チートギアス ~反則のルルーシュ~   作:ベルゼバビデブ

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第二話です。

〜あらすじ〜
シャルルのギアスによって記憶を消されたと思ったら、どういうわけか記憶を保持したまま過去に飛ばされたルルーシュ。

罠やシャルルのギアス能力を疑いながらも、ひとしきりナナリー成分を補給したルルーシュはシンジュク事変の日を再現しつつ、C.C.と合流する。

王の力、絶対遵守のギアスを手に入れたルルーシュは再度立ち上がる。
敗北の結末を変えるために。


第二話 覚醒しないの?白き騎士

 C.C.に銃を手渡し隠れさせたすぐ後、1機のサザーランドが入ってきた。

『ここで何があった?ブリタニアの学生が何故ここにいる!』

 近くに親衛隊の死体があるのに生きている学生、確かに怪しい存在だろう。

 そういえばこの声、どこかで聞いたことがあるような気がする。

「私はアラン・スペイサー。父は侯爵だ。内ポケットにIDカードが入っている…確認の後、保護を頼みたいが?」

 両手を挙げ、無力だとアピールをしつつ記憶を手繰り寄せる。

 すると銃を向けながら褐色銀髪の女が降りて来た。

「手は挙げたままでいろ!IDは私が確認する!」

 思い出した。この女、学園祭の時に扇と一緒にいた女だ。何故扇が?という疑問はあるが、よくよく見ればサザーランドの両肩のペイントを見るに純血派の一人だろう。最終的にジークフリートに乗るジェレミアも純血派の筈だ。この女は使える。

「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命に従え!」

 手は挙げたままでギアスを使う。手を降ろしたらC.C.が撃つという手筈になっているからである。

「まずは跪いて貰おうか」

 ギアスが効いたのだろう、向けていた銃を降ろし跪く。

「どうやらギアスは効いた様だな。」

 呼んでもないのにC.C.が階段からやって来る。この魔女が言う事を聞かないのはいつものことなので無視することにした。

「ふん…シャルルとしてはこの女はどうでも良いのか、それともタイムリープとシャルルが関係無いかはまだ断定できんが、親衛隊と違いあの日とは異なるギアスを使っても問題無く効くのであれば条件はクリアしたも同然だ。」

 シャルルがもしかしたら記憶を保持しているという可能性は未だ捨てきれないでいるが、恐らくシンジュク事変において奴の妨害はないと言えるだろう。

 跪く女の方を向き、命令を下す。

「質問に答えろ。お前の名前は?お前は純血派だな、ジェレミア・ゴットバルトとの関係は?」

 とりあえず名前、そしてジェレミアとの繋がりを確認する。

「ヴィレッタ・ヌゥです。ジェレミア辺境伯は純血派のリーダーですので私の上司です。」

 やはりこの女は使えるな。どんな経緯で学園祭に来ていたかは知らないが暫くはその件は後回しで良いだろう。

 ついでと言わんばかりにサザーランドを強奪し…連絡先を入手する。この際魔女にギアスを使って女の連絡先を聞き出すなんて小さい男だと罵られ若干イラついたが無視し、ヴィレッタには次の命令があるまで自由に行動しろと命令を下してその場を後にする。

 

 サザーランドのコクピット内に二人というのは少々狭いが仕方がないだろう。一度シンジュク事変は経験済みなので自分で操作をする。

「おいルルーシュ。私をこんな狭いところに押し込めるとは良い度胸だな。」

 シートとハッチの内壁の間に挟まれているC.C.が文句を垂れる。

「後でピザを奢ってやるから我慢しろ、そして暫く黙ってろ。通信にお前の声が入るとややこしい事になるからな。」

 この時点のC.C.がピザを食った事があるのかは兎も角、この女のことだから黙るだろう。

「10枚で手を打とう」

 その華奢な身体のどこにそんなに入るのか疑問だが、黙っていて欲しいので追求はしない。

 

…この日を境に上昇するランペルージ家のエンゲル係数にルルーシュは悩まされる事になるのは最早言うまでも無いだろう。

 

 拾っておいたチェスピースを手持ち無沙汰な手で遊びつつ、指示のタイミングを図る。

 暫く待っているとカレンの乗るグラスゴーがジェレミアを含む2機のサザーランドに追い詰められている。タイミングは今だ。

「グラスゴーのパイロット。西口だ。線路を利用して西口方面まで移動しろ。」

 トランシーバーによる無線なので顔は当然見えないが大層驚いているだろうなと思いながら返事を待つ。

『誰だ!?どうしてこのコードを知っている!?』

 お前がトランシーバーを落としたからだとは言わない。あの時も言わなかったのだから当然だ。

「名は後で教えよう。勝ちたければ私を信じろ!」

 あの時は捨て駒にするつもりだったが今回は別だ。今後の作戦のためにも優秀な駒を揃える必要がある。その中でもトップレベルの武力としてカレンの腕は必要だ。

『勝つ…分かった!』

 その後、あの日と同じ様にサザーランドを退け、事前に呼び掛けていた扇達がカレンと合流したのを確認し、連絡を取る。

「お前がリーダーか?」

『あ、あぁ…そうだ。君は…?』

 相変わらず自信に欠けた声である。こいつがヴィレッタとどう知り合って学園祭に一緒に行くまでになったかは全く読めないがこの問題も先送りにしよう。

「私の名は…ゼロ!ブリタニアから日本を解放するため立ち上がった君達の同志だ!まずは列車の積荷をプレゼントしよう…これを使って勝ちたければ私の指揮下に入って欲しい。」

