鹿屋君登場しましたね…そしてギガスマキナがデカすぎる…笑
セレジアが乗っていたフォーゲルシュバリエより大きい半面、細かな動きはしずらい印象ですね…でもパワーは1級品。
そして政府に連れて行かれる颯太一行。被造物が甚大な被害を起こしているので対応せざるを得ない状態にメテオラさん達は協力する事に…
やっぱりレクリは見ててワクワクするし、楽しいな…そして今回の話は完全オリジナル!どうぞー!
とある街のカフェにて。
普通の平日である今日、慌ただしく街行く人々を眺める一人の少女がいた。ボブカットで雪のように白い髪、落ち着いた深緑のカーディガンを羽織り、コーヒーを飲むその姿は嘸かし絵になるであろう。
尤も、平日且つ通勤時間である為、通行人達が彼女に気づくことは無い。
そんな彼女が先程から人々を眺めているのにも理由がある。彼女は今日緊急の用事でこちらへ呼ばれたのだ。
内容はあらかた予想着いているようで、だから待ち人が遅れているのも仕方が無いと思っている。
やがて2杯目のコーヒーと、6皿目のパッションフルーツパンケーキストロベリーダブル増し増しLサイズ……が届いたところで、その者はやってきた。
黒のスーツにメガネと、インテリ系満載の女性は確かに仕事で腕のいい人として職場にいたりする。3年前のあの日、から接点を持った2人はその後も直直会っていたのだ。
「お久しぶり、キクチハラ」
「ええ、態々時間を取ってしまいすみません、メテオラさん」
「かつて共に世界を止めようとした者同時、これくらい当然」
メガネのスーツ女性の名は菊地原亜希。元特別事態対策会議を率いる統括調整官であり、アルタイルが引き起こした世界の崩潰……それを食い止めた人間である。
彼女自身はただの無力な人間に過ぎないものの、メテオラを初めとする被造物が彼女に敵対するための場を設けて、その他の彼女達の戸籍処理や事後処理までやってのけた凄腕の役人である。
あの戦いの後、退官して出版業界に携わる者として、戦線から離れたのだが、被造物がそれぞれの世界へと戻る中、唯一地球に現界し続けたメテオラと良く会ってお茶をしたりする仲なのだ。
一方、そんな菊地原さんにパンケーキを頬張りながらも応える女性はメテオラ・エスターライヒ。
RPG『追憶のアヴァルケン』の登場人物であり、勇者を導く万里の探求者であった。
彼女の持つ万里の書という魔導書で被造物と創造主が交わることになったこの世界のシステムをいち早く察知し、同時に守ると決めた者。
エリミネーション・チャンバーフェスではメテオラがシナリオを繋いで行き、被造物たちに物語の垣根を超える力を与えたのだ。更には彼らを元の世界へ戻すことが出来た人でもある。
しかしな自身で自分の世界へ戻ることは叶わなかった。そしてアルタイルを筆頭に様々な現象を引き起こした承認力も、世界の修復力で書き換えられたことでメテオラの持つ万里の書も消えてしまった。
だが彼女はこちらの世界を愛している……その想いもあり、驚くほどすんなりと順応していくことになった。
現在は1人の作家として文庫界隈のニュービーとして名を挙げている。彼女の独特な言い回し、そしてまるで本当に行ったのではないかと思うくらい繊細かつ美しい世界観がヒットを産んでいる。
そんな2人がこうして今回も待ち合わせをしている。普段はそこで他愛もない話や、お互いの近況報告をしながら過ごすのだが、生憎今回は時間が惜しいようだ。
菊地原がすかさずカバンからタブレットを取りだし、電源をつけた後にメテオラへ資料を見せる。それを受け取ったメテオラは文面を読み……思わず顔を顰める。
「……やはひほへははばほびへんべははひ……」
「メテオラさん、先ずはそれを呑み込んでからにしましょう」
ムグムグ……ゴックン。
「……やはりこれはただの事件ではない。外部から襲われた形跡もなければ、誘拐の際に乱れるはずの椅子や机が、あたかも先程まで人がいたように自然。間違いなく外部からの一方的な犯行だと思われる」
「メテオラさんもそうお考えですか……ですが我々も操作に難航していまして……役職を抜けた私も一時的にこちらの案件に協力することになった次第です」
