ありふれたFGOで世界最強-リメイク- 作:ヘルメス・トリスメギスタス
―――――――――ジリリリリリリ。
目覚まし時計の音で眼を覚ます。
「んーーーーーー!」
軽く伸びをしてベッドから起き上がる。
それと同時にドアがノックされる。
「立夏お嬢様、お目覚めですか?」
メイドの声に軽く返事をする。
メイドが部屋に入ってきて、立夏を制服に着替えさせる。
藤丸立夏のいつもの日常だ。
藤丸立夏は転生者である。
立夏の前世はブラック企業勤めの会社員だった。
死因は過労死。死後、その魂はゼウスの元に届けられた。
「お主を見ていて忍びなくての。転生させることにした。
無論、特典を付けての。何がいい?」
「でしたらFGOを希望します」
「FGOか。くく、チートな能力よの。よかろう。その望み叶えよう」
「ありがとうございます」
「ああ。すまんが性別は女性に変わるからの」
「えっ?」
「よい人生をの」
「ちょっ!?」
こうして立夏の意識は消失した。
「立夏お嬢様おはようございます」
メイド達が立夏に挨拶をしてゆく。
立夏も挨拶を返す。
立夏の家は財閥で、立夏は一人娘であった。
(これきっと黄金律の効果だよね)
立夏は自身のステータスを見て驚いた。
全てのステータスがEX。スキルもオンオフ可でEX。宝具もEXであった。
そんな立夏だから小さい頃から神童と言われるようになった。
立夏が調べたところ、冬木等の名前がないのでFate時空でないことがわかった。
それに立夏は安心した。そして、すくすくと成長していった。
性別が変わったことも、肉体に精神が引っ張られ慣れた。
朝食を摂り、立夏は学校へ向かった。
教室へ入ると一人の男子高校生を見つけて声をかける。
「おはようハジメ。刷り上がったばかりのラノベの新作持って来たよ♪」
「ありがとう立夏さん」
「もう。立夏でいいって言ってるじゃない。それより私の書いた新作の感想よろしくね」
はは、と苦笑いを浮かべるハジメ。
(本当は話すのもおごがましい程の子なんだよな)
ハジメは立夏について思った。
武術は凄まじく強く大会を総なめ。勉学もこの前の模試で全国一位。
芸術も数々のコンクールを受賞。
その上顔立ちも整っており、家は藤丸財閥というお金持ち。
それでいながら性格はフランクで親しみやすい性格と非の打ち所がない。
学校で三大女神と称される程だ。
そんな立夏がハジメと会話しているのは周囲からは奇異に映った。
「んー、嫌な視線だね。そんなに私とハジメが喋るのが可笑しいのかな?」
立夏の言葉にハジメは苦笑いを浮かべるだけである。
「立夏ちゃん、南雲君、おはよう」
二人に声をかけて来たのは、白崎香織。
立夏と同じく三大女神と称される美少女である。
「香織おはよう。ハジメの世話に来たのかな?」
「ふふ、そうだね」
立夏と香織が話していると、三人の男女が近寄ってきた。
八重樫雫、天之河光輝、坂上龍太郎の三人だ。
「あ、立夏。また稽古つけてくれる?」
「俺もお願いしたい」
雫と光輝が立夏に声を掛ける。
「OK。今日の放課後にでも道場に寄るよ」
その後しばし話をして、チャイムが鳴ったので皆は解散した。
「ハジメ、お昼食べたの?」
「もう食べたよ」
ハジメは立夏にひらひらとゼリーの容器を見せる。
「いや、それだけじゃ足りないでしょ。私のお弁当分けてあげるよ」
その言葉にハジメに嫉妬の視線が集中する。
「いや、いいからさ」
「そう? 食べといた方がいいと思うんだけどなあ」
そう言った立夏の真下で幾何学模様が現れた。
それは徐々に形を成し、教室全体に広がり、魔法陣になった。
これはまずいと立夏は判断。
爆発が起き、その後には誰もいなかった。