ありふれたFGOで世界最強-リメイク-   作:ヘルメス・トリスメギスタス

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奈落2

 サソリモドキを倒した立夏達は、サソリモドキとサイクロプスの素材と肉を拠点に持ち帰った。

現在立夏達はお互いのことを話し合っていた。

「立夏が半神半人……」

「そ。超越者として作り変えられたの。正確には三分の二が神で、三分の一が人ね」

「……それでも充分規格外」

「それを言ったらユエも充分規格外だよ」

ケラケラ笑う立夏。

「それはそうとユエはここがどこだかわかる? もしくは地上への脱出の道とか?」

「……わからない…でも…この迷宮は反逆者の一人が作ったと言われている」

「反逆者?」

初めて聞く言葉に立夏とハジメが反応する。

「神代に神に反逆した七人の神の眷属のこと……。

彼らは敗れ、世界の果てに逃走した……。

そのなれの果てが七大迷宮……最奥部には反逆者の住処があると……。

そこなら地上への道があるかも……」

「なるほどね。神代なら転移系魔法があるものね」

立夏は頷いた。

「……ハジメ達どうしてここにいる?」

ハジメ達はこれまでの経緯を説明した。

するとユエはハラハラと泣き始めた。

「こらこら。綺麗な顔が台無しだよ?」

そう言ってユエの涙を拭く立夏。

「……ハジメつらい……私もつらい……」

どうやらハジメの為に泣いているようだ。

「気にしなくても大丈夫だよ。それよりも今は生き残る術を磨いて、

故郷に帰る方法を探すことに全力を注がないと」

「……帰るの?」

「まあね。そりゃ家に帰りたいし」

「……私にはもう、帰る場所ない……」

「……」

立夏はハジメに目線で何とかしなさいと訴えた。

「あ~、何ならユエも来る?」

「え?」

「いや、僕の故郷にだよ。まあ、人外には色々窮屈な世界だけど……

あくまでユエが望むならだけど……」

それを聞いて微笑むユエ。

それを見てハジメはなんとなく視線をそらし、作業に集中した。

 

 「所でハジメは何を作ってるの? 大型の銃器のようだけど?」

「対物ライフルのレールガンバージョンさ。名前をシュラーゲン」

「へえ……あ、そろそろお肉焼けたよ。ユエも食べるよね?」

「……さっきハジメの血を吸ったから大丈夫」

「食事より血液の方が効率的なの?」

「……そう」

「そっか。じゃあハジメ、いただきましょうか? これハジメの分ね」

「立夏、ありがとう」

立夏達は食事を開始した。

 

 立夏達はあの後、草原の階層へ足を踏み入れていた。

「立夏! これ多すぎるよ!」

「……二百体近いわね。でかいのいくよ!」

「神性領域拡大。空間固定。神罰執行期限設定――全承認。シヴァの怒りを以て、汝らの命をここで絶つ。『破壊神の手翳(パーシュパタ)』!」

立夏の手に青白い光球が現れ、それが魔物の群れの上に現れる。そしてその威力を解放した。

その一撃で魔物の群れは全滅した。

その破壊力にユエ達は呆然とした。

「ぼさっとしない。今のうちにあの怪しい割れ目に入るよ」

立夏が先頭を行き、ハジメ達が後に続く。

しばらく道なりに進んでいると、大きな広間に出た。

奥にはさらに縦割れの道があった。

立夏達が広間の中央に差し掛かると、全方位から緑の球が無数に飛んできた。

立夏達は各自背中合わせになり、迎撃していく。

「!?。ハジメ、伏せて!」

ハジメが伏せるとユエの攻撃が飛んできた。

ユエの頭に花が咲いており、操られていた。

そして、割れ目の奥の通路からエセアルラウネが現れた。

「どうしよう立夏?」

「ここは私に任せて」

立夏はそう言うと蔵から一つの弓を取り出す。

それをポロロンと鳴らした。

それと同時にユエの頭の花が散った。

驚くエセアルラウネに立夏はそのまま攻撃を仕掛けた。

「我が音の前で万物は劣化し、物質は静止する。『痛哭の幻奏(フェイルノート)』! 斬って断てば、それはただのモノでしかない」

そしてエセアルラウネはバラバラになった。

「よし。この階層はこれでクリアかな」

「立夏の宝具強すぎるよ」

「……チート過ぎる」

「別に強ければいいじゃない。先へ進もう!」

 

 あの後、立夏達は百階層の手前の階層まで来ていた。

ここに拠点を設置し、装備の確認と補充に当たっていた。

最近ハジメは困惑していた。

ユエと立夏が密着してくるのである。

ハジメとて男だ。

ハッキリ言って、色々とヤバい。

それを何とか耐え、ハジメ達は百階層へと向かった。

その階層は無数の柱に支えられた空間であった。

そして、前方に巨大な扉を見つけた。

「どうやらここが反逆者の住処みたいだね」

「それじゃ行きますか」

一歩足を踏み入れた時、全長三十メートル程の巨大な魔法陣が現れた。

「なんなのこの大きさ!? ベヒモスの三倍はある!」

立夏が即座に蔵から剣を取り出す。

「二人共私の後ろへ! でかいのいくわよ!」

十三拘束解放(シール・サーティーン)円卓議決開始(デシジョン・スタート)!」

マーリン「承認。ベディヴィエール、ガレス、ランスロット、モードレッド、ギャラハッド」

「――是は、世界を救う戦いである」

マーリン「アーサー」

「――『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』!!」

魔法陣から魔物――ヒュドラが現れたと同時に立夏は攻撃した。

それは聖なる極光の奔流。

瞬く間にヒュドラが飲み込まれ消滅した。

その凄まじい破壊力にハジメとユエは呆然とした。

 

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