「当然、冗談に決まってんじゃん?」   作:にゃんこぱん

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あの日

 

 

 

 

 ──GⅡ産経大阪杯。

 

 1番人気としてこれに出走したトーセンジョーダン、春の開幕戦であった。心機一転、気合を入れ直しいざ参らん──となるはずだったが、普通に負けた。あまりにも普通に負けた。3着だった。

 

「いや、まあ、うん。分かってっし。流石に甘くないことくらい……いややっぱ悔しー!」

 

 元々予定されていたレースだったが、震災の影響でトレーニングに集中出来なかった。なんならほとんどしていなかった中で、3着に残れただけ上等。春シーズンはまだまだこれから──となった矢先──

 

「……はい?」

 

「割れています、爪。復帰には3ヶ月ほど要すでしょう」

 

「え……ウソ、ウソでしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!?」

 

 再びここで爪が割れることになった。久しぶりのレースが影響したのか──十分なケアをしていたとしても、割れるときは割れる。ジョーダンとしては踏んだり蹴ったりだ。

 

「え、エイプリルフール、っしょ? せ、せんせー?」

 

「残念ながら……」

 

 3ヶ月といえば、復帰は夏頃となる──夏シーズンはGⅠがないため、どうするのかは未定だが、最悪秋シーズンまでレースには出ないかもしれない。

 

「は、春天は? 宝塚は?」

 

「個人的にも、ジョーダンさんが走っているところを応援したかったのですが、無理です。ダメです。アウトです」

 

「う、うそ……ウソでしょ? め……めっちゃ、気合い入れてたのに……そんな、そんなことある!?」

 

「気合が入りすぎていたのかもしれません。ともかく、ケアは前の時のようにしましょう。4月中は、週2回は病院へ通ってください」

 

「…………!」(声にならないジョーダンの絶叫)

 

 1度あることは2度ある。もはや言葉も出ない。確実に何かしら呪われている。春の呪いだ。

 

 ぽん。慰め代わりに明日原が肩を叩いた。同じく苦虫を噛み潰したような顔をしていて、なんだか少し面白かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなわけで、ジョーダンがまた休養に入った裏側で、トレセンはにわかに活気付いていた──新学期、新入生、選抜レース。

 

 つまりは、未来のスターの登場である。

 

「……オマエか? いや違うな、暇そうな感じがねぇ。じゃあオマエか、オマエなのかぁーッ!?」

 

 嵐のように走り回るゴールドシップが片っ端からトレーナー陣に近づいては離れていく。そんな光景を尻目に、ジョーダンは懐かしいものを見る目で選抜レースを眺めていた。

 

「ねー、あっすーはスカウトしないの?」

 

「今のところ、そのつもりはありませんが……」

 

 ジョーダンは少なくとも数ヶ月間の休養が決まっていた。やることはないでもないが、明日原には少々の暇が発生する──。

 

「え、でもなんかめっちゃ見られてるじゃん」

 

「どうやらその様ですね──」

 

 新入生たちも素人ではない。有力どころのチームやトレーナーのマークをしている生徒も多い。ジョーダンは有2着の実力を誇るだけはあり、彼女を目標にしてトレセンに来たという生徒まで存在している。

 

 しかし明日原はチームを作らない──。

 

「全く……散々言われるものです。上からも下からも……チームを作れとか、もっと多くのウマ娘を見れるだろうとか。どうしたものか」

 

「お前さんが悪いだろうさ。いい加減観念してもいいんじゃねえか?」

 

 呆れた様子で加賀が横から入ってきた。

 

「あ、加賀っちだ。1人?」

 

「あぁ、今のうちに未来のスターの顔でも拝んどこうと思ってな。ウチの連中も連れてこようと思ったんだが、気分が乗らないとか人の多い場所は怖いとか……好き勝手言いやがるぜ」

 

「加賀さんもスカウトを?」

 

「まだ決めてねぇけど、なんかウチに入りたいって連中も少なくなくてなぁ。どうしたモンか」

 

 ウオッカの元トレーナーというのは大きな箔だ。数年前とはいえ、ウオッカの人気は凄まじかった。

 

 トレーナーが一度に抱えられるウマ娘の数には限りがある。実際これは難しい塩梅で、ウマ娘を少数に絞って結果を出すのか、チームとしての力を活かして高みを目指すのか──どちらがいいというものではない。それはトレーナーの能力と気質に依存する。

 

 しかし実際問題としてトレーナーの数は足りない。学園としてはより多くのウマ娘にトレーナーをつけたいのだ。明日原たちがせっつかれるのも当たり前の話である。しかしトレーナーとしてはそんなホイホイ決められるわけもなく。

 

「学園の言い分も分かりますが、こればっかりは……」

 

