長い間お待たせしました。
Wiiデラックスがやってくる!
この小説の前日譚とまさかのマホロアエピローグでどうしようかと頭を悩ませていますが、私はそれでも一向に構わないという烈海王の精神をお持ちの方は読んでいただければ幸いです。
涙目で引っ付いてくるウィズを見て、数日前のカズマに泣きついていたアクアを思い出しなんとも言えない疲労感の中でマホロアはある事を思考していた。
目の前のウィズについてだ。
聞いていた話の人物と比べると些かポンコツっぷりが大きいが問題はそこではない。
若い、余りにも若すぎるのだ。
自分にあまり関係のない寿命という概念は考えるだけ無駄ではあるが、この星の魔法使いは自分と同じように寿命という問題に左右されない訳がないのだ。
実際に赤ん坊も老人もマホロアは目撃しているからだ。
目の前の彼女の若づくりが神がかっているだからと簡単に片付けて良さそうなものでもないし、先程のマホロアを誰かと?勘違いしていたところといい自分と他の人間を見間違えるわけがない所に、そしてそれを隠すようなところも気になる。
ボクに隠し事はムダダヨォ
ボクとダレカを見間違えるなんて、まるでニンゲン以外のオトモダチがいるみたいダネェ
ウィズ。キミにとっても興味が沸いてきたヨォ♪
そしてそれを知るには少しばかりの探りを、利用するには虚言を交えていけばいい。
ある一説に、『ウソを嘘と見抜かないようにするには少しばかりの真実を混ぜて伝えればいい』という言葉がある。
だが必ずしも相手を騙すには真実は必要ないのだ。虚言とは相手にそうだと思わせた時点で成立するのだから。
言わずもがな前者も心得ていれば、後者もマホロアの慣れ親しんだ手法なのだから。
マズは、探りダネェ。
「仕方ナイネェ、マァデモ1000万エリスぐらいローアのためにスグに用意してアゲルヨォ。」
「はう。そこをなんとかお願いしますマホロア様!じゃないと私の店が取り上げられ…えっ?」
聞き間違いではないかと疑うのも無理はない。
ちょっと前まで、ボロクソに批判されていた高額商品を買ってくれると言っているのだこの目の前の宇宙人、いやマホロア様は。
やりました!私の見立ては正しかったんです。このスゴい魔道具は売れるんです!うふふ私だって商売は出来るんです。
いつもバニルさんは私の事をポンコツばっか言って虐めてきますが私だって出来るんです!…あっ、そうだ!たしかバニルさんはいつもサービスしてお客さんにいっぱい商品をお薦めしていましたね。
それなら私も
「は、…はい!ご購入頂き大変ありがとうございます!!……今ならもう800万エリスでもう一つご購入頂けますがいかがですか!?」
今まで売れなかった反動故か過剰な程に嬉しそうな様子でウィズは目を輝かせて、下心ありきな事を自覚しながらもマホロアに追加購入を促していくウィズ。
しかし次のマホロアの何気ない言葉に嬉しそうな顔と体が一転して凍りつくような思いをする。
「フフ、それにしてもウィズは冷え性ナンダネェ。さっきニギッテキタ手はとてもヒンヤリとしていてチョットビックリしたヨォ」
「あ、あぁぁすいません。もしかしたら久しぶりに商品を買ってもらえることに興奮していましたので無意識に魔力が少し漏れてしまっていたのかもしれません。…そのぉ、手は大丈夫ですか?」
申し訳ないようなしかし驚いているような、そんな愛想笑い的な表情を努めて顔に出しながらも遅くもなく早くもないスピードで手を引っ込める。
変に意識して早く引っ込めらば疑われて悟られるかもしれない。あくまでも自然体が求められる。
「…フーン、ソッカァ♪」
「あはは、昔はこれでもちょっと名の知れた魔法使いでしたから…。あのぉえっとぉ。マホロア…様。」
「ア!お会計ダネェ。チョット待ってねぇ。」
ドクドクと、仲間の為に命を賭けたあの時から止まってしまったはずの鼓動が早鐘を鳴らして自分自身を震えさせようとしている。
大丈夫。大丈夫だからお願いだからあともう少しだけ震えないで。
目の前の相手は見た目はモンスターっぽいが私と同じ様に心はあるようだし、何より私の事をちっとも疑ってはいない筈だ。
ローブから此方の心まで覗いてくる様な大きな黄色い瞳を向けるマホロアにウィズは目を逸らして逃げる様に店のレジへとパタパタと小走りで向かっていく。
