ニンジャスレイヤー短編集   作:機械学習はいいぞおじさん(仮)

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⿴⿻⿸前回まであらすじ⿴⿻⿸
機動核兵器『メタルギア』を巡る紛争から幾年。スネークは愛国者達により世界中のテロ組織や武器商人に売却されたメタルギアの破壊工作に従事していた……。

ここはネオサイタマの沿岸にある暗黒メガコーポ『オムラ・インダストリ』所有の軍事拠点『マセット島』。オムラが購入したメタルギアを破壊すべくスネークが潜入を試みていた。
一方同時刻、ニンジャスレイヤーもまた、オムラがバイオニンジャの量産を試みているとの情報を得、マセット島への海上を走り渡っていたのだった……。


vsシリーズ
メタルギア vs ニンジャスレイヤー


メタルギア vs ニンジャスレイヤー

『メタルギアスレイヤー危機一髪』

 

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マセット島海岸。無事潜入を果たしたスネークは、遠方から波飛沫をかき分けながら海岸をひた走る男の影を視認する。メンポに書かれた『忍殺』の文字。なるほどあれが噂のニンジャスレイヤーか。どうやら奴もここに忍び込んでいるようだな。

 

「……!」

 

こちらに気付いた様子はない。 接触するべきか?いや、それは得策ではないな。相手はあのニンジャスレイヤーだ。

ならばここはあえて泳がせておこう。そう判断したスネークは物陰に隠れて様子を見ることにした。

 

「……」

 

やがてニンジャスレイヤーが海岸に辿り着く。彼は周囲を警戒するように見渡し、それから決断したようにひとつ頷くと、遠くに見える施設の方へと駆けて行った。……よし、追跡開始だ。

 

スネークは物陰から身を出し、ニンジャスレイヤーの後を追った。

 

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施設の中に入ると、そこは倉庫のような空間であった。

無数のコンテナが立ち並び、中には何に使うのかわからないようなガラクタじみた機械類が乱雑に置かれている。

 

「ふむ」

 

辺りを見回す。人の姿は無い。先ほどのニンジャスレイヤーは既に何処かに消えたようだ。

物陰に潜み周囲を伺う。……誰もいないな。気配もない。これはチャンスか? スネークは意を決し、奥の部屋へと向かった。

部屋の扉を開ける。幾つかの扉があり、更に施設の奥へと続いていた。

 

ここはオムラの軍事実験施設のはずだ。事前に入手していた資料を思い出しながら、施設の構造を推測する。恐らくこの先には兵器格納庫があるだろう。そこにおそらくは例の『メタルギア』もある筈だ。

 

慎重に歩を進める。すると予想通り、広い部屋に出た。

天井は高く、巨大な窓からは日差しが入り込み室内を照らし出している。その中を、武装した兵士が一人歩いているのが見える。……やはりここが兵器格納庫か。

 

だがおかしい。警備兵の数が少なすぎる。機動核を護衛しているにしてはあまりにも手薄だ。

「……!」

兵士がこちらに気付き振り返る。そして僅かに驚いた表情を浮かべるが兵士は無手だ……どういう事だ?

 

「誰だ、貴様モータルか?ニンジャの前にのこのこと、哀れな奴だな!」

 

ニンジャ…どういう事だ?ニンジャはこのような施設の警備に着くほどには、軽い存在では無いはずだ。それに兵士の反応を見る限り何かが妙である。

 

一体何故…… そんなスネーク思考の最中、兵士が構える。カラテか?それともクナイ? 兵士の手には何も握られていないように見えるが……。……まあいい。いずれにせよ対処するしかない!

 

「イヤーッ!!」「イアッ!?」「ヌウッ!」「グワーッ!?」

 

刹那、閃光のように繰り出された兵士の掌底がスネークを襲う。速いが読めない速さでもない。しかし威力はそれとは比べものにならないくらい強かった。スネークはそのまま壁際まで吹き飛ばされてしまう!

