ニンジャスレイヤー短編集 作:機械学習はいいぞおじさん(仮)
宇宙世紀0079、地球より最も離れたコロニー『ネオサイタマ』は突如『ジオン公国』を名乗り、地球連邦政府に対して宣戦を布告した。
開戦からひと月余り、人類の約半分がニンジャとなり、人々は自らの行為に恐怖した。
開戦からしばらく後、コロニー『サイド7』は連邦軍とジオン軍の決戦場となり、サイド7に住む少年アムロ・レイもまた、偶然乗り込んだモビルニンジャ・ガンダムを駆り、迫り来るモビルニンジャ・ザクたちと対峙することとなった。一方その頃、ニンジャスレイヤーもまた、ジオン軍のニンジャを狩るべく、サイド7へと侵入を試みていたのだった……。
ガンダム vs ニンジャスレイヤー
ガンダム vs ニンジャスレイヤー
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「こいつ、動くぞ」
アムロは驚く。彼の思う通りにこのモビルニンジャ──ガンダムは反応を返すのだ。今までどんな機械にも乗ったことがない彼だが、これならば自分の意思を機体に伝えることはできるし、それを汲んだ動きもしてくれるように思えた。それはあたかも長年連れ添ってきた相棒のようにすら感じられる。
ビームカタナを構えると、アムロはガンダムを駆りモビルニンジャ・ザクの群れの中に飛び込んでいく。
「ドーモ、ガンダム=サン」
「ドーモ、ガンダム=サン」
モビルニンジャ・ザク達の無機質なアイサツ。
ガンダムに応じるかのようにジオン軍のモビルニンジャ・ザク達は次々と抜刀し、腰だめの構えを取る。彼らの持つその異様な形状を持つ剣こそがジオン驚異のメカニズム技術力によって開発された対モビルニンジャ・オノだ。
「オヌシ、ニュータイプか!」
その言葉には応じず、スラスターを焚いて突っ込むガンダム。
「ええい!何をしておるかァ!!」
隊長機の怒号が響き渡る中、一機のザクがその懐に飛び込んできた敵機に対し無謀とも言える突撃を行う。他の二機は慌ててこれを援護せんとしたのだが……その瞬間だった。
ドガガガン!!という音とともに、突然ザクの上半身と下半身は分断された。まるで爆発四散でもするかのような壮絶な死に様に他のパイロットたちは一瞬怯みかけるものの、すぐさま隊列を組み直し、再びジグザグの軌道を描きながら攻撃を仕掛ける。
しかし、 シャアアッッ!!!シャアアッ!シャアアアアッッッ!!! という奇妙な掛け声とともに、今度は先ほどまでモビルニンジャ達がいた空間で謎の火花がスパークし始めるではないか。
一体何が起こったのか、誰一人として把握できぬままに数機が撃墜されていく。そして……
「ウワッ!?なんだあの白いの!?」
「ヤメロォ!やめてくれェー!!」
と叫ぶ間もなく三体のザクの首が落ちていく様をモニター上で視認したパイロットはようやくそれが敵からの攻撃を受けたということに気付いた。だが次の瞬間…… ブワシュッ!!!と白い閃光が煌めき、コックピット内の温度が急速に上昇する。熱さを感じるよりも先に機体は爆散した。残った二機のパイロンに装着されているミサイルポッドからは炎が上がり続けている。
シャアアアッ!!シャアアッ!シャアアアアッ!!! シャアアッ!!シャアアッ!!
