「……疲れたぁ。」
学校生活が始まって一週間。偽コッコロは色々と疲れていた。勉強や人付き合い…後はこの学園の問題児共である。
いや、正直なところあんまり出会う事はないけど、殆ど女子更衣室を覗いてるもんだから教師にチクってやった。
そうしたら案の定滅茶苦茶怒られていた。俺はその様子を見て…まぁ、当たり前だよな的な感覚を持っていた。
そんなこともありつつ昼休みにまた屋上に行くと…クロエが居た。
「あ、何かと話題の一年。」
「あ…クロエ…先輩。」
例え知っているキャラであってもこの世界では俺は後輩。立場を弁えなければならない。……てか、話題ってなに?
「あの…自分何かしましたかね…?」
「ん?いや、この駒王学園の二大マスコットとして何かと話題何だよね君。」
「………何それ知らん。怖。」
知らなかった衝撃の事実についつい素が出て来てしまったが、マジで知らなかった。
裏でそんな事言われてたのか。
「え?何?顔も知らない上級生達からも言われてんの?」
「ん?そうだけど?」
「……普通にキツイし嫌なんだけど!?」
「急にキャラ変わるじゃん。受ける。」
変わるのもしょうがないと思うよ!?だって知らないところで変な事になってんだもん!
てか誰がマスコットだよ!見せもんじゃねぇんだよお馬鹿!
「……あ、すいません。」
「急に冷静じゃん。ダイジョブ?」
色んなことが起こってもう疲れるとかそんなんじゃない。そんな俺を見て、クロエ先輩は一枚のチラシのような紙を渡してきた。
「…これは?」
「ウチの入ってる部活。あたしら4人しか居ないからそろそろ廃部になりそうなんだわ。
まぁ、要は部活見学に来てってこと。まだっしょ?」
「え、まぁ…」
そう、まだ俺は部活に入っていない。そもそも入ることすら考えていなかった。運動は苦手だし…入ったってあんまりやれなさそうだし。
「それに、その耳の隠し方…教えるよ?」
「!?」
突然の言葉にビックリして思わず耳を触る。それを見たクロエ先輩は少しだけ笑うと屋上から出ていった。
耳の事を知っていたってこと…?
「ドキッてしたぁ…」
今日一番ビックリしたことを自分の中で更新することになったのはまた別のお話。
「ハァ~…疲れた。」
クロエはダルそうな仕草をしつつ部室のソファに座って休んでいる。兎に角今は休みたい…けど、きっと先輩と後輩が休ませてはくれないだろうなと既に心の中で分かっていた。
だからクロエはあの入学生に話しかけたのだ。
「あの子が入ったら…面倒臭さが分散されないかな…?」
そんな事を思いながらもクロエは少しだけ眠った。この後来るであろう面倒臭い先輩と後輩が来るまで。