「父だと?」
俺はマドカに疑問をぶつけた。それは彼女の存在への疑問符でもあった。織斑マドカは織斑千冬のクローンと言うのは聞いたことがあった。
ISの乗り手として最強のDNAをコピーできれば、より効率的な乗り手の凄惨が可能となるだろう。倫理的には全く持って正しくはないが、かのドイツ軍ですら一から年少兵を作り出すという暴挙に出ているのを見れば、それが世界の常識となりつつあるのか、と
俺は思うほかなかった。
「そうだ、スレート。私は白騎士事件の前に一真の手で作られたクローンだ」
「馬鹿な……何のために?」
出てきたのは苦笑だった。マドカなりの冗談なのか、と本気で思った。
織斑一真が織斑千冬のコピーを作る、それは織斑千冬がブリュンヒルデとして誕生した後なら納得できる話だ。しかし、そのはるか前に織斑一真が作るメリットとはいったい何だろうか。
娘のコピーを作って何をしようと言うのだ。マドカは首に巻かれた青いハンカチを軽く握りながら、俺の答えを述べた。
「私は……織斑千冬、姉さんの代わりなんだ」
「代わりだと?」
「そうだ」とマドカは続けて、その理由を述べていった。
織斑一真はコミュニケーション障害とまではいかないが、人付き合いが非常に拙く、家庭などに縛られるのを嫌い、趣味と称して亡国のIS研究に没頭するような人物だったとマドカは語った。
「一真は家族や他人とうまく接することが出来なかった。自身の趣味に肯定的な人間以外とは付き合えない、そんな人間だった。ちょうど、束のように」
束のような人間。恐らくは俺と会う前の束を指しているのだろう。彼女は出会った当初はハッキリ言って人格に障害があったと言っていい。
自分の興味のある人間以外を認識できない、天才ゆえの孤独を肯定し続けた女だった。彼女がその性格であったのは周りの大人が彼女にマシなコミュニケーション手段を教えなかったためだろう。
束の性格は一真のモノの鏡だと言えるのだ。
「だが、一つ違ったのは一真はその孤独を良しとしなかった。実の娘とまともに会話できない彼が考え出したのは、斜め上の発想、一から娘を作り直すことだった」
ソレはおぞましい逃避の仕方だった。娘と向き直る、どころか一真は自分にとって都合のいい娘の創造に走ったのだ。
そこにいかなる事情があったのか、どうかは知らなかったが、彼は理想の娘、マドカを作ったのだ。
「そんな事が許される訳……」
「許されたんだ。亡国ではな」
絶句するクロエにマドカは冷たく応えた。マドカにとって、歪とはいえ、自分の生まれが否定されるのは不愉快なのだろう。
「私が生まれたのはブリュンヒルデのコピーを作るためではない、千冬とは違う、娘の創造のためだ。これが、後に一真の命を縮めた」
マドカは首もとに下げたペンダントを取り出し、その蓋を開けた。それは俺達からは見えなかったが、何が入っているのかは想像に難くなかった。それを握りしめて、首に巻いたハンカチの内側に仕舞った。
「亡国の内乱が起きた時、一真は死んだ。だが、それはスコールの手によってではない」
束が目を見開いた。マドカを見て、彼女は叫びそうになった。それをオータムが制して、マドカの話の続きの邪魔をさせなかった。
「あの内乱で一真は、織斑千冬。姉さんによって殺されたんだ!」
放たれたのはマドカの復讐のルーツ。そして、束の親友の知られざる過去だった。
その日も私は一真の帰りを待った。身体的年齢的に織斑一夏と一年程度しか変わらない私にとって、一日の大半は保育施設の様な場所で過ごしていた。
一真が来るまでは大抵玩具で遊ぶか、本を読むか、それぐらいの事しかなかった。
TVもゲーム機もあったが、私は少しでも一真に近づこうとして、本を読んで知識を着けようとしていた。その本の中から、積み木などの玩具は子供の感性を育むとあったので、それに従って、遊んでいた。