 

なんてパワーだ! 壁に背を付けながら床の上に着地する。ダメージはないが、迂闊に近づくのは難しい。ここは遠距離攻撃を狙うしか無いか? 腰元から銃を取り出す。ハンドガンだ。相手が本当にニンジャならば心許ないが、ないよりはマシだ。

スネークはハンドガンを構え引き金を引く。

 

「ヌゥーッ」

 

サイレンサーによりかき消された僅かな発砲音が部屋に響く。弾丸が飛んで行くが相手は回避せず微動だにしない。そのまま銃弾は彼の胸の装甲に命中し…… 弾かれた。まるで鉄球に当たったかのようにビクリとすらせず、兵士にわずかの傷も与えなかった。

 

しかしわずかだが時間は稼げた。既に相手の懐にまで入り込んだのだ。このまま畳みかける!ハンドガンの銃身を持ち振り上げる。狙いをつける必要はない。そのまま振り下ろせばいい。

 

スネーク拳は握ると同時に、振り下ろした!

 

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一方その頃、ニンジャスレイヤーもまた施設内奥深くへと侵入を果たしていた。

 

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スネークの反撃のCQCが決まり、振り下ろした一撃は兵士の脳天を砕き割る。

 

血煙を上げて倒れる兵士の身体を見ながら息をつく。ニンジャにしては脆すぎる。このニンジャを自称した兵士は本当にニンジャだったのか?それとも別の理由か?

 

……まあ良い。とにかく先を急ごう。

スネークは再び『メタルギア』があるはずの格納庫を目指して駆け出した。

 

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ニンジャスレイヤーは混乱の極みにあった。目の前にいる兵士たちからは、確かにニンジャの気配を感じる。しかしニンジャソウルの輝きが感じられぬのだ。

 

(フジキド、あれはモドキだ)

 

ニンジャスレイヤー──フジキドのニューロンにナラクの声が響く。

 

(何だと?)

(あれらからニンジャソウルの力は感じられん。おそらく何らかのカラテで擬装しているだけのニンジャモドキであろう)

(……)

 

ニンジャスレイヤーは眉間にシワを寄せ、ニンジャの気配を感じ取れるニンジャの如き眼力で注意深く観察する。……言われてみれば確かに。よく見れば骨格も筋肉もニンジャ特有の無駄のない動きとは無縁の、いかにもな不健康そうな肉付きのし方をしている。

 

ならば問題は無い。奴らは所詮、偽物のニンジャだ。ニンジャではない者を恐れる理由は何一つない。

 

「ドーモ。ニンジャスレイヤー=サン、ですネー?」

 

兵士の一人がアイサツをしてくる。ニンジャモドキと言えどニンジャの作法に従うか?

 

「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン、死ね!」

 

アイサツ途中のアンブッシュ。これもニンジャの作法ではあるが!

背後からの奇襲を、振り返ることなく肘打ちにて防御。同時に相手の腕を掴み、関節技に持ち込む。相手は即座に脱出を試みたが、それは叶わなかった。逆に関節を極められた男は苦痛のうめき声を上げる。

 

だがそれでも兵士の一人は諦めずに、もう片方の手でナイフを取りだし斬りかかってきたではないか。

「フハハッ」

フジキドはその攻撃を、自らの首に巻き付いたニンジャモドキの腕を掴むことによって止め、ナイフを奪い取ると共に投げ返す。

ナイフが刺さった男も「グワーッ!」断末魔を上げ倒れこむ。

 

 

息絶えるニンジャモドキ──兵士達。この後通常のニンジャであれば爆発四散するはずだ。しかし!

 

(この兵士たち、死ねど爆ぜぬ……ニンジャモドキと言えニンジャではないのか?)

 

フジキドの疑問に答えるものは居ない。静寂が辺りを包む中、再びニンジャスレイヤーは施設中枢をめざして走り始めた。

 

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「ヌウーッ……!」

 

兵士の一人に蹴りを喰らわせて転ばせる。その拍子に手から拳銃が落ち、音を立てて遠くへと跳ねていく。

慌てて拾い上げようとするものの、それをもう一人の兵士が踏みつける。そしてそのまま殴り掛かってきた。

拳を受け止める。力比べだ。

 

体格ではスネークが有利だ。だが兵士の持つ奇妙な力を纏った肉体がスネークを押し返してくる。その力は想像以上に強い。

 

(この力……!ニンジャではないな、何だこれは……!?)

