転生悪役令嬢は、自分をハーレムもののツンデレお嬢様チョロインだと信じて疑わない   作:負け狐

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脳筋キャラと腹黒キャラが親友なの好き。


第二十話

「ぐわぁぁぁぁぁ!」

 

 少年が天高く吹き飛ばされる。拳を振り上げたままポーズを決めているリリアを余所に、少年はそのまま錐揉して地面に落下した。多分効果音はドシャァ、である。

 

「ど、どうして……」

 

 傍らでは、何かの装置を持っている別の少年が顔を青くして震えている。眼の前で起きたことが信じられないと言わんばかりで、目の焦点も合っていない。倒れたまま動かない侯爵令息に駆け寄ることもせず、ただただ何故どうしてと呟くのみだ。

 見学に来たラケルは、その一連の流れを笑顔で見守っている。横のエルは滅茶苦茶冷めた目であった。

 

「多分説明しても分かんないんだろうなぁ……」

「そうね。リリアは卑怯な手段で強者に見せかけている、というのが彼等にとっての事実なのだから、それにそぐわない意見は本当ではないもの」

 

 実力である、という答えには永遠に辿り着かない。動揺している彼か、あるいは別の誰かが、今度は別の事実を持ち出して正当性を訴えるのだろう。

 それに付き合うのもまた一興。そう思える人物が、それを口に出してしまえる人物がリリアの周りには若干一名いるのだが、今回はラケルの方に追従するらしく笑みを浮かべたまま黙っている。性格の悪さという一点では恐らく彼女の周囲の人物の中では頂点なのだが、厄介なことにそれを自覚して抑えるので中々本性に辿り着かない。現状幸いなのが第二王子なので彼が玉座につかないことであろうか。

 

「楽しそうですね、カイル王子」

「あれ? そう見える? いや、ほら、これから僕の友人であるリリア嬢の悪評が翻っていくと思うと嬉しくてね」

「お嬢さまの悪評流したのカイル王子たちですけどね」

「君も手伝っただろう? それに、そもそもの根源は僕達じゃない」

 

 笑みを浮かべたまま、カイルはその目付きだけを鋭くさせた。ねえ、と横のラケルに同意を求めると、彼女は静かに頷く。そうしながら、少しだけ考え込む仕草を取った。

 彼の言う通り、リリアに悪者のレッテルが貼られた原因はこちらではない。犯人を探るために自分達で意図的に噂を大きくしたのでエルの言い分も間違ってはいないが。そういう意味ではどちらも正しいので、彼女としては同意せざるを得ない。

 

「カイル王子は、これでリリアの悪評が覆るとお思いですか?」

「これだけじゃまだ弱いよね。何か大勢の前で、もっと派手に、塗り替えるようなものが欲しい」

「完全に同意は出来ませんが、概ね私も同様です。では、犯人については?」

 

 それはそれとして、だ。彼女にとって重要なのは親友であるリリアをどう助けるかだ。エルとは同じ方向へ歩けるだろうが、いかんせんこの王子は絶妙に逸れた位置を歩く可能性が否定できない。その事も踏まえ、ラケルはカイルへとそんなことを尋ねた。

 やれやれ、とカイルは肩を竦める。信用がないなぁ、と軽い調子で口にしながら、彼は視線を向こうで勝ち誇っているリリアへと向けた。

 

「そもそも、リリア嬢はこちらで助けずとも勝手に何とかするよ。そういう意味では、僕は最初から彼女にちょっかいを掛けているだけのつもり。勿論お節介な手助けの自覚はあるからね」

「質問の答えになっていませんが」

「言わなくても分かってるくせに。僕は知っているよ、君よりも、少しだけ」

「エルさんの正体のことを言っているのでしょうか?」

「うぇ!?」

 

 ぐりん、とラケルを見た。その反応で確信を持ったのか、彼女は少しだけ微笑むとパチリとウィンクをした。それによって、エルはカマをかけられたのだと察する。

 