その正体は……『ナパーム弾』であった……。恐るべきことにこの機体は『火炎放射器』を標準装備している。そんなものが放たれたなら一体どうなるだろうか? もはや戦意喪失していたジオン軍兵士たちは一目散に逃げ始めるしかなかった。中には投降しようと考える者さえ現れる始末であったが、無慈悲にもガンダムのビームカタナから発せられた青白い光がそれらを焼き尽くす。
「ギィイヤアアアー!!!」
シャアァッッ!! そして逃げ惑う彼らを尻目にガンダムはただひたすらサイド7の中心を目指して飛ぶのみであった。
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一方その頃、地球連邦軍ロンドビア基地では、ある人物への面会を求める者たちによって少々の混乱が起きていた。その女性こそジオン公国軍が誇る名将、『キシリア・ザビ』。
彼女のいる部屋の扉の前では連邦軍士官たちが押し合い圧し合いしながら詰め寄っているところだ。彼らの中にはあのブライト・ノアの姿もある。
「キシリア少将閣下に取り次いでくれ!」
そう叫び散らす若い尉官たちに、「今すぐ取り次げば、命までは取られんだろう……」などと呟く老人たちの姿が目に入る。しかし、そのような悠長なことは言っていられないのも確かである。なんといってもここは地球なのだから……
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サイド7の奥深くへと侵入を果たしたニンジャスレイヤー。彼はジオンのモビルニンジャ達の残骸を見て驚愕の表情を浮かべていた。それもそうだ。いくらビーム兵器を持たないとは言えども、あれだけいたはずのモビルニンジャが見る影もなく破壊されていたのだから。
「ドージョーに侵入者が居る」という情報は本当だったようだ。
「イヤー!」
突然のアンブッシュ!様子見とばかり放たれたスリケンを、ニンジャスレイヤーは容易に叩き落とした。
そしてそこに居たのは紛れもない、噂のニンジャ……。
「ドーモ、初めまして、連邦のニンジャ=サン」
ジオンの兵士はそう言ったが、その姿を目の当たりにしてなおニンジャスレイヤーは信じられないといった顔をしている。
その男はまるでカブキ・アクターのように全身を覆う白装束に身を包み、その上から赤を基調とした派手なコートのようなモノを着用しているのが分かる。 頭は頭巾のようなものを被っており、顔も口元しか確認できない。
その異様な姿、それはまるで── その時だった。突如背後で凄まじい轟音が響き渡ると同時に地鳴りがし始めてきた。同時に地面がグラリと揺れ動くのも感じる。
「ヌウッ……この感覚……まさか!?」
「フフッ、気づいたか、このサイド7に巣食う邪悪な意志の気配を」
「この感じは……間違い無い。これはネオサイタマに出現したという例の巨大MA(スゴイ・デカイ・モビルニンジャ)だ!」
二人の会話の意味を知るものは、その場にはいない。
彼らはただ黙々と戦闘を開始するのみだった。
「改めて……ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。私の名前はシャア・アズナブルです!」
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ドガガガン!と凄まじい振動と共に大地が割れたかと思うと、野生化した巨大バイオスモトリよりも、なお巨大な黒いモビルニンジャが現れた!
その姿を見た途端それまで余裕綽々と言った様子であった連邦側の兵たちは蜘蛛の子を散らしたかのように逃げ出していくのが見えるだけだった。その異様な姿を見て誰もが腰を抜かし、立ち上がることもできずにいるのだろう。
「グワーッ!!」「ギェエエーッ!」「ドゲバ」
そして、巨大モビルニンジャに追従するジオン軍のモビルニンジャ達によりはぐれた連邦軍のモビルニンジャ達が次々に撃破されてゆく。
「ウワー!やめてくれぇー!」「助けてくれえー」と泣き叫ぶ声だけが木霊する中、モビルニンジャ同士の壮絶な死闘は始まったばかりだった。
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「ドーモ、シャア=サン、ニンジャスレイヤーです」
