「当然、冗談に決まってんじゃん?」   作:にゃんこぱん

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凱旋門賞・彼女のエンドロール

 瞬く間に過ぎ去った9月を終え──

 

 10月2日、スプリンターズS(ステークス)

 

 スプリンターの王カレンチャンはシニアに入って完全に開花した。彼女の道に負けはなし──レースを終えた彼女の瞳に映るのは、生意気な後輩の姿。

 

「倒してみなよ、カナロア。カレンは──ここで待っててあげる」

 

 10月16日、秋華賞。

 

 前走関西TVローズS(ステークス)の惜敗があり、不安の残るアパパネ。オークスにて同着となったサンテミリオンがゲートで事故って沈む中──アパパネは後方からの差しを決め切った。そして史上4人目となるティアラ三冠を達成した。

 

「……ヒーローなんて柄じゃないけど、今日だけは──私がヒーローよ、先輩」

 

 秋。夏の全ての答え合わせ──それは、ナカヤマフェスタにとっても例外ではない。というより、これはナカヤマフェスタの三年間、そして加賀彰宏のトレーナー人生全ての総決算。

 

 時期は少し前後する──10月2日、凱旋門賞。

 

 トライアルであるフォア賞を2着で終えたために、どうしても期待が集まってしまった。宝塚の黒星も期待要素としては十分だ。

 

 凱旋門賞はURAに掛かった解けない呪いである──力押しで勝てるなら、いい。しかしそれは出来なかった。シリウスシンボリも、エルコンドルパサーも、あのディープインパクトでさえ、呪いのように何か嫌なことが起きた。

 

 ──日本からは相方としてヴィクトワールピサも出場する。日本ではライバルだが、ここでは戦友。フランスとの時差のため、日本でのテレビ中継は23時ごろから行われる予定だった。

 

 

 

 

-

 

 

 

 

 異国の地でもナカヤマは変わらなかった──流石に緊張の隠せない加賀と対照的に、落ち着いていた。

 

「そう固くなるなよ、アラサー。勝てるもんも勝てねェぜ」

 

「そりゃ俺が言わなきゃいけねぇセリフだろ……。全くなんだかなぁ、ほんと肝据わってるよ。お前さんは……」

 

「やるべき準備は終えたさ。このレースは──力でやる。小細工はなしだ」

 

 ナカヤマがそう決めて、加賀は徹底してそのサポートに回った。色々口出ししたい気持ちを抑えて、自分のために走ってくれるナカヤマの直感を信じてここまで準備してきた。異国の地、慣れない環境など関係ない。

 

「……なぁ、ナカヤマ」

 

「なんだ?」

 

「……この際、お前さんが勝てなくてもいい。俺は……嬉しいんだ。お前さんというじゃじゃウマに出会って……この場所まで来たことが、嬉しくて……もう、十分なんだ。だから──」

 

 大舞台に当てられたか弱気なことを言い出した加賀に、ナカヤマは笑った。

 

「よせよ大将、ここまで来て眠たいことは言うな。お前はただ、私に──勝って来いと、偉そうに言えばいいのさ」

 

「……ありがとうな。お前さんに出会えて、よかったよ」

 

 ふっと笑って加賀は言う。

 

「だが、これだけは言わせろ。勝っても負けても──ちゃんと、無事に帰ってこい」

 

「心配性なこった。あぁ、分かった分かった……。んじゃ、行ってくらァ」

 

 勝ってこい。

 

 あぁ、うっかり見逃すなよ。

 

 

 

 

 

 凱旋門賞・彼女のエンドロール

 

 

 

 

 

「……にゃぁ〜、んんんんにゃァ、んにゃァァァァァアアアアアア!!! にょわァァァァアアアアアア!!!」

 

「っせーな!! アケノォ! ガムテープない!?」

 

 栗東寮──時刻は23時。普通はこんな時間まで起きていることなどないのだが、今日ばかりは例外にしていいだろう。

 