それを会計まで
勿論黒い嗤い声を上げながらであるが
マホロアはウィズ魔法道具店を後にしたあと、一旦ローアへと戻り夕方まで予備のエナジースフィアでローアへのできる限りの再修理とゴミ箱になっていた自分の部屋の後片付けをしながらカズマ達が帰ってくるであろう夕方まで時間を潰していた。
「ふぅ、マッタクほーんとにローアには困っちゃうナァ。ボクの部屋をゴミ箱みたいにしちゃうなんてズーット壊れてた所を直して復活させたご主人様のコトをワガママがすぎちゃうヨォ。」
マ、ワガママなら大目に見ていいけど邪魔は許さないヨ。
やっぱりマスタークラウンが封印されるなんテ、イマでも信じられないけどソレは後回しだヨォ。どのみちローアのパーツを回収してからじゃないと異空間ロードも開けないし、あのアクアってやつに興味もあるし暫くは仲良くした方が良さそうダネ。
ローアのコトを直せるご主人様はこの世界いや宇宙ではこのボクだけなんだからね。
ソレニ
ボクの宝物に封印なんてコトをしたお礼をタップリしなくっちゃいけないからネ。楽しみにシテテネェ。ア・ク・ア♪
夕焼けに照らされた平和なアクセルの空を風に飛ばされる葉のように軽い足取り?で飛びながらマホロアは大きな檻を積んだ馬車の近くにカズマ達を見つけたマホロアはアクセルの街の大通りに降り立つが、何やら様子がおかしい事に気づく。
カズマがジリジリと冒険者であると思われる見慣れない少女2人ににじり寄っているのである。ポンコツなアクア達では心配だからクエストに他の冒険者を呼んで協力していたのだろうか?
遠巻きにアクア達がカズマを引いた目で見ているが本当に何事だろう?余り関係がないとはいえ一応パーティーを組んでいるし、街中で戦いは御法度だから関わり合いになりたくないし、本音は色々と忙しいところに連帯責任なんてごめんなマホロアはため息をつくのを内心で抑える。
それにしてもなかなか険悪な状態である。もしかしてクエストが失敗してしまったのだろうか?
「ネェ、ダクネス?一体これはナンの騒ぎなんだイ?」
ギョッとしながらも、振り返ったダクネスはマホロアに気づくと少し不満そうな顔をしながらも会えて嬉しそうな顔をしてきた。
「ちょっ、ちょっとびっくりしたぞ!…今アクアを連れて行こうとした男の仲間にカズマがスティールでパンツを盗るぞと脅しているところだ。それよりマホロアは一体何処にいたのだ?酒場でいきなり消えてしまったりして、あれから街中を探し回っていたのに見つからなかったから一緒にパーティーで初めてのクエストにならなかったじゃないか。」
「エ、オンナの子のパンツをトルッて…マァ、イイヤ。居なかったのはゴメンネェ、実はボクうっかり宇宙船の戸締まりを忘れててソレデ慌てて帰ったんダヨォ。」
「さすが宇宙人だなマホロアは、宇宙船とは凄いものが出てきたな。」
「ソリャあボクは宇宙の旅人だからネェ。肝心の宇宙船がなかったら旅なんてとても出来ないヨォ。」
「その話詳しく聞かせてもらいましょう!!」
カズマのダイナミックな下着泥棒の件を棚に上げてダクネスと話をしていた。そこに『宇宙船』というキーワードに反応して興奮したような大声をあげてめぐみんは目を赤く輝かせながら得意顔なマホロアに詰め寄っていく。
「ワ、ワワ!」
「宇宙船で寝泊まりしているなんて初耳ですよマホロア!同じ仲間であるのに隠し事は許しません。罰として今すぐに私達を宇宙船そらうみ丸まで案内して下さい!!」
興奮して目を光らせながら耳に手を当てているマホロアに難癖をつけるめぐみん。
「ウルサイから大声で言わないでヨ、めぐみん。…というより勝手にローアをそらうみ丸なんてどっかの漁船みたいな名前に命名しないデヨ!」
「そらうみ丸はそらうみ丸です!ローアよりよっぽどカッコいい名前をつけてあげようとしているのに何が不満なんですか?」
「ナマエの内容はともかくとして、勝手にローアに改名しようとしてるとこダヨ」
興奮しためぐみんの介入によりマホロアはカズマによる百発百中ダイナミックパンツスティールの騒動は進んでいる。ローアの改名権争いをしているうちに事態は終息しようとしていた。
「イ、イヤァァァ!!」
突然の悲鳴にローアの名前をめぐみんから守っていたマホロアはギョッとして声の方を見ると降りてくる時に見えた見慣れな少女2人が仲間の男を抱えて慌てて逃げていく様子が見えた。