 

その時、兵士の全身を紫電が走った。「イヤーッ!」

兵士はそのまま力尽くでスネークを吹き飛ばす。

「ウワー!」「グアー!」

 

衝撃が床を走る。倉庫内にある無数の機械類の残骸が散らばり崩れ落ちて行く中、二人は距離を取って向き合った。

 

「このチカラ……」

 

兵士の一人は、自身の両手を見つめて呟くように言う。

 

「これが……俺のカラテなのか?いや違う、俺は……俺のカラテはこんなものじゃない!」

 

彼は叫ぶ。それは自分自身に対しての言葉だ。

 

「そうだ、俺のカラテはこれとは違う!」

 

その言葉に呼応する様にして、彼の両の手からバチッと小さなスパークが走る。

 

「俺は、いや『私』は!」

兵士の一人が叫んだ。

「俺は!」

「私は!!」

「拙者は!!!」

 

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その頃ニンジャスレイヤーは施設の中心部であると思われる部屋へと辿り着いていた。

 

(ここがバイオニンジャのプラントなのか……?)

 

バイオ施設にしては大型過ぎる…まるで巨大な何かを格納するための施設のようだ。

だがそれならそれでやりようはある。しかし中心施設にしては警備の兵士がいないのはおかしい。ここはおそらく重要な場所のはずだ。

 

(ナラクよ、わかるか)

 

ニューロンに語りかけるが反応はない。……まだ眠ったままか。無理もない。

ナラクを覚醒させる方法は幾つか思いついているが、それが有効かどうかは試してみるまでわからない。

 

(……)

 

無言で歩を進める。……おかしい。先ほどから誰一人出会わないどころか人の気配がない。

だがニンジャスレイヤーは躊躇することなく奥へ奥へと向かう。やがて最奥の部屋の前まで到達した。……そしてドアを開ける。

 

 

「……な」

 

絶句する。そこにあったモノ。巨大な機動兵器。

その機体が放つ存在感は今まで見てきたどの兵器よりも強大だ。

その機体を見た時、フジキドのニューロンに電流のような感覚が奔った。

 

(これは……メタルギアか?何故ここにメタルギアが……?)

 

呆然と立ち尽くす。だが突如響いたアナウンスによって我に帰る事となった。

 

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メタルギア───かつて旧ソビエトで開発された核動力を搭載した核搭載二足歩行型ロボットである。開発経緯としては核ミサイルの運搬及び核攻撃を可能とする為であり、冷戦構造下において抑止力として運用されていたが、核による混乱と紛争を期待する通称『愛国者』によるテロ行為により、世界中に流通し暴走する事となる。後にアメリカの介入とある伝説の兵士の介入により『愛国者』達は解体される事となるが、その影響で多くのメタルギアが世界中へと流出する事になった。

 

また同時期に行われたソ連崩壊、および東欧諸国の崩壊は核の脅威が取り除かれた事によりメタルギアの輸出を減少させる事となったが、皮肉にも核を根絶させる事は叶わず、むしろ各国の核戦力を高める要因となり、メタルギアの量産・強化が加速していったという経緯がある。なお現在ではアメリカを中心とした核兵器禁止条約により、全世界での使用は事実上不可能な状況にあるが、未だに破棄されていない国もあり、完全には廃絶していない事もまた事実であった。

 

そして事実上独立国に等しいネオサイタマにおいても、メタルギアは一種の力の象徴的な意味合いを持っていた。ニンジャと双璧を成す抑止力。その両方を自在に量産できる悪魔の技術が、この施設では生まれようとしていた。

 

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(まさかここはメタルギアの生産拠点だというのか……!だが、どうやって手に入れたのだ。ここはオムラの所有施設のはず……!バイオニンジャのプラントではなかったのか?)

