ドラえもんに恋をした   作:アルさん

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需要ありますかね?


会社

 

 

ガールフレンドが出来た

 

 

 

 

友達になったドラえもんからその言葉が告げられたとき、ショックのあまりしばらく部屋に引きこもった。

 

色々な人の助けを借り何とか立ち直る事ができ。

その後はドラえもんの親友としてそれなりに充実した学校生活を送った。

 

そして私はロボット学校を卒業した後、大学に入りガールフレンド持ちのドラえもんを忘れようと一心不乱に勉強に打ち込んだ。

その後大学を卒業。やりたい事が余り見つからず、少しだけ興味があったひみつ道具についての会社を立ち上げ、少しづつ会社を大きくしていった。

 

ここまでは順調だった。

 

まぁ、ドラえもんへの想いを断ち切ろうとして勉強に打ち込んでいた割には机の上に置いていたドラえもんとのツーショット写真を見てはよくニヤニヤしてたし、ドラえもんへのお見舞いにも行ったりしたし。(この時、ドラえもんが独り身に戻った事を知った)

ひみつ道具の勉強を始めたきっかけもよく道具を出し間違えるドラえもんの助けになりたいとかいう本末転倒な理由だったりしたのだが、それらは一旦置いておく。

 

DORAコンポレーションとかいう未練タラタラな名前をつけた会社で四次元ポケットとか時空間移動の研究をして、色々と新しい発見もして論文も書いた。

その副産物を売っていたのが思ったよりも人気が出て、会社がいきなり大きくなった。

 

そして気がついたら…………

 

 

 

 

 

『今私たちは、未来デパート本店前に来ています!!これから出てくるミミ氏をカメラに収めようと多くの報道陣が押しかけています!!』

 

『今!!DORAコンポレーション創立者ミミ氏が出て来ました!』

 

『何か一言お願いします!!』

 

ドウシテコウナッタ!?

 

「はい、未来デパートとの業務契約も上手くいき、これからはより多くの人に我が社の製品を使ってもらうことができると思います。そして、これからもDORAコンポレーションを懇意にしていただいてくれるよう誠心誠意努力していく次第です」

 

そう言って深く一礼する。

 

『成功の秘訣は!?』

 

知らないわよ。愛じゃない?

 

人混みのパニックで回路がショートしそうになるのを我慢する。

  会社に戻るためにマスコミをかき分け、リムジンに乗り込む。

 

秘書ロボットがこれからのスケジュールを読み上げる。

 

『今から3時間後から会議、6時15分から会食、また、明日の10時からはテレビの取材があります』

 

「ねぇ、ちょっと休みを取りたいんだけど……6日後辺りに取れそう?」

 

『はい、確認したところ当日までに書類を片付ける事が出来たなら可能だと思われます。』

 

「えーっと、書類を片付けるのにどれくらいかかりそう?」

 

「計算したところ、1日28時間程の仕事で片がつくと思われます」

 

1日って24時間しかないんだよ?

そんなツッコミを入れたくなるが現在は22世紀だ、その程度案外どうにかなってしまうもので、こういう時ばかりは現代の科学力に不満を覚えてしまう。

 

はぁーっと深いため息をしながら、自身のオフィスに戻る。天を突かんばかりの書類の山が自身のデスクを埋め尽くしいる惨状に目を覆いたくなるがこのまま放置していてもどうにもならない。

とりあえず部屋に置いてあるコピーロボットを五体起動させる。

「1号は書類を非常に重要なものとそうじゃないものに分けて、2号と3号はそうじゃないものに分けられた書類の内容を簡潔にしてリストを作っておいて、4号は書類の再確認、5号は掃除をお願い」

 

 

これは完全に余談なのだが今現在紙の媒体はあまり使われていない。かさばって重いし、 大量に使ってしまうとコストも馬鹿に出来ない。

だが、重要な案件の際は多用される。

理由はいくつかあるが、これもひみつ道具が関わっている。

 

