Rインダストリー社へ送られた一通のメールの返事が返って来た。返信ではなく輸送という形でマイク達の注文の品ヴァーチャル・トレーニングの一式が5つ、IS学園に搬入された。搬入した時、多くの教師たちが突然の大荷物に難色を示した。連絡が来ていなかったという事と注文した人物がアタシとマイクだったからだ。職員室内随一のひねくれ者であるアタシに、下卑で粗暴なイメージのマイクという二大嫌われ者。誰もが嫌そうな顔をした。あの手、この手を使い、格納庫に持ってきたのが3日前。今はIS学園に革命を起こさんとする生徒たちが入り込み、ヴァーチャル内で訓練をしている。私は暇を見つけては彼女たちの指導をしているが、今は休憩中だ。小さな喫煙室、別名「大場のシケモクルーム」でマイクと共に仕事の合間の一服を満喫している。
「それにしても、苦労したな。アレ持ってくるの。」
「シュミレーションの事? しょうがないじゃない。 アタシ達嫌われてるんだから」
マッチで煙草に火を付け、紫煙を吐き出しながら、マイクが首を振った。
「それにしたって、拒否反応が強すぎはしないかよ?」
マイクの言う通り、私たちは散々言われた。曰く 本物のISがあるのに、や
そんな機械では意味がない、と。 中には アタシが余計なことしかしないから というのもあった。 だがアタシは彼らが否定したがるのは別の理由があるからでは思っている。
「あくまでアタシの考えだけど、都合が悪いんだよ学園にとって。」
「どういう意味だよ?」
アタシはその意味を説明する。 主な理由はIS学園の秩序の為だ。例えば、一組のセシリア・オルコットを例に挙げよう。彼女はクラス代表を決める際、日本を侮辱する発言をしてしまっている。普通ならのけ者にされるだけでは済まされないだろう。にもかかわらず、彼女は今でも何の問題なく学園生活をしている。それは一重に専用機を持っている事と、圧倒的実力差があるからだ。
この二つがある意味抑止力となり、周りが手を出せないでいるのだ。下手に手を出せば、どんな反撃が来るかわからない。他の専用機持ちも同様に たとえ、どんな発言をしようが許されるのだ。発言だけでなく、織班一夏のように存在そのものを認めさせる手段としても使われる。こうなれば当然不満が出てくる。そして次に整備科だ。一般生徒たちの不満のはけ口として整備科などの 所謂「負け犬連中」が必要になってくるのだ。
このようにして学園は大きな問題を起こさず運営されて来た。しかし、今年あってはならない例外ができてしまった。五反田弾の存在だ。彼はISに触ったことのない男でありながら、専用機持ちを訓練機で倒す一歩手前まで行ってしまった。普通なら、ありえないはずの事態。その結果、専用機持ちの威信が揺らぎ、不満を漏らすものが増えてしまったのだ。今まで、上手く回って歯車に狂いが出始めて来たのだ。今後、もう一度同じことが起これば、専用機持ちの権威によるコントロールが効かなくなり、一般生徒が候補生を責める、等 国際上、もしくは面子的に好ましくない出来事が発生する可能性が出る。さらに言うと操縦科への審査は基本的にIS適正によって選ばれるが、適正関係なしで、上手な奴が出てこられると、クラス決めに支障がきたす。最もな理由で負け犬グループを作れなくなり、不満のはけ口が学園そのものになったりして、運営に支障がきたすこと間違いなしだ。
「要するに是か非でもアイツラに勝ってもらうのは困るってか。本当に学校かよ?ここ。」
「アタシ独自の考えだから真に受けないでくれよ。」
「でも、ハッキリと違うって言える程でもないだろうよ、この間の整備実習のときも酷いもんだったしな。」
あごひげをなぞりっていると、マイクは思いついたかのように言葉を発した。
意地悪そうな顔をしていた。
「じゃあ、何でアンタはわざわざ、そんな事するんだ? ここの教師だろ?」
「皆が皆、自分の職場に忠誠を誓っている訳じゃないさ。それに・・・」
