猛烈なほどの暑さと日差し。風に揺れるヤシの木を眺めて、現在地を確認する。
ここはハワイ島 ホノルル。サングラスでビーチを覗けば、のんびりと海水浴を楽しんでいる観光客や地元の者が大勢見える。
俺たちは近場にラボを隠し、わざわざ偽造パスポートを利用している。空港のデータバンクに束がハッキングしたので、ばれる心配はない。
「しかし、来た目的を家族旅行にするってのはどうなんだ?」
隣りの束に訊く。彼女にはいつもの絵本のアリスの恰好ではなく、タイトなズボンにシャツと大人しめの物にしている。
「いいじゃん、ハワイに一度来てみたかったんだよ。 でも、この服がなぁ・・・胸キツイし・・」
「いつものコスプレよりかましだろ。」
束が口をすぼめて反論する。
「スー君だっていつもボロの野戦服じゃん」
自分の今の恰好を見る。チノパンにアロハ、完璧に観光に来たお父さんのソレだった。
「長年連れ添った相棒だからな。」
歩いてホテルの玄関に入ると、クロエが見えた。彼女の服装も清楚な夏服にさせている。心なしか、はしゃいで見える。
しきりにホテル内の窓や鏡に自分を映して全体を見て微笑んでいる。普段大人びた印象だが、こうしてオシャレをしてはしゃぐのは年相応の女の子のソレだ。
「あっ・・・すいません。はしゃいでしまって・・」
「いいの、いいの クーちゃんは可愛いなぁ!もう!」
束が抱き付いて、クロエを可愛がる。親バカもここまで来れば、いいものだ。
俺はそれを眺めて楽しんでいた。癖で煙草を箱から引き抜いて一服しようとしたら、近くのボーイに肩を叩かれ、禁煙の標識を見せられる。
俺は諦めて眺めるだけにした。その時、もう一度肩を叩かれる。二回だけトントンと。
俺は無言で近くの椅子に座り、肩を叩く合図をした者も反対側の席に着く。
「スレートだな?」
男の声で、若干訛りがある英語だった。
「ウダイの使いか?」
「いかにも。」
男も俺も振り向かずに言葉だけを投げあう。一般の人間から見れば独り喋っているだけにしか見えないはずだ。
「決行は三日後の目標が試験飛行する三時間前に行う。お前たちはボヤ騒ぎで注意をそらすだけで十分だ。」
「殺しは?」
「できるだけ避けろ。ISの騒動よりデカくされたら敵わん。」
男は少し唸るような声を出したが、承諾した。彼らとて、イラクの戦士。出来ることなら憎きアメリカの兵隊を一人でも地獄の底に叩き落としたいだろうが、今回はあくまで俺たちがメインだ。デカくされても困る。
一瞬見えた彼の顔は少し苦い物だったが、すぐに愛想笑いを作る。
「わかった。三日の間、家族旅行を楽しむといい、我らが英雄よ。」
「ご親切にどうも」
男は去っていき、俺は視線を束たちへと戻す。未だに抱き付いてクルクルと回っており、クロエが目を回している。周りの連中は奇異の目で二人を見ていた。確かに束の言動は目立つだろうし、クロエは外見が特徴的だ。無理もないかもしれない。
俺は束の頭を軽く小突いて回転を止めさせた。
「目立つ行動は控えろって言ったろ。」
「スキンシップくらいいいじゃん、いけず」
「何?」
しばらくにらみ合いになったが、クロエと彼女が連れて来たホテルの従業員になだめられた。従業員は夫婦喧嘩なら日本でもできるだろ? と丁重な文句まで言ってきた。
「スイマセン、ヒートアップして」
束が頭を下げて謝罪した。
俺と束は煮え切らない思いのまま、大人しく従った。
お互いの腕を抓りながら。
小さな店が集まった、一種の商店街やバザーともいえる場所を俺たちは進んでいる。
露店のドリンクで喉の渇きを癒しつつ、クロエが興味を示した店の中に入っては買って、