「なるほど……そして同じく私にも助力を申し出たということ」
「普通の生活を送っている貴方にこのようなお願いをするのは間違っているかもしれません……ですが──」
「問題ない。私はこの世界を見守る義務がある……何よりキクチハラにはこの世界で生きていけるように利便を測ってもらった恩がある」
メテオラが菊地原と良くこうして会うのは自分たち被造物を巻き込んでしまったことによる謝罪の念が1つ。
加えて地球での生活の保証をしてくれたことによる恩義が1つ。菊地原の力がなかったら今頃どこかでホームステイをしていたに違いない。
後は……知り合いで数少ない女友達だからか。
携わってきた被造物の同期は皆元の世界へ帰り、自分も独立して生活、そんな時に常識人であり友好的な菊地原が彼女の大事な友人となっていた。
もう1人、イラストレーターのまりねさんが居るのだが……普段は問題ないが、彼女の会話が弾むと視線が途端に危ない物へと変わり、鼻息、心拍数が危険な状態になるのでメテオラも若干危機感を抱いている。
「それで、貴方に何か分かることがあるかしら?」
「現状では情報があまりにも不足している。神隠しが本当に発現した場合、彼等が一瞬でどこかへ連れ去られたことになる」
「ええ。だけどそのような方法が思いつかなくて──」
メテオラはもう一度文面に目を通す。実は彼女の中ではある可能性が既に浮かび上がっていた。それは魑魅魍魎で笑い飛ばしてしまうような考察……だが彼女には確かな確信がもてていた。
そしてそれをさらに確かなものにするべく、菊地原に1つのお願いをした。
「キクチハラ、頼みがある。私をその校舎に連れて行ってはくれないだろうか」
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「ここが、学校……颯太殿と同じ雰囲気で、普遍的。何も特別ではない……特出した所も見当たらない、普通の学校」
「現場はこちらの1年2組……昼休み時の数分で消えたと思われます」
1週間ほど前に突如して起こった、集団神隠し事件……とある高校で人クラスが丸々消えてしまった誘拐事件である。
……尤も現在は誘拐事件として処理、されている。というのも、犯行時刻や犯人像、生徒達の目撃情報などが一切ないのだ。
犯行時の情報量があまりにも少ないことに、刑事課を初めとする政府が対応に困っているのだ。公では誘拐と纏められているものの、秘密はひょんな事から暴かれるものだ……いつまで続くかは分からない。
そして菊地原もそれに悩まされている1人であった。部下から応援として呼ばれたものの、どうしようも無い現状に彼女ができることも多くはない。
そして何とか頼みの綱でメテオラへ声をかけたのである。
本来、人間としてあゆみ始めている彼女にこのようなお願いをするのは無粋と重々承知していたのだが、苦肉の判断で決めた次第。
そして現在、
「こちらに実際に来てなにか分かった事はありますか?こちらも情報として捜査の力に──」
「あるにはある……しかし不可思議であり恐らく公にはできないものだ」
菊地原が彼女の言い回しに首を傾げる中、メテオラは片手を差し出しながら、何かを呼び出すかのように力を込め始めた。直後、青色の魔法陣が手のひらサイズで浮かびだし、何かが現れる……
それは彼女の相棒であり、万里の探求者の元でもある万里の書であった。同時に彼女の私服も一変する。カーディガンや長いスカートが、ケルト風の衣装へと変わる。
緑のフードを脱ぎながら、片手に本を持っているメテオラはまさに被造物のメテオラ・エスターライヒその者であった。
消滅したはずの力が再発していることに菊地原は驚きを隠せない。
「これは……!」
「キクチハラ、間違いない……彼らは別の世界から呼び出された。それはこちらの教室では世界の修復力の働きが非常に微々たるものだから」
可能性が確信に……メテオラの中で全てが繋がる。