この施設は古い施設を利用したもので、子持ちなのは一真だけで、係の人が居る以外に誰もおらず。友達と呼べるものはいなかった。
その日も同じように積み木でスカイツリーに似せた物をくみ上げていた。なるべく高く、崩れないように慎重に作っていた。
そして、その日は私の姉と言う者が来ると聞いて、少し楽しみにしていた。織斑千冬、私にとって、姉さんとなるはずの人。
彼女を語るときの一真はどことなくぎこちなく、不安に手を震わせていたのを見たが
数少ない家族が増えた、そんな気がした。
「姉さんか」
そう一人つぶやいた時、叫び声と大きな破裂音が耳に届いた。今まで聞いたことのない音、それは銃声で、たった一発の轟音の後に、人の命が消える叫び声が施設内にこだました。
私は何が起こったのか、まるで分らないでいた。頭がついて行かず、ひたすらに真っ白になった頭で周りを見渡した。
やがて、あちこちから似たような音が飛び交い、悲鳴が上がるのを聞いて、私は何か良くないことが起こっていることを感じ取って、すぐさま近くの机の下に隠れた。
感じたことのない恐怖に身を震わせた。寒くもない、むしろ暖房が訊いて快適なはずの部屋の中でガタガタと体を揺らして、怯えた。
隙間から周りを伺うと、職員の女性が走って逃げている。何かにつまずいたのか、その場に転び、起き上がろうとしたところを銃撃されて、その場でバタバタと踊り狂った。
口を押えて、声と気配を殺して、ただ目の前に怒る惨劇が自分の身に降りかからないことを祈り、神様に何度も助かるように懇願した。
そんな中で、まるで私をさらに怖がらせるかのように声が聞こえた。
「何をしている!? オータム! 職員は殺さなくていいと言ったはずだ!」
「ああ、つい。 引き金が軽くてね」
男の声が聞こえて、次にオータムの声が耳に届いた。オータムは長い髪の毛をなびかせて、他の者とは違い、ガスマスクを着けていなかった。
手に持ったモスバーグm500散弾銃をだるそうに肩に担ぎ、他の部隊員に協調性のない話し方をしていた。そんな様子を見ていると、突然、後ろ首を掴まれて、引きずり出された。
「見つけたぞ!」
力任せに引っ張られて、彼らの前に出されて、私はひたすら悲鳴を上げ続けた。殺される、撃たれて血を流して、死ぬ。そう思って精一杯力を振りしぼって振りほどこうともがくが、大の大人相手に子供が勝てるはずもなく、無力な私は死刑台へと連れてこられた。
「やだ! 離せ! 離せよ!」
「大人しくしろっての! 偽物が」
偽物、と言った言葉に反応する暇もなく、私は4人の兵隊の前に出された。嗚咽を出して泣きわめく私を彼らは冷笑し、サディスティックな喜びが彼らに渦巻いた。
「何で、私が……」
そう呟いた私に彼らは事実を突きつけて来た。
「おい、見ろよ クローンの人モドキが泣いているぞ」
「ああ、確かに千冬のいう通り、偽物だな?」
千冬? その名前に私は泣くのをピタリと止めた。何故、彼女の名前が出てくるのか不死で仕方なかった。
「何で? 姉さんの名前が?」
「何でかって?」
隊員の一人が一枚の写真を私に見せた。そこには私そっくりな女性の顔が写っており、セーラー服を着ていることから中学生だと分かった。
「お前はコイツのクローンなんだよ、偽物。言うなれば、一真の変態野郎のダッチワイフってところだ。そんなキモイ存在、自分と同じ顔をしてる奴なんざ、死ねってさ」
「……どういう事?」
そこで、男は私を奈落の底へと落とした。
「簡単に言うと、殺したいほど憎い親父の創造物って訳だ。もっとも、お前を殺せば、千冬もハッピーさ。一真の野郎は千冬自身がやっちまったからな」
歯がカチカチと音を立てた。一真が姉さんに殺された? 一真が憎かった? あの優しくも不器用な一真が殺されなければならない理由がどこにあったと言うのか。
「さよなら、お父さん、とか言ってな。 額にズドン! すぐにお前も後を追わせてやる」