「ご心配なく。私は貴女の口から聞くまで確定はさせませんわ」

「それもう答え知ってるって言ってるようなもんじゃないですかぁ~。ま、いいや。お嬢さまには絶対内緒ですからね」

「別に構わないけれど。何か不都合があるの? そういう契約をノシュテッド公爵様と?」

「カイル王子にもそれ聞かれましたけど、別にそういうんじゃないですよ。ただ何となくです」

 

 理由がないと同義であるかのようなその答えを聞いても、ラケルは別段驚かない。そう、と頷くのみだ。そうしながら、彼女はカイルへと向き直る。先程の質問の答えはこれで合っているのか、と。

 彼女のそれに、カイルはちょっと違うかな、と口角を上げた。

 

「精霊の協力者、あるいは契約者。その人物の話ならば、既にお互い周知の事実でしょう? 風の神獣の許可でも頂けましたか?」

「ベルフェルス様は相変わらず。だから、今回の精霊使役関連の道具の出処を調べれば少しは、ってところかな」

「ええ、概ね私の持ち得ている情報と変わりませんわね。それで? 少し違う、そちらが少しだけ知っている情報とは?」

「はいはい、お手上げだよ。ラケル嬢は冗談が通じないなぁ」

「その手の冗談は最初から持ち合わせておりますわ」

 

 そう言って微笑むラケルと、それを見て笑みを浮かべるカイル。そんな二人を見ながら、何考えてんだろうなこの二人、とエルは若干ジト目で眺めていたりする。

 

 

 

 

 

 

 街を歩く。別段警戒したふうもなく、少女はお供の少年を伴って迷うことなく目的地へと進んでいく。少年はそれに文句を言うこともなく、しかし表情だけは不満ありありなのが伝わってきた。

 

「キース」

「わーってるっつの。いや、お嬢の本当にやりたいことが何かは知らねぇけど」

「別に気にすることはないわ。貴方は黙ってついてくればいいの」

「へいへい、っと」

 

 そうしてラケルは大通りから外れた道を選ぶ。かつてキースに命じてエルの財布を奪わせ城下町を走り回らせたことからも分かる通り、彼女は街の地形を把握している。何の道を通ればどこに辿り着くかなど、目を瞑っていても分かる。

 そして同様に、何の道を歩けば人目につかずに悪事を働けるかというも、欠伸をしながら答えられる。

 

「お嬢」

 

 キースが一歩前に出て、ラケルを止める。眼の前にいるガラの悪そうな男達を見ながら、彼は小さく溜息を吐いた。そんな彼を一瞥し、ラケルは後ろを振り返る。退路を塞ぐように、同じくガラの悪そうな男がそこに立っていた。

 ふむ、と彼女は男達の顔を眺める。冒険者ギルドには所属していない顔ぶれだ。そんなことを思いながら、まあ当然だろうと彼女は肩を竦めた。

 

「何かご用かしら?」

「そちらの持っている道具を渡してもらおう」

 

 無駄に脅すことはせず、簡潔に用件を述べる。慣れているのか、それともこちらのことを承知なのか。後者だとしたら、承知で依頼を受けたことになるので、よほど腕に自信があるか背後が強力かになる。

 

「前者かしらね」

「あまり無駄話をしない方がいい。こちらも暇じゃないんだ」

「前者ね」

 

 眼の前の男が目を細める。睨み付けるようなそれを見て、ラケルはそう断言した。まずは静かに、そして表情と語気を強め重圧を掛ける。その次は武器でもちらつかせるのだろうか。

 

「奇遇ね、私もあまり暇はしていないの。それで、何の道具を欲しがっているの?」

「とぼけても無駄だ」

「聞かされていないのかしら? それとも知らないの? 私は奪い取られるような道具の心当たりはごまんとあるの。はっきり言ってくれないと分からないわ」

 

