お気に入りもチョコチョコ増えて、感想も増えてありがたい限りです。
返信はするかどうか悩ましい所ではありますがとりあえず今のところはしない方向で行きたいと思います。
でもでも感想はとても嬉しいからいつも読ませて頂いております。
なるべく週一で投稿していきたいけど、来週から同じペースが難しいかも知れないです。
来週分は投稿出来たとしても、以降からは時間を置いて数話分溜めてから再投稿という形になるかもです。
たまにこんな風に投稿は前書きにお知らせしていきますのでよろしくお願いします。
ギルドから離れたところでリーンとダストがマホロアについて話していた頃、マホロアはカエルの唐揚げを完食してお腹を膨らましていた。
「ウーン、最初はカエルがおススメって言われて嫌われてるのかとオモッタけどなかなか美味しかったヨォ。」
「おお!スゲー!なんて美しさだ。ただの宴会芸だと分かっているのにまるで女神が舞っているようだ。」
「もう一度、もう一度お願いします!アクア様。花鳥風月をもう一度。」
なんだか向こうの方が騒がしいけど。何かやってるのかなぁ?
と、いつのまにか奥のほうで何やら騒ぎになっているのが気になってマホロアは興味本位で様子を見てみる。
「もうしょうがないわね。最後の一回よ。あとまるでじゃなくてれっきとした女神……と言っても良いわよ。」
何やら青い髪の美しい女性が扇子を振りまいて舞い踊っていた。扇子の先から時折出てくる水が反射したり小さな虹が出たりして見ていてとても飽きない美しい光景だった。
暫くマホロアはその女性と水芸の花鳥風月に見入っていたが、終盤に差し掛かって女性が頭に乗せていたコップと扇子から噴水のように飛び出した水が綺麗な虹を創り出して幻想的とも言えた花鳥風月は終わった。
周りで見ていた冒険者たちから歓声が上がると『もう一度と!』と囃し立てながらお捻りを飛ばしているが、女性は迷惑そうな様子であったが大好評の冒険者達を見て満足気味でもあった。
コレはスゴイパワーの一端かもしれないネェ。
何気なく美しいアクアの宴会芸の最中に観察していたマホロアは女性が、アクアがとてつもない力を秘めていることをこの花鳥風月だけで看破していた。
これはマホロアがまだアルダープと会う前の冒険者達となんとか友好的なアプローチをしようと飛び回っていた時まで遡るが、今までマホロアが見てきたこの世界の人間の魔法使いは魔力を常に空気中や地面、または水から呼吸をする様に微量ではあるが吸収している。
精霊という存在はその自然から湧き出た魔力が集合体となり知性を持っている生き物でその存在と行使される力はその土地に依存しているのだ。
例えば雪精やその親玉の冬将軍は地面や空気中からよりも雪からの魔力吸収の方が効率が良く。自ら司る気候や属性からの魔力吸収がとても高い。
だが人それぞれ魔力の吸収量には限界があるし、魔法陣の構築の速さと属性への得意なのもあれば不得意もあり、更に魔力を魔法という形あるものにする際の効率が高い人は総じて貴重なウィザードとなり、これらの吸収と効率が上がっていくと高い火力を持つアークウィザードとなる。
それにプラスして杖や短杖という少ない魔力でも魔法陣を構築しやすくコントロールしやすい道具を必ず持っている。いわば最小限の魔力で最大限の攻撃を行う為である。
マホロアから見たあのアクアは、宴会芸とはいえ魔道具もなしに魔法陣の構築を同時に発動したり、その早さも只者ではなかった。
流石にまだ本物の女神様ということは分かることはないが、マホロアはいずれアクアの正体を知ることになるだろう。
先程の街の顔役だという胡散臭い男の時は失敗したが今度こそ失敗はしない。
そうどこかの冒険者パーティーにマホロアは入ろうとしていた。
マスタークラウンの修復の糸口を見つけるためでもあるが、あの領主任せになってはいるが自分でもローアのパーツを探すと公言している以上は建前のような感じで加入したいというのがマホロアの考えで出来るだけこの街を拠点にしているようなパーティーが一番望ましいと考えていた。
作戦としては、アクアの宴会芸をベタ褒めして友好的に接して適当なクエストでボクのチカラを見せつければ嫌でも向こうから勧誘をしてくるだろう。
なんたってここは始まりの街。
魔術師であるボクのチカラなら他はまだ分からないが、ここら辺のモンスターなら簡単に蹴散らせる!
