チートギアス ~反則のルルーシュ~   作:ベルゼバビデブ

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第十四話です。

因みに久しぶりのカレン視点オンリー回です。

※今回もほぼ完全オリジナルエピソードです。解釈違いだったらごめんなさい。


第十四話 ギアス対ギアスは避ける

 久しぶりに黒の騎士団の活動も学校も休みだったある日、ルルーシュの奴がどういった伝手で道楽者の貴族から譲ってもらったのかはわからない…アジトとなっている巨大な車の中で私は寛いでいた。団員は増えたものの、アジトは各所に点在しているため、最初のアジトであるこの車は現在幹部専用となっている。そうなると気心の知れた人しか入ることのないこの場所は私にとって唯一、”紅月カレン”として思う存分羽を伸ばせる場所だった。

「なんだカレン、そんなだらしなくソファーに寝転がって…太るぞ?」

「なによC.C.、毎日ピザ食ってるアンタに言われたくはないわよ。それに私は普段から鍛えてるから多少だらけても平気よ。」

 それに最近は筋肉の活きが良い。前よりもこそこそと鍛える必要がなくなったことと、ルルーシュから渡された「病弱令嬢必見!周りにバレない身体の鍛え方 上級編(著者はL.L.と書かれていた。)」と「効果覿面!効率を上げる筋トレレシピ100選(これもL.L.が書いたものらしい)を実践しているからだろうか。それにしても何故ルルーシュが筋トレ関係の本を持っているのかは謎だった。C.C.よりも腕力ないのに。

 ところで、 C.C.といえばいつみてもピザを食べているイメージが強い。見た感じどう考えても鍛えているという感じもしない。それなのに…

「うん?なんだカレン。お前もしかしてそっちか?悪いな、私にはそう言う趣味はないんだ。」

 私の視線をどう勘違いしたのか、C.C.は意地の悪い顔をニヤニヤと歪めながら首を振る。当然だが私だってそっちの気は無い。

「何言ってんのよ!単にアンタって太ったりしないのかなって思っただけよ。」

「何だ、私はてっきり…まぁ良い。太らないさ、何故なら私はC.C.なのだからな」

 答えになっていないが、それは割といつものことだし、恐らくはそういう体質なのだろう。少し…いや、とても羨ましい体質だ。

 

…無論、C.C.が太らないのは体質(不老不死のコードを持つから)なのだが、羨ましいと聞けばC.C.は複雑な気持ちになる話だった。ただ、C.C.も女性なので、太るのは嫌だという気持ちがあるし、体質のおかげで太れないというのもあって好物のピザを食いまくっているのも事実であった。

 

 その後もたわいのない話を…半分くらいは揶揄われていた気もするが…していると、ゼロ…ルルーシュが近づいてくる。てっきりC.C.に用事があるものだと思っていたらゼロの仮面はこちらを向いていた。何事だろうと姿勢を正す。

「休憩中のところ済まないな、カレン。私は今からラクシャータ…つまり、紅蓮弐式の開発者と接触を図る予定だ。」

「わかりました。私もついていきます。」

 紅蓮の開発者だというのなら、あの素晴らしいナイトメアを作ってくれたのだから直接お礼を言わねばなるまい。それに輻射波動…あれを作った人物がどんな人なのか少し興味があった。

「弾けろブリタニア…か」

 ナリタ攻防戦で初めて人に使ったとき、正直言って心底恐ろしい兵器だと思った。もちろん今後も使っていくであろうし、今更人殺しに躊躇いは無い。

「じゃあC.C.、留守をお願いね。」

 そういって軽く手を振るうとつまらなそうに手を振り返された。

 

「C.C.とは随分仲が良いようだな。」

「はい、同じ零番隊というのもそうですが、やはり同性であることが原因かと」

 恐らく年上だとは思うが、敬語を使わなくても何も言わないし、私を揶揄い、私もお返しに揶揄う、それなりに対等な関係…仲の良い関係を築けていると思っている。無論、無理に仲良くする必要はないのだが、仲が良くなってしまったものは仕方がないだろう。