煙を肺に吸い込み、深く吐き出す。
「可愛い生徒が頼ってくれてるんだからさ。 応援したいじゃないか。」
ニヤリと笑って見るマイクを見て、アタシはハッとなって顔を赤くした。
「・・・ま、まあ この学校の連中の慌てふためく顔が見たいし・・・」
「素直じゃないな、お前。」
「ッ・・・ 訓練に戻る。」
灰皿に吸殻を押し当てて、アタシは部屋を出た。
仮想空間内で宙を舞う、二種類の人型が五つ。片方は日本製の第二世代型 打鉄
もう一つはデュノア社のベストセラー機 ラファール・リヴァイブだ。トーナメントまで三週間と二日としかない中で彼女たちは僅かな望みをかけて、マイク達にこの訓練を頼み込んだ。その結果が現在だ。彼女たちの望み通りのシュミレーション演習で自由に機体を動かしている。
「集合!」
号令をかけて彼女たちが地面に降り立つ。それらを目で順に見て、休めの体勢を取らせる。
「君たちの動きは見せてもらった。少ない稼働時間でありながら、中々に様になっている。よく勉強したな。そこは褒めよう。とはいえ、欠点はある。 夜竹 今でも状況判断は悪くはないが 目ばかりでなく、センサーを良く使え。 ナギ 速度にビビるな、そこをクリアすれば理想的になる。 谷本 加速と減速に頑張りすぎだ エネルギーがもったいない。 鷹月、一番丁寧だが 少し控えめすぎだな。」
感嘆の声が上がり、互いに見あっては喜ぶ。
「先生、よろしければ手本をお願いします!」
ナギが改まった口調で、それでいて挑戦的な目で物申した。
「いいぞ、見ていろよ。」
打鉄呼び出し、仮想目標をランダムで出すよう指示する。手に自動拳銃を持ち、大地を踏みしめ、クラウチングスタートのような姿勢で合図を待つ。
開始のブザー音と共に瞬時加速で高度を上げ、空を切る音を発しながら加速を続ける。
一つ目のターゲットが真下に、二つ目が右前方、 三つめが後ろの上ななめ左に表示される。ハイパーセンサーの超常的な感知速度で確認し、二つ目以外、目すら向けずにダブルタップで発砲し、残る一つを一発に身発射して破壊、足を前に出して、急制動を掛けながらその場で後転の要領で回る。その途中で最小の出力で加速をすることで地面にダイブする形となる。あわや、接触する瞬間で体勢を戻し、瞬時加速で降下していた時の速度を相殺して降り立つ。
「これらは諸君らに指摘した事全てを応用したものだ。たった三週間の訓練期間だが、君たちに習得させるよう私も努力する。 だが、忘れるな。全ては自分次第だ。この後はIS戦闘機動の基礎訓練の後、射撃訓練に入る・・・・返事は?」
威勢の良い返事と共に、各人は準備に入る。
迷いの見られない態度にアタシは感心し、期待に応えるために、彼女たちに付き添った。
空を飛ぶ影に一つ影が増えた。
食堂で私たちは互いにノートを見せ合っていた。ノートの中身は授業の内容ではない、自分たちなりに研究した成果がぎっしり詰まった結晶だ。
専用機に勝ち、夢を実現することを目的とした私達「格納庫レジスタンス」は過去の試合やヴィンセント君のツテを使い情報を集めていた。
「静寐、ビットの避け方なんだけど、やっぱり散弾をばら撒くのが一番いいと思うんだ。」
「でも、ショットシェルはあまり弾倉に入らないわよ?」
「なら、弾君のように機関銃は?」
「あてれる自信ある?」
「ないなー」
それぞれの意見が飛び交い、戦い方を模索していく。
このようにして作られたノートは現在4冊目になろうとしている。
それほどまでに私達にはこの戦いに意味があった。諦めかけた夢をもう一度見るために、と集まったのだ。負けるわけにはいかない。
「ねえ、ちょっと いい加減席空けてくれない? 邪魔」
談義していると、三年の操縦科の先輩たちに注意されてしまった。
「すいません。今どきますから・・・」
「勘弁してよね。 あなた達、最近シュミレーションで練習してる子たちよね?