「下手すりゃ仕事ん中で1番難しい部分だよ。なんつーか、運っつーか、縁っつーか……」

 

 明日原も加賀もあまり普通のスカウトをしないタイプだ。だいたい成り行きでトレーナー契約を交わしてきたため、ウマ娘の方からぐいぐい来られると対処に困る。

 

「ねー、やっぱあっすースカウトしなよ。もったいねーって」

 

 意外にもスカウトには肯定的なジョーダン。自分がそうやって救われたことを知っているし、明日原の能力はもっと生かされるべきだ──と、意外にもそう思っている。本当に意外だ。

 

「そう言ってもらってありがたいですが、正直気乗りはしません。今年もどうにか誤魔化せないものか……」

 

「時間の問題だろうさ。俺もお前さんも、今年は良くても来年は無理だろうな。最悪もっと上の方から命令される羽目になる」

 

「……まったく。しがらみとは厄介なものです」

 

 実のところ、明日原はスカウトする気など全く無かった。しかし中央のトレーナーはその称号を得る対価として、業界全体の発展に寄与する責任がある──チームを設立するのは、いわばトレーナーの義務に近い。

 

 チームの設立。新人トレーナーの受け入れと知識の継承。後進のトレーナーの育成。優秀なトレーナーが育てるのは何もウマ娘だけではない。

 

「仕方ねえさ。俺たちトレーナーは普通のサラリーマンと違って夢見ながら働けるが、サラリーマンであることに違いはねぇ。聞いたか? 桐生院ちゃん、ついに今年からチームを設立するらしい」

 

「へぇ、葵さんが──」

 

 "チームを設立して、ようやく一人前"。トレーナーの中ではそんな言葉もある。そういった意味で言えば、明日原はまだ半人前だ。

 

 ──ところで、桐生院葵と明日原景悟の関係について。

 

「なぁ、何つーか……明日原よう、お前さん……桐生院ちゃんとは今どんな感じなんだ?」

 

 ぴくり。レースを眺めながら会話を聞いていたジョーダンの耳が動いた。

 

「どんな感じと言われても……面白い話など、別に何もありませんよ」

 

「マジで言ってんのか?」

 

「……今更蒸し返すような話ではないでしょう。もう終わった話です」

 

「そりゃそうだが──」

 

「どの口がって話でしょうけど、僕とて……友人が1人減るのは嫌でしたよ。元々そう多くもない、貴重な友人でした」

 

 過去形。終わった話──いや、ほんとによくそんなこと言えるなお前。

 

「少なくとも今は、トレーナーとしての立場を通さなければ、天気の話も出来ないような関係ですね」

 

「バカみてぇな話だよ、ったく……職場に恋愛なんざ持ち込むとロクなことにならねえ。特に失恋の類はいいとこなしだ。今回は……綺麗さっぱり終わっただけマシだな」

 

 加賀はちら、とジョーダンを横目で見ながらため息を吐いた。

 

「ジョーダンよう、青春大いに結構だけどよ、あんま色気づくとロクなことないぜ。ほどほどになぁ」

 

 アラサーの言葉には経験が裏打ちされていて、軽い口調だったが、籠った意味はそう軽くない。

 

「え、ウオッカセンパイとよろしくやってる加賀っちが言えんの? それ」

 

「……経験者は語るもんさ」

 

 あるいは自戒なのかもしれない。加賀も加賀──トレセンはどうにもこの手の話題に事欠かない。

 

 ──とか何とかあまり生産性のない会話の目の先で選抜レースは予定通りに進行する。トレーナーたちが囲むウマ娘、悔しさに揺れる顔、盛り上がるスカウト。

 

 今年も新入生たちの個性は豊かなようだ。見た目からして彩り豊かで、聞こえてくる声もそうだ。おーっほっほっほっほとか言う高笑いも聞こえる。すごいのが居るな。

 

「さてと……ちょっくら俺も行くわ」

 

「勧誘に?」

 

「年貢の納めどきってヤツさ──ネクタイ付けて働いてんなら、上司の命令にゃぁ従わなきゃなぁ」

 

 そんな加賀を見送って、明日原は苦い顔で頬を掻いた。

 

「……結局あっすーどうすんの? スカウト。したらいいのに」

 

「今年はやめておこうかと。来年もまだトレーナーを続けているなら、またその時に考えることにします。君の休養中に限って、多少は他のウマ娘の面倒でも見ていようとは思いますが……」

 

「え、何? 来年辞めんの!?」

 

「今のところその予定はありません。少なくとも君の引退までは、トレーナーを辞めることはないでしょうね」

 

「あ、なんだ。よかったー……」

 

 そう返事を返しながらも、ジョーダンは明日原の言葉の中に引っかかるものを覚えていた。"君の引退"──トーセンジョーダンは、いまいち自分が引退する日が来ることを理解出来ていなかったのである。