と繰り返してる。世界最高の頭脳の束によって偽造されたブラックカードは無尽蔵の富を出す打ち出の小づちのようだ。その金の出どころは無論、どっかの他人からいただいたものらしい。ついこの間まではデュノア社の所から金を出していたらしいが、最近スキャンダルが問題となり、トップ達が総入れ替えされて民間企業からフランスの国有企業となった。しかし、失った信用と置き換わられた無能共のおかげで、かつての地位から転落して金が出なくなり、フランスはイグニッションプランの候補から外れるということまで噂されている。今はドイツから、彼女曰く、奢ってもらっているらしい。
「おい、買いすぎだぞ。一体いくつ買うつもりだ。荷物持ちにも気を配れ」
「そう言いつつも、スー君持ってくれてるよね~。優しいーねー」
「クロエが喜ぶからな。」
お前の物までは持たないと暗に言ったが、彼女は気づいているのか、気づいてないのか
クルリと回れ右をしてさらに荷物を増やしていく。
頭を抑えたいところだが、今は両手がふさがってできない。
この状態では、このウサギに好き放題されることは明確だったが、クロエが楽しんでいる以上俺は黙るほかなかった。
「束様。そろそろお昼にしませんか?」
クロエが提案をする。俺としてもありがたいものだった。
「いいね! じゃあ、あそこの店にしよっか。」
クロエは大きく頷き、店へと入る。俺も中に入り、とりあえず冷えた微アルコールの飲み物とソフトドリンクを二つ頼む。アルコールはナノマシンで分解されてしまい酔う事は出来ないが、甘ったるい飲み物よりかは飲みやすい。逆に束は酒の味が嫌いで飲まない。
まさに大きくなっただけの子供だ。自分も同じかといえばそうなのだが、思わずにはいられない。
「何を選んだらいいでしょう?」
「好きなの選べばいいさ・・・例えばこのバーガーとかな」
「カロリー高っ クーちゃん、これは太るよ」
結局、クロエは野菜中心のプレートランチを頼み、俺はバーガー、束はステーキと頼んだ。
料理が来るまでの間、クロエは周りをキョロキョロと見回し、他の客の表情を見て楽しんでいるようだ。
「皆さん 楽しそうですね。」
「私も楽しいよ、クーちゃん」
思えば、束もクロエも変わった物だと思う。出会って5か月程度だが彼女たちは成長している。束は最近になって一般人と会話できるほどになり、クロエも積極的にコミニケーションをするようになった。変わってないのは俺だけだ。目の隈こそ消えてアルコールの中毒症状も完治したが、根本は何も変わらない。どこか、斜に構えているように思う。
俺も変わるべきなのだろう。いつまでも、テロ屋のままではいられないのだ。
独り考えていると、隣に座っていた老人が煙草をくわえ、ライターを取り出したのを見つけた。
「失礼、申し訳ないが娘がいるんだ。煙草は少し遠慮してもらえないか?」
「ああ、これは申し訳ない。」
老人がライターを仕舞って謝罪をする。にこやかな顔で聞いてきた。
「家族旅行ですか?」
「ええ、まぁ」
「可愛らしい娘さんだ。歓迎しますよ、ハワイへようこそ・・・ところで」
老人が辺りを見回して、耳元にこっそりと囁いた。
「街宣車がいたら気を付けるといい。最近変なのが多くてね・・・では失礼」
「ご親切に」
親切な忠告をしてくれたことに礼を言いつつ、老人が去っていくのを見送っていると束が興味深そうに身を乗り出してきた。
「スー君も成長したね~。束さんもうれしいよ。」
「・・・ああ、ありがとう」
頼んでいた料理がテーブルに並ぶ。彩り豊かな料理に目を輝かせながら、上手い料理にありついた。いつの間にか、俺の顔も向かいの席の二人同様にほころんでいた。