無駄な事しないでテスト勉強でもしたら?」
「無駄な事?」
ナギが片眉を吊り上げて、反応する。私は彼女の手を握って抑えるように無言で伝える。
「専用機に勝てるわけないじゃない。たかが、三週間で・・・一年生がなに生意気言っているの? いいから観戦でもしなさいよ。あなた達みたいな馬鹿のせいで私たちが訓練機借りれなくなったりして迷惑なのよ。」
無駄な事・・確かに彼女のいう事も正しい。たった三週間程度で何ができるというのだろうか、確かにそうかもしれない。しかし、何もしないでいるのは嫌だ。弾君を見た時、私の考えは一変した。訓練機でも勝てないことは無いのだ、と。彼は最後まで諦めなかった、シールドも無くなって煤だらけの機体で彼は戦い続け、あと一歩だった。
そんな彼の奇跡をもう一度起こす。奇跡で皆を、自分を変える。たとえ、訓練機だろうとやれるのだ、と。
私は一歩前に出て皆を代表して口を開いた。
「無駄か、どうかはまだわかりません。 私たちはもう一度奇跡を起こします。弱いと言われ続けている彼の奇跡をもう一度・・・・」
さまざまな書類とノートパソコンに埋められた机、そこに紅茶の入ったマグカップを置いてデスクワークに集中する。こんなに集中しているのはいつ以来か、と思いに馳せていると隣から、こちらに近づく影が見えた。
「大場先生、お疲れ様です。」
振り向くと童顔でチャーミングな山田先生がいた。
いつもより、フレンドリーに見えた。
「どうも、何か用ですか?」
「いえ、特に用って訳では・・その・・・最近マイクさんが仕入れたシュミレーションの機械で生徒たちに指導していると聞いたものですから・・・ちょっと意外で」
「意外とは?」
素朴な疑問に彼女は真摯に答える。
「大場先生って学校に入ってから、ずっと不機嫌そうな顔をしていたましたし・・・・
その生徒たちの評判も・・・その・・」
言いづらそうにしている彼女の代わりに私がセリフの続きを言う。
「評判は最悪、でしょ? 知っていますよ、それくらい。」
以前のクラスを思い出し、苦笑する。初の退学者を出した担任という事で白眼視されたものだ。それ以降は無気力そうな授業をするようになり 給料泥棒とまで言われた。
「・・・でも、最近の大場先生は何だが、変わったような気がして・・いい雰囲気になったと思うんです。」
いい雰囲気。アタシはそれほどまで嫌な奴だっただろうか? と一人思ったが すぐに納得した。 言われて少し気恥ずかしいが悪い気はしない。
「ありがとうございます。」
微笑えんで見せると山田先生は驚きの表情と一緒に頬を染めた。
「可愛い・・・大場先生、笑うと可愛いです! いつも笑っているといいのに」
「あまりからかわないで下さいよ。」
談笑していると、聞きたくもないハスキーボイスが響いた。
「山田先生、会話もいいですが、仕事に戻られては?」
舌打ちするのを堪え、声の主に視線を合わせる。
山田先生は一言謝りながら、その場から離れる。
「いつもと違い、仕事熱心なのは結構ですが 今日はアリーナの監視のはずでは?」
時計を見ると、後十分で当番の時間だった。以前のドイツからの転校生が発砲してから監視役が着くようになって、今日はアタシが当番だった。
「最近になって、随分と熱心ですね大場先生。生徒の指導も良いですが、まずはご自分の職務を全うされては?」
「あなたが、ドイツでちゃんと職務を全うして頂ければ、貴女の言う職務も無かったでしょうよ。」
皮肉には皮肉を、と持ち前のねじれた正確に従い、反論する。
「どういう意味だ?」
「ご自由にお考えください、それでは」
立ち上がって首を回すと骨から音が鳴り、それに伴う痛みに顔をしかめる。無論、しかめる理由はそれだけではない。職員室から出て数歩歩くと 後ろから鈍い音がした。
女王様のご乱心に今頃職員室は冷え切っている事だろう。アタシは自分の机の無事を祈りながら、余計な職務へといそいそと歩いて行った。
仕事に五分遅れて着き、打鉄を纏い、アリーナに出ると、アタシは目の前の光景に頭を抱えた。例のドイツ娘にセシリア、さらに木刀娘がISで戦闘を開始しようとしているのだ。
自分の不幸を嘆く。いつもいつも面倒が転がり込んでは来ては、アタシの平穏を乱していく。前世で何かやらかしたのだろうか?
