アズールレーンの異端者(はぐれもの)たち   作:睦月透火

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第1話から書き込みミスったまま投稿してるのに全く気付いてないというオチw
もう訂正したけど。

ほぼ自己満足の為に書いてるので、量産型セイレーンは完全にサンドバッグですわ。
人型のセイレーンなら同等の戦力になるかな……知らんけど。

※ 2023/06/06 プトレマイオスのデータと一部の本編中描写等を修正しました。



第2話 異端者の実力

 出撃指示を受け、晴天の空を眺めながら港に立つミネルバ……その手には戦闘機にも似た造形をした、待機状態の艤装を手にしている。

 

『機関始動、最大展開……!』

 

 主の言葉をキーに、灰色の独特なカラーリングをしたミネルバの艤装が無数の光るキューブへと変換され、そこから更に巨大な灰色の本体が港の傍に実体化した。

 艦船としてのミネルバは、全長350m……巨大な主翼と尾翼を持ち、一見すると「巨大な戦闘機」と呼べなくもないシルエットをしている。

 

 最も近いシルエットの生物で表すなら海洋生物の「エイ」だろうか……

 

『いつ見ても凄い迫力ですね……』(Z23)

 

『そりゃあミネルバさんは「戦艦」ですから、私達とは本体のサイズが違いますよ……』(ヘレナ)

 

『異世界の技術で造られた本体……カッコいいですよねぇ~』(ジャベリン)

 

 展開の様子を見ていたZ23とヘレナ、そしてジャベリンがそれぞれ感想を述べる……

 

『今日は待機になってるけど、リーブラって娘の本体はもっと大きいんだよね……確か3,500m、だっけ?』

 

『『え……ッ?!』』

 

 後から来たイントレピッドが語るリーブラの全長に、ジャベリンとZ23は眼を丸くした。

 

 リーブラの本体は、戦艦とは名ばかりの……最早要塞とか言うサイズであり、他の異世界艦船と違いこの港に係留など出来る筈もなく……展開するためには、わざわざ外洋まで出ないと地形を書き換えかねない程である。

 それ故、本体を使う任務にはほぼ向かず……人型のまま艤装を用いる、対セイレーン戦をメインとした運用をしている。

 

 本体がデカ過ぎるが故の弊害だが、本人は普通にセイレーンを相手したがるので結果オーライみたい……

 

『さぁみんな乗って、出発するわよ!』

 

『では、お先にお邪魔致します……』

 

 先の会話に加わってなかった比叡がミネルバの本体へと入っていく、比叡の声で我に帰ったジャベリンとZ23も、ヘレナを先頭に入り……艦内の内装に再び驚いた。

 

『……全員乗ったわね? では離水上昇、上げ角15……ミネルバ、発進する!』

 

 ミネルバの声に反応し、本体のエンジンが唸りを上げる……

 後部の大型スラスターを吹かし、ゆっくりと海面を滑り始める灰色の船体……やがてスピードが乗った事で主翼が流れを捉え……ついに灰色の巨体が海面から離れた。

 

『行ってらっしゃいませ、無事のご帰還をお待ちしております……』

 

 港でのやり取りから、ミネルバが離水するまでの全てを見届けたメイド服のKAN-SEN……ベルファストは、任務へと赴く彼女達を乗せて大空へと舞い上がるミネルバを見送るのだった。

 

 

 さて、此方は施設に併設された屋外演習場……

 ココは半ば半壊していたかつての港を、ほぼそのままの形で演習場に利用している。

 

 このセレスティアル島は外周約40kmほどある大きな孤島で、沿岸にそって建造された軍事施設と、内陸部にある300名以上が収容可能な居住施設……そして地下には動力施設も完備され、さながら要塞島と呼んでも過言ではない。

 かつては対セイレーン戦における重要施設だったのだが、戦線の推移と勢力図の大規模な変動……そして過去に起きた大規模作戦の折に空襲され、一度放棄されていた施設なのだ。

 

 僕も以前はオデッサやニューヨーク等、各地を転戦する兵卒だったのだが……彼女との出会いで全てが変わった……

 

──────────

 

『あの……ココは何処なんですか?』

 

「……君は誰なんだい? その姿は……KAN-SENみたいだけど……」

 

『不用意に近付くな! コイツはZ.○.F.T.(○フト)かもしれない……!』

 

「え、何? どういう事? 僕はアズールレーンだし、そんな座布団(ざぶとん)だかソフトだか言う組織なんて知らないよ!?」

 

『『……え……っ?』』

 

 地中海沿岸で防衛戦に参加していた僕の前に、突然現れた2人のKAN-SEN……

 

 ……それが、世界初の異世界KAN-SEN……アークエンジェルと、その姉妹艦ドミニオンとの出会いだった。

 

 