 

しかし思考の時間はなかった。

 

「侵入者を発見、迎撃準備開始」

「侵入者を発見、戦闘用装備装着」

次々と聞こえて来る音声。

 

(見つかったか……だがいかな敵であろうと正面から叩き潰すのみ……そして、ニンジャ死すべし!)

 

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スネークの目の前でニンジャ兵士たちが支離滅裂な雄叫びをあげる。己の呼び名すら分からなくなっているようだ。

 

「吾輩は!」「拙者は?」「私は!」

奇天烈な叫びと共に暴れ回る。すでにスネークは眼中に無く、ただ目の前の敵を壊すことだけに躍起になっている。

 

ならば好機。スネークは暴れ回る兵士たちを横目に施設奥へと走る。

 

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「なんだあの化け物は……!?」

兵士の一人が声を上げた。

 

「どうなっているのだ!」

「わかりません!」

 

慌てる兵士達。その時再び館内放送が響き渡る。

「迎撃部隊投入せよ。目標は──」

 

「目標捕捉しました!」

兵士の目が赤く光る。同時にその全身から青白い火花が上がる。

次の瞬間、轟音が響き、施設内に閃光と煙が立ち込める。

「やったのか!」兵士の一人が叫ぶ。

 

だが、そこにあったのは…………ネギトロめいた姿に変わり果てた、兵士だったものと、床一面に広がる血の海だけだった。

 

「ドーモ、ニンジャスレイヤーです……ニンジャ死すべし!」

「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン、こちらのニンジャネームはまだアリマセン……が、ここで死ね!」

 

争いが更に混迷を深める中、二つのアイサツがぶつかり合った。

 

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スネークもまた、混乱の縁にいた。

 

(なんだアレは?何なのだ?)

 

視界に入る全ての兵士が、突然、別の存在になったかの様に襲いかかってきた。そしてその姿も変貌している。

 

ある者は腕が肥大化し筋肉の鎧をまとっていた。

 

あるものは身体を硬質化させていた。

 

あるものはその身を機械に変えて高速移動をしていた。

 

そのどれをとっても人外のソレだ。一体ここで何が起こったと言うのか。だが考えてる場合ではない。今必要な事は一刻でも早く『目標』を破壊し脱出することだ。だがそのためには……

 

(まずはこの、ニンジャを自称する兵士たちをどうにかしないとな)

 

兵士の一人に掴みかかり組み合う形をとる。相手も力任せに押し込んでくる。拮抗。相手の方が強い!

 

「イヤーッ!」

 

相手が叫ぶと共にその体から電撃の様な光が放たれスネークに襲い掛かる。

 

「ウワーッ!」

 

思わず手を離してしまった隙を突いて別の兵が飛び掛ってくる。それを紙一重でかわすと、今度はその背中が爆発する。

爆発と同時に鮮血とネギトロめいた肉片が散り、そしてそれらは蒸気を上げて消える。

 

(今のは自爆か……?)

 

疑問に答えるかのように再び同じ兵士が駆け寄って来た。

その顔を見て気がつく。それは初めに見た兵士と同じ顔だ。

 

(クローン兵士…ニンジャの?)

 

だがスネークはそれを頭から追いやる。

(今はそんな事を考えていても仕方ない)

 

スネークは再び相手の懐に飛び込むとその体を蹴り上げた。蹴り飛ばされた男は吹き飛び、壁に叩きつけられるとそのまま動かなくなった。

(やはりニンジャにしては脆い)

 

しかしその時、他の兵達が一斉に走り出す。まるで獲物を追う猛獣の群れの如く、狭い通路の中を一直線に駆け抜けて、そして……!