すっかりと暗くなって来た南国のリゾート地、荷物を抱えながら。帰路についていた。
沈む太陽からこぼれ出た光が暗くなった海を照らして美しかった。
「綺麗ですね」
クロエが呟き、束も同意してクロエの頭に自分の頭を乗っけて可愛がる。
「写真撮ろうよ! クーちゃん、せっかくだから、スー君もさ。」
どこからか、取り出したウサギの形を模したカメラを取り出し、三脚で固定し、三人寄り添って写真を撮ろうとした時だ。背景の夕日を遮るように話に聞いた街宣車が狙ったように止まり、写真撮影は失敗した。
街宣車を見かけた通行人たちが男も女も揃いもそろって顔をしかめ、そそくさと逃げるように早歩きで去っていく。目で街宣車を見ると「母なる慈母の会」と書いてあった。
街宣車から出て来た女性たちは若く、二十代から三十代、中には初老近い者もいて拡声器を使い、演説をしだした。
「ここにいる淑女の皆さん、あなた方は一体何をしているのですか? あなた方がやることは劣った男に媚を売ることでも 恋をする事ではありません。 男をコントロールすることなのです。」
開始早々に聞いて、俺は頭を抑えた。今時流行りの女性の集会だった。アフリカやイスラム圏などでは全く見かけないが、先進国で急激に増えた過激な集団の一つだ。
男を劣った者として女の地位を向上させようとゆうのだ。その実態はこのご時世に社会で失敗した女の集まりでしかない。彼女たちのほとんどは高いIS適性をもっていたことが多く、かつては神童と呼ばれたが、年を取ってただの人扱いされ社会の理不尽を弾劾する目覚めた人になったという訳だ。無駄に大きい声と権力を武器に叫び続ける彼女達は社会の害虫ともいえると個人的には思う。
「古来、男たちはあらゆる手段で、私達女を洗脳してきたのです。絵本がその一例です。白雪姫が自らの手で人生を切り開かないのも、人魚姫が男を思って泡となって消えてしまうのも、そうです。男は女を洗脳し、その能力を埋めようと躍起になっているのです。男は皆、女を恐れているのです。」
勝手に言われて 白雪姫も迷惑しているだろうな、と思い荷物を持ち、クロエと束に此処を去るように言った。クロエは従ったが、束は違った。悪臭漂う生ごみを見つけたような眼で連中を見ている。
「そして、それをISが・・束博士が見事に目覚めさせてくれたのです。我々はこれを祝福し、彼女の意に従って社会を正しい方向へと導くのです!」
街宣車付近の女たちは狂喜乱舞していた。皆、自分は正しい、間違ってなどいないと自己肯定に酔いしれて子供のようにはしゃいでいる。
束はそれらを一瞥して、俺達に帰るように言った。顔こそ笑っているが、目は怒りに燃えているのは明らかだった。前の彼女の言葉を思い出す。
思想や権威の為に作ったわけでは無い。
だが、人は何にでも使う。時にプラス方向に、時にマイナス方向にへと道具の使い方を増やしていく。
ISはそういう意味ではマイナス面ばかりだ。女尊男卑の思想の為に。 次世代の兵器として。 スポーツという名の実験に。誰一人本来つくられた目的のために使おうとしない。
束が人間に愛想をつかすのも無理はないかもしれない。
だが、せめて理解者が近くに二人いることには気づいてくれている、
それだけが彼女にとって救いなのかもしれない。そのせいか、少しづつ他の人間とコミュニケーションをとりつつある。それが自分の為なのか、クロエの為なのかはわからない。
そもそも、彼女の発明品だけでなく、ここまで束が歪んだきっかけとは何なのだろう?