 海岸に沿って展開されていた防衛線は半ば崩壊しており、僕の所属していた歩兵部隊もほぼ壊滅……僕と数人の怪我した同僚だけが生き残った状態だった……

 ……敵との遭遇戦を警戒して、先行偵察に出た僕の前に現れた彼女たち2人は、最初僕を、彼女達と敵対している組織の人間と勘違いしていた……すぐに誤解は解け、僕らは生き残る為に一時的な協力関係となってこの戦線から離脱を図る。

 

 ……その時に僕は、彼女達の異常な力を目の当たりにしたのである。

 

『離水上昇……前方の黒い船を敵性艦として登録。

 ゴッドフリート、バリアント起動! 砲戦用意!』

 

 赤と白が眩しいまでに綺麗なカラーリングをした、彼女の本体の中へ僕と負傷者達は案内され……その中身に驚く暇もなく、船は戦闘へと突入する。

 

 アークエンジェルの艦橋に僕は案内され、何故か艦長席に座らされた……

 

『ゴッドフリート、照準! ……()ぇぇぇッ!!』

 

 青と白の軍服を纏う彼女の声に合わせ、聞き慣れない発砲音と共に放たれる緑色の閃光……それが量産型セイレーン艦の装甲をまるで紙の如く貫通し……次の瞬間には誘爆を起こして炎上、沈没し始めていた。

 

(量産型とはいえ、セイレーン艦の装甲がまるで役に立ってない……!)

 

 左右それぞれに2門ある、閃光を放った大口径の連装砲……セイレーンと同じ技術かと一瞬思ったが、奴等の様な奇妙な雰囲気や外見は無く……むしろ既存の機械技術に非常に近い感じがする。

 

《私が死角をフォローする、先に離脱しろ!》

 

 通信からもう1人の彼女……ドミニオンの声が響く。

 アークエンジェルは艦橋の窓越しにドミニオンを見たまま『落とされないでよ?』と返事を返す……

 

《心配するな、奴等はただの駒らしい……反撃はあるが戦術が無いからな》

 

 確かにこの海域には上位個体……人型のセイレーンは出現していない。

 彼女達の能力なのか、見ただけで量産型に指揮が行き届いているのかも丸分かりのようだった。

 

『……離脱するわ、航路はどう取れば?』

 

「……え? あぁ、北側と東側にはもう味方は居ないから……この島の南西側に残存艦隊が集結中なんだ、そこに合流出来れば……」

 

 ココから北北東の島と、北西に展開していた部隊も撤退中……と、偵察前の通信で確認していた。

 

『了解よ……転進、方位修正! 戦域を離脱します、機関最大!』

 

 量産型セイレーンが放つ砲撃を悉く避け、敵の光線(ビーム)は何かに遮られ、空を舞う無傷の白い船とKAN-SENが戦域を離脱していく……

 

 ……その後、負傷者と僕を乗せたまま集結地にまで乗り込んだ2人。

 当然、所属不明扱いをされ迎撃されそうになったり……

 僕らの部隊の境遇使い捨てっぷりに同情やら激怒やらして本営を相手に猛抗議(物理)したり……

 腐っていた上層部の連中が、彼女らに恐れ戦いて馬脚を現した為に根こそぎ更迭&逮捕されたり……

 その最中に新しく現れた彼女達に似た境遇のKAN-SEN達を発見。

 彼女達の協力もあって、他のKAN-SEN達と連携した反抗作戦で今まで後退していた戦線を取り戻し……

 尚且つセイレーンの一部を撤退させ、人類側の不利を巻き返ししてしまったり……

 

 ……と、少し前まで大波乱に満ちた事があった。

 

 

 ……そんな紆余曲折や何やかんやあって、今に至ると言う訳だ。

 

 さて、演習場に水色の艤装を纏ったトレミーが出てきたので話を戻そう。

 

『粒子量チェック……問題ないわね、始めるわよ!』

 

 そう言ってトレミーは海面を蹴り飛び上がる……彼女達はこの世界のKAN-SENとは違い、ほぼ全員が飛翔能力を備えている。

 原理は生まれによってそれぞれ異なる様だが、トレミーの場合は自身が放つ粒子の影響で質量が軽くなるからなのだそう……どんな粒子だよ、オカルトパワー持ちとかアリエネェ。

 

『カタパルト展開、艦載機発進……行くわよ~!』

 

 トレミーの背中にあるユニットが展開する。上面に当たる部分が解放されて光が飛び出し、数メートル上昇して姿を現したのは、予め渡されていたデータにあった人型の艦載機……

 

 確か、「MS」(モ○ルスーツ)とか言うんだっけ?