ひみつ道具が開発されるようになってから、最初の方は寧ろ重要な案件程電子媒体が使われていた。

通り抜けフープを使えばどんな立派な金庫も唯の飾りになってしまい、どこでもドアを使えば金庫ごと持っていかれる。だったら持っていかれないような情報にしようと思うのは当然のことで、実際効果はあった。だが、ここで追い討ちをかけた存在がいる。……そう、私達ロボットだ。

 

ロボットが犯罪行為に手を染めることは少ない、だが実際にロボットによる犯罪は確実に起こっている。

そして脳内CPUを搭載した私たちにとってはそんじょそこらのパソコンを覗くことなんて、漫画の立ち読みに等しい。

今でこそ対策が練られ、ポンポン情報を抜かれることはなくなったがそれでも、当時のトラウマを持っている大企業などは本当に重要な書類に限り紙媒体を使う事が多く、それを見習う企業も多い。私の会社のように。

 

……まぁ私の発明が原因で現在はちょっと事情が変わったのだがそれはおいといて。

 

要するに何が言いたいかというと…

 

『こちらが非常に重要な書類となっています』

そう言って先程みた山とたいして量の変わらない書類を持ったコピーロボットがやってきた

 

………わざわざ紙にして渡してくるぐらい大事な書類はコピーロボットが処理してもいいものは殆ど含まれていないという事だ。

 

 

6日後

 

地獄の5日間を終え、久しぶりの休暇に胸を躍らせながら起床する。

薄く化粧をして、いつものスーツでなくお気に入りのワンピースを着たら紛う事なき美少女の完成だ。

回路を弱く作られたことを根に持っている私だがこの時ばかりは設計者に感謝する。

 

そして、顔の上にマスクと帽子をつけ上着を羽織ったら外出用意完了だ。

 

「ンッフフッフー♪」

 

手にはお土産用のどら焼きを持ってセワシくんの家へ向かう。近頃は未来デパートとの契約やら会社の規模拡大やらで忙しくてドラえもんに会えていなかったが、これらに一区切りついて、やっと思い人に会えるのだ。鼻唄ぐらい出てしまう。

 

ちなみにセワシくんとはドラえもんがお世話をしている子供のことだ。

 

ドラえもんとは約一年ぶりの再会だが……新しい彼女とか作ってないよな?

 

いや、ないな。

 

ドラえもんはとある事故のせいで、まぁ謂わゆるイケてるネコ型ロボットという感じではなくなったし。

それに加えセワシくんだってまだ幼いし、流石に新しい恋人探しを行うのはちょっと難しいだろう。

などと楽観的なことを考えながら道を歩いていると、近くの公園でセワシくんが遊んでいるのが見えた。

 

「セワ……「セワシくんもうそろそろ帰ろっか?」」

 

へっ?

 

なんだあの黄色いネコ型ロボットは?

 

いやいや、違うな。うん、まぁ確かに同じネコ型ロボットだがちょっとドラえもんの好みとは違う。うん。

 

ドラえもんはもうちょっとスレンダーな体型の女の子が好きなのだ、だから大丈夫。それに、あの子だってかなり可愛いし、彼氏を選ぶならもうちょっとイケネコを選ぶ筈だ。

 

 

……待てよ、あの子耳がない?

まっ、まさか耳がないもの同士シンパシーを感じて恋愛関係に!?

 

いやいやいやいや、でもまさか!?

 

そんな事を考えながら跡をつけているとセワシくんの家の前まできてしまっていた。

 

ごくり

 

喉を鳴らす

 

ここで止まっていても仕方がない。意を決してインターホンを鳴らす。

 

 

ピンポーン

 

 

はーい

 

 

ガチャリ

 

そしてゆっくりとドアが開く。

 

うん?ガチャリ?このドア横開きの自動ドアだぞ?

 

「あなた、さっきから私たちの跡をついてきていたわね」

 

どうやら私の存在に気づいていたらしい。

 

気がつくと頭に熱線銃を突きつけられていた。

私の格好は夏なのに上着を着て、サングラスとメガネまでかけている。……うん、完璧な不審者だ。

 

「えっ、あっいや…違うんです」

と言い、マスクとサングラスを取ろうとするが……

 

「動かないで、私はお世話ロボットとして主人を守るためなら発砲も許可されているのよ」

 

じゃあどうしろと!?