 

 シニア級1年目。それは同時に、高等部3年への進学を意味していた。学園の方では進学に伴うクラス替えが発生し、学級委員長はトランセンドになった。レースの経験も深くなり、何となくクラス全体に進学や就職という単語への意識が生まれる。

 

 怪我により引退するクラスメイトの話も聞く──例えば共に皐月賞を競ったアンライバルドが有記念の後に屈腱炎を発症していることが判明し、戦線を離脱。復帰を目指しているが、引退も視野には入れていると言う。

 

 "来年"。

 

 その言葉の意味を知ることが出来るのは、一体いつになるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー ー ー

 

 

 

 

 

 ウインバリアシオン、というウマ娘がいる。

 

 少し勝気で溌剌とした瞳。鹿毛は肩に掛かり、少し跳ねている。

 

 青森から来た──夢をその胸に。中央へ来る多くのウマ娘がそうであるように、地元青森の中では並ぶもの無し。本格化を迎える以前から、走るレース全てで圧勝。環境は性格を作り、性格は言葉を作る。彼女は増長していた。

 

『オマエさァ、もしかして三冠目指してンの?』

 

 ──1年前。

 

 彼女は小馬鹿にした口調でそう言った。隣には数人のウマ娘──同じように見下す口元は歪んでいる。

 

『オマエみたいなチビが? 少しはモノ考えろよ、いいか? どんだけの連中がそいつを狙ってンだ? 全国の強豪が集って削り合ってンのさ──中学の時から名ァ上げてたっつー連中がうじゃうじゃいンだよ』

 

 彼女たちが入学してすぐの頃。ジュニア級としてのデビューを目指し、首都東京へと集った少女たち。

 

 きっかけはなんだっただろうか。

 

『栄光を得るのは一握りだけ。イスは限られてンのに、トレセンへの入学者は増え続けてる。そいつはどうしてだと思う?』

 

 彼女はぐい、と威圧するように顔を覗き込んだ。クスクスと嘲笑う声が聞こえる──。

 

『……はッ、知らねえのか。じゃあ教えてやる──地方レースが廃れてきてるからだよ。北見やら旭川やら宇都宮やら、荒尾レース場もそろそろ怪しいって話だ。つまりオレたちウマ娘の、地方での受け皿が減って、その分が中央へ来てるってワケさ。ハッ! トレセンの入学定員が増えンのも当たり前だな』

 

 何が言いたいのだろうか、と縮こまりながら彼女はぼんやりと思った。すぐに答えは分かった──。

 

『そのせいで、オマエみたいな勘違いヤロウまで中央に来れる様になっちまった──』

 

 徹頭徹尾彼女は自信に満ち溢れていた。自らの考えを全く疑っていなかった──実際、それは真実だったのかもしれない。

 

『なァ、よく考えてみろ。オマエがどこの誰かなんざ、クソどうでもいいんだけどよォ、痛い目見る前におウチに帰れよ。オマエさっきなんつったか? "自分を変えたい"とか、そんなことほざいてたよな──ここはガキの遊び場じゃねえんだよ』

 

 彼女の言葉は確かに的を得ていた。

 

『そんな甘い理由で勝てるほど中央(トゥインクル・シリーズ)は甘かねェ。なぁオマエ──オマエみたいな甘っちょろいヤツが、このオレに勝てるとか思ってんじゃねえよ。ああ?』

 

 そう。彼女はその言葉にはただ縮こまることしか出来なかった──それを否定したいと思っても、小さな心はただ怯えるばかりで、泣きそうだったことは確かだ。

 

 ──ぐい。

 

 ウインバリアシオンの肩が掴まれて、引き剥がされた。

 

『ッ、誰だ──』

 

 半分ほど呆れながら睨む顔──知っている。当然、知らないはずがない。

 

『……トーセン、ジョーダン……!?』

 

 特に、彼女のような熱心なウマ娘なら知っているのも当たり前。それはつい数日前に行われた皐月賞の優勝ウマ娘──クラシックの先頭を飾る、世代の代表も代表。ウインバリアシオンが目指す、選ばれた側のウマ娘。

 

 なーにしてんの、あんたら。

 

 トーセンジョーダンは確かそんなことを言っていた。それは怒っているというより、呆れているのに近かったと思う。

 

 あんたもウマ娘なら、言葉じゃなくて脚で語んな。イジメはダセーぞ、ひよっ子ども。

 

『……ッ、クソ……! 覚えてろ、いつかオレはオマエだって超えてやる……!』

 

 捨て台詞とは、こういうことを言うのだな──と、そう思った。

 

 それ以上に、自分では縮こまって何も出来なかったこの状況を簡単に変えてしまった──その姿が眩しくて、それはまるで自分の理想の姿のようで。

 

