【ヒーローを目指す】と決意したものの
未だ"筋肉増強"の個性は発現していなかった。マスキュラーの幼少期に憑依なんていう摩訶不思議現象があるなら無個性なんてこともあるのかと少しだけ危惧していたがその日は突然訪れた。
「うん?」
右腕にどことなく違和感がある、成人から突然子供の体で生きるのに違和感は当然あったがそれとはまた別の違和感だ、なんだろうか。
「どうしたのごうちゃん?」
今は昼飯中でお父さんは仕事なので母と一緒にご飯を食べている。
「わかんない…右腕がなんか変か、がぁぁぁぁいってぇぇぇ」
「ごうちゃん!?大丈夫!?」
右腕に突然激痛が走る、内側から筋肉が膨張し皮膚が破られているような…いや実際にその通りだった。皮膚が破れる痛みで俺はそのまま気絶した。
「ごうちゃん起きた!?大丈夫だった!?」
起きると真っ白い部屋に真っ白いベットに寝かせられていた。
近くに白衣を着たおっさんもいたので病院だろう
「うん、もう大丈夫…」
実際に治療系の個性でも受けたのが右腕はいつもどおりだった。
「ほんとに大丈夫かい?違和感とか動かしづらいとかないかい?」
白衣のおっさんが話しかけてくる
「はい。大丈夫です。」
一瞬この年で敬語を使うのはおかしいかと思ったが3歳児なら使うやつもいるだろう。
「なら良かった。さっきの怪我は君の個性が発動したからだね。」
話によると俺の右腕の筋肉が増えたことに
よって皮膚が裂けてしまったらしい。
まぁ当然だろう、原作のマスキュラーもだから外付けにしてたんだろうな。
「さっきの君の個性もう一回発動できるかい?」
白衣のおっさ…もうおっさんでいいか。おっさんが訪ねてくる。
「先生!」
母が心配そうな表情で先生に抗議の視線を向ける
「大丈夫、お母さん」
「ごうちゃんほんとに大丈夫?痛くなったらすぐやめるのよ?」
母の心配も当然だろう、外付けはまだできそうにない。
だからつける筋肉は最小限、皮下に収まる程度に…!
「あ、」
お母さんがそんな声を発する。
腕を見てみると確かに肥大している最小限を意識したはずなのにかなり増えている。左腕との差がシオマネキみたいだ。
やはりこの個性かなり強力だ。
「筋肉を増やす個性…ですかね?失礼ですがご両親の個性は?」
そういえば両親の個性を知らない。ヒーローってわけでもないから使い所がなかったのだろう。
「はい…私は体を健康にする個性です、けど風邪とかにかからない程度です。夫は筋肉がつきやすくなる個性だったはずです」
ふむ、初めて知ったが便利だがヒーローになれるほど
ではないって感じだな。爆豪の言葉を借りるなら没個性といったところだろう。
「なるほど…強斗くん、その個性は脚とかにも使えるかな?」
感覚的にはいけそうだ。原作のマスキュラーも使ってたし
おそらく使えるだろう。
「、できそうです」
俺はそう答えた。
「いい個性ですね。訓練すれば確実にヒーローになれるポテンシャルはあると思いますよ。」
よし!原作を見てたから強いのはわかってたが医者に言われると安心感が違う。
「ホントですか!良かったね。ごうちゃん!」
母が嬉しそうに言ってくる。母にヒーローを目指すことを
言った覚えはないのだが恵まれた個性の子はだいたいヒーローを目指すのだろう。
「うん!」
実際にヒーローを目指しているので素直に頷いておく。
さっきの激痛は地獄だったがこれでやっと個性が使える。
やっとスタートラインだ!
やっと個性発現です。次回は訓練回です。
やっぱりマスキュラー好きなので執筆が捗りますね。
完成度は置いといてもらって…