二人は名乗りを上げると互いにジグザグ軌道を描きつつ、相手の間合いに入り込む。そして次の瞬間には激しい剣戟の応酬が始まった。
キン、キイン!!と互いの手刀とビーム・オノがぶつかり合うたびに閃光が瞬き、周囲に光と闇が舞い散った。その戦いを眺めるものは無く、ただその二人のみで世界ある。
「なかなかやるな、オヌシ。だがその力には代償が必要であろう」
「何を言う……そのような戯言を抜かすな!」
再び鍔迫り合いとなると、再び激しい閃光が走り、スパークが走った。その光景はさながらスパークル・エフェクトのように眩く煌めく。
シャアは一旦後ろに飛び退くと、両手で印を結ぶ。すると周囲の大気の流れが変わり始めた。シャアがジツを放つとそこにはモビルニンジャ・ジオングが現れた。
「ニンジャとモビルニンジャ、二つ合わさらば、これ即ち無敵よ!!」
シャアはジオングに素早く乗り込むと宣言した。
「ニンジャスレイヤーはここで死ぬのだ!」
シャアの声とともにジオングの動きが変わった。
モビルニンジャ・ジオングは背部にある四枚のファンネルを展開する。それらは不規則に回転しつつ宙に浮かんでいるではないか。
その異様な動きを見据えながらもニンジャスレイヤーに動揺の色はない。その瞳からは光が消えてはいない。
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「オオオオー!!」
モビルニンジャ・ジオンクはスラスターを焚いて突撃を開始した。それに応じるようにシャアもまた操縦桿を動かす。それと同時に四方のファンネルは一斉に攻撃を始めた。その一つ一つの攻撃の精度は極めて高いものだった。
その攻撃をいなすためにニンジャスレイヤーは再び回避運動を取ったのだが、それが仇となる。ジオングはその隙を見逃さなかった。
「もらった!!」
シャアの操るジオングの指先から発せられた電撃が直撃する!シャアの勝ち誇るような笑いがその口から漏れた!
しかし次の瞬間…… ドッゴォーン!!という轟音とともにその巨体は吹き飛ばされる。なんとニンジャスレイヤーは自らモビルニンジャ・ジオンクに向けて飛び込んできたかと思えば、その胴体部を素手で貫いていたのだった。
「そんな馬鹿なあぁぁ!!」
と思わず叫んだシャアだったが……その身体にも既に電流は回っているのが分かった。シャアは最期に己の不甲斐なさを呪って死んでいった。
そして…… ジオン軍はジオングという強大な戦力を失い、ニンジャスレイヤーの恐ろしさを知ったことにより士気は低下、更にはシャアという絶対の指揮官を失ったことで統率は完全に崩壊した。
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ニンジャスレイヤーがシャアと対峙していた頃、アムロもまたガルマ・ザビ率いるモビルニンジャ・ドムの小隊を相手にしていた。
ビーム兵器で応戦してくるモビルニンジャ・ドムに対してアムロはひたすら肉弾戦で挑み続ける。
しかし……
(このままじゃだめだ!奴らの方が機体の性能がいい!それにジオンのモビルニンジャ相手では僕の剣術では不利だ。こうなったら……)
彼はガンダムの武装スロットを操作した。
「これでも喰らえ!!」
「ムダだよ、ニュータイプの小僧がァ!」
しかし、それが仇となった。ビームライフルの閃光はひらりと避けられてしまったのだった。
(しまった!)と思ったのも束の間、目の前に突然現れたドムの巨大な足の裏によってガンダムの頭部は踏みつぶされたかの如く粉々になってしまった。モニターから光が消える。コックピット内にはただ「システムダウン」という表示が出るのみであった。
そして、その様子を見下ろしていたザビ家の紋章を付けたドムは部下に命じる。
「よくやったなぁ兄弟、後は俺に任せときなァ。ジオンの勝利のために!」
そう言ってザビ家の兵はニヤリと笑った。
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シャアとの激戦を終えたばかりのニンジャスレイヤー。その前にはもはや動くことすらままならぬジオン軍兵士たちが倒れている。彼らの中には降伏する者さえ現れ始めていた。もはや彼らは戦う意思すら失っている。しかしニンジャは死すべし。ニンジャスレイヤーのニューロンにナラクが囁く。
(フジキドよ…妻子を奪われた怒りを思い出せ……ニンジャは須らく殺すのだ!!)