そして約束された作戦の成功を胸にマホロアは自信満々にアクアに声をかけた。
「オウ!今のとっても凄かったんだヨォ!」
「お捻りはやめてください。ってなにコイツ!白昼堂々こんな所にモンスターがいるじゃないの!?」
「ボクはモンスターじゃないヨォ。トッ〜テモフレンドリーなマホ」
「みんな危ないわ、先手必勝のゴットブロー!!」
アクアはいきなり現れて声をかけたマホロアに殴りかかってきた。
当然説明をしようとしていたマホロアはいきなりの攻撃に慌てて避けようとするが、周りにいた冒険者が邪魔で回避できず咄嗟にリフバリアを貼って防御する。
「!?これってバリア?」
「ワワッ危ない!モンスターじゃないってば。」
あわや殴られそうになったマホロアは殴られないように空中に退避してファイティングポーズをしていたアクアと距離をとった。
「そうだぜアクアさん。そいつはモンスターじゃなくて宇宙人のマホロアだから。……ていうか俺たちも近くにいるのにいきなり殴ろうとしないでくれ。」
「あら、モンスターじゃなくて宇宙人なのね。良かったわ、まるっきりモンスターみたいだからてっきり私は…って宇宙人!?」
事情を知っている他の冒険者がいて助かったと感じたマホロアと宇宙人という事に驚いたアクアという女性に冷や汗を少しかきながらもめげずに再度フレンドリーに話しかける。
「ソウソウ、その通りなんだよ。ボクはここから遠い宇宙からやってきたマホロアダヨ。ヨロシクネェ、アクア!」
「ほう、貴方が今ギルドで噂になっている宇宙人のマホロアですね。」
と冒険者達の中をかき分けて、とんがり帽子を被った赤色のワンピースっぽい服を着た小柄な少女がマホロアに話しかけてきた。
見た目はどうにも幼くまだまだ冒険者になれるような年齢には見受けられない。
「ソウソウ名前を覚えてもらってるようで安心したヨォ。また襲い掛かられたらタイヘンだしネ。ソウイウキミは誰だい?」
「ふっふっふっ。名を問われたのなら答えなければいけませんねぇ、そう爆裂魔法を操りし紅魔族最強のアークウィザード!我が名はめぐみん!!いずれこの国いやマホロアの旅する宇宙にもその名は轟く予定ですよ!」
大仰な身振りとあまりにも堂々としたおかしな名前の名乗りにマホロアは固まるが、すぐに相手はそういうどこかずれた人間だと順応する。
コレはまたボクも宇宙をイロイロ巡ってキタケド、ボクには一生理解できない頭のおかしそうな人間ダネェ。
「めぐみんって言うんだネェ。改めてボクはマホロア!ヨロシク!」
「えぇよろしくお願いしますねマホロア。…さあ!マホロアも私と同じように名乗りをあげてください!」
「エエ!アレをボクもやるのかい!?」
「紅魔族の名乗りをアレ呼ばわりにするとは少し言いたい事はありますが、この国では紅魔族に名乗られたら同じように名乗り返すのが礼儀なのですよマホロア。」
恥ずかしいというか、痛々しいあの名乗りをしなければならないこの星の常識に悪態を吐きつつも礼儀であれば仕方ないとして意を決っしたマホロアは出来るだけそれっぽい身振りで名乗りを上げる。
「わ、我が名はマホロア!数多の宇宙を巡りし、彼方よりこの星に降り立つ者!」
シーンと静かになったギルドでだんだんと恥ずかしい気持ちになっていき顔が赤くなる感覚にマホロアが我慢しているとアクアが話しかけてきた。
「ねぇねぇ。」
「……な、ナンダイ?もしかしてナニカおかしかったのかい?アクア?」
「紅魔族に名乗られたら同じように名乗り返す常識だけど、あれって嘘よ。」
「ナンダイ!なんでソレヲ早く教えてくれないんダィ。めぐみんはボクのコトをバカにしてるのかい!?おかげでアンナ恥ずかしいコトをしちゃったじゃないか!」
知らなかったとはいえ騙されて衆目の前で滑稽な姿を晒してしまい
「恥ずかしいとはなんですかマホロア。私たち紅魔族の者にも負けないとても良い名乗りですし私がこの国で、ひいてはマホロアが宇宙で広めればちゃんと常識になりますよ。」
「ソンナ常識が広まったウチュウなんてボクはイヤだ!」