ヤバいさっきから気が動転しまくって回路がショートを起こしかけている!!若干意識が遠のいてきた。

だが、このまま気絶したらドラえもんと会うのはしばらく不可能になってしまう。

 

 

 

「あっ!ミミちゃん!!」

 

 

「セワシくん!!」

 

セワシくんがこちらに来てくれたおかげで、一旦熱線銃を構えるのをやめてくれた。

 

「セワシくんの知り合い?」

 

「うん、ドラミちゃんも知ってると人だと思うよ」

 

「えっ?」

 

そうセワシくんが告げ私も変装道具を外す。

 

「ミミちゃんって、まっ、まままっまさか!?」

 

「はい、はじめましてDORAコーポレーション社長をさせていただいていますミミと申します。」

 

「ええええええええーーーー!!!」

 

_______________________________________

 

「いやだわ、私ったらすっかり勘違いしちゃった」

ははは…

と気まずそうに笑ってジュースを口に運ぶ。

 

「いえいえ、私が前もって連絡しいなかったのがいけないので」

そう言って少し申し訳なさそうに微笑むと、私もジュースを口につける。

 

 そりゃあ銃を突きつけられたのは怖かったけど、そんなことよりも私がドラえもんの新しい恋人だと勘ぐっていた子はドラミというお世話ロボットの補助ロボット…つまりドラえもんの妹だと知ることができて大満足だった。

 

「でも驚いたわ、まさかお兄ちゃんの同級生にあのミミさんが居ただなんて!!」

 

ドラミちゃんはそう言って目を輝かせる。

 

「わたし、あなたの論文全部読みました!!大学時代のものから今までのぜ〜〜〜んぶ!!」

 

ああ、この子ガチファンだ

 

見たらわかる。有名になってこの眼をしている人をたくさん見て来た。

 

「えーと、サインでもしましょうか?」

 

「いいんですか!?」

 

いや、そりゃあサイン色紙を持ちながらそんな血走った眼をされたらサインぐらいしてしまうだろう。

 

「あの、ところでドラえもんは……?」

 

「えーっと、お兄ちゃんは今この時代にいないんです……」

 

「えっ?」

 

「今、20世紀の方にいて……」

 

20世紀?

 

「…何をしにその時代へ?」

 

「僕の曾曾曾曾おじいちゃんのお世話をするためだよ」

 

そう言いながらメロンパンが乗っかった皿を持ってセワシくんが登場する。

 

「ほら、僕の家がなんだか綺麗になった気がしない?」

 

確かになんとなく違和感があったが、まさか!

 

「そう、僕の家が貧乏だった原因の曾曾曾曾おじいちゃんの人生を少しマシにしてもらって、家が貧乏にならずに済んだってわけ」

 

食べる?とメロンパンが渡される。

 

「でも、時間軸の改変はかなり厳重な審査があるはずよ……それに、いくら酷い先祖だったからと言って流石に四次元ポケット持ちのネコ型ロボットがまだ発展途中の20世紀に行けるなんて……」

 

「それが、審査もいっぱつ合格!ひみつ道具使用許可まで出されちゃって、窓口の人も驚いてたよ」

 

その発言にぺたんとソファーに座り込む。

 

まさか…ドラえもんとこんな風に離ればなれになってしまうとは思っていなかった。

 

「あの、お兄ちゃんに用事があるんだったらわたしが伝えておきましょうか?」

 

ドラミちゃんが申し訳なさそうにそう言ってくる。

 

だが、次の瞬間……

 

「ドラミちゃん、ミミちゃんの告白を代わりにするのは流石にどうかと思うよ」

 

「セッセ、せ、セワシくん!!!なんでその事言っちゃうの!!」

 

「そうよ!!それじゃあミミさんがお兄ちゃんのこと好きみたい…じゃ………あ?」

 

「………///」

 

私の失言と、顔が真っ赤になったのを見て何か悟ったのだろう。

 

「まっ、まさか本当にお兄ちゃんのことを!?」

 

「そうだよ、僕が小さかった時からずーっと」

 

「ええええええええええええええ〜〜〜!!!!!」

 




続きはちょっと時間がかかります。
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