自動拳銃のトリガーが起こされて、引き金に指が蹴られる。銃口が私の額に突き付けられて、これから一真の元へと旅立つと言われた。
そこで巻き起こったのは悲しみではなく、怒りであった。訳も分からず、殺されると言う理不尽と姉に対する憎しみが私の心を染め上げていく。
コレを憎まずにして、どうしようと言うのか。確かに一真が本当に死んだかどうかなど、まだハッキリとはしていない。男たちのいう事もでまかせなのかもしれない。
しかし、私と言う存在を否定しようという行為がおこなわれ、それだけでなく、一真の事すら侮辱する彼ら大人に激しく怒りを覚えて、私は彼らを睨み付けた。
それ以外に何もできない自分が憎らしく、口の端を噛みしめて血をにじませた。死ね、死ねと心の中で念じ、全てを呪った。
祈りすら通じない現実、だがソレを良しとする悪魔がいた。
「気が変わった」
僧女の声が全員の耳に届き、私に銃を向けていた男が振り返ると、そこには12ゲージの散弾が込められたショットガンの銃口があった。
次の瞬間、潰れたトマトの如く、男の頭は吹き飛び、オータムの顔がニヤリと歪んだ。呆然とする二人が動く前に、オータムは先台をスライドさせて、排莢し銃床で一人を倒し、その反動でもう一人を撃ち殺した。
鼻が折れて、のたうち回る男を見下して、引き金を絞ったまま、先台をスライドさせて連射するという荒業で全ての弾丸を男のボデイアーマーにのみ当てて、苦痛を与える。
ボデイアーマーはボロボロになり、男も口から泡を吹いているのを一瞥して、私に振り返った。
「何で助けたかって聞けよ」
そう言われて、私は訊いた」
「どうして、助けたの?」
「何、ガキのくせにいい顔をするからさ。持って帰ればスコールが面白がると思ってな。ところで、」
オータムは腰からマカロフピストルを取り出して、歯でスライドさせ、私に手渡した。
「お前はこれからどうする? 目の前にはお前を侮辱し、死にかけた男。 そして手に中には銃が一つ。無力だった少女が銃を持ってすること言えば何だろうな?」
私はオータムの言わんとすることを理解した。しかし、すぐには行動には移さず、彼女に訊き返した。
「……どうすればいい?」
「訊くなよ。初体験は自分でするもんだ。選択肢も力も与えた。後はお前次第……お前は聖人か? それとも人形か? はたまた?」
けらけらと笑う十代の少女、しかしその顔つきは誰よりも大人びていて、誰よりも狂暴だった。私よりも長く生きていた大人の誰よりも達観して居ていた目には期待が宿っていた。
私は拳銃をゆっくりと両手で構えて、男に向けた。男はかすれる声で必死に命乞いをしていたが、そこに神様の悪戯が訪れて、男の運命を決めた。
腰にさしていた通信機から声が聞こえたのだ。
『つむじ風、応答しろ。 マドカは始末したのか?』
その声はどことなく、私の声と似ていた。先ほどの男の話、私が姉さんのクローンと言う話を思い出して、その通信機の先にヤツがいることを知った。
オータムがソレを取り上げて、応答した。
「こちらつむじ風。今目の前で震えています」
『さっさと片付けろ。一真の家族は誰一人として生かすな』
姉さんの冷たい言葉が私の中で響き、私は涙を拭って通信機を睨み付けた。そこに彼女がいるつもりで、言った。
「織斑千冬だな?」
『……誰だ?』
「いつか会おう、姉さん」
しばしの無言がこの場に広がった後に、通信がブツリと切られた。オータムはけらけらと笑って膝を叩き、私の方へと振り返って訊いた
「だってさ、どうする?」
その答えを私はマカロフの引き金を引くことで表明した。
織斑千冬は家族を否定した。私という妹と父を否定し、殺した。なら、今度は私にこそ否定する権利がある。だから、今私は此処にいるのだ。
「嘘」