「全くあんなに良い名乗りを上げていたのに、このセンスを理解できないとは宇宙人もまだまだ遅れていますねぇ。」
ハルカンドラという超文明の生まれにして魔術師としてそれなりに名を広めている自分にめぐみんの遅れているという言葉は無視できるはずもなかった。
カチーンときたマホロアはまだ残っている理性で直接的な魔法攻撃はめぐみんに負けを認めるのと同義と考えて得意分野の口撃を仕掛ける。
「キミが紅魔族サイキョウだって?始まりの街のアクセルにいる初心者冒険者のクセにズイブンと大言壮語ジャナイカ。」
「今はまだ確かに初心者冒険者ではありますが、人類最強の攻撃力を持つ我が爆裂魔法と紅魔族始まって以来の天才的な頭脳を持ってすればそんなもの一瞬に過ぎませんよ。そしていつも氷のように冷静な私はマホロアの煽りには決して乗りませんよ。」
フフン!っとキメ顔で余裕の笑みを零すめぐみんの様子に天才を自称するだけ頭が回るようだと少しだけ感心するマホロアもまだまだ煽り言葉はある。
マホロアもまだまだ負けずに煽りを続ける。
尤も早々に地雷を踏む事になったが。
「フン!ナンダイその紅魔族のサイキョウってのは、人にウソの常識を押し付けるちんちくりんジャナイカ。」
「その言葉、紅魔族以上に私に対しての挑戦と受け取りましたよ!マホロア覚悟!」
「ウワァ!さっきの氷のような冷静さはドコにいったんダヨォ。ターバンに引っ付くな!ってアークウィザードなのにチカラツヨ!!」
ちんちくりんという禁句がマホロアの煽り言葉から出てきた事で突然襲いかかってきためぐみんにマホロアも抵抗してお互いにもみくちゃになるがマホロアの耳やらターバンやらを引っ張られて悲鳴が上がる頃になると流石に周りにいた冒険者が両者を引っ張って強制的に突然始まった対決は終了した。
めぐみんはある程度の仕返しはできたのか髪は少しボサボサであったがまだまだ余裕そうではある。対峙していたマホロアはターバンやらをフードやらがヨレヨレになって床に突っ伏している様子でどちらが敗者かは一目瞭然であった。
「はぇ〜、それにしてもアンタって本当に宇宙人なのね。……初めて宇宙人を見るけど、足が8本もあるタコみたいにウネウネと動いてるのをイメージしてたけど…よく見ると可愛いわねぇ。」
「た、タコって。…ボクはそんな変な生き物じゃないヨォ。」
フラフラと立ち上がったマホロアは衣服を整えながら、そのままジーッと見つめるアクアに若干の居心地の悪さを感じつつも冒険者パーティーに入れてもらおうと話しかける。
「それよりも、アクア!実はキミにお願いがあるんだヨォ!」
「?なーに私に頼みって?この私にお願いをするのなら……そうねぇさっきまで皆に芸を披露したから喉が渇いてしょうがないの。だから先にシュワシュワを飲ませて欲しいんだけど。」
「ナンデ!?ナカマに入れて欲しいんだヨォ!コンナ昼間カラシュワシュワを飲もうとしてるトコロに言いたい事もあるけど、モウ少しくらいボクに申し訳なさうにしてホシイヨォ!」
今さっきまでアクアのせいで赤っ恥をかいた挙句にこんなボロボロになってるのに、当然とばかりに対価を要求されて怒り心頭なマホロアがめぐみんからアクアに口撃の矛先を変えようとしたところで別の者がアクアに話しかけてきた。
「さっきから騒がしくしてるけどアクアもめぐみんも、2人とも何してんだ?」
マホロアが振り向くとそこには変わった格好をしている少年と、何があったのかは分からないが若干涙目になっている軽装の銀髪の少年?にフルプレートメイルを装備している若い女騎士がいて、君達の方の銀髪の少年の方にこそ何があったんだと聞き返しそうになってしまうがなにか面倒な事になりそうだったので聞かない事にした。
「あっ!遅かったじゃないカズマ。今さっきまで宴会芸を披露していたんだけど、色々あって小さくて可愛いめぐみんが宇宙人のマホロアを襲ってそれを助けた私に感激して私の信者にして欲しいんだって。」
