ありふれた物語の森羅万象   作:RASっさん

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ありふれた職業で世界最強2期第2話視聴感想

グリューエン大火山って予想以上に暑そうだ…そして氷の休憩シーンもう少しだけエロスが欲しかった!洞窟を掘ってその中で休憩をとるスタイルは後にこっちの作品で使えそうだな…
そして徐々に他の初めパーティも戦闘に参加しますね。シアはこの試練の敵と相性が悪そうだ…まだこの段階では単体攻撃がメインだし。一方のティオやユエさんは広範囲攻撃を存分に疲労私営て良きかな。

最後のハジメを飲みこんだ極光…予想以上に大規模だった笑…そりゃあユエさんも慌てるな。次が楽しみですね!

ってことで、今回はちょいと戦闘シーンを変えてみました。それじゃあ行ってみよう!



第十六話 十人十色も程々に

「あ────っ!!!一之瀬さん!さっきのは何だったんですか!急に投げるなんて聞いてないですよ!!」

「ゲッ……そういえば忘れてた」

 

 戻ってきて早々、集落にいたシアが早速突っかかってきた。そういえばバイクから投げ飛ばしたんだったな。

 本人からしてはいきなり首元を捕まれ空を飛ぶ羽目になったんだ……怖かった、かな?

 

 いや……まぁ、シアだし?あの双頭ティラノサウルスに追いかけられてたし?意外と絶叫系強そうだからなぁーって……

 

 身体の震えが未だに止まらないのか、手で抑えながら俺を恐れるような目で見てくる。

 

「うぅぅ……死ぬかと思いましたぁ……ハジメさんがキャッチしなければ絶対首が折れてましたよ!」

「いや、すまん……だが、お前がなるべく家族と早く会えるためには必要な事だったんだよ……アルタイルもそう思うだろ?」

『余からはシア殿を南雲殿に押し付けたようにしか見えなかったが……』

「そうだぞ。テメェがいきなり投げてきたせいでハンドルの操作が取れなくなったじゃねぇか」

 

 アルタイル、まさかの裏切り。

 

 そして後からハジメも責めてきた。あれれー?これ俺がやっぱり悪い感じ?

 

 因みに、あの後ハジメはユエさんのおかげもあってか、無事にシアを受けてることに成功した。が、その衝撃でバイクの操作が効かなくなり、危うく転倒しかけたんだとか。バランスを崩しながらも、迫り来る敵を何とか銃で撃ち抜いて……

 

 最終的にはハウリアの集落に猛烈なドリフトをかましながら到着したんだとか。

 シアやユエさんは乗り物酔いでぐったり、ハジメも無事にバイク走行を完徹させるものの休む間もなく集落を襲うハイベリアの掃除……

 

 何というか、うん、スマン。

 

「ったく……今度からバイク貸さねぇぞ」

「いやぁ、マジで悪かった……今度からはちゃんと口にしてから投げる」

「「全然反省してねぇ(ですぅ)!!」」

 

 何はともあれ、ハウリアのみんなと合流したのだった。

 あっ、てか隣に目をやるといつの間にかさっきの子がいなくなっていた。ネアって言ってたな。

 

 流石にここで逃げたりはしないだろうし、気にしないでおくか。

 

 代表の男……名はカムといい、シアの父らしい。彼の指示のもと、ハウリアが先導して俺らを樹海へ連れていってくれることに。

 

 全員、追い出された樹海に思うところがあるだろうに、誰も何も言わないあたり性格が出てる……

 こんな律儀な奴らだ、シアの事情も隠してたくなるはずだ。そのせいで一家どころか、一族の危機まで発展してしまったわけか。

 

 ……となるとネアの行動がフラッシュバックする。一丸となって絶滅を避けるこの時に、何故わざわざ単独で逃げようとしたのか。

 もしかして家庭内に事情があったりすんのか?

 

「そういえば、ネアって子は大丈夫だったか?」

「えぇ、助けて下さり感謝します……聞けばハイベリアに連れ去られていたところを救出させて貰ったとか……」

「あぁ──まぁね」

 

 なるほど、そうやって辻褄を合わせたか。理由は分からないが、自分が集団を出るって事は隠していたいらしい。

 だが、カムの話し方からはネアに対する悪感情なるものが一切感じられない……寧ろ家族のように慕っているな。

 

 こっそりアルタイルに耳打ちしてみたが──

 

『現状ではネアに対する悪感情もない今、本人が彼らの知らない場で粗相を起こした可能性があるが、過信はいけないな』

「彼女については一旦保留かねぇ……」

 

 そんなこんなで、暫くはハウリア総勢42人を引き連れて俺らは樹海を目指した。途中で襲ってくる魔物はハジメと俺で瞬殺。

 ハジメの銃が時折危なっかしくなり、シアに何発か被弾したんだが、それも旅の一興として言いくるめられた。災難なことで……残念ウサギ。

 