 オルフェーヴルは、トーセンジョーダンというウマ娘に憧れたのである。

 

 それが、今からちょうど1年ほど前の話になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……出れねェ、だと?」

 

 認められない。

 

 認められるはずがない。

 

「出バ投票は行ったが、君の獲得賞金では厳しいな。ウインバリアシオン、君は──皐月賞には出れない」

 

 握った指が手のひらを貫通してしまいそうだった。そのぐらい力が入った。行き場のない感情が握力に変わった。痛みなんかどうでもよかった。

 

 前哨戦(トライアル)として本命になりやすい弥生賞──ウインバリアシオンは7着に敗れた。トライアルのどれか、あるいは重賞の一つも制覇しておけば、いや最悪2着でも構わなかった。

 

 OP(オープン)で1着を獲ったからといって、GⅠには出走することすら叶わない。それは彼女が散々語ってきたこと。強者の舞台に立てるのは強者だけ。

 

「……ッ!!」

 

 だから、歯が砕けそうなほど食いしばることしか出来ない。

 

「じゃあ……ダービーだ、ダービーには」

 

 三笠はじっとウインバリアシオンを捉えた。その視線にたじろぐ。とっくに分かっている、皐月賞にも出れないようなウマ娘が、ダービーに出場できるはずがない──

 

「1つだけ選択肢がある。青葉賞だ」

 

 ──GⅡ青葉賞。4月末に開催予定、クラシック級限定。芝2400m、東京レース場。レース番組などではテレビ東京杯青葉賞と呼ばれている。日本ダービーのトライアル競走に指定されており、2着までのウマ娘にダービーへの優先出走権が与えられる。

 

 青葉賞は日本ダービーと同じコース、同じ距離で行われる。ダービーと全く同じ条件において結果を出すこと。それが栄光へのチケット。

 

 青葉賞──その別名を、敗者復活戦。

 

 日本ダービーに出走するメンバーは、ほとんど皐月賞に出走するメンバーと同じだ。特に上位層はダービーへの出走はほどんど確定しており、優先出走権を得る必要はない。特殊な事情がない場合、ローテは皐月賞からダービーへの直行がテンプレート。

 

 必然的に、青葉賞には皐月賞に出られなかったトライアルの敗北者たちが集まる。

 

 青葉賞はダービーの練習試合だ。ダービーと全く同じ条件のレースを経験できることは大きい。走ってみなければ分からないこともある。

 

 過去17回に渡って行われてきた比較的歴史の浅いレースである青葉賞だが、1つのジンクスがある。

 

 ──青葉賞勝者は、ダービーで勝てない。

 

 過去、青葉賞を勝ち抜きダービーに挑んだ17人のウマ娘、その誰1人としてダービーを勝つことは出来なかった。それもそのはず、実力のあるウマ娘なら皐月賞を経由してダービーに挑むか、距離適正を考慮して皐月賞を回避したりしてダービーに向けて仕上げている。

 

 青葉賞とダービーは中3週。芝2400の連戦は足への負担が大きく、体の出来上がっていないクラシック級には辛い。青葉賞は茨の道──

 

「オレは……」

 

「戦ってみなければ分からない。シオン──君は戦うことを選んだ。そうじゃないのか?」

 

 ウインバリアシオン。彼女は自分自身が主人公だと信じていた──いや、確信していた。

 

 この強豪の集う坩堝、未だスポットライトに照らされていない強敵や、すでに輝いているスターと渡り合い、トゥインクル・シリーズの中心に立つ事ができる──そうならないはずがない。運命だと思っていた。

 

 メイクデビューを快勝、続く野路菊S(ステークス)にも連勝、そして迎えたラジオNIKKEI杯。ここまでは順調だった。夢見ていた重賞の舞台まで、彼女はあっさりと辿り着いた。

 

 ──4着。それが彼女に与えられた結果。

 

 クラシック級への突入。きさらぎ賞。弥生賞──結果は語るまでもない。結果的に彼女は皐月賞というGⅠを走るに相応しくないという判決を下された。

 

「……ッ!!」

 

 あの日。

 

 見下していた群衆の中の1人。ビクビクと怯えた顔で彼女を見上げた小さな少女。自らの花道を観客の1人として見ている程度の存在だと捉えていた、あのウマ娘。名前などどうでもよかった。興味もなかった。並居る連中(モブ)のうちの1人だ。2日も経たないうちに忘れてしまうはずだった。

 

 皐月賞トライアル、スプリングS(ステークス)勝者。

 

 ──名をオルフェーヴル。

 

 ウインバリアシオンとオルフェーヴルの、長い長い因縁が始まる。

 

 春はいつだって新しい物語を始める。桜散らす春一番と共に、彼女達の物語が始まる。

 

 

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