 クスクスと笑いながらそう返すラケルを見て、男達の表情が更に険しいものに変わる。人が下手に出ていれば、と一人が対話を止め行動に出ようとしていたが、別の男が待てと止めていた。

 

「言えば渡すのか?」

「この状況で、手荒な真似はしたくない、とでも言うつもり? 交渉がしたいのならばもう少し状況を鑑みてはいかがかしら」

「ふざけ――」

 

 先程止められた男が、再度の挑発で我慢できなくなったらしい。止めていた男を押しのけ、ラケルに向かって拳を振り上げた。そこに割り込んだキースが男の手首を掴み、ぐいと引っ張ると掌底で顎を揺らす。糸の切れた人形のように、男はだらりと四肢を投げ出した。

 

「交渉決裂、ということでいいの?」

「……何が望みだ?」

 

 恐らくリーダー格なのだろう、少し背の高い男が少しだけ苦い表情を浮かべながらそう述べる。対するラケルは、彼の物言いに小さく微笑みを返すのみ。

 望みも何も。話を持ちかけたのはそちらで、こちらは一体何を欲しているのかすら分かっていないのに。そう告げると、彼女は男の言葉を待つかのように口を閉じた。

 

「精霊の使役に関する道具を渡してもらいたい」

「それは、何故?」

「……知らん」

「そう」

 

 男の言葉に嘘はない。そう判断したのか、あるいはどうでもいいと考えたのか。ラケルはキースに目配せすると、溜息を吐いた彼を煽るように、自身のカバンから片手で掴める大きさの四角い塊を取り出した。

 

「これでいいのかしら?」

「形は知らされていたものだが……」

「あら、用心深いのね」

 

 クスクスと笑う。そんなラケルに更に表情を苦くした男は、そういうわけじゃないと零した。ただ単に、詳しく聞かされていないだけだ、と。

 

「あら、そう。重要そうな仕事なのに、その部分を疎かにしたのね。あるいは、成功しても失敗してもどちらでもいいのか……。貴方はどう思うかしら?」

「……」

 

 問い掛けたが、男は答えを返さない。彼女の質問は、そのどちらにせよ、雇い主からの信頼度は高くないと肯定することに他ならないからだ。それを承知の上で、ラケルは笑みを浮かべながら持っていたものを投げ渡す。

 

「雇い主から言われた通りの仕事はこなしたでしょう? これで不満を言われるようなら、そんな雇い主は切った方が身のためよ」

「……なら、代わりにあんたが雇ってくれるのか?」

「残念ながら、貴方達は私の希望にそぐわないわね」

 

 さらりとそんなことを述べたラケルを見て、男はやれやれと肩を竦めた。仲間の一人に伸びた男を担がせ、邪魔したな、と去っていく。そんな背中に向かい、彼女はもし足を洗うなら、真っ当にギルドに所属した方がいいと言葉をかけた。

 

「合格するかどうかは別でしょうけど」

「お嬢はさぁ……」

 

 

 

 

 

 

 街を歩く。警戒はしておらず、ラケルはキースを伴ったまま目的地へと歩みを進める。もはや文句を言う気力もないのか、彼は疲れた顔でその横を歩いていた。

 

「キース」

「わーってるっつの。……さっきのは囮で、こっちが本命か?」

「違うわね。恐らく、複数用意していたんでしょう。そしてこちらは、向こうよりは少し頭が回る」

 

 立ち塞がる男達の向こうには、彼女の目的地である魔道具店がある。手っ取り早く出処を探るには直接現地へと赴くのが良い。そういう判断でやってきた場所だ。少し奥まった場所にあるものの、違法な品物を扱ってはいない、きちんとした認可店なので、ある程度知っている人々はここに立ち寄ることも珍しくない。

 そう、知る人ぞ知る店ではあるが、調べれば案外すぐに出てくる程度の場所なのだ。この場所に待ち伏せをしていることなど、意外でもなんでもない。

 

