ありふれたFGOで世界最強-リメイク-   作:ヘルメス・トリスメギスタス

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異世界召喚3

 光が立夏の視界を満たし、次いで浮遊感を感じた。

そしてドスンと落ちた。

「あ痛!?」

痛みを感じつつも立ち上がる立夏。

どうやら先程の魔法陣は転移系の物だったようだ。

転移した場所は巨大な石造りの橋の上だった。

それぞれ奥に続く通路と、上階への階段があった。

メルド団長が階段に行くように指示を出す。

しかし、甘くはなかった。

通路の両端に魔法陣が展開する。

階段側には骸骨兵士…トラウムソルジャーが群れをなし、

通路側にはトリケラトプスのような魔物が現れる。

「まさか……ベヒモス……なのか?」

メルド団長が呻くように呟く。

ベヒモスが咆哮を上げ我に帰る。

メルド団長が光輝達に撤退を促すが、光輝達は動かない。

そこにベヒモスが咆哮を上げ突進してきた。

「ああ、もう何やってるの!」

立夏が叫びながら蔵から楯を取り出す。

「それは全ての疵、全ての怨恨を癒す我らが故郷――顕現せよ、『いまは遙か理想の城(ロード・キャメロット)』!」

白亜の城が現れ、ベヒモスの突進を食い止める。

「立夏!?」

「メルド団長。撤退を! ここは私が時間を稼ぎます!」

「しかし……!?」

「階段側を見て下さい。アレでは撤退できません。強力なリーダーシップが必要です!」

「……わかった。任せたぞ」

「はい」

「僕も残るよ」

「ハジメ!? どうして!?」

「僕に策があるんだ」

「策?」

ハジメは立夏達に策を提示した。

「それハジメが一番危険だけど大丈夫?」

「大丈夫だよ。任せて」

「OK! 撤退する時を教えてね」

ベヒモスは突進を繰り返し、頭が橋に埋まっていた。

ハジメは錬成でベヒモスの頭部を固定した。

 

 「皆待って! 南雲君達を助けなきゃ! 南雲君達があの怪物を押さえてるの!」

香織の声に皆が見てみると、立夏達がベヒモスを押さえているのが見えた。

「お城?」

「怪物の頭が埋まってる?」

「そうだ! あの二人が押さえているんだ! 前衛組、トラウムソルジャーを寄せ付けるな!

後衛組、魔法準備! 二人の撤退に合わせて攻撃魔法を撃て!」

 

 「ハジメ! あとどのくらいいけそう!」

「もう少しだよ!」

「わかった! すぐに撤退ね!」

その時、ベヒモスの頭が抜けた。

即座にハジメを抱きかかえる立夏。

その頭上を各種魔法が飛び越えていく。

立夏達が安堵したその時、一つの火球が立夏達をめがけてきた。

即座に切り捨てる立夏。そこにベヒモスが突進してきた。

それを回避する立夏。

しかし、ベヒモスの一撃により、ついに橋が壊れた。

奈落に落ちていく立夏達。

立夏は落下しつつもハジメをギュッと抱きしめた。

 

 ザーッと流れる水の音でハジメは目を覚ました。

「ここは……」

「気が付いたハジメ?」

声のする方を見ると、立夏が焚火に当たっていた。

「そうか。僕たち橋が崩れて……」

「そう。落ちてきたわけ。とりあえず焚火に当たったら?」

「あ、ありがとう」

そう言って焚火に当たるハジメ。

「さて、私から提案があるんだけど……」

「提案?」

「実戦で強くならない?」

ハジメは驚きの表情を見せた。

「いやいや! 無理だって!」

「そうでもないんだなあこれが。あ、これ焼けたから食べて」

そう言って立夏がハジメに肉を渡した。

「味は不味いけど食べてね」

立夏の言う通り肉を食べる。

すると妙な感覚がした。

「立夏。この肉は一体……」

「毒抜きした魔物の肉だよ。ステータスプレート見てみて」

言われるがままハジメは自分のプレートを見た。

すると、ステータスが上昇していた。

「立夏。これって……」

「そ。魔物の肉を食べることでステータスが上がって、技能が増えるの。

上へ上がっていくついでに強くなれるでしょ? 後は武器が必要だけどね」

「帰れるのかな?……」

「大丈夫だって。私がいるから。ハジメ以外いないから本気出せるし」

「えっ?」

「みんながいたら目立って仕方ないでしょ。だから自重してたの

ああ、死なない限り私が治すから大丈夫だよ」

「あはは……」

「それとハジメが眠ってる間にちょっと探索してたんだけど、

こんなの見つけたの」

そう言って立夏はバスケットボール大の青白く光る鉱石を取り出す。

「それは?」

「多分だけど神結晶。レア中のレアな代物だよ」

「へえ……」

「とりあえず焼いてるお肉食べたら、上へ行けるか探索しようか。

武器は錬成で何か作れないか考えてみて」

「うん。わかった」

「それじゃあお肉食べた食べた」

そう言って立夏は楽しそうに笑うのだった。

 

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