束の声が広い会場に木霊した。自身の師であり、同志で、父替わりだった一真を殺したのはスコールたちではなく、彼の娘で束の親友の千冬だったと言われて、彼女は首を横に振って否定した。
「そんなの嘘だ! ちーちゃんがそんな事する訳ないじゃん! 確かに一真は私と似ていたけど、それでも彼は優しかった! その父にちーちゃんが……!」
「では、私は何だ?」
そこへ、マドカの言葉が響いた。大きくはないが、ハッキリと周りに聞こえた。それ程、感情のこもった芯のある声だった。
「クローンとして生まれた私は、確かに一真の都合のよい娘だった。自分を否定しない娘を自分勝手に作る人間が優しいだと? ソレは間違っている」
マドカの言う事は正しかった。本当に優しい父親だと言うのなら、千冬に向き合うだけで済むはずだ。だが、一真はそうしなかった。それどころか、自分にとって癒合の良すぎる存在を実の娘ソックリに作るなど、吐き気がするほどの気色悪さだ。
そんな考えを述べつつもマドカは言葉を続けた。
「だが、そんな事はどうでもいい! 私の父は彼で、優しかったのは事実だ! そして、私の全てを否定し、表の世界でのうのうと生きている千冬が憎くてたまらない!」
自分と同じ遺伝子を持つものは気色が悪い。声も顔も何もかもが似ている人間を見れば、誰だって気分を害する。
織斑千冬がマドカを排したがるのは当然だ。自分と同じなのに、唯一父親の愛がどちらに傾いているか、と見れば、偽物に傾けられている。これ程、屈辱的な事は無いだろう。
実際はどうかは知らないが、その程度の想像は俺でもできた。そして、その憎しみの中にマドカは放り込まれたのだ。
彼女は罪は犯していなかったが、存在が罪だったのだ。いてはいけなかった存在、いるべきでない人間。そう否定され、マドカは復讐を誓った。
一真の娘という存在、自分と言うたった一つの存在を世に認めさせるために織斑千冬を殺すのだ。それが彼女のアイデンティティを唯一絶対にし、父親の仇を取ると言う目的も果たせる、彼女の夢なのだ。
俺はスコールとオータムの方へと顔を向けて訊いた。溶岩のようにドロドロと熱を発するものを腹に抱えた気分だった。
「どこまで、楽しむ気だ?」
その言葉を聞き、二人は微笑むだけで、何も言い返してこなかった。項垂れている束を横目でチラリと見つつ、俺は大声で叫んだ。
「手前ら、10年前から、いや、いつからか知らんが、何もかも企んでやがったな?! この十年! のたうち回る人間を高みから見物するために、何もかも仕組みやがったな?!」
束と一真の夢をここまでゆがめ、マドカの人生を黒く染め、何千、何万、億にも届く人間の人生を嘲笑って来た彼女らに俺はキレた。
いまさら、赤の他人の人生などに興味など湧きはしない。所詮他人で、俺とて、数えきれないほどの人間を地獄へと送り込んで来た。
だが、気に入らないのは彼女らの楽しみの中に俺や束が入っていることで、歪んだ夢のためのダシにされたことだ。
飛びかかろうともしたが、周りに抑えつけられて、動けずにいた。それにも構わずに、俺は怒鳴った。
「このクソアマどもが! 少しは何か言ってみろ!」
「違うわ、スレート」
スコールが歩み寄って、俺の顔を引き寄せた。
「私はただ誘っただけ。意見を言ったに過ぎないわ。それに賛同して、堕ちて行ったのは貴方方。思考を放棄したのも貴方達よ。人は重力に逆らえない。 ただ、地を這いつくばる方が楽だと知って、それを選んだのが貴方方よ」
俺はスコールの愉快そうな瞳を視線で射抜かんばかりに睨み付けた。俺の目は痩せた狼だとかつて言われたことがあったが、スコールのは獅子の目だった。
王者として君臨し、迷いもなく、知性と野生を両立させた瞳は俺の姿すら愉しみの対象でしかなかった。
「いい訳か? 束の夢を歪めたお前に何かを弁解する資格なんてあるかよ!」
「歪めたのは貴方達よ。間違ないで、スレート。それにね、私達の目的はそんなちんけな物じゃない」
