愛ゆえに歪み、愛ゆえに勝った正義のロボット。北極星の元に生まれたサイヤ人で、親殺しの業を背負いながらバッタ星人を惨殺していく。地獄で会おう、友よと言い残して魔王と差し違えたのち転生してこの世界に来た。自由人枠②

・ネコパンチ
 信じられないかもしれませんが同名の競走馬をモデルにしています。
 ツインターボ師匠とハルウララを悪魔合体させて2で割ったあと円周率で掛けたイメージで書いてます。聖人枠①

・ロジユニヴァース
 実はポンコツかもしれない

・オルフェーヴル
 謎のマスクドウマ娘。
 一体何者なんだ……
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