 その他にも、俺を恐れるシアにお父さんのカムが変な勘違いしたり、そのシアがハジメにくっつくようになった光景でカムが頬えまぁ……発現したりと、終始賑やかにことは進んでいった。

 ハウリアの観点、ちょっとズレてる気もするが……

 そうして、ついに樹海が近くなってきた。ハジメの〝遠見〟によると、でっかい階段がライセン渓谷の終わりを示すかのように建っており、奥の樹海もうっすらと見えるんだとか。

 

「帝国兵はまだいるでしょか?」

「ん? どうだろうな。もう全滅したと諦めて帰ってる可能性も高いが……」

「そ、その、もし、まだ帝国兵がいたら……ハジメさん……どうするのですか?」

「? どうするって何が?」

 

 質問の意図がわからず首を傾げるハジメに、意を決したようにシアが尋ねる。周囲の兎人族も聞きウサミミを立てているようだ。

 

 ……ああ。なるほど。そりゃあハウリアとしては確認しておきたいよなぁ。

 

「今まで倒した魔物と違って、相手は帝国兵……人間族です。ハジメさんたちと同じ。……敵対できますか?」

「残念ウサギ、お前、未来が見えていたんじゃないのか?」

「はい、見ました。帝国兵と相対するハジメさんを……」

「だったら……何が疑問なんだ?」

「疑問というより確認です。帝国兵から私達を守るということは、人間族と敵対することと言っても過言じゃありません。同族と敵対しても本当にいいのかと……」

 

 シアの言葉に周りの兎人族達も神妙な顔付きでハジメを見ている。小さな子供達はよく分からないとった顔をしながらも不穏な空気を察してか大人達とハジメを交互に忙しなく見ている。

 別に俺らを疑っているわけではないのだろうが、亜人であることを自覚しているが上の不安かな。彼女達が帝国兵に捕まれば地獄ような生活が来るのは間違いないだろうし。

 同じ人間族である俺らの真意を聞きたいのだろう。

 

 現に、俺の魔力反応では距離があるため極小ではあるものの、はっきりと人間が完治されている。多分接敵まではそう遠くない。

 

 だけどな、シリアスな雰囲気なところ悪いが、俺の答えはもう決まってるんだよ。

 

「あぁ、それなら俺らはどっちとも問題ないな」

「えっ?」

 

 疑問顔を浮かべるシアに俺はそのまま普通に返す。

 

「先ず、俺にとっちゃあお前らは人間と同じだと考えている」

「えぇぇ!?人間族と私たちが、ですか?」

「まぁな。人間も亜人も、持つもの抱えるものが違うだけで意思疎通できる生物の時点で同類ってな……線引きをするのはそいつらの性根だ」

『久遠のしていている「線引き」に、彼らが守っているか、反しているか……単純かつ明快な決断だが、それは久遠自身の倫理にかかっているとも言えよう……シア殿、君から見た彼は人としてどう映る?』

「少なくとも言動に問題は大ありですね」

「おい……「ですが──」」

「真っ直ぐで、いい人だとは分かります。なので、一之瀬さんは信じることができます!」

 

 お、おぉ……なんか微妙な返答だな。俺のシアに対する行動が危うく信頼に関わるところだった。

 

 ん、自動自得だって言ったか?否定はしないが、助けた実績が上回ってると思ってたんだよ。

 そしてスマホの軍服、ニヤニヤしてんよは分かってんぞ……義手で眼帯の野郎もな!

 

「ところで、ハジメさんは……」

「あいつは俺とはちょっと違うからな……お前らとの取引がまず持ちあげられる」

「あぁ。お前らとは樹海案内の仕事が終わるまでは守る。自分のためにな。それを邪魔するヤツは魔物だろうが人間族だろうが関係ない。道を阻むものは敵、敵は殺す。それだけのことだ」

「な、なるほど……」

 

 要するに、こいつのポリシーでもシア達を護ることには変わらない、つまり帝国兵とは敵対する気満々ってわけだ。俺と考えに若干の違いはあるものの、ハウリアの要望には応える形になるな。

 これにはシアや周りも驚いており、苦笑を浮かべている。だがカムを筆頭に、俺らについて行ってもいいと再認識してくれたらしい。

 

 そのまま一行は進んでいく、魔力反応も徐々に大きくなっていき、もうすぐそこまで来ているな。

 階段を登り切ったその先に待つものは──

 

「おいおい、マジかよ。生き残ってやがったのか。隊長の命令だから仕方なく残ってただけなんだがなぁ~こりゃあ、いい土産ができそうだ」

 