そう心の中で叫ぶナラク。その狂気の念は彼だけでなく彼自身を包む。
もはやそれは殺意ではない。妄執であった。ニンジャは全て殺さねばナラナイ……。彼はゆっくりと立ち上がっていくと、倒れた兵士たちを見下ろすかのように立つ。その両眼は既に光はない。しかしそれでもなお彼の胸の内に湧き上がる殺意を止める術は無かった。
「…………ニン、……ジョ、」
「ニン…………ノ、ンジャ……」
「ニンジャは皆殺しだ!」
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『システムダウン』
モニターに冷たく表示されたメッセージに、アムロは絶望していた。死神の鎌が首筋へとかかる。
ガンダムは動かない。このままガンダムを棺桶とするか、ガンダムから出て無残な屍と化すか。いずれにせよ自分の未来は暗いものだろうと覚悟を決めた時だった。
突然ガンダムのモニターが輝く。ガンダム搭載された大容量LINUX、即ち学習型ニンジャコンピュータ、そこに搭載されたニンジャソウルが覚醒の産声を上げる。
『WASSHOI!!』
ガンダムは起動と同時に頭部を再生させ、その目に生気が戻すと、まるで何事もなかったかのように立ちあがった。
「まだ生きておるか、少年よ」
スピーカーから流れてくる声がしたかと思うと、モニターの中に見慣れぬ姿が映り込む。それは白と青を基調とした装甲に身を包み、顔はバイザーで覆われており素顔を確認することはできない。
「……誰?」と聞くよりも先に、バイザーの隙間からのぞく鋭い視線に、自然と全身に震えが来るような感覚に襲われる。
「あ、あの……僕は、」
「まあよい」とアムロの答えを待つことなく男は一人納得したように声を上げる。
男は続ける。
「ガンダムと即ち頑駄無……無駄なく頑丈である者。その意味を体現するのだ」
再起動を果たしたガンダムは、アムロの意思を離れ、自らの意思があるかのように動き始めた!
「イヤーッ!」
モビルニンジャ・ドムは反射的にビーム・スリケンを投擲!しかし容易く弾かれる。続いてヒートロッドを繰り出せばそれも受け止められてしまうではないか。その時、初めてガルマ・ザビは自分の身に危険が迫っていることを悟っていた。
ガルマ・ザビの本能が叫んでいる。
(これはヤバい。このモビルニンジャは、パイロットの少年は何かが違う。こいつは……ニンジャの匂いがするぞ!!)
ガルマ・ザビは慌ててジオン軍の本陣へ逃げ帰ろうとする。だがその一瞬の判断の差により一歩及ばず、「ドーモ、ガルマ=サン、ガンダムです」という挨拶とともにガルマのドムはコックピットに拳大ほどの穴をあけられてしまい息絶えた。
その光景を見て残ったガルマ・ザビ配下のモビルニンジャ達は「撤退、撤退ィ」と言って逃げ惑うしかなかったのであった。
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戦いは終わった。しかしアムロの心には喜びの感情など微塵も無い。あるのは只、深い悲しみだけだった。何故なら……ガンダムから底知れぬ力を感じ取った連邦軍のパイロット達の多くは恐怖のあまり失禁し、戦意を喪失していたからだ。
今はまだ、ニュータイプ能力の無い兵士であっても。そして……戦いは新たなる局面を迎えることになるのだろう。ニュータイプという存在が、如何なるものかを、知ることとなる。
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月面に落下する巨大要塞。ジオンの切り札の一つだったはずのそれが今や連邦の手によって奪われ、蹂躙されている光景を目の当たりにして、ジオン軍は狼に睨まれた羊のように縮み上がろうとしている。
その様子を確認したブライトは静かに言った。
「もう終わりだな……戦争が。皆に伝えてくれ、この戦いは終結だとな」と。
それを見ていた黒い仮面の女が言う。
「フ……フフ……クハハ……クククク」
不気味な笑い声だけが響き渡る……。
その時、何処からともなく「キィーーーン」という金属音のような耳鳴りにも似た音が聞こえると共に、巨大な影が月を覆ったかと思うと、次の瞬間には巨大要塞の前に降り立っていたのだ。
それは巨大な鉄の城、ジオン公国が誇る最大最後の機動兵器。
その姿を見た途端に連邦の兵士たちは恐れ慄いた! それは人型をした……機械の化け物だった。
ジオン軍はその存在を知っている!その機体は「ギラ・ドーガ」をベースに作られた「ザク・フリッパー」!しかしその機体は通常とは異なりその腕部にはワイヤーガンが装備されており、更には背中からはランドセルを背負っていた。そう、これこそが…… ジオン最強の戦士、黒い三連星が搭乗する機体! 黒い悪魔と呼ばれるモビルニンジャ!その名も……。
「俺様参上ォォ!!」
黒い悪魔の名を聞いた途端にジオン軍から歓声が上がった!それはまるでブッダへの祈りかとも思えた。その声はまさに勝利の証だった。
「黒い三連星だ……!」
「あれが……ジオンの……」
そして黒い三連星の隊長、「マッシュ少尉」が拡声器でジオン軍に告げる。
「我らジオン軍はこれより連邦の愚か共を皆殺しにする」と。
シャアの仇を討つ、その想いが彼らの心に火をつけたのだ。
彼らはビーム・カタナや対ニンジャ・オノを構えると一斉に浮き足立っている連邦軍に向けて襲い掛かった。
だがしかし、ニンジャの気配を感じ取ったニンジャスレイヤーが戦場へとダイナミックエントリー!