 

「アバーッ!」「サヨナラー!」「イキロ!」「サヨナラー!」

 

スネークの冷静な射撃が兵士たちの眉間を正確に穿ち、たちまちのうちにその命を絶った。

しかし、一瞬のうちに三人の仲間を殺されたというのにも関わらず、兵士たちは狂乱のまま突進してくる。

 

「イヤー!」「サヨナラ」「サヨナラ」「イキスギ!」

 

狂ったように叫びながら向かって来る男達を前にして、スネークの胸中には怒りがこみ上げてきた。

 

(なんと醜い戦いだ……これが……本当に戦う者の姿なのか……?)

 

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「イヤーッ!」

 

兵士の突き出した拳を受け流し、ニンジャスレイヤーはカラテ・ブローをその顎へと放った。首がねじ切れ千切れ、兵士が宙を舞う。しかし、それすらお構い無しとばかりに兵士の一人は立ち上がり、ニンジャスレイヤーにつかみかかる。しかし彼はそれに取り合わず、代わりにその頭を鷲掴みにした。

指先に走る感触は鋼鉄のものに近い。頭部は容易に変形しグシャリ、という音を響かせると共に破裂する。しかし、それを気にすることなく別の兵士が獣のように襲い掛かってくる。

 

まるでゼンめいた現象。ニンジャであるならば当然の事象ではあるが、あまりにも異常であるのもまた確かであった。

そして、それを操るモノの正体をスレイヤーは理解した。

 

(ニューロンナノインターフェーサがニューロンを制御下に置き自我を失っているのか。だがこの技術はバイオニンジャのバイオニュンファーでは不可能……まさか、あの機体が原因か……?)

 

考えながらも襲いかかる敵を屠る。先ほどからこの施設に響く謎のアナウンスによって、敵の動きは単調になりつつあった。このアナウンスがニューロン・ネットワークを介して彼らの行動に影響を及ぼしているのか?そして、これはどういう効果を及ぼすのか? スレイヤーは考えた。そして決断した。

 

(このままでは不味いな。あれを壊せば正気に戻るのか……?だが壊すにしても兵士の数が多い。それにメタルギア……容易に破壊できる相手ではない)

 

ならばとるべき手段はこれしかない。

ニンジャスレイヤーは構えを取った。そして意識を集中させる。全身の血管にカラテが流れ、その脈動を鼓膜の奥に聞きながら精神の統一をする。彼の肉体を駆け巡るカラテは、もはや通常のニンジャのそれとは大きくかけ離れていた。

 

 

「ワッショイ!」

 

 

シャウトの音を置き去りに、その姿が消えうせた。

 

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幾つかの重要と思わしき施設の破壊を終え、スネークは施設最奥へとたどり着いた。だがメタルギアを収める施設にしては狭すぎる。

 

(ここは……バイオプラント?)

 

プラントとは生物工学的技術を用いて生産、生育が行われる工場または農場を指す言葉である。また広義においては遺伝子操作など生体機能を操作する行為そのものを示すこともある。つまりここでは何らかの人体に関わる何かの生産が行われている、その可能性が考えられた。

 

警戒しつつ歩を進めると、不意に視界が開ける。そこにはガラスの円筒状の水槽が幾列にも並らんでおり、その中にあるものは……

 

(人間……!?︎ まさかクローンの実験施設か?)

 

そう、その中には人間が何人も浮かぶようにして入れられていた。どの顔も見覚えのある顔。ここに至るまで見かけた──あるいは屠ってきた──兵士のものだ。

 

(やはりあの兵士たちはクローン……しかしどの個体も頭部が空っぽのようだが……?)

 

水槽に浮かぶ兵士たちは皆、後頭部に切開跡があり、おそらく脊髄から上の脳が存在しない状態だ。

 

(ならここにあるのはただの生きた屍…しかしあの兵士たちは皆、正気では無いにしても生きていたぞ?)