「おっと、アクアまで私の事を小さいと言いますか。可愛い美少女というのは否定しませんが小さくとも最強という事を分からせた方が良いんですか?」
「オソワレタとこまでは否定しないけど、カンゲキしてもないし信者になんかなってナイヨォ!ナカマに入れてホシインだってば!ナ・カ・マ!!」
「おいアクア全然説明も出来ていないし、その色々の事を詳しく聞きたいがその前に宇宙人って何言ってんだ?」
「もしかしてキミがこのパーティーのリーダーかい?ボクはマホロアダヨォ!さっきまで君のメンバーのアクアとめぐみんに色々された責任にパーティーに入れてホシインダァ。」
さっきの友好的なアプローチを使った作戦から、当てつけも兼ねてこのまま強引に引っ付いてやろうとマホロアは作戦を変更する。
後ろでは、アクアが隙を見せたらいつでも飛び掛かってきそうなめぐみんからジリジリと後退して追い詰められているところで、アクアのトンチンカンな説明に割り込む隙を見たマホロアはそう言ってキョトンとマホロアを見て固まっていたカズマに詰め寄る。
「……宇宙人ってのはイカみたいな足がウネウネしているのを想像したけど意外と可愛いデフォルメしてるなぁ。」
「君達は、宇宙人をどれだけ軟体生物としたいんダヨォ!」
「お、おうなんか俺の知らない間に迷惑を掛けちまったみたいだけど仲間って俺たちまだ組んだばかりの弱小パーティーだから、あんまりオススメは出来ないかなぁ。」
「ナラ尚更ボクにとって好都合ダヨォ。ボクもウチュウ船からあまり離れられないからこの街を拠点にしていきたいんダ!だからボクはキミのパーティーがいいんだヨォ。」
「いや今はそれでもなぁ。」
悩んではいるが正直なところカズマも仲間は欲しい。
だがここで、マホロアをパーティーに入れればなし崩し的に後ろにいる変態的趣向を持つダクネスも入れて貰おうと突っかかってくるだろう。
マホロアの実力が未知数なところ以外にもどうしてもパーティーに入れたい
そんなチラッと後ろにいる仲間という単語にウズウズしている女騎士のダクネスを気にしているようなカズマにマホロアはパーティーに入れてもらう勝機を見出した。
ウソをついてるのが、誤魔化しているのが分かるヨォ♪
クク、理由はワカラナイけどカズマは後ろにいるその女騎士がナンダカ邪魔そうダヨォ。
カズマァ、さっきはああ言ってたけどパーティーにボクが入るのに満更でも無いんだよネェ。理由はそれだけじゃなさそうだけど。
さっきまで話してたから分かるヨォ。キミはあのアクアとめぐみんを制しきれてナインダヨネェ。
ボクが加われば一人でもきっとキミの役に立つヨォ。デモその代わりキミもボクの役に立ってもらうからネェ。
嗤うマホロアとどうにかダクネスを遠ざけようと奮闘するカズマに、銀髪の少年?が近づく。
「……ふーんキミが噂になっている宇宙人のマホロア?」
「ウーン?そうだけどキミは誰だい?」
「私はクリスっていうの職業は盗賊。それで後ろにいるクルセイダーが」
「ん。ダクネスという、すまないなマホロア。私の仲間が失礼をしてしまったようだ、2人とも悪気があったわけではないからどうか私に免じて許して欲しい。」
「おい変態。なに勝手に私は仲間ですみたいに言ってんだよ。」
勝手に仲間になっている体で話を進めているダクネスにカズマが突っ込む。
「んん…!公衆の面前でクリスの下着を剥いた男が私を変態と言うとは……!見込み通りの鬼畜、悪くないぞカズマ!」
「ちょっ、間違ってはいないが。お、お前はこんな他に人がいるところで何言ってんだ!?あれは事故だろうが!」
「間違ってはいない!そのあと泣いて返してくれと頼むクリスに、返して欲しければ有り金全てを寄越せと言っていたではないか?私好みの鬼畜だ!」
「ちょっ!?そっちじゃねえし!あと色々と合ってはいるし間違ってはないが本当に待って!!」
「落ち着いてダクネス!それ以上もう言わないで!!」
恍惚とした表情でさっきまでの出来事を語るダクネスに自らの痴態を言いふらされそうになり顔が赤いクリスとカズマが慌てて制止するも、もはや手遅れで周りにいた冒険者達もクリスには同情的だがカズマをドン引きしていた。