「着いたぞカレン、あそこの建物だ。呼ぶまで外で見張っていてほしい。」

「わかりました。」

 そう言うとルルーシュは頷き、建物の中に入っていく。数分後、見張りの交代だと声を掛けられ、案内に従い室内に入る。

「失礼します。」

「ラクシャータ、紹介しよう。彼女が紅蓮弐式のパイロットだ。」

 ラクシャータと呼ばれてた白衣を着た褐色の女性にゼロが声を掛けていたので、それに従い自己紹介を行う。

「紅月カレンです。紅蓮弐式はとても素晴らしいナイトメアです。ブリタニアにも、ランスロットにも負けないようなとても強いナイトメアです。あんなナイトメアを作っていただけて感謝しています。あの、えっと…お会いできて光栄です。ラクシャータ博士」

 深く頭を下げ、感謝の言葉を告げる。彼女は不満げに博士はやめてほしいな~と言うと、ソファに座ることを勧めてくる。ちなみに、彼女は寝っ転がっていた。向かいのソファーに。

「わかりました。ラクシャータさん。」

「それにしてもあんたみたいな小娘がねぇ…でも、プリン伯爵のアレにも負けないって言ってくれたのは素直にうれしいねぇ」

 スパァ…と煙を吐く様は恰好が付いていたが、正直やめてほしかった。しかしこれが彼女のスタイルなのだろう、なんというか、言うだけ無駄であろう雰囲気をひしひしと感じたので黙ることにした。

「それでぇ?ゼロ、今日はあたしに何の用?」

「単刀直入に言おう。私の仲間になって欲しい。技術者が不足している。」

 確かに、黒の騎士団は人数こそ増えたが、大半が日本人だ。そうなると当然ナイトメアに限らず、機械の整備ができる人は限られる。紅蓮弐式を作れる人ならば技術力は問題ないだろう。

「うーん、どうしようかねぇ…確かに紅蓮弐式のデータをもっと取りたいってのはあるけどさぁ」

「…ラクシャータ。ならば君にナイトメアに付けるフロートシステムは作れるか?」

「…」

 ラクシャータの手が止まり、目つきが鋭くなる。ゆっくりと煙を吐き終え、沈黙が続いた。

「フン、あんなの無…」

「ブリタニアの、そのプリンとかいう男は完成させるぞ。近いうちにな。」

「何故言い切れる?」 

 ラクシャータの顔は怒ってるというよりも、悔しがっているという感じだ。よほどプリンさんとやらに因縁があるらしい。沈黙というよりもその場の雰囲気に耐えられず思わず声を出してしまった。

「ゼロはブリタニア軍にスパイがいるんです!ですから、そのフロート…?っていうのもデータを…」

「あいつのアイデアを盗むのは御免だ。私は私のやり方で完成させる。」

 ルルーシュの奴は完全に彼女の逆鱗に触れてしまったらしい。これでは交渉決裂だろうか、私も何か言ったほうが良いのだろうかと悩むが、正直自分は交渉ごとは苦手だ。カレン・シュタットフェルトとして学業は優秀な成績を収めているが、あれはあくまで学業、予習と復習(最近は「これさえ解けば100点から0点まで好きな点数が取れる!テスト対策必修編 著:L.L.」を活用)しているため9割近くの点数を取り続けている。ルルーシュ曰く100点だらけだと目立つから応用問題で多少間違えるのが良いらしい。…ちなみにルルーシュは基本的に赤点回避くらいの点数しか取らないらしいが彼の場合は手を抜いていることが最初からバレているので問題ないとのことだ。

 頭の中で話題が逸れてしまったが、勉強は出来ても自慢じゃ無いが交渉ごとのような頭脳労働は苦手であった。ルルーシュでダメなら私など何を言っても無駄だろう。そんな事を考えていると、彼女は再度煙管を咥え、暫くしてから煙を吐き出すと、急に片側の口角を上げ

「私の作った紅蓮可翔式とプリンの飛ぶランスロット、どっちが凄いか確かめるってのも悪く無いね」

 と言った。どうやら交渉はうまく行ったらしい。よくわからず瞬きをパチパチとしていると、いつのまにか立ち上がっていたルルーシュとラクシャータは握手をしていた。

「そうそう、紅蓮のパイロット?」

「あ、はい!紅月カレンです。」

 急に呼ばれ、急いで立ち上がると不思議と気を付けをしてしまう。その様子がおかしかったのか、ラクシャータはクスクスと笑うと

「いいねぇ、アンタ気に入ったわぁ」

 と、煙を吹き掛けながら言うのだった。

 

