※あるキャラに対する強烈な改変のせいでそのキャラのファンの方には非常に不愉快な内容になってます。申し訳ありません。
念のためにテレビを確認していると、ユーフェミアが行政特区構想について演説を行なっていた。画面端に映るコーネリアの苦虫を噛み潰したような顔を見れば今内容を聞いたか、少なくとも納得はしていないようである。
「やはりこうなったか。」
それらしいことは学園祭の時に聞いていた。だからこれ自体は問題のある出来事ではない。勿論俺の頭の中でだけの話ではある。そうとは知らない黒の騎士団のメンバーはそれぞれ慌てふためいており、多くの者がゼロはどうするんだと話をしている。
「行政特区日本、どう対応するのだゼロ。」
「お前達はブリタニアの言葉を信じるのか?」
代表として藤堂が疑問をぶつけてくる。
「罠だということか。」
「その可能性があると言っているだけだ。」
そこからはそれらしい演説タイムだ。一旦は行政特区構想に賛同する姿勢を見せつつ、独立自治を名目に武力解除をギリギリまで引き延ばし、ついでに罠か否かを見極める。罠ならばブリタニアの悪行を知らしめられるし、本当のものであるならば今回の特区構想のトップであるユーフェミアを中心に取り入り特区の勢力を徐々に広げていくという方針を取れば良い。そう説明すると多くのものが納得する表情を見せる。
「内側から政治的に切り崩すってのもゼロが居ればなんとかなりそうだしなぁ…」
「戦わないならそれに越したことはないし…」
「でもよぉ!政治の場って奴にゼロは出られるのかぁ?怪しい仮面の男だぞ?」
久しぶりに玉城のひねくれた言動が聞こえたが、今回はそれが狙いだった。
「なかなか鋭い質問だな、玉城。」
「お!?おう、当然だろ!」
「今の日本人に私の代わりに顔となれるような人物に心当たりはないだろうか。」
勿論カグヤの事だ。自分から紹介しろと言っても良いが、話には流れというものがある。
「それならばキョウト六家の皇カグヤならば適任かと。出自の確かな日本人女性、ゼロと結婚していただき、妻という立場であれば…」
「カグヤた…様とゼロが結婚だと!?」
何故か南が食いつくが、結婚までするつもりはない。
「ディートハルト、そのカグヤと接触することは可能か?結婚…は流石に気が早いが、能力次第では政治的な日本の代表として立てることを検討したい。」
「畏まりました。」
ディートハルトの手配が良かったのか、次の日にはカグヤと対面することが叶った。
「初めましてゼロ様、ずっとお会いしとうございました!背、意外と高いんですね!でも安心して下さいな、すぐに追いつきますので」
相変わらずマシンガンの様に喋りまくる女だ。そして視界の端に映る南の様子がどうもおかしい。あいつにナナリーを任せることだけは絶対にやめよう。
「突然お呼び出しして申し訳ありません。貴方とは一度お話をしておきたかった」
「まぁ!嬉しいですわ!式はどこで挙げましょう?披露宴の規模は…」
何故急に結婚が前提で話が進んでいるのだろう。この女のペースに呑まれてはならない…どこぞのピザ女に似た危うさを感じる。
「お戯れを、カグヤ様。実はカグヤ様には私の代わりに日本の顔になっていただきたいのです」
「あら?でしたら尚更結婚した方がよろしいのではなくて?妻であれば立場としては十分でしょう?」
そんなやり取りを行い、なんとか結婚の話は保留にし…頑張っても保留止まりだったのが末恐ろしいのだが…、行政特区に対する黒の騎士団の方針を伝える。仕事モードとでも言うのか、カグヤは先程の甘ったるく愛嬌のある言動から引き締まった表情に変える。
「お任せ下さいゼロ様。その時は我々キョウト六家はゼロ様の指揮下に入ります。」
「あぁ、感謝する。」
これで仕込みは十分だ。もうすぐ前回手に入れられなかった駒が手に入る。俺の歪めた口は仮面の下だ、誰も見ることはできない。
黒の騎士団を会場周辺に待機させ、ガウェイン単独で特区会場へ乗り込む。カレンからは散々私も行くと言って聞かなかったが、こちらに敵意がない事を示すにも単身の方が都合が良いとなんとか言いくるめた。ガウェインから降りると、ユーフェミアが駆け寄ってくる。この女には警戒心とか危機意識といった者はないのだろうか。