スコールはそう言葉を発した。彼女はこの十年の混乱すら、まだ途中だと言い切った。
「全ては仕込みよ、スレート。 ISに変わる兵器の開発、これが引き金となるのを私達は待ち続けた。随分と待たされてしまったけど、その甲斐あって歪みは大きく、人の感情は黒くなりつづけたわ」
スコールは指をパチンと鳴らした。すると、大型のスクリーンにこれまでの事件のニュースや新聞の記事の切り抜き、等を表示させた。
「折れ曲がった金属板を直すのは難しい。曲がったのを元に戻そうとより力を加えるたびに、板は疲弊し、やがて呆気なく二つに折れてしまう。その折れた瞬間が待ち遠しくてたまらない……!」
スコールは天を見上げて、頬を紅潮させた。その色香はどんな女性よりも魅力的で、魔性のモノだったろう。彼女は骨の髄まで冷感症の女だ。世界が崩壊することでしか、絶頂を味わうことが出来ない。
「私はそこに砂糖とスパイスを利かせるだけ。既にもう、料理はできつつある」
「何?」
更にスクリーンが変化し、世界地図が現れた。世界中の国々から矢印が出ており、全てがIS学園に向かっているのが見られた。
「これは……何?!」
束が初めて、自分が理解できない物を目にしたかのように声を上げた。俺もクロエもソレが何なのか、理解できなかった。
その答えをスコールは答えた。そして、世界がとんでもない方向へと突き進んでいるんを知った。世界は変わった。Rインダストリーのイーグルによって変化が生まれた。しかし、それがいい結果とは限らない。
束はいつか、愚かな人間達と言った。その言葉は世界中の誰もが一度は口にした言葉かもしれない。そして、今俺もその言葉を呟いた。
「こんな、馬鹿なことが……」
「ええ、実に愚かだと思うわ。でも、スレート。私は何から何まで仕組んだ訳じゃない。私はただ予想しただけ。そして、私の勘は良く当たるのよ?」
絶句する束やクロエを見て、クスリと笑う。この異常事態で笑っていられるのはどこを探しても此処にいる連中以外はいないだろう。
「人生はどれだけ後世に愛されることをするか、よ? その過程で楽しみましょう? 皆さん」
スコールは踵を返し、亡国全員へと振り返った。
「紳士、淑女の我が亡国機業に告ぐ! これより、状況を開始する! かねてよりの作戦行動に着きなさい! これから始まるストーリーは恐らく、史上最大規模。今日から私達は最高のエンターテイナーとなり、殺し、殺されの渦中に飛び込む出しょう! ストーリーを作る生みの苦しみは私達にとって最高の快楽! 後世からの批判は私達への愛と知りなさい!」
スコールの演説に全員が喝采を上げた。各々が空砲を入れた銃器を手に持ち、拍手の代わりに発砲した。けたましい銃声の大合唱がこの場で巻き起こった。口径、弾種、全てが違う。
弾薬や装備の統一すらしない、ありえない部隊。此処にいる人間のほとんどが自分勝手に動いていると言っていい。
223高速弾、308、44マグナム、45ACPに6.5mmカルカノ弾まで、聞き分けられただけでも、多種多様な銃器を好き勝手に撃っているのだ。
俺達は亡国に捉えられて、知った。彼らは言ってみれば、学生の集団と何ら変わらないのだ。偶々趣味が同じだから、つるんでいるような意志や方向性も同じでない集団。
復讐、戦闘狂、恋、まさにアウトローの見本市だった。
そんな連中が思い描く夢は正に悪夢だった。
「第一目標は、米国ハワイ島!」
そして、それが走り出した時、束も俺も目を覆いたくなった。
目の前に展開されたISモドキ。120機による作り上げられた悪魔の集団に
大変申し訳ありませんが、一旦ここで束一家は切ります。
次回はレジスタンス視点となり、また長くなります。
束と世間の時間の動きにはずれがあり、亡国が動くまでの間話です。
おもにIS学園、世間の動きを書くつもりです。
前回書いた設定を生かしつつ、大きな事件へと作ります。