「まあ、本当に少しだけれど。後は、そうね……頭は回っても、頭がいいとは限らない、かしら」

 

 先程の男達とは違い、目の前の連中は交渉などという手段を取る気はないらしい。暴力で、無理矢理奪い取ればいいという短絡的な思考であることが表情からありありと伺えた。

 そして同時に、男達の目の前の人物が何者かを認知していないことも分かった。ギルドの所属を認められなかった連中の集まりを、黒幕が金でいいように使っている。その黒幕の身分を鑑みても、賢い手段とは言えないだろう。

 

「個人で使っている可能性も考慮するべきかしら」

「お嬢お嬢。何言ってんのかオレ分かんねぇんだけど」

「随分とみすぼらしい駒を使うのね、と言ったのよ」

「うん、分からん」

 

 うげぇ、とキースは表情を変えつつ、しかし多少の理解はした。まあつまりは目の前の連中は大したことのない奴らだ、と。ラケルがその辺りを見誤ることはまずないだろうから、男達は障害足り得ない。そこまで判断はしたものの、そうなるとあらかじめ聞かされていた、黒幕への繋がりを探ることが難しくなるのではないのかと、彼は隣の彼女の表情を見やる。

 変わらずクスクスと微笑んでいるので、別に心配いらないかと思い直した。

 

「さて。大した情報も得られない貴方達には正直何の価値もないわ。精々が雇い主の名前を吐いてしまうことくらいかしら。それも真偽がはっきりしない、僅かばかりの価値だけれど」

「はぁ?」

「聞こえなかったのかしら? それとも理解出来ない? なら、そうね。……ああ、そうそう、先程出会った貴方達の同僚から言われた言葉を使わせてもらおうかしら。――こちらも暇じゃないの」

 

 しっし、とラケルが手で追い払うような仕草をしたことをきっかけに、男達は顔を顰めると前に出た。貴族のガキが嘗めやがって。そんなことを言いながら、一人は彼女を組み伏せようと手を伸ばす。先程囲んできた男と同じ状況に、キースは呆れながらその土手っ腹を蹴り飛ばした。ぐえ、と地面に倒れた一人を、男達は目で追ってしまう。コキリと首を鳴らしたキースは、溜息を吐きながらまだやるのかと述べた。

 

「ふざけやがって!」

 

 一瞬止まっていた状況がまた動く。向こうの赤毛は多少腕が立つようで、あの貴族のガキの護衛か何かだろう。そう判断し、しかし数で押せばどうとでもなると男達は一斉に襲い掛かる。

 

「お嬢!」

「そんなに叫ばなくても、分かっているわ」

 

 くるりとスカートを翻し、ラケルは踵を返す。男達がいた方向とは逆へ、この場から逃げるように足を踏み出す。

 当然それを見逃すわけもなし。背後に回っていた男達が、そんな簡単に逃げられるわけないだろうと下卑た笑みを浮かべながら彼女へと迫り。

 

「ええ。勿論、そう簡単に逃がす道理はなくってよ」

 

 足元から体全体に電撃のような痺れが走り、そのまま崩れ落ちるように倒れた。意識は残っているが、体はピクリとも動かない。唯一何とか動く視界を動かすと、そこには逃げる素振りも見せず、何なら一歩しか動かしていなかった足を戻したラケルが頬に手を当てながら立っている姿が見えた。

 

「ご心配なく。動かないのは体だけですわ。意識も飛ばないし、思考もはっきりしているでしょう? もし説明して欲しいのならば、貴方達が罠に掛かった経緯も説明してあげられるけれど」

 

 必要ないわよね、と微笑んだラケルは、男達から視線を外すと再度振り向いた。近寄った仲間が痺れて倒れたのを目撃したことで、こちらに近寄るのを止めた男達を見た。

 

「キース」

「おらよっ!」

 