「ここからは私の個人的見解だが聞いて欲しい。向こう側のどこかの世界には私のと同じ召喚魔法が存在する。範囲や効力は現状特定は出来ないが、クラス1つ分をそのまま転移させた。その際、世界の修復力も外部による働きにより対応が間に合わず、結果この空間は被造物が本来の力を十分に発揮出来る空間となっている」
ここまで100点満点の答えであったりする。
エヒト神の遊戯という名の召喚魔法は自動的に魔力コストの少ない所……つまり世界と矛盾の繋がりが弱い所へ向かおうとする。
数多の世界にはその世界での法則が存在し、世界はそれに則って動いている。よって法則に反する出来事が生じた場合、双方の世界が破壊されてしまう危険性があるのだ。
よって本来、召喚魔法のような世界同士を繋げる術を行うには双方の世界が99パーセント以上の類似性……それこそ、平行世界と思えるほど同じでなければ成功しないのだ。
しかし同じレート帯での存在を読んだところで彼の満足するゲームは行えるはずも無い。
そこで召喚魔法は標的を変更した。それはそもそも世界の法則がゆるゆるの所に繋がれば良いのだ。
世界の法則が弱い所だと繋がったところで矛盾が起きなければ問題なく召喚することが出来る。
だが、法則が弱い世界はそもそも世界とで機能しない。良く考えてみると、重力が物によってバラバラだったり、時間が遅くなったり早くなったり……そんな世界が果たして世界として認められるだろうか。
答は否。世界には最低限の法則が必要である。その法則に乗っ取ることで生命体が生きられる程度の世界が形成されるのだ。
故に、召喚魔法は発動しない……無駄足になる筈…
その筈だった。
もし、法則に綻びがあり、何者かにより極限まで弱められた世界があるとどうなるか……勿論、世界はその法則を自身で直そうとする。
だがすぐには治らない。そんな世界は状態としては極限に弱っているのだ。そしてそのように弱っている世界は付け入る隙があるにも等しい。
この世界ではつい数年前まで法則が破綻寸前の状態だった……無理やり他の世界の住人が召喚され、数人の戦闘にも拘らず地球に大きな歪みをこじ開けていた。
あまつさえ、大崩潰などと、世界が滅ぶ寸前でもあったのだ。表には出ておらずとも、世界は大ダメージを受けており、被造物が帰って行った今も健在だ。
今も尚、その傷が癒えていなかったら……その穴がまだ空いていたら──
世界など簡単に繋がってしまうだろう。
「私の万里の書も、限定的だがこの空間の中では自由に使用することが出来る……そして此方にある魔力……力の痕跡を辿ればあちらの世界へ送ることは可能」
「っ!……それでは、早速取り掛かりましょう。部下の服部さんに連絡し、至急捜索隊を──」
この教室内では世界が繋がってしまった影響により世界の修復力が追いついていない状態だ。つまりメテオラの被造物としての能力も使える。
そして彼女の持つ魔法の中に、味方を送り込む魔法が存在する。しかも、座標は相手がつなげたところが残っている。
正に渡り手に船の状態だ。今直ぐにでも捜索隊を送ろうと、菊地原はスマホに手をかける。が、そこで静止が入る。
「待って、キクチハラ。それは最前の手ではない……確かに自衛隊など一定の戦力は必要。でも私が出せるのは恐らくこちらからあちらへ行くための片道切符に過ぎない。現地に対応できる者でなければ犠牲が生まれてしまう」
「そんな……では、どうすれば」
メテオラは表情を変えずに淡々と述べた。自分の発言で恐らくどこかへ行ってしまった彼らの命運も変わるかもしれないリスクを抱えながら。
「キクチハラ、私は1つの賭けに出たいと思う」
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「フンフンフーン♪♪やっぱりこの世界はひと味もふた味も違うねぇ~」
鼻歌を歌うように口ずさみながら、とある教会の中で自由にクルクルと回っている少女がいた。ゆらゆらとステップを踏み、不規則かつゆっくりと回るその様からは不気味な何かを感じられる。
女学生の制服を着ており、赤い線がうっすらと入った紺色のスカートをなびかせながら、不意に止まった少女は思わず独り言を漏らしてしまう。