そんな事に思いを馳せながら、その場を去る。俺は束に気にするな、とだけ言った。
クロエも束の手を握り、慰めているようだ。
せめて、これぐらいの救いがあってもいいはずだ。
無論、それが俺にとっても救いになっていることを俺は理解している。
ホテルの部屋でくつろいでいると、束がバーカウンターに置いてあったスコッチを物欲しげに見ていた。何を思ったか、ふたを開けてグラスに並々と注いで それをじっと見ている。
「スコッチはそんな風に飲むもんじゃないぞ。」
「・・・知ってる」
束がグラスを傾けながら指でいじりながら言う。
「ねえ、スー君。銃ってどんなことに使う?」
「唐突に何だ?」
「いいから、答えてよ」
唐突な質問に驚きつつも、俺は答える事にした。
「・・・殺しだ。狩りに、防衛、略奪と、言い方は色々とあるだろうが、根本は殺しだ。」
銃はそれ以外に使い道はほとんどない。後は精々、脅しとかしかない。アレはどう頑張ってもマイナス方向にしか使い道がない。
「だよね。 どんなに国の為、人の為って言っても銃は結局殺ししかできないし、
開発者の想いすら踏みにじって馬鹿な政治家たちがあちこちへとばら撒いたりするもんね。
祖国の為、と言ってもさ・・・・ISもそうなのかな?」
束は酒を一口も飲んではいないが、まるで酔ったかのように思いをつづっていく
「束さんも最初は宇宙へ! なんて思って作ったけど、あの事件の後、みーんな武器としか見てくれなくなった。束さんが必死に言っても頭パーな学者も政治家も雁首並べて、兵器開発ばかり、ソレに釣られた石ころどもも同じだよ・・・・ISは当初の目的を何一つ達成できてない可哀想な発明品だよ。もしかしたら、スー君の好きなAK小銃よりひどい扱いかもね」
カラシニコフ小銃の事を彼女は自分の発明品たるISと比べていた。カラシニコフ小銃は最初こそ、祖国の防衛と兵士の為に、と開発されたものだったが、ソ連の崩壊や、中国のコピー品などで世界中にばら撒かれた。そして当初とは全く違う、他国の子供が手に取り、
略奪や民族浄化に使われているのだ。しかし、そんなAK小銃も作られた当時は理念通りに使われていたのだ。ISとは違って、その本来の目的を遂行していたのだ。
今までの発明されてきたモノもそうだ。航空機、自動車、ダイナマイト・・・ありとあらゆるものが兵器とされて来た。
ISはそういう意味で全く恵まれていないと言える。開発者の意向を全く無視して使用されているのだから。
「今日見たあのうすらトンカチもそうだよ。私の意志? ハッ 馬鹿馬鹿しい・・」
「俺もそう思うね。」
「スー君はあのISをどう使っていたの?」
束はジャンクラビットの事を聞いてきた。正確に言えば、ジャンクラビットになる前の事だ。受け取った時はISだなんて思いもしなかった。ただのペンダント程度にしか思っていなかった。しかし、逃亡時に偶然起動し、俺は逃げることができた。それが邂逅だった。
「あまり使わなかったな。」
「・・・・どうして?」
束の手からグラスを取り上げて一気にスコッチを飲み干し、舌の回りをよくする。
「・・・逃げてばかりの人生だったからな。あまり使いたくなかった・・・せめての抵抗みたいなものだったんだよ。 女から逃げて、組織から逃げて、今度はISに頼る・・・そう考えると何だか使う気になれなかった。 何より・・」
ISを手渡した男の顔とセリフが脳裏に浮かぶ。死に際に立ち、赤黒くなった手で俺を掴み、必死に託してきた名も知らない白衣の男、一体何という名前だったのだろうか
「預けてくれた奴がな・・・未来の希望とか、可能性とか言っててな。できることなら俺の手で汚したくなかった。」