「うぇ、うぉ、うわァァァァァァアアアアアア!!! ききき緊張してきたぁぁぁ!! 吐きそう!!」

 

「お前もかぁ!!」

 

 深夜に騒ぐと寮長のお怒りが落ちるが、今日ばかりは──ほとんどのウマ娘がこうしてテレビに張り付いているので、まあいいだろう。

 

「んんンンンンンン……ナカヤマ……ナカヤマァァァァ……ンナカヤマァァァアアアア……!!」

 

「……映った! ナカヤマ、映ってる!!」

 

 どうかしてしまったナビを放ってジョーダンが叫んだ。ほとんど悲鳴だった。

 

「見せろォ!!」

 

 ロンシャンレース場で、異国のウマ娘と共にターフに立つナカヤマは、いっそいつも通り過ぎるぐらいに普通だ。

 

「勝て勝て勝て勝て勝てェ!! 私に勝ったんですからねェ! 負けたら承知しませんよ、ナカヤマァ!!!」

 

「ンンンニャァ、ニャァ〜〜〜、ニャ〜〜〜〜〜!! ニャカヤマァ、ニャァ〜〜!!」

 

「がんばれ、がんばれ、がんばれ。ナカヤマ……がんばれっ、がんばれっ……! がんばれぇっ!」

 

 ツッコミ役のアケノも容量オーバー。ただ両手を組んで、祈るように呟き続けている。

 

 ゲート入りもまだなのに、こっちはもういっぱいいっぱいだ。

 

「10番人気、か──」

 

「関係あるかァ!! 人気順で勝てりゃァ誰も苦労はしないんですよ!!!」

 

「ううう〜〜!! ずっと1番人気の割にいまいち勝ちきれないナビが言うと説得力が違うよ〜〜

〜!!」

 

「喧嘩売ってんのかこのヤロォ!! 表出ろォ!!」

 

 おかしくなってしまったナビの気持ちも分からないではない。友達と言えど、他人──だけど、自分のことのように……いや、それ以上に大切なのだ。

 

 ナカヤマフェスタの友達だから、勝って欲しい。無事に帰ってきて欲しいという気持ちすらある。この暴れ回る何らかの感情を言語化するのは難しい。

 

 楽しみ。嬉しい。怖い。寂しい。全部混ざってぐちゃぐちゃだ。ナカヤマは気付けば一人で、どこか遠いところへ行ってしまう。

 

 ──これが、ナカヤマフェスタの最後のレースだ。それは既に世間に公表されている。逃げ道はない。

 

 ナカヤマの最後くらいジョーダンは一緒に走りたかった。思えば皐月賞ぐらいでしか同じレースを走ったことがない。一緒に走りたかった。

 

 だけど違う道を選んだ。まさかジョーダンもフランスに行くわけには行かなかった。ジョーダンは秋天を選び、ナカヤマは凱旋門賞を選んだ。

 

 幻想だ。日本バが凱旋門賞を勝つなど──と、笑う者がいるなら、きっとジョーダンはそいつを許さないだろう。

 

 ──この挑戦を誰にも汚させない。例えこれが、どんな結末を迎えたとしても。

 

「……勝てよ。勝てよ、ナカヤマ!! がんばれ!!」

 

「そうですよ勝てェ!! がんばれェ! ナカヤマフェスタぁ!!」

 

「がんばれ、がんばれ……っ、がんばれ……っ! がんばれっ、がんばれっ!!」

 

「にょぉぉぉォォォ!! ンニャァァァァァァァァァ!!!! ミャァアアアアアア!!」

 

 

 

 

-

 

 

 

 

 20人のゲート。10番11枠──ナカヤマは、落ち着いていた。その様子をテレビ越しに見ている栗東寮。

 

「……入った。最後の入った……出た!!」

 