「ここには何か悪魔がいるし?日本でも妖怪とかいるし?はたまたUSAは改造人間……
クスクスと笑っているその黄色の眼ははっきりと狂気を感じるのだった。
彼女の名は築城院真鍳。ライトノベル『夜窓鬼録』第5巻のエピソード『蒼玄宮殺人事件』の犯人を務める、列記とした
彼女もメテオラやアルタイルと同じく、被造物である存在。悪役だが人気が高いというのはテンプレであろう……それが彼女が現界できた理由でもある。
ただ他と違うところといえば真鍳どの勢力にも組みせず、己の欲求のままに物語を進むところであろうか。
あろうことか彼女は自身の創造主……作者を自らの手で殺した。よって真鍳の作品の続きは描かれなくなった。逆に言えば彼女の生きる限り好き放題できるということにもなったのだ。
双方の陣営を面白くするとの建前で翻弄し、実際彼女はそれを酷く楽しんでいた。裏切り、乗っ取り、はたまた召喚……舞台をどこへ連れていくか分からない危ない存在である彼女はまさに道化師である。
その後はエリミネーション・チャンバーフェスの顛末を見ずに海外へと旅立ってしまったのだが……
場所はバチカン。イタリアの中に存在する最も小さな国に彼女は足を伸ばしていた。理由はそこに何やら面白い存在がいると聞いたためだ。
「さて、と。それで愉快なナンパオニーサン達はもう何もしないのかな?真鍳ちゃんもお暇じゃないのだよ?」
彼女がとある協会の教壇からその人達を見下ろす。現在深夜、当たり一体闇に包まれており、教会に丁度月の光が流れ込んできたところだ。
そこに悠々と佇む1人の女学生。誰かがこの光景を見れば不気味さと同時に不思議な美しさを感じたかもしれない。
「……まっ、死体にどうこう言っても仕方が無いか!1回くらい乗ってあげても良かったかも、なぁーんて!」
彼女が目を向けた先には頭の無い男が3名、血溜まりを作りながら無惨に倒れていた。おそらくなぜ自分たちが死んだのか分からずに逝ってしまっただろう。
だが真鍳にとってそんな事はどうでもいい。彼らが
ここも外れ……と、教会を去ろうとしたその時、彼女の腰に付けていたガラケーが鳴り始める。
「……ん?あれれー?こんな時に電話?もしかしてファンだったりする?わー、嬉しいなぁ!作者がいない真鍳ちゃんの人気は今でも健在なのだ!」
誰もいないにも関わらず1人で喜ぶ真鍳はそのままコールボタンを押した。そして精一杯声を作って相手に呼びかけた。
「は~い、もしも~し、この番号は現在真鍳ちゃんに繋がっておりまーす!ピーって音が鳴ったら要件を言ってね☆」
「…………ピーはまだ?」
「えっ、本当に期待してたのー!やだなー、そんなの待つなんていつの時代の人かにゃー?」
煽っているように思えるが、そうである。これが彼女の普段であり、普通であり、恐ろしい立ち振る舞いであるのだ。
だが既に何度も目に、耳にしてきた少女……メテオラは動じずに彼女の次の言葉を待っていた。
真鍳は久々、というより、初めて掛けてきた同期に対して何か面白い匂いを嗅ぎつけていた。
「それで?久しぶりだねぇ、賢者っ子ちゃん。君だけ自分の世界に帰れなくて寂しくなっちゃった?」
「この世界には私を驚かせてくれる物が絶えない。それに今は1人じゃない……沢山の人に世話になっている」
「ふーん、そうなんだね~……」
……どうやらメテオラには何も鎌をかけることが出来ないと判断した。元より聡明な賢者は彼女と相性が悪いのだ。
だが直ぐにテーマを変えて真鍳はもう少し話に付き合うことにする。
「それでぇ?真鍳ちゃんに何か用かな?まさかこんな時に捕まえちゃうぞ!とかは無いよね~?」
「安心してほしい……真鍳殿が各国で起こしている殺人は全力でこちらが隠蔽している」
「おー、アンビリーバボー!平和な日本もこれで一躍悪の国だ」
メテオラのスピーカーモードで聞こえてくる真鍳のコメントに菊地原に青筋が入る……が、長年このポジションで培ったスルースキルで目尻をピクピクさせるで我慢させた。