「ゼロ!やはり来ていただけたのですね!」
「ユーフェミア副総督、貴方と二人で話がしたい。」
周りの護衛達が何を馬鹿なと警戒を強める。当然の反応であったが、恐らくユーフェミアは許可してしまうだろう。
「わかりましたゼロ。貴方はこの場に一人…あー…もう一人いらっしゃいましたね。少なくとも極少数でやって来たのです。私も貴方の誠意にお応えしなくては失礼でしょう。」
「危険です!副総督!」
そう言って俺を睨んでいるのはスザクだが、俺の正体を知って言っているのだ。まさかクロヴィスみたいに俺がユーフェミアを殺すと思ってるのではないだろうか
「ならば枢木、君も来ると良い。私は彼女と二人で行くとしよう。ならば副総督も一人連れて来るのが対等と言える。どうだろうか」
「…良いだろう。ゼロ、お前が誰であろうと副総督に危害を加えるのなら許さない。」
つまりスザクは俺よりもユーフェミアを優先すると言いたいのだ。ユーフェミアよりはよほど危機意識があると言えるだろう。
G1の中に入り、カメラなどの電源を全て切ってからユーフェミアとスザクの方へと体を向ける。
「随分と疑り深いんですね…ルルーシュ」
「えぇ、どこぞの帝国のせいでね。…今なんと?」
前回と違って今回は正体を知らないはず。ならばスザクが言ったのだろうか。そう思って視線をスザクに移すが、俺の反応を予測していたのか、スザクはユーフェミアからは見えない位置で首を横に振っていた。
「ルルーシュなのでしょう?」
何故バレたのかは分からないが、どうせ明かすつもりだったのだから問題はない。後で理由だけでも聞いておこう。
「君には敵わないな、ユフィ。」
「やっぱりルルーシュなのね!良かった、勘が外れてたらどうしようかと思っちゃった」
畜生!ただの勘だったのか…!
「でもどうして?ルルーシュ…あんなに楽しそうに学園生活を送っているのに…テロ活動なんて…」
「それについて答えるつもりはない。」
学園祭の時のは特別だっただけだ。
「それでルルーシュ、これからどうするつもりなんだい?行政特区日本、僕の内側から変えていくという気持ちにユフィは賛同してくれたよ。」
「あぁ、そうだな。ふっ、スザク、これで3勝3敗だな。」
俺のその発言は俺の負けを意味する。スザクの表情が明るくなり、心なしかユーフェミアも嬉しそうである。
「黒の騎士団も行政特区日本を支持する方針で検討するよ。ただ、組織を纏めるのにも、反乱させず皆を納得させるのにも時間が欲しい。暫くは特区内での独立自治組織として黒の騎士団を認めてくれないだろうか」
「わかりました!なんとか説得してみます!」
「ちょ!?ゆ、ユフィ!そんな事勝手に決めちゃまずいよ!」
スザクの言うことは尤もだが、ユフィが二つ返事で了承するだろうことも織り込み済みだ。C.C.も空気を読んで黙ってくれているのもありがたい話だった。
「そうそう!考えたんだけどルルーシュ、一緒に行政特区日本の宣言をしましょう!その方がみんな安心すると思うの!」
「ほう、中々いい考えじゃ無いか。ブリタニア恭順派の象徴スザクを有するお前と、反抗派の象徴たるゼロ、2人が手を取り合い行政特区を宣言すれば多くの日本人が安心することができるだろう。」
俺に賛同されたのが嬉しいのかコクコクと頷いている。このために今までスザクを泳がして来たのだ。ブリタニア恭順派の日本人を釣り出す、このために。
「スザク、そういうことだ。問題ないな?」
「ルルーシュ…そうか、君はブリタニアにこの特区を開かせるために…」
勿論俺は特区で終わらせる気は無い。望みはあくまで日本の解放。ここで行われるこれは所詮ただの茶番でしか無い。だか、この茶番が必要なのだ。
特区の会場に戻ると俺は行政特区日本への黒の騎士団の参加を宣言し、それに続けてユーフェミアが黒の騎士団はブリタニアに協力し、行政特区日本における独自の治安維持部隊として任命する旨を告げる。これで全ての仕込みは済んだ。
壇上にて俺とユフィが共に手を取り合う。会場の日本人達はその目を輝かす。これからの期待と希望を込めた目を。
「「ここに行政特区日本を…」」
『イレブンがァッ!!』