 

ここに答えがあるはすだ……破壊するにしても、調査の必要性を感じたスネークは、プラントの制御施設を探すべく更に奥へと歩みを進めた。

 

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「ワッショイ!」

 

音を置き去りにしたカラテシャウトと共に、ニンジャスレイヤーの乾坤を分つ一撃が、クローンニンジャ兵士達の群れを上下に分断する。

 

「イィィヤァー!!」「ヒデブ!」「サヨナラ!」「アベシ!」「アバッー!」「アバー!」

 

断末魔の悲鳴を上げる兵士達を背に、ニンジャスレイヤーが次の標的へと向かうその時だった。

プラントの施設内に、けたたましい警報ベルの音が鳴り響き始めた。

 

『施設内残存兵力20%を確認』

『メタルギアはこれより、自衛モードに移行します』

 

無機質な女性の声のアナウンスとともに、施設が騒めき始める。

そして機械の獣が唸り声を上げ、目覚めようとしていた。

 

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バイオプラント制御施設、その中でスネークは幾分かの資料を見つけることが出来た。

 

それは恐るべき計画……即ち『バイオニンジャ兵士量産計画』───捕獲したニンジャの肉体を素体としたクローンを量産し、かつて『愛国者』だった優れた軍事経験を持つ兵士達の脳を利用することで、無敵の兵士を量産する──悪魔の計画だ。

だが計画はそれだけではない。メタルギアを兵団中枢に据えることで、全兵士の行動を支配しコントロールすることも目的としていた。つまりこの計画そのものが一つの、巨大な兵器であるとも言えるのだ。

 

だがそれが分かったからといって何ができる?スネークは資料を破り捨てようとした。その時、その目が捉えてしまった。

 

『バイオノイド生成システム起動中』

『バイオニュンファー起動中』

その文字が。

 

そして、今この時も稼働を続けるプラントを見てスネークの脳内を閃くものが一つあった。ここからようやく本業を行えるようだ。

 

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スネークの視界の中でシステムが立ち上がる様が見えていた。そして同時にその視界の中に表示されていたメッセージ。

 

『ニューロンシンクロイザー』

 

クローン兵士たちの意思思考を直接制御するための思考介入機構だ。スネークは迷わずそのインターフェースへと接続した。

     ──…………──…………─……

脳裏にいくつもの視界が浮かび、混乱する状況が整理されていく。既に稼働中のクローンニンジャ兵士、そしてプラントから排出されるクローンニンジャ兵士、そのいずれもが今まさにスネークの制御化へと置かれていく。

 

(成功だ)

 

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メタルギアが咆哮をあげ目覚める中、ニンジャスレイヤーは再び混乱の中にあった。突然として、クローンニンジャ兵士達がまるで真っ当な兵士のように理路騒然とした行動を始めた。しかもメタルギアと敵対するように。

 

クローンニンジャ兵士のひとりが、ニンジャスレイヤーへと無線を渡す。受け取って良いものか……しかしニューロンの囁きはこれを受け取れと告げている。スレイヤーはその意志に促されるがままそれを受け取った。

 

『こちらスネーク、バイオプラント及びクローン兵士の収奪に成功した』

『こちらニンジャスレイヤー…なるほどそういう事か』

スネーク…たしかモータルにしては強者の、伝説の兵士だったか。

『ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン』

 

無線の先の男は、まるで旧友に会うかのようなフランクさを以てして彼にアイサツを送った。

 

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『こちらでクローン兵を使ってメタルギアの足止めをする、その隙にニンジャスレイヤー=サンはメタルギアの中枢を破壊して欲しい』

『だが中枢とは?』

 

スネークからの説明によれば中枢ユニットを破壊することで全てのシステムを停止することができるのだという。だがそれを破壊しそこねた場合、暴走しかねないという危険性をはらんでいるが。

 

『まずは俺が道を切り開く。そのあとについて来てくれ……まぁもっとも、ついてこれればの話だが』

 

自信に満ちたその言葉、それは紛れもなく戦士のものだろう。ならば、ニンジャスレイヤーは従うのみだ。その判断の元、ニンジャスレイヤーもまた覚悟を決めた。

 

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メタルギアは自衛モードへと移行が完了し、自立稼働を始める。既に手足であり、護衛であるはずのクローン兵士達の制御権が奪われたことを、彼女のシステムは理解していた。ならば、行うべきべきことは目の前の敵───即ちニンジャスレイヤーおよび敵にコントロールを奪取されたクローン兵士たちの排除と、バイオプラント制御権の再確保だ。