……因みにだが、築城院真鍳の殺人件数はこの3年間で見事3桁を超えた。
彼女自身、トラブル万歳の事件万歳な人なので、大抵殺している奴らは裏があるヤベー奴らで、だからこそ周りからも咎められず何とか日本政府が誤魔化せている状態だ。
その代わりに役員全員胃薬が必須になってきているようだが……それは別のお話。
このままではいつ彼女の気まぐれで電話を切られるか分からないので、早急にメテオラが要件を伝える。
「……今回は君にお願いがあってきた」
「お願い?だとしたらギブアンドテイクだよ?何かをお願いするにはそれ相当の物が必要となるからね」
「魔法溢れる異世界転移に協力してもらいたいといえば──」
「乗ったぁ!!」
秒殺である。先程まで舌を舐めずっていた彼女が一変、玩具を前にした子供のような声色へと変わる。
「何その美味しすぎる話!魔法!異世界!あの時程面白い展開は無いはずなのに、今度はこっちがほかの世界へ旅立てちゃうの!」
「正確に言い表すと、君を転移させることであちら側の世界に行く……その調査をしてもらいたい」
メテオラの言葉が果たして彼女に届いているか……正直、現在最高に面白そうなスクープを前にしてしまった真鍳はどんな面白いことが出来るか想像を膨らませているのだった。
これがメテオラの賭け……とどのつまり、同じ被造物である築城院真鍳に異世界へ派遣させる事だ。
異世界がどのようなところか分からない以上、やはりただの人間を送るのは危険すぎるため出来れば裂けたい。
かといって、彼女のような被造物は少なくとも存在しない。それは全員が死んだ、或いは元の世界へ送り返されたからだ。
たった1人の例外を除いては。
「この事件には私たちのような外部の存在が濃く関わっている。よって送り出すのも私達が望ましいと判断した……しかし私は自分自身を召喚させることが不可能」
「ふーん、なるほどね~……そこで真鍳ちゃんの出番なわけね。同じく被造物で、君が真鍳ちゃんを送り出せばいいって訳だ、ワンダフルだね~」
被造物なら必要最低限の能力を備えており、人間よりはるかに丈夫な身体も持っている。
特に、真鍳の持ち合わせる能力はどのこの世界でも共通の初見殺し能力であるため、このような場合にはもってこいの人材なのだ……性格以外は。
それをメテオラは賭けと考えているし、真鍳にもそれが何を意味するか理解している。
即ち……その異世界が真鍳に匹敵するほど面白いか、否か。
彼女が面白いと思えば、メテオラの出す条件に従い、形は何であれ消えた生徒達を持って帰ることは可能だろう。最悪彼女の能力を使用すれば不可能などどうにでもネジ曲がるのだから。
しかし世界がつまらない場合……その時は彼女が面白くしてしまうのだ。そう、彼女が面白い世界へと書き換えられていく。
それが一体どう及ぼすのか……生徒たちの命の保証はもはやゼロになるだろうし、世界が繋がっている地球にも影響は計り知れない。下手すればアルタイルが引き起こそうとしていた大崩潰が起こる可能性までもある。
そう、築城院真鍳を異世界に送り込むのは、行き先の分からない所へ爆弾を投げるようなものだ。場所によって爆発は吉と出るし、大凶にもなる。
そう、この会話は実は3年前の人類滅亡……それに匹敵する契約になるのだ。相手が余りにもはっちゃけているせいで真剣さが皆無だが。
だがそれはそれ、これはこれとして……
「それで?対価をちょーだい!」
「……転移自体、君にとってこれ程上手い話は無いと思う」
「いやぁ、でもさ、行くところは魔法ばっかの所じゃん?一般的で弱小な真鍳ちゃんが行くのは流石にリスクが高いんじゃなーい?だからそんな真鍳ちゃんでも身を呈して向かうような対価が必要だにゃ~」
何が最弱だ……と、キクチハラが心で突っ込む。彼女の実力は下手をすれば軍服の姫君に匹敵するかもしれないのに。
だがこれにもメテオラは予想していたようで、冷静さを欠くことなく速やかに返答した。
「……今は緊急事態。真鍳殿が求める物は与えると約束する……常識の範囲内でとキクチハラからの伝言との事」
「オッケー、じゃあ明日には到着するから待っててチョー!」