「インタビューだ!」
「ウワア!」と叫ぶ間もなくビームライフルを構えようとしたパイロットの手首を斬り落としつつ更に飛び上がる。着地の勢いで次々と敵兵たちを蹴り飛ばし、切り裂いて行く。
その姿は正に殺戮の天使だ!
「イアイ!イアァ!アイエェ!イヤーッ!アイエッ!?︎」という奇怪な叫び声は連邦の恐怖をさらに駆り立てるのであった。
「なんだあいつは!本当に人間なのか……?ニンジャってのはここまでのことが出来るものなのか……!」
黒い三連星の一人オルテガが思わずつぶやく。すると黒い三連星の長兄、ガイアが言う。
「兄貴!そんなことを考えるのはよせ!」
「でもよ!」
「俺たちの任務は……ジオンの……そして、人類の盾となること!」
「その通り!シャア大佐が守ろうとした地球を守るんだ!」
彼らは改めて決意を新たにした。
そしてニンジャスレイヤーはその光景を見ながら考えていた。
(奴らは殺す。全て殺す。ジオンも殺す。そしてニンジャも殺す)
彼の目は復讐者の目をしていた。彼の心は怒りに包まれている。だが彼の心は決して冷静ではなかった。
怒り、悲しみ、憎悪、そして殺意。それらの混ざった負の感情は彼を包み込みその心を歪ませていく。
(殺ス。ニンジャヲ殺シテ殺ス。憎イカ、オヌシらも。憎メ。ソウスレバオマエ達モ殺ス。)
彼は既に、ナラクに取り憑かれていた。
ニンジャを殺すための道具。ただそれのみを求める狂気が彼を支配していた。
(ニンジャは……殺す)
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ニンジャスレイヤーによって戦場は血の海となった。
その様子はまさに「地獄絵図」であった。ニンジャスレイヤーの姿を見るだけで連邦軍の兵士たちは恐れ戦いて失禁し、逃げ回る始末であった。しかし彼は止まらない。止まることができないのだ。ニンジャとは悪である。それは彼にとって何より重要なことだったのだ。
ニンジャは殺す。それが彼の信念だった。しかし今の彼にその意識は無い。あるのは憎しみだけだ。彼の心を支配しているのは殺意のみであるのだ。ニンジャは全て、殺し尽くさねばナラナイ。
しかし、そこに迫る白い機体。
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン、ガンダムです」
彼もまた惹かれるようここに現れた。
モビルニンジャ・ガンダムのエントリーだ!!
その姿を見て、ニンジャスレイヤーは歓喜した。
(キサマも……ニンジャ……)
ニンジャは殺すべき相手。ニンジャがいれば、自分はまた強くなる。強くなって……全てのニンジャを殺し尽くすことができるようになる。
(俺は、ニンジャを殺せる。殺して殺せて……)
そこでふと疑問が生じる。
「俺は、何のために戦っているのか?」
この疑問の先に、ニンジャを滅するためという答えを見出した時に、初めて彼はその狂気に囚われることなく戦うことができたのだ。だがしかし今はそれすらもわからなかった。
「俺はなぜ、ニンジャを殺したいのか」その問いの先にある何かを掴むことの出来る者は……今は、居ない。
(俺は、誰なんだ?)