頭を掻き、外部音声をオンにして最大音量でアリーナの三人に注意を喚起する。
「お前達、私闘は禁止しているはずだぞ。戦いたきゃトーナメントまで待て、どうしてアタシの仕事の時に問題を起こすんだ? 嫌がらせか?」
音声に気づいて三人がアタシの方を見やる。表情からして臨戦状態という事に気づき、これから来るセリフを予想する。
「黙れ、訓練機しかない教師は引っ込んでいろ」
「そうですわ! これは私たちの問題です!」
「余計な口出しは慎んでもらいますか!」
予想とほとんど変わらなかった。構図的にはドイツ対日英同盟という事からドイツが余計なひと言を吹き込んで彼女らの逆鱗に触れたのだろう。
「うるさい。 指示に従え。こんな所で戦闘したところで政府は褒めてくれないぞセシリア。 篠ノ之、それ以上は訓練機の使用すら制限されると思え。それと・・・お願いですから、怒りを収めになっていただけますか? 少佐殿 教官もお嘆きになりますよ。」
「何?」
ドイツの冷氷が教官という単語に反応し、顔をテールライトのように真っ赤にしている。
その一連の反応を見て女王様は教育に失敗したようだ、と察した。
「戦うこともできない、臆病者の自衛隊風情が・・この私を愚弄するか?」
「今の貴方をなんて言うか知っていますか、少佐。 狂犬って言うんだよ、可愛いチワワちゃん。」
「貴様!」
ロック警告が鳴り響き、レールカノンのアタシに向けられる。彼女の我慢も限界だったらしく、忍耐の堤防も決壊してトリガーが引かれた。電磁レールの加速に乗った弾丸が相手を粉砕すると言う確固とした意志を持って飛来する。受け止める気もないアタシは太刀を呼び出して、刀身で砲弾を撫でるように優しく触れて上に弾く。弾かれた物体がアリーナ上部のシールドにぶつかり鐘がなったかのような騒音を発して潰れた弾頭が落ちて来た。
落ちたのと同時に左右にスラスターを三回に分けて連続に吹かして加速をして接近、喉元に黒塗りの刀身をそっと添える。
「個別連続瞬時加速だと・・?」
「そんな名前があったとは知らなかったよ・・・まあいい。一つ言っておくとアタシは面倒と女王様とその家来が大っ嫌いなんだ。お前はその両方だから、アタシもボルテージが上がりっぱなしなんだよ。いいか?これ以上問題起こして見ろ、女王様の土産としてお前の首をそえてやるからな。 」
「解散!今日はアリーナは閉鎖する。 しばらく頭を冷やせ」
刀を肩に担いで、自分の打鉄に仕舞っておいた煙草を取り出し、咥える。
校則など知ったことでは無かった。溜まりにたまったストレスを煙と一緒に吐き出して
その行方を見る。紫煙はユラユラ揺れながら上り、やがて見えなくなった。
その割に腹の虫がおさまらなかった。
いつもの場所へと彷徨うようにいくと、すでに煙が立ち込めているのを見て先客がいるのに気付いた。髭面のオヤジ。マイクだった。
「よお、お疲れ。」
「・・・ああ。」
マイクが自分のジッポライターに火をともし、アタシはその好意に甘えて煙草に火を灯させてもらう。
「愚痴なら聞くぜ、ジャガイモ国の軍人様がやらかしたんだろ?」
「その教官にも後で怒られたよ。」