 スタート。全バ遅れなし、ナカヤマは──中段の後方あたり。スタート直後は20人による熾烈なポジション争いが起こる。ここで体力を使うわけにはいかない──

 

「どこにゃあいつ!!」

 

「ここ!! 後方中団! 囲まれてる!」

 

「おるーーー!!」

 

 スタートからの数十秒はまだ様子見。まだまだ様子見、足を溜める時。全体は一団となって直線を往く。ロンシャンレース場2400mは日本では見られない、カーブのきついUの時を描く。

 

 日本からの二人。ナカヤマフェスタとヴィクトワールピサが一瞬横に並ぶ瞬間──

 

 "よぉ。ま、お互いやるだけやろうぜ"

 

 "もちろん。やってやろうよ、ナカヤマフェスタ"

 

 気のせいか? 誰かの話し声が聞こえる。

 

「ンー!! 心臓持たんにゃ!」

 

「差し切り狙い! それで行くんですね、了解です!!」

 

 早くもブエナビスタが叫んだ。何かしらの小細工があるかとも思ったが違う。正攻法でやるつもりなのだ。

 

 このレース1番人気はパリ大賞とトライアルのニエル賞を獲ったBehkabad(ベーカバド)。凱旋門賞は創設からの90回中、61回をフランスのウマ娘が優勝している。ついでイギリスの12回、次にアイルランドの8回、イタリア、ドイツと続く──

 

 日本バの優勝回数、0回。この事実は、ずっしりとした重圧となってURAを苦しめていた。

 

「……坂が来る」

 

 ジョーダンが呟いた。

 

 スタート400mから最初のコーナーにかけて、淀の坂の約2.5倍にもなる10mの坂がある──ここで大きく足を削られる。序盤とはいえ……凱旋門賞はサバイバルレース。ここでどれだけ足が残るかが、最終直線の命運を分ける。

 

 上り坂が終わると同時に、500mの下りコーナ──曲がりながら降りて行く。うっかりスピードを出し過ぎてはいけない。

 

「ナカヤマは外目──まぁ、内は厳しそうですね!!」

 

 ただでさえ人数の多い中、日本のように大きなカーブを終えて最終直線で広がるということが、このロンシャンでは起こらない。下り坂を終えた先にある、偽りの直線(フォルスストレート)がそうさせる。

 

 天候:晴。芝──(Very Soft)

 

 日本に比べて重たいとされるバ場がさらに重く。きっとダートで走っている気分だろう。

 

「前! 前まで何バ身!?」

 

「この角度なら…………7、いや8! あーもう中継角度! けどまだコーナーも終わってない!」

 

 言ってる間に終わる。大きな動きはない──傍目には。しかし……日本の芝とは比べものにならない消耗戦。

 

「……大丈夫、きっと大丈夫っ! ナカヤマ──得意だもんね、重い芝。だから大丈夫……っ、きっと大丈夫……っ」

 

 中団のやや外目。下り坂の勢いで僅かに縦に伸びた、その中を──駆けている。

 

 テレビ越しに見えた彼女の表情があまりにも真剣だったので、ネコパンチは息を飲んだ。

 

「……にゃァ、ニャカヤマ──がんばれ。がんばるにゃ、がんばるにゃーっ!!」

 

 下り坂を終えた──ここからだ。

 

 偽りの直線(フォルスストレート)、コーナーを超えた先にある一つ目の直線。最後の勝負はここから始まっている。最後の直線のための準備だ。

 

「……囲まれている──」

 

 直線に入りかける時、コーナーを曲がりきれなかったか、ナカヤマフェスタの前のウマ娘が外にブレた。さらに外のウマ娘を押し出すように──日本なら妨害判定が取られているところだ。しかしこの程度、欧米では珍しくない。

 

 このチャンスを見逃すほど、ナカヤマは鈍くはない。

 

「隙間が開いたッ!」

 

 彼女はゆっくりと、開いた道へと進み始めた。

 

 

 

 

 -

 

 

 