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「イヤーッ!」
三つ巴の戦いの中、ガンダムのビームカタナが黒い悪魔──ザク・フリッパー──を真っ二つにした。
「サヨナラ!」断末魔とともに爆発炎上する。
爆散直前にザク・フリッパーは三機へと分離。だが間に合わず黒い三連星の一機が爆散した。残るは二人だ。
その時だった。二人の背後から突如として衝撃と振動が起こった。そして同時に何者かの声がしたのだ。
「グワッハッハー!ジオンの犬どもめ!まとめて成敗してくれるわー!」
それは、連邦宇宙軍艦「ネェル・アーガマ」だ。
ネェル・アーガマはすかさずメガカラテ砲を黒い三連星に向かって放つ。三連星はこれをビームシールドではじき返したが、ガイアの機体は月面へ落下していく。だが二人は諦めていなかった。
残ったマッシュがガイアを拾い上げるとそのままスラスターを噴射させて撤退を開始した。
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ジオン軍と連邦軍は終結したかに見えた。
しかし、戦場にまだ二つ残る影。───ニンジャスレイヤーとモビルニンジャ・ガンダムである!
「イヤーッ!!」
ニンジャスレイヤーが攻撃を仕掛ける。その攻撃をガンダムが受ける。
「イヤーッ!!」
しかしガンダムは耐えた。その隙にガンダムは上空から襲いかかる。
「正気に戻るのだ!ニンジャスレイヤー=サン!!」
モビルニンジャ・ガンダムは必死の説得を試みた。
「ニンジャを殺す!」
その意志に支配された者はもはや人ではなく獣だ。ガンダムは己の身を捨てて、力づくで止めるしか無いと判断してその行動を決行する。
(すまぬ……アムロ君……許せ!……イヤァーッ!)
ガンダムはアムロをコックピットから強制排出するとニンジャスレイヤーに組み付き、自爆プロセスを開始した。
「ヤメロ……!」
ニンジャスレイヤーも抵抗するが……やがてそれは静寂へと還っていくのだった。
そして数分後、月面に巨大な炎の花が咲くと同時に……その戦いの結末を知るものは、もう、誰もいなかった……。
月面に落下していたジオン軍の巨大要塞が爆発四散する。
シャアの復讐を果たすべく二人の戦いを見守っていたジオン兵達もまた、爆発に巻き込まれシャアの名を叫びながら死んでいった。
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こうしてサイド7を舞台にした地球連邦とジオンの決戦に終止符は打たれ、双方共に多大な出血を強いられた──後にワン・イヤー・カッセンと呼ばれる──この戦いの決着は着いた。
この戦いにおけるジオン側の戦死者数……約6500名 地球連邦軍の損害……戦死者15000名以上、行方不明者6000名余り ジオン軍は巨大要塞を失い、月面都市への降下作戦は断念せざるを得ない結果となった。一方連邦は勝利に沸き、その余勢をもってジオン残党討伐の軍事行動を起こすことになるだろう。
それは再び戦火を交えることになることを意味する。そして後に、より強大なニンジャ存在を呼び起こす引き金となるのだった。
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サイド7、最終決戦跡。瓦礫から拳が突き出ると次の瞬間、爆風とともに瓦礫の中から躍り出る男が一人。男のメンポには『忍殺』の文字。即ちのその存在は───。
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ガンダム vs ニンジャスレイヤー
『サイド7の血戦』
- 了 -
AIのべりす先生が自由に話を展開しすぎて、決着をどこに持っていくのか、ハラハラしながら流れを調整してました。
(当初予定では東映式でvsと言いつつガンダム=サンとニンスレ=サンが協力してラスボスのシャア=サンを倒す予定が、シャア=サンすぐ死ぬし、謎の巨大モビルニンジャ生えてくるで想定外の繰り返しでした。)