アッサリOK。どうやら案そのものが面白いので快諾らしい。
真鍳はガラケーを一方的に切り、直ぐに日本行きの便を検索する。今から最速で帰ろうとすると朝にはホームタウンへ到着できそうだ。
それを確認した真鍳は直ぐに教会の出口へと向かう……だがふと立ち止まった。
「異世界転移、ねぇ~……」
……創造主と被造物が合間見えたこの世界は収束を迎えた。あれから面白いことは多々あるものの、あの日以上の快感はまだ得られていない。
だからついつい想像してしまうのだ……転移先の異世界に彼らが居たら……何色でもないつまらない世界を鮮やかに彩らせるイレギュラーが存在したら……
その世界は間違いなく過去最高に面白いだろうと。
「ま、何方にせよ、ここは真鍳ちゃんがまた面白くさせてあげよっか!ただの異世界転移だなんて……そんなありふれた話、つまらなさすぎるもんね☆」
そうして出口のドアを開ける。
教会にはな先程の騒騒しさがまるで嘘のように、静寂に包まれるのであった……
ちょいと補足
メテオラ・エスターライヒ
→原作ではアルタイルに次ぐ頭脳を持ち、世界保守陣営の代表でもある。戦闘力は低いものの、万里の探求者として物事の理解が非常に早い。平和な現在では執筆と1人旅を繰り返して人生謳歌している。最近テレビの大食い番組に偶然出演。大食い系芸人に大きく差をつけた謎の女性として一時期ネットを騒がせた。
築城院真鍳
→彼女もまた人生をこよなく楽しんでいる者である。主に旅をするのは紛争地帯や暗部の本拠地。ひと暴れをしては立ち去り、またひと暴れ…それを繰り返すことで裏の奴らからは1目置かれた存在として最近の悩みの種となっている。お陰で表の者は最近ヤベェ奴らが大人しくしていて安心…
菊地原亜希
→出版業界では最近週刊誌の編集者にまで上り詰めた秀才。部下からの支持も厚く、僅か3年で飛んでもない飛躍をし続けている。彼女が今回政府の役職に戻れたのも快く送ってくれた部下のおかげだろう…尚、防衛省時代の彼女の部下にいる服部は、ありふれ原作にもチョロっと出てるあの人です…だから何だよって話だけどね。
よし、1章完結!!下手なりに頑張って見ましたが、如何だったでしょうか?
たった十数話なのにいざ文面に収めようとすると凄く時間がかかっちゃいましたね…でもこれも何かを創作する上での楽しみでもありますね。
レクリを見た事のある人は分かると思いますが、真鍳はヤベェ奴です…笑。彼女が出てきた時点でトータスはありふれた物語からかけ離れること間違いなしでしょう。この先の展開はまだアバウトにしか考えられていませんが、そこは持ち前のノリで何とか続けてみようと思います。
さて、次回からは2章…ウサミミたっぷりですね。久遠のハーレムもこっから始まって行くぞー…皆さんも誰になるか予想してみましょう〜。
ではでは、また何処かで〜。
ヒロイン枠誰か欲しい?
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雫(1番匂わせているキャラかな)
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リリアーナ(現状漫才ポジにいる)
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レクリの誰か(作者めっちゃ困ります)
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アルタイル一択(出番もっと増やせや)
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要らない(久遠は孤高でええやろ)
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ユエさん(NTR!NTR!)
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香織(昼ドラ展開!?)