 

 固有領域:剣ヶ峰より、狂気に嗤え

 

 運任せだ。

 

 この地のウマ娘は屈強で、外に出る光は見えなかった──だが。なんの偶然か、前へ続く道が開けた。あれもこれも運任せ、天に任せ、しかしこの身まで任せるわけにはいかない。

 

「僥倖──日頃の行いかねェ」

 

 舞台は整った。あとは──もうここで死んでもいいという気持ちで、走るだけだ。

 

「世界一まで、あと400。まァ、いいだろうさ──いい年こいたおっさんの泣きっ面なんざ、見たくもないが──」

 

 ゾクゾクする。

 

 10番人気、無名の日本バが、世界をひっくり返してやるのを想像すると──心が燃え上がるように、熱く──

 

「……生きてるってカンジがするぜ。なぁ?」

 

 

 

 

 

-

 

 

 

 

 

 偽りの直線(フォルスストレート)を終える──本物の直線がやってくる。平坦な533m。紛れもなく、死闘にふさわしい舞台。

 

「位置はいい、位置はいい!! がんばれ──伸びろ、伸びろ!! がんばれ!! ナカヤマ、がんばれ!!」

 

 後方のヴィクトワールピサが健闘虚しく沈んでいく。

 

「信じています! 信じています! 信じています!! よっ、一日ヒーロー!!」

 

 ここから加速することの何と難しいことか──それはこの場にいる全員が知っている。ほとんどのウマ娘はこの最後の叩き合いに参加すら出来ずに落ちていく。真の強さを備えていなければ戦いにも参加できない。

 

 しかし、彼女は──

 

「……来た。来た来た来た来た来た!! 来たよ! 来たよ!」

 

 実況が似たようなことを叫んでいた。

 

 飛び出したナカヤマフェスタと、もう一人──WorkForce(ワークフォース)。今年のイギリスダービーを7バ身差でぶっちぎり、レコードを1秒近く更新した、正真正銘の怪物。

 

 前走KGVI(キングジョージ6世)&QES(クイーンエリザベスステークス)を5着に敗れたために4番人気に甘んじただけの、怪物。

 

「っ──がんばれ!!」

 

 ──がんばれ、と。

 

 その言葉の何と無責任なことだろう。ナカヤマは今もこんなに頑張っているじゃないか。

 

「がんばれ、頑張ってくださいナカヤマ! がんばれ──がんばれ!」

 

「がんばれ、がんばれっ、がんばれ……っ、大丈夫、大丈夫っ! ナカヤマなら大丈夫っ!!」

 

「がんばるにゃ、がんばるにゃ、がんばるにゃ、がんばるにゃっ、がんばるにゃ……っ」

 

 届くわけがない応援も、届くと信じている。

 

 どうかこの想いが、ナカヤマフェスタの力になることを祈っている。

 

 

 

 

 

-

 

 

 

 

 もう何も聞こえはしなかった。

 

 絡みつく芝を叩く音も、曇天に劈く歓声も、何も聞こえはしなかった。

 

(……アンタがラスボスか。いや……アンタにとっちゃ、私がそうなのか?)

 

 悲鳴を上げている。肺が、血管が、足が──筋繊維が千切れそうだ。いや、正確に言うならもうどこかイッてる。関節か、神経かはわからないが、どこか変な感覚がある。

 

 アドレナリンのおかげで走れている。それでも苦しくて、しかし僅かクビ差を乗り越えようともがく。

 

(縮まらねェ。オイマジかよ。アンタもさ、もう限界来てんだろ。私ももう限界さ、これ以上は搾り取っても出ねェ)

 

 極限の集中状態。

 

 勝ちたい。もう二度と歩けなくなってもいいから。

 

 

 

/

 

 

 目の前に扉がある。

 

 その扉を開ければ、きっと限界を越えられると、分かった。だがその代償として、この足は壊れてしまうことも、なぜだか分かった。

 