 早々に組織を纏めるため、この段階から名乗っておく。玉城辺りがゴチャゴチャ言うだろうがどうせ誰も取り合わないだろうから放っておく。

『分かった。ゼロ、君の協力に感謝する』

 そこからはまさにあの日の再現、包囲網を崩し、偽りの情報に踊らされたブリタニアは大損害を受ける事になるだろう。

 スザクが出張る前にやる事を終わらせなければならない。まずは目の前のこの男からだ。

「ご無事でしたか!ジェレミア卿!」

 脱出した方角、角度、地形情報に目的地が仲間との合流であるならばルートは絞り込める。そして俺が乗っている機体は純血派のサザーランド。仲間が助けに来たと思うだろう。

「おお!よく来てくれた!…うん?しかしその声…」

 ハッチを開け、まずはC.C.を囮として叩き落とす。声に違和感を感じている辺り伊達にリーダーをやっているわけではないのだろう。

「女!?誰だ貴様は!イレヴンではない様だが…」

 ジェレミアがC.C.に銃を向けるが撃たない。C.C.の容姿がイレヴン離れしているため躊躇っているのだろう。

 その隙にギアスを発動し、支配する。

「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命に従え!」

 ギアスが掛かる直前、何やらルルーシュ様と呟いていた様に聞こえたが気のせいだろう。ヴィレッタを含めこれで仕込みは十分と言える。

 ジェレミアに一通り命令を行い、ヴィレッタ同様普段通りに動けと指示を行う。

「さて、そろそろスザクが出張る頃だろう。…私だ!ゼロだ!ブリタニア軍に潜ませているスパイから情報があった!白いナイトメアが出て来るぞ!全力で撤退せよ!無駄に交戦し死ぬ必要はない!直接戦闘は避け、事前に連絡した逃走ルートを利用し全力で撤退するのだ!」

 鹵獲したサザーランドは今後動くためにも必要になる。無駄にしたくはない。

 

…想像に易いが、玉城だけは命令を無視してランスロットに挑みぶっ飛ばされた。更にはその話を聞いたルルーシュは特に驚かなかった。ついでにカレンも扇も井上も杉山も南も吉田も驚かなかった。まぁ、玉城だし。

 

 予定通り兵士になりすまし検問を突破、クロヴィスを脅し停戦命令を出させる。

「…これで良いか?次は何だ?歌でも歌うか?それともチェスのお相手でも?」

 前回の俺はここでギアスを使い情報を書き出したが今回はその必要はない。

 時間の無駄なのですかさず引き鉄を引く。そこでクロヴィスは生き絶えた。

「ギアスの仕込みを早めに済ませればコーネリアにも対応できるだろう。待っていろシャルル…」

 その後、サザーランドとC.C.を隠していた地点まで戻り、C.C.を回収してクラブハウスへ向かう。

「おいルルーシュ、さっきお前私を突き落としただろう?」

 帰り道、不機嫌そうなC.C.が話しかけてきた。シュバッ!っと掌を突き出し、ん!と声を出す。何の仕草だろうかと思っているともう一度んっ!と声を出して掌を更に近付けてくる。

「…あれは済まなかったな。だがその手は何だ?」

「ピザだ」

 は?意味がわからない。落ちた時に頭を打ったのだろうか?

「ピザ5枚…追加だ」

 そう言うとニヤリと笑いふふんと上機嫌な声を出す。

 心の中で舌打ちをし、心配して損したと思いながら、自分の分も含めピザを16枚頼んだ。そして…15枚と5/6をC.C.に平らげられた。

 

「ええい!少しは遠慮しろ!このピザ女が!!!」

 




〜言い訳〜
学園祭の時にヴィレッタを認識したのか?という点についてはルルーシュは優秀なので認識してたし思い出したという言い訳をします。

コードギアスの2次創作で救済されがちなオレンジ卿、私も好きなキャラですが1期時点のルルーシュ視点だとジェレミアを救済する展開にできません。残念でしたぁ〜!

そしてお気づきの方もいるかと思いますが、原作通りの展開の場合、一気にカットしますので予めご了承ください。

毎話最後に(半ば無理矢理)入れている「ピザ女!」byルルーシュor「この飲んだくれ!」byカレン)について、正直…?

  • 面白い。今後も続けてほしい。
  • 面白い。でも二度とやるなクソが。
  • 面白くない。でも今後も続けて欲しい。
  • 面白くない。二度とやるなクソが。○ね。
  • 普通。好きにして欲しい。
  • どうでもいい。
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