見た感じとても重そうな鎧を着た男を少女2人で抱えているが、もしかしたらあれが火事場の馬鹿力だろうか?危機と言えば危機だが、パンツを取られそうになって逃げる為というなんとも言えないところだが。
ともあれ
カズマの脅迫が終わり、そのカズマとあんまり同じ様に見られたくないのか、若干の距離をとりながらアクアも集まってきた。だがマホロアに気づいたカズマの顔が少し申し訳なさそうな様子に見えた。
「ヤァ、カズマ。どうかしたの?そんなに暗いカオをして?好みのパンツじゃなかったののカイ?」
「違うわぁ!この顔はお前を誘わずにクエストに行った事に申し訳ないって顔だよ!!…あと本気でパンツ盗ろうって思ったわけじゃないからなそこは誤解すんなよ。」
マホロアの軽い冗談にカズマは心外だとばかりに反論していたが、もう既に
「フフ、冗談ダヨ冗談。カズマはソンナ事ヲするはずないってボク信じてるからネェ。」
「いやこんな街の往来で、そういう誤解されるような冗談は笑えないし言って欲しくないんだが。」
「そうよマホロア。カズマさんは『引きこもりのニート』なのよ。ろくに外にも出ないで引き籠っているニート。略してヒキニートなんだから堂々とパンツを盗むなんて度胸のあること出来るわけないじゃない。」
と笑ってる顔を隠してるつもりなのか口元に手を当てて隠しているのか、それとも分かってて煽っているのか楽しそうに揶揄っているアクア。無駄に二回もヒキニート呼ばわりをされて、真顔でマホロアの冗談に否定していたところをこめかみに青筋を浮かべたカズマも反撃とばかりにアクアへと噛みついていく。
「おい駄女神お前俺に喧嘩売ってんのか?犯罪行為を躊躇するのは当然だろうが、俺はお前を泣かせるためなら俺は躊躇なく出来るんだからな?分かったらいい加減にそのヒキニートをやめろ。」
「カズマもいい加減その駄女神って言うのもやめなさいよ!ギルドでめぐみんのパンツをスティールしたくせに何言っちゃってるのかしらこの変態は。」
「あれは俺の幸運値が高かったから起きた事故みたいなもんだしスティールで取るものはランダムだから狙ってやったわけじゃねえだろうが!それにすぐに返したから盗ってはないだろ!それに今の俺はしっかりクエストも行ってるから引きこもりでもなければニートでもねぇ、立派な冒険者だ!どっかの駄女神は飲みまくって借金を作るわ、カエルにすぐに食べられるわ、墓地に余計な結界を作るわで駄女神そのものだろうが。」
「わぁぁぁぁぁぁ!!だから駄女神っていわないでよぉぉ!」
「うわっ!ひっついてくるなよ!服に涙やら鼻水がついて汚いだろうが!!」
落ち着いたと思ったら、すぐにこんなにも騒がしくなってしまう。
いつもカズマに泣かされているというのに学習もせずにカズマを煽るアクアの様子にマホロアはそれを見てカズマ達のパーティーに入ったのはアクアの封印を別にしたとしても、もしかしたら失敗だったのでは無いかと少しの後悔の念を抱いていた。
とにもかくにもマホロアとしては不本意だが泣きじゃくりながらせめてもの仕返しなのかカズマの服に涙や鼻水を擦り付けようと手四つにカズマへと組み付こうとしている。
更に収拾がつかなくなりそうなので、ここでマホロアによる仲裁がはいる。
「マアマア、カズマもアクアもチョット落ち着きナヨ。二人トモ喧嘩はヨクナイヨォ!ココはボクが奢ってアゲルカラ、ミンナで美味しいゴハンでも食べにいk『マ、マホロア!!あなたなんて心優しい宇宙人なの!それとも危険が危ないあの王冠を封印した私に深い感謝の念を抱いているのね!女神である私に対してとても良い心掛けよ!』こうヨォ。お腹が空いてるから二人ともイライラ・・・っテ?アクア??」
マホロアはアクアをもっとよく知るべきだったのかもしれない。
もし
もともと勝手にマホロアの
もちろんアクアが善意でした封印の件についてはマホロアは必ず
ただマホロアは今回もそうであるのだが、カズマ達の冒険?あまりにも情けないようなクエスト攻略を見ていなかった為にアクアの知能の低さと運の無さが悪魔合体したことによるトラブルメーカーっぷりを知らなかったのだ。
