ありふれたFGOで世界最強-リメイク-   作:ヘルメス・トリスメギスタス

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異世界召喚2

 プレートの一件から二週間が経った。

立夏とハジメは図書館で本を読んでいた。

ハルツィナ樹海、エリセン、フューレン……様々な情報を頭に叩きこんでいく。

(私はこの世界を何も知らない。出来る限り憶えなくちゃ)

そう思う立夏に対し、ハジメは現実逃避に近かった。

自分の無能ぶりを突きつけられたからである。

「ハジメ。そろそろ訓練の時間だよ」

「え? うわ。急がなくちゃ!」

二人は訓練施設へ急いだ。

 

 急いだおかげか訓練施設へは早く着いたようだ。

「ハジメ。自主練習はじめよっか」

支給された西洋風の剣を抜き、立夏は呼びかける。

ハジメも同じ剣を抜き、練習が始まった。

立夏はハジメに防御の練習を教えていた。

短期間で強くなるのは難しい。

そこで防御を固め、隙を見てカウンターが良いと判断したのだ。

立夏の教えもあって何とか形にはなってきたハジメであった。

訓練終了後、メルド団長から明日から実戦訓練の一環として、

オルクス大迷宮に行くと言われた。

気を引き締めてかからなきゃと思う立夏であった。

 

 オルクス大迷宮。それは全百層からなると言われる、

七大迷宮の一つである。

立夏達はメルド団長率いる騎士団数名とともに、

大迷宮に挑戦するための宿場町ホルアドに到着した。

立夏は香織と同じ部屋になった。

明日の迷宮に挑戦するための準備を整えると二人共眠りについた。

夜中、香織が起きだしたのを見て声をかける。

「香織、どうしたの?」

「立夏ちゃん。ちょっと南雲君の所に」

「……夜這い?」

「ち、違うよ!?」

「アハハ。冗談、冗談。私もついて行くよ」

立夏達はハジメの部屋に向かった。

突然の訪問客にハジメは驚いたが、部屋に入れてくれた。

「それじゃ紅茶いれるね」

「立夏、それは僕が…」

「いいのいいの。私が淹れた方が美味しいの知ってるでしょ」

立夏はそう言って人数分の紅茶を淹れる。

紅茶を口に付けた後、ハジメが尋ねる。

「それで二人共何の用かな?」

「ああ、私じゃなくて香織がハジメに用があるの」

「白崎さん?」

「明日の迷宮だけど南雲君は町に残ってほしいの。

教官達やみんなは説得するからお願い!」

この言葉に立夏とハジメは困惑する。

「香織。何かあったの?」

「さっき夢をみたの。南雲君が遠くの方に行って消えていく夢を」

「うーん。それだけじゃみんなを説得は無理かな」

「夢は夢だよ白崎さん。騎士団員の人達もみんなもいるんだ。大丈夫だよ。

それでも不安なら……守ってくれないかな?」

「え?」

「白崎さんは治癒師でしょ。僕が大けがしても白崎さんなら治せるでしょ。

その力で守ってもらえるかな。それなら大丈夫だよ」

「……変わらないね南雲君は」

「?」

「私は南雲君を中二の頃から知ってたよ。一方的にだけど。

南雲君は土下座してたからわからなかっただろうけど」

「土下座!?」

「あの時じゃないかな? ハジメが私と初めて会った時」

「立夏が不良をぶちのめした時?」

「そうそう」

「弱くても立ち向かった南雲君が一番強いよ。

……うん、わかった。私が南雲君を守るよ」

その後は雑談になり、適当な所で二人はハジメの部屋を後にした。

 

 翌朝、立夏達はオルクス大迷宮の正面入口広場にいた。

そして一行は隊列を組みながらぞろぞろと進んでいった。

しばらくすると広間に出た。

そして、壁の隙間という隙間から毛玉が出て来た。

確かアレはラットマンだったなと立夏は記憶を引っ張り出した。

光輝達が相手をするようだ。

 

 戦いはあっけなく光輝達の勝利に終わった。

そこからは特に問題もなく順番に戦闘を繰り返し、二十階層に到達した。

一行は二十階層を探索する。

二十階層の一番奥の部屋は複雑な地形をしていた。

先頭を行くメルド団長達が止まった。魔物のようだ。

「擬態しているぞ! 注意しろ!」

メルド団長の声と共に現れたのはロックマウントであった。

光輝達が相手をするようだ。

龍太郎の人壁を抜けられないとみたのか、距離を取り固有魔法を使った。

動けなくなった前衛組。

それを飛び越すように岩…ロックマウントを放り投げた。

動けない香織達。

「ああ、もう。何してるんだか」

そう言ってロックマウントを剣で切る立夏。

香織達は謝るもまだ顔が青かった。

これにキレた光輝が大技をぶっ放した。

大技だけあり、奥の壁まで破壊して止まった。

メルド団長が光輝に拳骨を見舞った。

香織達が寄ってきて苦笑いしながら慰める。

 

 その時、香織が崩れた壁に何かを見つけた。

グランツ鉱石だった。宝石である。

この時唐突に動き出したのは檜山であった。

ひょいひょいとグランツ鉱石に向かって行く。

メルド団長が止めるが聞こえないふりをしている。

「団長! トラップです!」

檜山が宝石に触ると、部屋全体に魔法陣が広がった。

メルド団長が撤退を命じるも遅かった。

 

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