 

だが、バイオプラントの制御権を取り戻すほどの電子戦を仕掛けるには、処理に余裕はない。故にニンジャスレイヤーおよび敵性兵士の排除をタスクの最上位として、わずか数百ミリ秒で計算を終え、行動を速やかに開始した。

 

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『ニンジャスレイヤー=サン、来るぞ!』

無線越しにスネークの叫びが聞こえる。

 

魂無き鋼鉄にも意思は宿るというのか……明確な敵意をニンジャスレイヤーは、否、この施設にいる誰もが感じ取っていた。

そして施設全体を震わせる地響きを立てながら迫りくるその姿は、人型戦車と呼ぶにふさわしい威容を備えていた。鋼鉄と装甲に覆われたその姿は正しく暴力の具現、圧倒的な質量の塊である。

 

「……行くぞ!」

 

呟くと同時に地を蹴りメタルギアと距離を詰めにかかる。一瞬遅れて、施設全体が再び大きく揺れた。メタルギアがその砲身──高質量レールガン──から必殺の一撃を放ったのだ。

 

戦車すら容易に破壊する質量が着弾する前にスレイヤーは大きく跳ぶ。その足元をメタルギアの放った弾丸が通り過ぎた。そして着地と共に地面を強く蹴る。その動作だけで周囲に暴風を巻き起こす。

 

 

スネークもまたクローン兵士による攻撃を開始した。常人であるスネークにはクローン兵士達のニンジャ異能を用いることは出来ない。しかし、優れた兵法は武器に勝るとも劣らないものであるとはよく言ったものだ。クローン兵士たちの攻撃は着実に、そして効果的にメタルギアの動きを鈍らせていた。

 

そんな兵士に対して、メタルギアは無慈悲にそのもう片方の砲身を向け、その先端に搭載されたレーザーカノンを発射しようとする。が……突如、メタルギアの腕が爆発して砕け散った。

 

メタルギアの眼前へと躍り出た一人の男によって。

───ニンジャスレイヤーである!!

 

「イヤーッ!」

 

片側の砲身を失い怯むメタルギアへと、さらにニンジャスレイヤーは襲いかかる。そのカラテ技の一つたる浸透頸は、敵の肉体の深部まで達する秘奥義。それはだだの機械であるメタルギアにも例外なく作用した。

 

(───今だ!)

 

「Waaasshooi!!!」

 

その隙を逃すことなく、カラテシャウトと共に放たれたニンジャスレイヤー渾身の一撃が、メタルギアを貫いた。

 

 

────そして、爆発四散。

 

 

ニンジャスレイヤーは見事、メタルギアをスレイした。

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

スネークは残ったクローン兵士達に自決を命じ、制御を解放する。やれやれ、ニンジャスレイヤーがいなけば危ないところだった。

 

『ニンジャスレイヤー=サン、協力感謝する』

『ああ』

『ところで、ニンジャスレイヤー=サンはなぜこの施設に?』

 

スネークがニンジャスレイヤーの目的を問うと単純明快な答えが帰ってきた。即ちニンジャの殲滅。

 

スネークは礼とばかりにこの後バイオプラントを爆破する、と伝えた。互いに目標は入れ違いにはなったが。

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

……こうしてマセット島を巡る闘争は幕を閉じた。ニンジャクローン計画は消え去り、世界の脅威と成り得るものがまた1つ、その存在を明らかにすること無く闇へと消え去った。

 

だがその数日後、オムラの所有する研究所にて謎のニンジャの目撃情報が多数報告されることになる。

 

だが、それはまた別の物語にて。

 

 

メタルギア vs ニンジャスレイヤー

『メタルギアスレイヤー危機一髪』

 

           - 完 -

 




本文の8割以上がAIのべりすと先生による生成文です。
ストーリー記入による場面記録以外は特にキャラブック等は利用していません。
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