 

《エクシア、目標を駆逐する……!》

 

 トレミーと同じ緑色の光を放出しながら、MSがふわりと宙に浮かぶ……戦闘機とはあらゆる部分で違い過ぎるなあの人型……

 

 前にアークエンジェルから説明されてたが、MSとは元々人間が乗って戦闘をする……全高20m近い巨大なロボットらしい。

 しかし、この世界ではそのサイズは人型らしく人間とほぼ同サイズの1.5〜2m程度になっており、艦載機としては非常に小さい。

 

 人が乗っている、というイメージが関係しているのか……さっきの声は僕と異世界KAN-SEN達にしか聞こえないらしく、テストを観ているロンドン達の表情は先程と変わらず、トレミーと異形の艦載機が動く様子を物珍しそうに見ていた……

 

『エクシア、疑似標的を全て破壊して!』

 

 トレミーの指示を受け、空中を自在に飛び回り……1つ、また1つと疑似標的を壊していく人型の艦載機(エクシア)

 戦闘機よりも遥かに複雑な軌道を飛ぶ人型は、その四肢を人間と同様に動かせるらしく、背中や手足に装着された武装で疑似標的を撃っていく……

 

『第一段階終了、敵艦載機を追加します……トレミーさん、第二段階です』

 

『了解! エクシア、敵増援を迎撃!』

 

《了解……邪魔をするなッ!!》

 

 指示の変更も即座に反応し、人型艦載機が敵母艦役のエンタープライズから発艦した艦載機を迎え撃ち始める……

 エンタープライズが放つ戦闘機よりも明らかに急角度で旋回、軌道変更をし続けながら、その四肢を活用して標的を撃破していく。

 編隊で周囲を旋回しつつ機銃を放つエンタープライズの艦載機を相手に、人型艦載機は冷静に対処。背後を取られてもその場で旋回し、死角をカバー……自分よりも大きく、数も多い相手に全く臆する事は無い。

 

『……成る程、これが()()()()()()()、か……想像よりも手強いな!』

 

 テストなのでエンタープライズ自身は戦闘に参加しないものの、その顔は直接対決でもしている様な鬼気迫る表情だ。

 

 空母系のKAN-SENは自分の思念である程度、艦載機を遠隔操作できるが、エクシアはトレミーからの口頭で指示を受けるだけでほぼ自律稼働している……

 しかも戦闘機と違い揚力以外で浮いている為、常に動き続ける必要もなく、場合によっては水中戦も可能らしい……

 

 更に言えば燃料と耐久さえ持つなら長時間の戦闘続行も可能。という凄まじい性能を誇っている……

 その反面、損傷の修復には多大な時間を要し、量産性は完全に皆無……その修復も、彼女達自身でしか行えないという致命的な弱点もある。

 

 

 その後、トレミー自身の戦闘能力もついでにテストされ……放っている光がバリアーの様に膜を作って、模擬弾攻撃を弾いた時、僕らは声を揃えて抗議した。

 

『それはさすがに反則だろォ?!』




ガンダム世界の奴らは大抵がバリアー持ち……うん、反則だよね!

◇ プトレマイオスⅡ(トレミー)
所属:アズールレーン ─ ロイヤル
種別:航空戦艦
物語開始時点では最新の異世界KAN-SEN、不思議な雰囲気を持つお姉さん。
戦術的・戦略的な視点を持っており、指揮官をサポートしたり、遠征でも的確な指示を繰り出し、仲間を守る為に自身の力を振るう。
常に傍らに居る緑色の球体ロボ『HARO』は、独自技術による遠距離通信やその他サポート機能を多数持っており、緊急時でも円滑な指揮を可能にしている。

主砲:GNビームキャノン
艦載機:以下の4つから2つ選択式
   → GN-01 エクシア(戦闘機)
   → GN-02 デュナメス(攻撃機)
   → GN-03 キュリオス(爆撃機)
   → GN-05 ヴァーチェ(爆撃機)
   → GN-04 ナドレ(攻撃機)※ヴァーチェと換装

スキル1:GNフィールド最大展開!
     艦載機発艦、または30秒毎に発動。
     前衛と自身に敵弾ダメージを75%軽減するバリアーを張る。
     効果時間は15秒、効果中に別の条件を達成した場合、再発動と同時にクールタイムと発動サイクルがリセットされる。
スキル2:ヴェーダの予測演算
     戦闘開始から60秒毎に発動、前衛の回避率を5秒間、30%アップさせる。
スキル3:ソレスタルビーイングとして
     戦闘開始から60秒毎に発動、自身の航空と対空を10秒間、20%アップさせる。
     また、発動から10秒後にGNミサイル(弾幕消し)を発射する。

次回、中心に据えたいキャラは?

  • アークエンジェル
  • ドミニオン
  • リーブラ
  • プトレマイオス
  • ミネルバ
  • 新(異世界KAN-SEN)キャラ
  • 既存(アズレンKAN-SEN)キャラ
  • 指揮官くん
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