「実は私ね、前からあなたに目をかけていたのよ!その青色を基本としたローブにぱっちりとした黄色い瞳。おまけにさっきあなた宇宙船アクシズ・アトランティス号まで持っているなんて素晴らしすぎるわ!!水の女神である私のお眼鏡にかなうなんてとっても光栄なことよ。」
「ア、アクア?」
とニコニコと感極まっているような顔でアクアはマホロアを褒めちぎってはいるが、マホロアはローアの名前はまぁ今はまだいいとしてなぜか嫌な予感しかしないアクアの話がこれ以上続かないように切り上げようとするが、少しそれは遅かった。
「だから私決めたの!大々的にマホロアを我がアクシズ教のマスコットキャラクターにして世界中にアクシズ教の素晴らしさを広めようと思うの!!」
ある人は無知は罪であるという一説を記した。今回の場合はアクアのことをマスタークラウンを封印できるぐらいには能力のある奴だとは思い警戒しているが、そのアクア自身のことについては特に理由はないけど、なんかバカそうだなあ位の失礼極まりない事を考えていた。
事実アクアの話を最後まで聞いていたカズマ一行は、なんでそんな安直な理論でと、固まっているマホロアに同情の視線をむけていても助けようとはしていなかった。
特にさっきまでマホロアにローアの名前で食い下がっていためぐみんはさりげなく距離をとった。
誰だって下手すれば女オークも裸足で逃げ出すような狂信者に関わろうとしたくないものなのである。
まあだからこそ、無茶苦茶で強引で迷惑な勧誘はアクシズ狂徒特有の蛮行は有名だし、更に言えばそれを止める試みは幾度も試されたものの失敗に終わっているのだ。
大きな理由の一つとして彼らは心の底から善意で行動しているのだ。だから間違いを改める気すら起きないのは誠に救えないことのようである。
実際アクアも良かれと思ってマスタークラウンを封印しているので、この神にしてあの信者といったところだが、ここまでならよくあるアクシズ狂徒の迷惑行為で終わっただろう。
そうここまでならね。
もし、もしあの時アクアが封印をしていなかったら?マスタークラウンが直り次第マホロアはおとなしく帰ったのか?それとも・・・・。
「・・・・・は?、チョチョット!アクア何をカッテな事ヲ言ってルンダイ!ボクはソンナマスコットキャラクターナn・・ッテハヤ!!」
ココマデ自由で勝手なヤツは、アルダープ以来ダネェ。・・・・ゼッタイ泣かす・・・イツカゼッタイニ!
デモ今は、アクアを止めないと絶対にろくでもないコトにナル!
流石にアクアの暴走までは見過ごせないのか、カズマとめぐみんがアクアを慌てて追いかけて走る。ここまでの付き合いでカズマは勿論の事めぐみんも暴走したアクアを止めなければならないと経験で分かったのだろう。
あっという間に通りを駆け抜けていき見えなくなりそうなアクアの凶行(マホロアにとって)を止めるためにカズマ達に続いて追いかけるために空を飛んでいこうとするマホロアのローブを慌ててダクネスが掴んで止めにはいった。
掴まれたローブで首が締まり『グエッ』とカエルが潰れるような声がでる。
「すまないマホロア、アクアを追いかける前にちょっと待ってくれ、実はお前に大事な手紙を渡さなくちゃいけないんだった。」
「チョット待ってオネガイだからアトにしてヨ、ダクネス。イマはアクアを止めないとゼッタイにロクな事にならない気がスルンダヨォ。」
「分かっている。だが、ちょうどめぐみんやカズマが離れた今しかチャンスがないんだ。それにこれはお前にとっても無視できないはずなんだ頼む。」
無理な事を言って申し訳なさそうな様子のダクネスにマホロアは根負けておとなしく彼女の話をマホロアは聞くことにした。
思わず握りつぶしてしまってクシャクシャになってシワだらけの大事な手紙を伸ばしている彼女の様子を眺めながらマホロアは思案していた。
別に彼女を振りほどくこと自体は難しくはあるものの無理と言う訳ではない。リフバリアで手を弾くか異空間バニッシュで逃れればいいのだから彼女のクルセイダーとしてのパワーと防御力には才能によるものでも他のクルセイダーと比べても特筆すべきものがあるが、伊達に宇宙を旅しているわけではないマホロアにこの星の常識がそのまま通用するわけではないのだから。
ではなぜ、振りほどかないのか?それはマホロアが一番最初に接触した人間の事だろうと予想していた。
モシカシテ、モシカシテだけど?