壁に寄りかかって、天井を見上げる。換気扇を回しているにも関わらず、煙たく感じる。
そんなに吸ってはいないと思うのだが。
「教師って何だろうな?」
「教師のお前が訊くのか?」
「アタシは元々自衛官だ。本職の先生じゃないさ。 偶に思うんだよ、何でこんな所に来てるんだろって。」
吐き出したのは煙ではなく愚痴や悩みだった。アタシの存在意義への疑問と言ってもいい。
確かに任務があってここに来た。しかし、何故アタシなのだろうか? 何故教師なのだろうか?女の身で自衛隊に入ったアタシは疎まれていたのか、と邪推すらする。そう言った疑問は水面に投げられた石のようなもので、アタシを揺らがしていった。
そう思ってきた中で革命児たちがやって来た。今年の一年生達だ。アタシはいつの間にか満更でもない顔をしていた。しかし、今日のような事から結局は自分の好みで生徒を選り好みしているだけのように思えた。
「なあ、教えてくれ。アタシはいい教師なのか? それとも・・」
「別にいいんじゃないのか? 先生だって人間さ。 好き嫌いの一つぐらいあるさ。
それに、見てくれる奴はいるだろ。」
灰皿に吸殻を押し当ててマイクは喫煙室のドアに手を掛けた。
「少なくとも山田の嬢ちゃんに一年の革命っ娘たちは見てくれてたろ。忘れんなよ、そういうの」
ドアは閉められ、一人アタシだけが残った。
ポケットの中の箱を見る。一本の煙草もない空き箱だった。しかし、今のアタシには必要なかった。吐き出すものもなくなったのだから。
決意を固めて、喫煙室から出る。煙のない廊下は開放的で爽快だった。
第五格納庫でISスーツを着た少女たちが中央に打鉄を置いて円陣を組む
皆が皆、明日への決戦へと覚悟を決めていた。
彼女たちはこの三週間、訓練を重ね続け、選び抜かれた精鋭のように引き締まった表情をしていた。実力に過信もせず、それでいて自信を持った独特の顔だ。
リーダ格の鷹月が口火を切った。
「皆、今日まで本当にありがとう。 私の言ったことについてきてくれて・・・・
明日が私たちの努力を示す日よ。 これまで色んなことを言われたと思う。私たちを笑う人だって少なくなかった。でも、皆歩みを止めなかった。弱くても、夢は叶えられることを示すために今ここに皆がいてくれている。私はそれを誇らしく思う。」
今までの苦労を思い出しているだろう彼女たちには温かな笑いがあふれていた。
思い出を懐かしむかのように。何の苦しみも無かったようにさえ見える。
「そして、その夢もあと一歩よ。 私たちが勝てば、全部が変わるのよ。整備課の先輩たちのような理不尽もきっと無くなるわ・・・・学園は・・・・自分は この手で変えるべきなのよ。 革命よ! 変革よ! なにもひっくり返してやりましょう!」
賛同の掛け声が上がり、各々が打鉄に願いを込めるかのように触れる。
アタシはそれを眺めていた。かつてとは違い、アタシの指導を受け入れてくれた彼女たちに内心感謝していた。そして手元に一つの紙を眺めた。
彼女たちの感謝がつづられた色紙、このたった一枚の紙がアタシの欲しかったものだったかもしれない。
目をつぶって、いるかどうか定かでない神に祈る。
願わくば彼女たちに祝福を
次回からトーナメント開始です。