 正直、煙はやめてほしい。

 

 ラクシャータとの交渉が終わり帰る途中、ルルーシュに誰かから電話が掛かって来た。ゼロとしての電話なのだろう、その口調は普段のルルーシュと違…………。普段のルルーシュも偉そうだったので判断が付かなかった。強いて言うなら隣にいるルルーシュはゼロの格好をしているので、恐らく電話もゼロとしてのものだろう。隣にいるのが私とはいえ、いつ誰が聞いているのか分からないのだから。

「そうか、良くやった。あぁ、あとは例の通り進めて普段通りにしていたまえ。」

 電話は終わったらしい。それもルルーシュにとって大変喜ばしい事だったらしく、態度が明らかに上機嫌だった。いつもポーカーフェイスで私にもしょっちゅうもっと感情を御す方法を学んだほうがいいと言って、「必見!これさえ極めれば対人ギャンブルで儲けが出せる!ポーカーフェイスの極め方 初級編(例の如く著者はL.L.)」を手渡してくるくらいだ。目に見えて感情を出していると言うのは珍しいと言える。そんな私の視線に気付いたのか、ルルーシュは嘘くさい咳払いをすると、短く済まないと断りを入れる。

「カレン、私でもな?嬉しいことがあれば喜んだりするものだ。」

「あぁ、まぁ…それだけ良いことがあったって事ですよね。」

 ルルーシュはいつも先手先手を取り続けている。きっと今回も何か先手を取れたのだろう、そうなれば黒の騎士団の利益になる話だ。私は何もしていないが、それが日本の解放のためという事になるのだから嬉しくもなった。今後もルルーシュが作戦を立て、私が敵を全て蹴散らせばきっと全てうまくいくだろう、そんな気がした。

 

 アジトに入り、最初に目に入ったものは床に転がる酒の空き瓶と、大量のピザの空き箱と、何故かボクシングのステップで攻撃を躱しながらフックのモーションでビンタを叩き込み続けるC.C.と、酒が入り千鳥足となりながら攻撃が全て躱され延々とビンタを食らい続ける玉城の姿があった。

 ふと、隣にいるルルーシュを見ると、ルルーシュとゼロの仮面越しに目が合った気がした。私とルルーシュはコクリと小さく頷く。私たちのやるべきことは1つだろう。

 

「ええい!どうせならストレートを叩き込め!このピザ女!!!」

「あぁもう!やるなら外でやりなさいよ!この飲んだくれ!!!」

 




今回はタイトル通り、ギアス対ギアスなどと言う危険な状況を回避しています。
ですが、ほぼオリジナルエピソードなので何残っちゃって感じですね。

ここで予告ですが、「飛べるからって調子に乗るな!」がお亡くなりになりました。本当に申し訳ありません。アニメのあのシーンめっちゃ好きです。ガリガリと爪で落下減速しつつ、輻射波動を推進剤代わりにして攻撃を回避、カレンのセンスが見て取れるシーンですよね。
↑追記:お亡くなりになったと言ってるが、こ れ は 嘘 だ

〜言い訳〜
全部言い訳したい。

ラクシャータの口調こんなんだっけ?→難しく無い?ラクシャータの口調…許して欲しい。

ラクシャータがロイドの技術をパクりたく無い。→輻射波動といい、輻射障壁といいゲファアンディスターバーといい、ロイドの技術とは被らない事に多分パクるのをよしとしないんだろうなって気がしてます。

C.C.にボクシングの心得はあるのか?→体術全般できそうじゃないですか?

毎話最後に(半ば無理矢理)入れている「ピザ女!」byルルーシュor「この飲んだくれ!」byカレン)について、正直…?

  • 面白い。今後も続けてほしい。
  • 面白い。でも二度とやるなクソが。
  • 面白くない。でも今後も続けて欲しい。
  • 面白くない。二度とやるなクソが。○ね。
  • 普通。好きにして欲しい。
  • どうでもいい。
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