 三十人の帝国兵がたむろしていた。俺たちに驚くものの、その後にいる兎人族の面々に喜色を浮かべ、品定めでもするように見渡した。

 

「小隊長! 白髪の兎人もいますよ! 隊長が欲しがってましたよね?」

「おお、ますますツイテルな。年寄りは別にいいが、あれは絶対殺すなよ?」

「小隊長ぉ~、女も結構いますし、ちょっとくらい味見してもいいっすよねぇ? こちとら、何もないとこで三日も待たされたんだ。役得の一つや二つ大目に見てくださいよぉ~」

「ったく。全部はやめとけ。二、三人なら好きにしろ」

「ひゃっほ~、流石、小隊長! 話がわかる!」

 

 帝国兵は、兎人族達を完全に獲物としてしか見ていないのか戦闘態勢をとる事もなく、下卑た笑みを浮かべ舐めるような視線を兎人族の女性達に向けている。

 

 ……クズか、こいつら。今までにない不快感を覚える。

 これが異世界の常識……と分かっていても、これは流石に形容しがたいものだな。人を人と見ない、明らかに見下した態度……

 

『……久しぶりに嫌悪を抱いたな……創造主に対する憎悪が戻ってきたかのようだ』

「それはヤバい、電源を切っておくことを勧める」

 

 ゴメン、イライラが吹っ飛んだ。この光景をスマホの彼女に見せ続けていたら、世界が滅ぶかもしれない。

 ぶっちゃけ、アルタイルならこのスマホからどうにかして抜け出すこと出来るだろうし、怒った時の被害なんて……計り知れん!

 

 下手をすれば目の前の奴らで森羅万象が爆発して──

 

 それはいけない、早くこいつらをどうにかしなければ!

 

 帝国兵達が好き勝手に騒いでいると、兎人族にニヤついた笑みを浮かべていた小隊長と呼ばれた男が、ようやく俺たちの存在に気がついた。

 

「あぁ? お前ら誰だ? 兎人族……じゃあねぇよな?」

 

 前に出たハジメは、帝国兵の態度から素通りは無理だろうなと思いながら、一応会話に応じる。

 

「ああ、人間だ」

「はぁ~? なんで人間が兎人族と一緒にいるんだ? しかも峡谷から。あぁ、もしかして奴隷商か? 情報掴んで追っかけたとか? そいつぁまた商売魂がたくましいねぇ。まぁ、いいや。そいつら皆、国で引き取るから置いていけ」

 

 勝手に推測し、勝手に結論づけた小隊長は、さも自分の言う事を聞いて当たり前、断られることなど有り得ないと信じきった様子で、そうハジメに命令した。

 

 当然、ハジメが従うはずもない。

 

「断る」

「……今、何て言った?」

「断ると言ったんだ。こいつらは今は俺のもの。あんたらには一人として渡すつもりはない。諦めてさっさと国に帰ることをオススメする」

 

 聞き間違いかと問い返し、返って来たのは不遜な物言い。小隊長の額に青筋が浮かぶ。

 

「……小僧、口の利き方には気をつけろ。俺達が誰かわからないほど頭が悪いのか?」

「十全に理解している。あんたらに頭が悪いとは誰も言われたくないだろうな」

 

 ハジメの言葉にスっと表情を消す小隊長。周囲の兵士達も剣呑な雰囲気でハジメを睨んでいる。

 

 と、ここで小隊長がハジメの後ろにいたユエさんに気づいてしまった。幼い容姿で妖美な雰囲気を放つ彼女に惚れるわけねぇんだよなあ……

 

 あーあ、こいつ死んだわ。

 

「あぁ~なるほど、よぉ~くわかった。てめぇが唯の世間知らず糞ガキだってことがな。ちょいと世の中の厳しさってヤツを教えてやる。くっくっく、そっちの嬢ちゃんえらい別嬪じゃねぇか。てめぇの四肢を切り落とした後、目の前で犯して、奴隷商に売っぱらってやるよ」

 

 フラグがどんどん建てられていく……余命はあと何秒だろうか。ユエさんは無表情なものの、魔力を纏わせた右手を掲げているあたり相当頭にきているな。

 

 だが、それを制止するハジメ。訝しそうなユエさんを尻目にハジメが最後の言葉をかけた。

 

「つまり敵ってことでいいよな?」

「あぁ!? まだ状況が理解できてねぇのか! てめぇは、震えながら許しをこッ!?」

 

 ドパンッ!!

 

 はーい、小隊長ここで退場しまーす。

 

 一発の破裂音と共に、その頭部が砕け散った。顔面に大きな穴を開けながら、脳髄まで全ての部位が吹っ飛ばされる。

 

 何が起きたのかも分からず、呆然と倒れた小隊長を見る兵士達。

 ってことでぇ、間髪入れずに俺は走り出す。相手の動揺が続いている今、懐に入るのは造作もない。

 

 相変わらずマスケット銃で殺すのはまだ出来ねぇが、体術の練習にもなるから問題無しっと!