マホロアもクリスが実は少女だった事に少しビックリはしたがそれ以上に興奮した様子のダクネスとカズマのまさかの所業に引いていた。だがアクアとめぐみんにある程度耐性はついていたのでめげずにパーティーに入れてもらえるようにする。
「カ、カズマ。イマのハナシは事故ナンダヨネェ、ボクは信じるよ?ホントウは何をしていたんダイ?」
「マホロア…、お前だけだよ信じてくれるのは……是非パーティーに入ってくれ。」
「あぁ!?。」
「ワァーイ、アリガトウ。カズマ!」
やはり仲間?に振り回されているカズマにちょっぴり同情して声をかけたが、この中で唯一信じてもらえて嬉しそうなカズマはマホロアの両肩を掴んであっさりとパーティー入りを許した。
そんな棚からぼた餅的なマホロアを見て未だに仲間に入れていないダクネスが少し焦った様子であたふたしていた所にめぐみんが意義ありとばかりに飛び込んでくる。
マホロアは少し離れた所の机でアクアが突っ伏しているのを見て、どうやらいつの間にかめぐみんの制裁は終わっていたらしい。
「全く何を勝手に話を進めているんですか?マホロアがパーティーに入るには同じ仲間である私の許可も当然として必要になるんですよ。」
「カズマ!このパーティーのリーダーはカズマダヨォ!めぐみんの言う事を聞いちゃダメダヨォ!」
くるっとカズマの後ろに回ってめぐみんから距離を取るマホロアはそう言ってカズマに強く迫る。
「安心しろマホロア。俺のパーティーに入るのにめぐみんの許可なんて必要ねぇ!」
「冷静に考えて下さいカズマ。このパーティーには既に最強のアークウィザードであるこのめぐみんがいるんですよ!魔法使いが2人いてもしょうがないじゃないですか!」
「そりゃ普通の魔法使いの話だろうが!一日一発しか撃てない馬鹿げた威力の魔法使いだけじゃダメなんだよ、このポンコツが!」
「ポ、ポンコツ!?いいでしょう!最強の我が爆裂魔法を使うまでもありません!魔法など使わずともそこにいるマホロアやアクアを倒したようにカズマのように貧弱な冒険者を倒す術はあるのですよ!!」
「カ、カズマ…。」
両手を構えて小動物の威嚇のようなポーズをするめぐみんはアクアやマホロアとの連戦続きだが余裕そうな様子だ。さっきは遅れを取ったが、先程の仕返しも兼ねてカズマに恩を売るために前に出ようとするマホロアにカズマはそれを手で制する。
「心配するなマホロア。あんなロリっ子のワガママをいちいち聞いてたらキリがねぇからな。ここでいっちょパーティーのリーダーが誰か分からせないとなぁ。」
余裕そうなカズマの様子を見て、仕返しはできないがマホロアはカズマに任せようと下がる。
「………一度ならず二度までもこの我をロリっ子とは、覚悟してもらいますよカズマ!!」
ロリっ子に反応して、襲い掛かるめぐみんよりも早くカズマの手が動いた。
「喰らえ!!クリス直伝のスティールでそのお洒落なアイパッチを使ってまたパッチンしてやる!」
「スティール!!!」
一瞬の目潰しのような光でめぐみんの動きが止まった
あの一瞬でマホロアは何が起こったのかは分からなかったが、獣のように襲いかかってきためぐみんが止まったのだ
マホロアはカズマがフッと漏らした溜息が諦めのようなものを感じた。
そしてめぐみんは直ぐに自分の体に起こった異変に気づくよりも早く同時にカズマが手に持った馴染み深い物に思わず悲鳴を上げながら石化したように硬直する。
「ここ、こ、これに懲りたらマホロアのパーティー入りに文句言うなよめぐみん!!」
「分かりましたから、は、早くぱ、ぱ、パンツを直ぐに返して下さいカズマァァァァァ!!」
「やはり私の目に狂いは無かったぁぁぁ!!」
マホロアは先程のダクネスが話していた事にこれでもう擁護する事は出来なくなってしまったなぁと思った。
成り行きとはいえ、さっき初めて会ったボクの為にここまで助けてくれるとは笑っちゃうくらいお人好しだ。
………本当にお人好しだ。