ヒーロー「マスキュラー」   作:愚者愚者の春巻き

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処女作です。
誤字脱字などあれば教えて下さい。


転生と決意

「大…夫……す…か!」

朦朧とした意識の中響くサイレンとともにそんな声が聞こえる。

(あぁ、死ぬんだな。)

ふとそんなことを思った。

そして物心ついてから今に至るまでの人生がフラッシュバックするように脳裏によぎる。

走馬灯というものだろうか。

(大した夢もなく親の言うままに勉強。就職してからは上司のいいなりに…そして最後はトラックにひかれて事故死か…つまんねぇ人生だったな…来世は…もう少し自由に…)

徐々に感覚が消えていく四肢と共に、俺の人生は幕を下ろした。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そのはずだった。

 

 

長い夢から覚めるように意識が覚醒していく。

(助かったのか…?一面俺の血で染まってた気がするんだが…病院…じゃなさそうだな)

目覚めたてのあまり上手く働かない頭で考えながら体を起こし、周囲を見渡す。

目覚めた部屋にはカラフルなマットの上になにかのフィギュアやおもちゃが転がっている。

(どこだここ?子供部屋?なんで子供部屋に俺が?)

疑問が浮き上がってはまとまらない頭に沈んでいく。 

そうして困惑してるうちにさらなる違和感に気づいた。

自分の視界がやけに小さいことに気づき下を向くと…

(なにこれ!?子供じゃん!)

俺は子供になっていた。

 

 

 

 

俺が死んだ?日から数日後、俺は状況確認に努めた。

そしてわかったことがいくつかあった。

まず俺は「僕のヒーローアカデミア」の世界に入ってしまったらしい。何いってんだこのイカレ野郎と言われそうな気もするがテレビで当たり前のようにヴィランやらヒーローやらオールマイトやらを毎日放送しているので嫌でも理解した。

そして俺の両親のことだ。父の名は今筋優太、どこに務めているのかはよくわからないが普通のサラリーマンぽい。

母の名は今筋鈴花、ずっと家にいるので専業主婦をしているのだろう。

両親はお互いのことをゆうちゃんやらすずちゃんやらで呼んでいるので名前の確認に苦労した。

そして…最後に俺の名前だ。今筋強斗。

どうやら俺はマスキュラーに転生してしまったらしい。 

 

 

 

「ごうちゃ〜ん、今日もちゃんとトイレでできて偉いねぇ〜」

母はそう俺を褒めながら頭を撫でてくる。

「う、うん…」

そりゃ前世22歳だぞ、当然だろという気もするが特に何も言わずに返す。

マスキュラーに転生したと気づいて数日たったがどうやら俺は3歳程らしい、3歳となると物心が付き始める頃だと思うが俺が入る前の今筋強斗の自我はどこいったんだろうか?俺が入ったせいで消えたなら申し訳ないが考えても仕方ないだろう。

そして、この家は案外普通だった。原作でのマスキュラーはかなりイカれた敵だったので家庭環境も終わっているのかと思っていたが、母の鈴花は優しげな目をした普通の専業主婦だし、父もガタイがかなり良いが普通のサラリーマンぽい。

3歳児ともなるとかなり暇だ。おもちゃで遊ぶような精神年齢でもないし、なので俺はあまりに余った時間を原作のマスキュラー周辺のことを思い出すことに時間を費やした。

(たしか…26歳だっけ?主人公たちが15歳だから、23年後か…)原作は読み込んでたほうなのでオリジン組や1-A組としばらく会えないのは悲しい。

(いや?原作キャラと会おうとするならヒーローにならないといけないよな?AFOと死柄木との戦いでヒーローバンバン殉職してたし…うん、ヒーローはなしだな。)

ヒーローになれるかもわからないのに何いってんだって話だそこに関してはあまり心配していなかった。

原作の今筋強斗、マスキュラーは緑谷出久の100%ワンフォーオールにも耐えた強敵だ。それに個性の"筋肉増強"、大量の筋肉を外付けすることによって圧倒的なパワーと筋繊維の層による防御力を得る。増強系の個性の中ではトップクラスといっても過言はないだろう。

(まぁ、その個性を活かすときはなさそうだけど…)

 

そんな考えを持っていた俺を根本から揺るがす事件が起こった。

それは、母に連れられていったスーパーの帰りだった。

突如目の前に現れた母を襲おうとする敵、前世にいたら格闘技で活躍してるのではないかと思える2mを超えそうな巨体と丸太のように太く血管が走った腕、そして、それを瞬く間に倒してしまったヒーロー達。全ては俺が動揺して固まってるうちに終わっていた。

ヒーローによる敵退治、ニュースで毎日のようにやっているし存在は知っていた。だが前世の記憶の影響か心のどこかで画面の向こうの出来事だと思っていた。

そんな俺の世界はひっくり返った。

敵を退治し誇らしげに周りと握手をするヒーロー、ヒーローを褒め称える民衆達。

俺はそれを見て決意した。

「ヒーローになろう!」




主人公の前世の名前や人生は語る予定なし
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