チートギアス ~反則のルルーシュ~   作:ベルゼバビデブ

24 / 31
第二十四話です。


第二十四話 崩落のステージで舞踏会

<サイド:コーネリア>

 

 私はイレブンを殺さねばならない。その為には邪魔をする黒の騎士団を壊滅させる必要があるのだが、これが中々難しい。どういうわけかエリア11内の航空基地が同時多発的に襲撃され、エリア内からの援軍が見込めないのだ。唯一襲撃を免れた部隊もあるが、それだけで盤面をひっくり返せるほど敵の数は少なくない。練度の差があり大半は雑魚とはいえ、ナイトメアに乗りアサルトライフルを撃たれればそれだけで十分脅威となり得るのだ。そうなると頼みの綱は本国からの援軍だが、いかんせん太平洋を挟んでいるのだからすぐに来るはずもない。

「盤上の駒だけで対処する必要があるか」

 負けはしないが、簡単には勝たせてもらえないだろう。相手はあのゼロだ。侮っては足下を掬われる。…足下を掬われる?租界は階層構造となっている。一斉にパージすれば…!

「いかん!全軍足下に注…」

 その時、地面が崩れ始める。見れば時刻は0:00を過ぎていた。いけない、先手を取られた!スラッシュハーケンでなんとか地面に叩きつけられるのを避け、無事な者達を確認する。

「退け!退けー!全軍ブリタニア政庁へ退却し政庁を死守せよ!本国からの援軍さえ到着すれば我らの勝ちぞ!」

 一応鼓舞をしては見るが、先手を取られたのだ。前方の生き残りは既に崩壊し始めている。叩きつけられるのをなんとか避けた機体も全てが万全とは言い難い。中には落下物で機体を破損したものもおり、退却もままならないのだ。視界に膝を付くナイトメアを発見し駆け寄る。

「大丈夫か?機体が動かないのなら脱出を…」

『コーネリア様!私などには構わずお退き下さい!』

 その時、黒いナイトメアが接近していることに気がつく。すると膝を付くナイトメアは黒いナイトメアの前に立ち塞がり、その刃の餌食となる。

『オールハイル…ブリ…』

 爆風に乗じて距離を取るが直ぐに詰められてしまう。剣撃を数度ランスで受け止める。

『コーネリア!日本人の無念、ここで晴らしてくれる!』

「黙れイレブンが…!ここで殺して…」

『姫様!ここは私にお任せ下さい!』

 振われる剣撃を代わりにランスで受けるのはギルフォードのグロースターであった。

「しかし!私はイレブンを殺さねば…」

『姫様には全軍の指揮がございます!ならばこそこの場はこの私にお任せ下さい!必ずや藤堂を討ち取って見せます!』

 ならば藤堂の始末はギルフォードに任せよう、私は全軍を指揮し、より多くのイレブン共を殺さなければならない。

「ならばこの場はお前に任す!お前は帰ってこいよ、我が騎士ギルフォードよ。」

 ダールトンは戻らなかった。ギルフォードまで居なくなれば日本人の殲滅が遠のいてしまう。

『イエス!ユアハイネス!』

 ギルフォードにその場を任せ私は撤退を始める。数分後に到着する援軍の航空部隊はゼロの機体のハドロン砲なる兵器によって簡単に討ち取られてしまうことはフクオカ基地での記録から簡単な推測できる。ならばその活用法を考える必要があるだろう。

「航空部隊の到着情報を黒の騎士団にリークしろ!私は準備がある、宴のな。」

 そう言って私は政庁の屋上を目指す。恐らくゼロは単騎で屋上から政庁を制圧しようとするはずだ。それを私自らが迎え撃つ。

 

 航空部隊の全滅を知らされた後、狙い通りゼロは屋上へと現れた。

「よく来たなゼロ…!舞踏会はお好きかな?」

 

 

<サイド:ルルーシュ>

 

 

『よく来たなゼロ…!舞踏会はお好きかな?』

 確かにこれは舞踏会だ。ただし踊っているのは姉上、あなたお一人ですが。

「残念ですがコーネリア、あなたのお相手は私ではない。」

『何!?』

 ガウェインを少し下がらせ、ランスロットの存在を知らしめる。

『コーネリア総督!貴方の虐殺は見過ごせない!貴方には罰を受けて頂く!』

『黙れイレブンがァーーー!!!!』

 コーネリアはアサルトライフルで地面を撃ち、土煙を発生させ視界を遮る。そこにスラッシュハーケンを撃ち込みつつランスを持って突撃してくるが、ランスロットの敵ではない。ランスをMVSで受け止め、そのまま押し返すと四本のハーケンを撃ち込む。

『舐めるなよ!イレブン風情が!!』

 コーネリアは驚異的な動作でスラッシュハーケンを全て躱し、アサルトライフルを放つ。それはブレイズルミナスに防がれるが、すかさずランスを投擲する。

 

