「ん……!」
あれからどれだけ立ったのか分からないが、目が覚めた偽コッコロは木の窪みから出てくる。外は日が昇りきっており、太陽の位置的に正午あたりだろうか。
「(すっげぇ寝過ごした…)」
偽コッコロが立ち上がって歩き出す。休んだお陰で、足も動くようになり走ることも出来る。
またあの公園に戻ってきたが、あの時の男はおらず…疎らではあるが子供達が元気に遊んでた。
「あの変なやつ…もう居ないのか…。」
安心した所に自分の腹から音がなる。腹が空いたから飯寄越せとでも言うのだろうが…生憎、金がない。
さっき窪みから出てくる前に調べてみたが、財布らしきものは一切無く…あるのは槍とコッコロの肉体と言う二つだけ。
前世の記憶もあるがそんなものは今じゃ糞の役にも立たないので数えない事にする。
「マジで腹へったんだけど…。とか言っても金ないから何も買えないし、家もないから…なんだこれ詰みじゃねーか。」
このまま餓死ルート直行てか?そんなの笑えないんだけど…。
「(あぁもう…本当にお腹減りすぎてイライラしてきたかもしれん…。)」
どうにかこのイライラを沈めようと考えを巡らせていると……余計にお腹が空いてきた。
「(余計に腹空かしてどうすんだよ…。)」
何だか頭がぐわんぐわんしてきた。足元がふらふらしてきて、自分の視界が横に倒れた。
もうこれだけで自分が倒れたのだと分かった。
「(あ、やば…倒れる…。)」
偽コッコロが倒れた瞬間…誰かが自分を支えたのを知ったと同時に、意識を手放した。
「この世界に新しい体を与えて転生?って物をさせてみたけど…今のところは動かないか…。
まあ、与えた体の通りに動けるとは思ってないし、力だって上手く扱えるかも分かんないし……。
でも…何とかなるでしょ。この世界の住人に助けられた所だし、これからね。」
「……んぁ…」
起きた。起きたんだが……ポニーテールの少女が此方を覗いていた。
「…えっと、誰?」
「わたしは…姫島朱乃…。」
「朱乃?って、起きたのねあなた!」
そこに現れたのは優しそうな人t…じゃなくて女性が現れた。どうやら自分は、この人に拾われたらしい。
自分は説明を求められた。何故、あそこで倒れたのかと…。
「(と言うか…この人、誰だ?)」
説明する前に自分を拾ったこの女性の名前が知りたくて仕方無い偽コッコロであった。
この世界は単なる異世界ではない。偽コッコロが送られたのだって、大した意味はない。
偽コッコロは、『観測者』と呼ばれる存在から常に行動を見られていく。
そして偽コッコロは、この世界で生きる人と接触した。
…この世界はハイスクールD×Dの世界と呼ばれており、悪魔や天使と堕天使…更には神まで存在するとんでもない世界だ。
『観測者』と言う存在がなにであれ、少なくとも偽コッコロがこの世界においてのバグのようなものならば、どんなバグを発生させるのか……それが『観測者』の唯一の楽しみなのである。
「あなたがこの物語をどうやって変えるのか…楽しみにしてるわよ。」