俺とユフィによる宣言に割って入ったのは、ナイトメアのグロースター。既に何名かの日本人を轢き殺し、足首を返り血に濡らすその姿は悪魔と呼ぶに相応しかった。そしてそのカラーリングは他のものよりピンク色寄りの明るい紫つまりは…
「そんな!お姉様!?どうして!どうしてこんな!」
勢いの強さからか、ここまで飛んだ返り血がユフィをも濡らす。
『おぉ、ユフィ…お前はイレブンに騙されているのだ。安心しろユフィ。このエリアは私が浄化してお前に渡すのだからなァ!』
アサルトライフルを乱射し、ランスを振り回す狂乱したコーネリアの姿がそこにあった。これが俺の選んだ道だ。ユフィの為にコーネリアを犠牲にした。だが、これで良い。念願の駒が揃う。ゼロである俺がユーフェミアを支持し、ユーフェミアを真に日本を憂いるブリタニア皇女として担ぎ上げる。最早コーネリアのいるブリタニア軍にスザクの居場所はない。ならばスザクは俺の所に来るしかないのだ。俺の野望の為…汚れて貰うぞ!コーネリア・リ・ブリタニア!!
「いやぁぁぁぁ!お姉様!どうして!?どうしてこんな…酷い!」
「ユフィ!危険だよ。ここは一度安全なところに…速く!」
そうだスザク。お前はユフィを連れて行くといい。
「スザク!ここは俺が食い止める!お前はユフィを連れて避難しろ!」
「わかった!」
ガウェインにC.C.と共に乗り込む。コーネリアは今尚会場の日本人を殺すことに夢中のようだ。
「驚いたなルルーシュ。ここまでやるとは。」
「当然だろう。俺は今回、記憶とギアスを持ちながらも多くの制約を己に掛けて来た。ならば多少の犠牲は払うべきだ。コーネリアには母上に繋がる情報がない、ならばここで使い捨てるのが良いだけのことだ。」
「腹違いとはいえ実の姉を…容赦ないな」
クロヴィスにも似た様な事を言われたが、寧ろ腹違いだからこそ、あの男の子供だからこそ殺すとも言える。今はまだ利用価値があるのでそうしないだけでユーフェミアとて例外ではない。…が、ナナリーの為にも特別に見逃してやっても良いとも思っている。
「ところでルルーシュ」
「黙れ魔女。お前のところでは嫌な予感しかしない。」
「まぁ聞け。」
「断る。」
C.Cがこちらを振り向き眉を顰めて凄むが、それに屈する俺ではない。
「カグヤにな…」
クソ!この女無視して喋り出し始めたぞ!
「私とお前の関係を関係を聞かれたのでな?将来を約束した仲だと伝えておいたぞ。」
嘘は言っていないから怒るなよ?と続け、クククと笑うC.C.の座るシートを後ろから蹴っ飛ばす…痛い。
「ええい!誤解を招く言い方はよさないか!このピザ女!!!」
はい、と言うわけでコーネリアファンの皆様ごめんなさい。日本人虐殺はコーネリアにやってもらいます。
〜言い訳〜
ユーフェミアの勘ヤバすぎ→多分ゼロの動きの癖とかからなんとなくそう思った。そして学園祭の時にルルーシュと会い、なんとなく背丈も似通ってると思った。そんな感じ
カグヤ様の口調→こんな感じじゃろ…
行政特区日本に黒の騎士団が参加して云々→都合のいい展開かも知れませんが許してくれい
毎話最後に(半ば無理矢理)入れている「ピザ女!」byルルーシュor「この飲んだくれ!」byカレン)について、正直…?
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面白い。今後も続けてほしい。
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面白い。でも二度とやるなクソが。
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面白くない。でも今後も続けて欲しい。
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面白くない。二度とやるなクソが。○ね。
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普通。好きにして欲しい。
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どうでもいい。