 とはいえ、騎士道精神などに付き合う理由はない。フロートシステムで飛び上がり、ガウェインのハーケンでコーネリアのグロースターを狙う。

「コーネリア、これが裁きだ。」

 ランスロットとの戦闘に夢中であった…それだけランスロットは強敵であり、尚且つコーネリアの日本人を殺すという命令が強いこともあるのだが…コーネリアは躱す事は出来ない。

『卑怯者がァ!』

「黙れコーネリア!妹の優しき願いを踏みにじり、武器を持たない日本人を虐殺したお前にいそんな台詞を吐く資格はない!」

 そのままワイヤーで機体を切断すると、ナイトメアを捨てたコーネリアが銃を片手に降りてくる。無様にもランスロットに対して殺す殺すと叫びながら放つ姿には哀れみすら感じるが、もはやコーネリアに同情するつもりはない。ハドロン砲をグロースターに撃ち込み爆破する。破片が幾つかコーネリアを襲い、体勢が崩れた隙にランスロットがコーネリアを掴む。

『ここまでです!』

『黙れ!イレブンが!』

 尚もランスロットに発砲するが、最早弾切れだ。タイミングが良いだろう。

「コーネリア、自らの過ちを悔い、観念するんだな。」

 諦めるという命令に素直に従ったコーネリアは何故私はあんな事を、と態度を急変させるが、この状況で逆転などできるわけもないし、そこまで不自然ではない。スザクに後で聞かれてもなんとでも言えるだろう。コーネリアは念の為、ランスロットに拘束させたままスザクごと撤退させる。そのままスザクにはナナリーの護衛をしてもらう予定になっている。スザクを見送る余裕まであるのは実に気分が良い。藤堂の報告では未だに正面を突破できないでいるらしいが、それも想定内だ。政庁の陥落とガウェインによる背後からの攻撃で壊滅しないはずがない。

「後は政庁陥落の映像とともにブリタニアに降伏を迫れば…俺の勝…」

 

 その時だった。

「…!避けろC.C.!」

 極太のハドロン砲が屋上を穿つが、間一髪で回避に成功する。

『ゼロ、今度こそ記録にしてあげる。』

「ようやくラウンズの登場か、一足遅かったな…!」

 残念ながらシュナイゼル、貴方が神根島に引き続きブラックリベリオンを読んでいることなど想定内だ。いくら皇族でも秘密裏に動かせる戦力には限りがある。島国の日本ならば尚のことだ。

「この機体は神根島の…!策はあるんだろうな?ルルーシュ!」

「当然だ、ハドロン砲を回避しつつポイントσ7まで誘導する。ハドロン砲は私が操作するからお前は回避に専念しろ。」

 σ7まで誘導すればジェレミアの策が使える。あのNGFならば奴のハドロン砲すら耐えうるだろう。その隙に奴を叩く。前回よりもハドロン砲の発射間隔が短いあたり、余程改良されているのだろう、この機体は危険だ。しかし、ここで確実に葬り去る。今後の戦いもあるのだ、ラウンズを一人始末しておけばかなり楽になるだろう。

「くっ!回避に専念しろとは簡単に言ってくれる…!」

 C.C.のぼやきには耳は貸さない。いつもしこたまピザを食っているのだ。たまには苦労の一つもしてもらおう。こちらのハドロン砲も躱されるか、ブレイズルミナスで受け流されている。

 

…その際のハドロン砲が地を穿ち、ブリタニア・黒の騎士団双方にそれなりの被害を出しているのだが、今のルルーシュには関係のない事であった。

「神崎隊長ォォ!!」

 

「到着したぞルルーシュ!策とやらはなんだ!?」

「もうすぐ来るさ」

 地を穿ち、現れるのはNGF、回転して地を穿ってたため、今尚回転している。

「さぁジェレミア!あの機体を攻撃しろ!」

 これで勝った!もし生きていればギアスで手駒にしてやるのも良いだろう、なんにせよこれで日本の解放は成るのだ。

 

 しかし、ジークフリートは回転を止める事なくガウェインに突っ込んでくる。

「馬鹿な!?」

「おいルルーシュ!アイツ突っ込んでくるぞ!」

 そういえばあの時のジェレミアは話が通じなかった。もしやギアスが外れたとでもいうのだろうか

 

「ええい!今はとにかく回避しろ!このピザ女!!!」

 

 




予告:次回最終回ですが、最終回は2パターンあります。
・午前8時に最終回IFを先に投稿します。こちらは没シナリオです。
・午後8時に最終回を投稿します。こちらが真の(?)最終話となります。

~言い訳~
アーニャ単騎は無謀では→流石のシュナイゼルもコーネリアがこんなに早く落ちるとは流石に思っていなかった

毎話最後に(半ば無理矢理)入れている「ピザ女!」byルルーシュor「この飲んだくれ!」byカレン)について、正直…?

  • 面白い。今後も続けてほしい。
  • 面白い。でも二度とやるなクソが。
  • 面白くない。でも今後も続けて欲しい。
  • 面白くない。二度とやるなクソが。○ね。
  • 普通。好きにして欲しい。
  • どうでもいい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。