 囲んでいる男の一人を掌底で突き飛ばす。バランスを崩された男はよろけ、そのまま後ろに二・三歩下がった。そして突如体全体を震わせると倒れて動かなくなる。ぎゃぁ、と短い悲鳴が上がったことで、男達の動きが再度止まった。

 まさか。そんな考えが頭をもたげる。この周囲にはそんな仕掛けが張り巡らせているのでは。一度それが頭に浮かぶと、もう迂闊に動けない。

 

「お、おい! ビビるな! そんなはずぐぁぁ!」

「ひっ!」

 

 動いた男が倒れた。キースはそんな男を見下ろしながら、あーあ、と呆れたように肩を竦めているし、ラケルは変わらず微笑んだままだ。

 ゆっくりとラケルが足を動かす。トン、と地面を踏む音がやけに大きく響いた気がした。

 

「残念ね。先程も言ったけれど、私はもう貴方達に価値を見出していないの。向こうよりも先に出会っていたのならば、また違ったでしょうけれど」

「な、何が、望みだ……?」

「私の話を聞いていたのかしら? 貴方達に価値はないの。何もせずに去ってくれればただの通行人で済んだのだけれど、こちらに余計な時間を取らせたでしょう?」

 

 とん、と男の胸を指で突く。ニコリと口角を上げると、彼女は男を視界から外した。

 

「私の大事な冒険者の仕事を増やすような真似は、次からしないで欲しいわね」

 

 一斉に、糸の切れた操り人形のように、男達は皆揃って地面に倒れた。意識は残っているらしく、その目は恐怖に怯えている。

 ラケルはそんな男達を見もしない。行くわよ、とキースに声を掛け、そのまま魔道具店へと進んでいった。扉を開け、いらっしゃいと言う声を聞き、そして。

 手筈通りに頼むわね、と店員に声を掛けると、店内にいた警邏隊がお任せくださいと外へ出ていった。

 

「お嬢?」

「どうしたの?」

「何あれ?」

「外の連中を捕らえてもらうよう手配した警邏隊よ」

「……魔道具の出処は?」

「今頃調べてもらっているんじゃないかしら」

 

 しれっとそんなことを述べたので、キースの目が丸くなる。つまり自分達は最初からただの囮だったのだ。彼ですら今ここで真相を知ったのだから、関係のない他者など分かるはずもなし。

 

「人聞きが悪いわね。きちんとあの偽物を黒幕に届けるという仕事があったのよ」

「だからそれを囮っつーんだろうがよ!」

「だから、人聞きが悪いわよ。私がしたのは囮じゃなくて」

 

 クスクスと笑いながら、ラケルは店の外を見る。意識は残ったまま、動けない状態でしょっぴかれていく男達を見て、その表情を見て、楽しそうに笑う。

 大して信用していなかったばかりに、片や見分ける方法がないまま偽物を掴まされ、片や全員が無力化され逮捕される。知らせを受けた黒幕は、果たしてどのような顔をしているのか。この程度で揺るがないならばそれでもよし、そうでないのならば。

 

「ただの、挑発よ」

「尚悪いんだよなぁ!」

 

 うがぁ、と頭を抱えるキースを横目に、ラケルは笑みを絶やさない。アイデアの大元はカイルだ、文句は彼に言えばいい。そう述べると、キースは物凄く苦い顔で押し黙った。それがまた可笑しくて、彼女はクスクスと笑い続ける。

 

「性格悪ぃよな、お嬢」

「ふふっ。違うわよ、キース。性格が悪いのはカイル王子で、私は」

 

 あの時親友が自分をそう評してくれたから。だから、ラケルは自信を持ってそれを口にする。口にすると非常に頭の悪い感じのするそれを、迷わず言葉にする。

 

「余裕を持った格好いい大人、よ」

「余裕持ってるしカッコいいっちゃそうなんだろうけど、大人の括りは違ぇだろ……」

 

 その謳い文句に合致する善良な大人に謝れ。そうは思ったが、ラケルが怖いのでキースはそれ以上口にするのを諦めた。

 

 

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