人殺しばかりが能で、現実から逃げるために酒に逃避するような俺が持つにはそれはあまりに眩しかった。持つのなら、こんな汚れた手であってはならない。約束の相手を探すか、見つけてもらうかして、相応しい者へと渡したかった。未来というのなら、ピカピカのままの方がいい。そんな小さな望みだ。
「それに声がしたんだ。」
「声?」
俺は自分の事を鼻で笑いつつ体験談を語る。
「そうだ。夢と言ってもいい。知らない子供が俺に言うんだよ。 まだ、会えないの?とかな。ISを使って人を殺したときなんかは決まってその子供は泣いていたんだ。」
馬鹿馬鹿しい話だとは思うが、俺は夢の中でいつも、小さな少年に話しかけられていた。
赤の他人、しかも夢の住人だというのに、俺はその子になんらかの感情を抱いていた。
「アレが何なのかはわからない。だが、無下にはできなかったんだ・・・何だろうな」
そしてあの日、見知らぬ子供と男の約束通りに束にISを手渡したのだ。
「約束を果たして、お前に渡したが、結局帰って来ちまった・・・何の因果だろうな?」
「運命ってことかな? スー君にしてはロマンチックだね。」
「今日はそう考えるにふさわしいからさ、束、後ろ見てみろ。」
束が言われた通り、振り返るとクロエがそこに立っていた。上品なシルクで作られたマーメイドドレスを着たクロエは恥ずかし気に腕を組んでもじもじとしているが、白く長い髪と合わさったクロエのドレス姿は束の憂鬱を吹き飛ばすのに十分だった。
「・・・似合っていますか?」
「綺麗だよ! クーちゃん、最高に!」
頬を赤くして照れるクロエを俺と束は賞賛して遅めの夕食へと向かう事にした。
俺は一人思った。束の意志とは幸福な世界の事を指していたのだろう、と。
素敵な未来の中で自分と共にいてくれる家族と過ごせる、ささやかなものなのかもしれない。
それを達成するために、世界を敵に回さなくてはならないのだ。
嫌な世の中だと思う反面、クロエと束と会うことができた世界を俺は嫌いになれないでいた。
ホテルからチェックアウトして、明日の決行に備えるためにホテルのロビーで俺たちはタブレットで情報を見る。明日のアメリカとイスラエルの共同開発の軍用IS銀の福音のスケジュールだ。予定通りに飛行試験直前を襲撃し、銀の福音のコアに直接、ウィルスを流し込みコアネットワークと呼ばれるISコア特有のネットワークを通じて米国全てのデータリンクしている軍用機、あるいは実験機にウィルスを感染させてコアそのものを死滅させる。これによってISのコアネットワークの脆弱性と束自身の宣言も公表し、ISを軍事から遠ざけようというのだ。
「作戦は完璧にね。スー君。」
「わかっているさ。」
昨日の買い物でかったロリポップキャンディを口に咥えながら俺は答えていると
束はそれを奪い取って口にくわえる。
「何するんだ?」
「スー君いい年なんだから、こんなの加えてたらカッコ悪いよ~。だから束さんがいただくね。」
「口に物を加えてないと落ち着かないんだ。」
「おしゃぶりでもあげよっか?」
「何ィ?」
煙草も吸えないのだから、これぐらいは許して欲しいと思っていた俺は束からそれ奪い返そうとするが、束は口にくわえて離さない。
しばらく、その場で膠着状態が続く。お互いの攻防がヒートアップし、周りの注目を集めていることに気づかないでいると、クロエが立ち上がって抗議した。
「お父さん、お母さん。恥ずかしいからやめて。 ね?」
クロエが言った言葉に俺たちは驚いた。彼女が嘘を使ったというのも驚きだが、俺達には全く似合わない言葉で呼んだのだ。しかも、その演技は迫真で純真な年頃の娘を見事に演じ切っていた。
俺たちは言う通りに従い、この場を収めてクロエを見つめた。
「・・・申し訳ありません。急とはいえ、このような言葉で・・」
頭を下げて謝ろうとするクロエを俺たちは二人そろって彼女の頭を優しくなでた。