(……ま、開けるか。勝ちてェし。まぁ、今後もう歩けないってぐらい、大したこっちゃねェや)

 

 扉に手を掛ける。

 

(……開かねェ? いや……違う。私が自分で開けてねェんだ。惜しいってのか? 自分の身体が。まさか、私がか? 笑わせんなよ)

 

 そこまで考えて思い出してしまった。

 

 "ちゃんと、無事に帰ってこい"

 

 バカな髭面。アホなおっさんトレーナーの顔。帰りを待っているトレーナーのこと。

 

(……ンだよ、アホらしい。あー、クソが。興醒めもいいとこだぜ)

 

 ナカヤマは取手から手を離した。

 

(分かった、なんざ……軽々しく言わなきゃ良かったなァ……)

 

 酷く優しい表情で、ナカヤマフェスタは──静かに目を閉じた。

 

 

 

 

 

/

 

 

 

 

 ──ワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

 

 大歓声で正気に戻った。ここ数秒の記憶がないが──拳を振り上げて叫んでいるワークフォースの姿を見るに……どうやら。

 

「ハァッ、ハァッ……ッ、ハァッ……」

 

 負けたらしい。まあ、そうだろうなと思った。

 

 ──さっきから左足の調子が変だ。内側で棘が暴れ回っているみたいに酷く痛む。立っていられなくて、倒れ込むように座り込んだ。息が苦しい。視界が霞む。

 

「ハァッ……ハァッ、ハァッ……ゲホ……ッ、ぐ……」

 

 まずい。いつまでもこんな無様を晒しているとあの髭面が心配して駆け寄って来てしまう。無理してでも立ち上がらなければと思うが、身体が言うことを聞かない。

 

「Hey!」

 

「ッ、あァ……?」

 

 さっきまで競い合っていたワークフォースが手を差し伸べている。ナカヤマフェスタはふっと笑うと、その手を取って立ち上がった。

 

「It was good match!! Let's hang out again soon!!」

 

「……あぁ。まぁ、楽しかったよ。このバケモン野郎が。二度とやるかってんだ」

 

 凱旋門賞、2着。アタマ差──

 

「What's your name!? When can I see you again!?」

 

「クソッたれ。まだ元気に喋る余裕があンのかよ……。ったく、分の悪い賭けなんぞ、するもんじゃねェや」

 

 曇天の空は変わりなく。日本の夢は今日も叶わず。

 

 またダメだったと肩を落とし、それでも2着という希望を残し──夢はまだ、次の世代の宿題になる。

 

 

 

 

 

「ナカヤマ!!」

 

「……うるせェ。聞こえてるよ」

 

 ナカヤマフェスタが申し訳なさそうな、それでいてどこか嬉しそうな、そんな穏やかな表情をしていて、加賀は言葉が詰まって何も喋れなかった。

 

「……ッ!」

 

「悪ィな。ダメだった」

 

「……謝るな。謝るなよ、ナカヤマ。お前は……俺の、誇りだ……」

 

 加賀が泣きながらナカヤマを抱きしめた。

 

「……そうかい。そりゃ、良かったよ」

 

 左足を引きずっているのに加賀は気が付いている。それでも──きちんと歩いて帰って来た。ナカヤマは約束を果たしてくれた。

 

 それで十分だ。

 

「帰ろうぜ。いい加減、日本の飯が食いてェ」

 

「あぁ……そうだな、そうだな……」

 

 加賀の嗚咽を聞きながら、ナカヤマは黙って抱きしめられていた。

 

 

 

 

 彼女のエンドロール。12戦5勝。主な戦績:宝塚記念1着、セントライト記念1着、凱旋門賞2着。ナカヤマフェスタ──引退。

 

 敗北は次の希望へ。ナカヤマフェスタが風穴を開けた、凱旋門賞制覇という夢──

 

 今もまだ、その夢に日本は挑み続けている。

 

 

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