アルダープもよくいる悪徳貴族ラシイ貴族ダッタケド、イグニス様はどんなヒトでドンナ貴族なのカナァ?ダクネスみたいなオヒトヨシならイイナァ♪モシソウナラ是非ともオトモダチとしてナカヨクしてもらいたいネェ。ボクの為にウンとハタライテクレルヨウニネ♪
「他の皆にはまだ喋らないで欲しいんだが、実は私は『ダスティネス・フォード・ララティーナデショ。』・・いつから気づいていたんだ?マホロア。」
「ダクネスってば他のヒトと比べてトッテモ、キレイナテーブルマナーなんだもん。コトバツカイとかたまにエラソウダッタシネェ。」
クスクスと苦笑する演技をみせるとダクネスは無意識とはいえそんなにへまをしていたのかと恥ずかしくもあったが、しかし貴族のお嬢様ではなく仲間として自分を見てくれている事を告げられた彼女は満更でもなく嬉しそうに頬を赤く染めていた。
やっぱりダクネスは自分がナカマとして扱われてホシイミタイダネェ。ナンタッテわざわざ命懸けのボウケンシャにナルクライダモンネェ。ジブンの好きなモノをアイテがスキになってくれるのはウレシイヨネェ♪
「デモナニヨリ、ダクネスってばアルダープにキヲツケテとかナニかシラナイカナンテ探るようなコトキイテ来るんダモン。」
「・・・・・・」
イグニス様は清貧な貴族様ダッタネ、悪徳貴族なアルダープとは真逆の清廉潔白な貴族様。領民のヒトタチからもトッテモ慕われてイルネェ。
アルダープとは違ってワイロがツウヨウしないのはザンネンだし、国王の懐刀とヨバレルくらいにはスキがナイのは厄介だけどスキがないわけではナイネ。
「ソシテそのオテガミはきっとダクネスのお父さんのイグニス様からのアルダープ内偵のオネガイナンジャナイノ?」
「あ、ああその通りだマホロア。しかしそれだけの情報でよくそこまで分かるなぁ、マホロアはすごく頭が良いんだな。内偵については任せても大丈夫そうだな。もしマホロアが引き受けてくれるなr『ダクネス。ザンネンだけど依頼はウケラレナイヨォ』・・・・どうしてもダメか?マホロア?何かあったときの身の安全は我がダスティネス家が」
「アア、カンチガイしないでねダクネス。」
「え??」
「ダクネスはボクのナカマであり、大切なトモダチダカラネェ。依頼ナンテヒツヨウ無いヨ!」
「!?・・マ、マホロア!・・・・深く深くダスティネス家として、そして何よりお前の仲間として礼を言うぞ!」
「もうダクネスッテバ、マタコトバツカイが貴族にナッテルヨォ。」
本当に嬉しそうに若干涙ぐみながらも微笑むダクネスに朗らかに笑うマホロアを見て、私は本当に恵まれた仲間に会えてよかったと思うダクネス。
勿論それは、ここにはいないカズマ達の事も含めてもであるがマホロアとは初めての友達ではあるクリスとは違う小さな秘密を共有するそんな特別な友達ができたような感覚を感じていた。
この時のダクネスはカズマ達以上にマホロアに心を許していた。
クククッ、将を射んと欲すれば先ず馬を射よダネ。
清廉なイグニス様はワガママな娘のオネガイにはヨワイミタイダネェ。
イグニス様のジャクテンは君ダヨォ、ダクネス。ククッ。