 

 ……集中、集中……相手の武装から見て、顔面が空いているのは助かる。鎧とか来てたら少し脚が傷つくからな。

 全員目線が死んだ隊長の方に向いてる。彼に1番近くにいた数は6人。

 

 左から、右回転……そのまま次の人に踵の右回転、そしてちょいと跳んで膝蹴り──

 

 着地をすると時間がかかるから、その死体を踏み台に使って4人目に回転蹴り……あっ、5人目も近いから一緒に殺そう──

 

 最後の6人目は……あっ、5人目の頭を潰さずに蹴ればいいか。

 

 ……そんじゃ、本番行ってみようか。

 

「……リニューアル」

 

 

 クオン・リニューアル──右廻転蹴り

 クオン・リニューアル──爆踵蹴り

 クオン・リニューアル──飛び膝蹴り

 クオン・リニューアル──跳躍右廻転蹴り

 

 

 パン!ボン!ボボボン!!

 

 テンポよく聞こえてくる爆発音と共に5人の首が弾け飛ぶ。辺り一体血飛沫が舞い、俺の軌跡を追うように地面にこべりついた。

 シミュレーション通りにやれば上手くいくもんだな。

 

 あっ、最後の6人目は5人目の頭を直撃させることでタイムロスを減らした。1秒に満たない出来事である。

 あっ、スマホからビビッと連絡が。

 

『6コンボだな』

「律儀に数えるんかい、ってか何だよコンボって音ゲーかよ」

 

 ハッハッ……適わねぇな。スマホ越しからとはいえ、普通に俺の動きを目に捉えられるとか化け物すぎるだろこいつ。

 ……だけど機嫌は悪化しなかったな。良かったぁ……俺がこいつらを殺してスッキリしたところがあるだろう。

 

 これで世界が救われたよ、多分。

 

 あっ、そうだ他の奴らも掃除しなければな。

 アイツらからは小隊長が死んだと思えば、前衛の6人の首から上が消えたようにしか見えない。ホラー展開だな。

 ハジメは次のリロードを済ませており、もう照準を合わせている。このままじゃ直ぐに掃除されてしまう。

 俺ももう少し狩って体を鳴らしたいし……次の獲物をロックオン!

 

 さぁ、さぁ。帝国兵の皆さんよ、狩の時間だ。

 

 

 ━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 結果発表!

 

 帝国兵、全30人中、撃退数

 

 一之瀬久遠……12人

 南雲ハジメ……18人(ラストキル)

 

『勝者は南雲殿だ。久遠も腕が鈍ったでは無いか』

「あいつは銃使ってんだぞ!銃スキルカンストしてるあいつにどう勝てと!?」

 

 はぁ……はぁ……こっちも良く頑張ったよ。ハジメの野郎、撃つのが速すぎてこっちもまだどう倒すか考えている間にほとんど殺しやがった。

 俺、よく残りの6人の首を取れたよ……

 

 結局、ハジメが最後の帝国兵を聴取した後、呆気なく射殺したのだった。

 帝国兵、予想以上に弱かったな。それに人に対する罪悪感とかこれっぽっちも感じなかったし。

 

 まぁ俺の線引きでも彼らはブラックリストに入るレベルの黒だったし、当然の事か。

 他のハウリアは若干俺らを引いていた気もするが、知ったことじゃないな。

 

 よーし、それじゃあ……いざ、ハルツィナ大樹海へ!

 




ちょいと補足

一之瀬久遠
→上記の通り彼の価値観はハジメと違う。全員一律に見ているところは同じなものの、自身の「線引き」によりその者が彼の信頼に値するかを決めている。因みに天之川は真っ黒の性根腐った
野郎と考えているが、雫、龍太郎の説得により恩情で接している。(それでも嫌悪感は隠せていない模様)

南雲ハジメ
→お馴染みの手kじたいするものは容赦しないキャラで、久遠にとっての善人が彼の邪魔をするのなら、それでも殺すスタンスをとる。故に、彼と久遠の敵対関係がいつかくるかもしれない…正直、その展開は作者さんの腕には無理なんですけどね。

 はい、帝国兵の皆さんは呆気なく死んじゃいました。まぁ、あいつらの性格は誰でも顔を顰めてしまうクズっぷりな考えでしたからねぇ…久遠も即刻悪人と決めちゃったみたいです。

 さて、次回、ハルツィナ樹海&フェアベルゲン!

ニアさんの設定はどっちに寄せる?

  • 原作(茶髪、メガネなし、小顔)
  • 今作(橙色、メガネあり、インテリ風)
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