チートギアス ~反則のルルーシュ~   作:ベルゼバビデブ

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最終話です。


最終話 エンディング・ゼロ

 なんとか回避に成功し、再度ジェレミアに呼びかける。

「ジェレミア!私だ!ゼロだ!わからないのか!?」

『あっはははははは!ジェレミア?あの出来損ないならここには居ないよ!』

 誰だこいつは!?まずい、ラウンズを罠に嵌めるはずが逆に追い詰められているとは…失態だ!しかし、まだ手は残ってい…

 

…。

 

 瞬間、視界が反転していた。

「…何が起きている!?」

『…あれ?おかしいな、なんで動けてるのかなぁ…あぁ、もしかして…』

 いつのまにかC.C.はこちらを振り返っている。

「おいルルーシュ!何をボーッとしている!私の魅力的な尻でも想像していたのか!?」

「黙れ!俺は胸派だ!…ボーッとしていた?この俺が?」

 そんな記憶はない。それに流石のC.C.もこの状況で冗談を言…っているな…。しかし俺がボーッとしているようには感じたのだろう、一体何が起…

 

…。

 

 また、視界が変わっている。この異常な事態、原因だけは簡単に想像がつく。

「C.C.なんらかのギアスだ。相手の意識を奪うようなギアスはあるか?」

「私はギアス博士でもギアス図鑑でもないんだぞ!私が与えたギアス以外のことは…はっ!?まさか…!」

 C.C.も勘づいたようだ。相手もこちらと同じ、更には何らかのギアス能力で俺の動きを封じて攻撃を仕掛けてきているのだ。幸いにも複座のC.C.にはギアスが効かない為、攻撃を回避出来ているだけである。

『何…コレ…』

 ラウンズの機体がこちらに攻撃を仕掛けてこない事から余り都合の良い能力とは言えないようだ。こうなれば手…

 

…。

 

 クソ、こうなれば手は一つしかない。

「済まないがC.C.暫く回避に専念しろ。余裕があれば相手の攻撃がラウンズの機体に向かう位置で回避しろ。」

「そんな無茶はスザクかカレンにでも言ってくれ!」

 俺が今こうしてC.C.と話せるということはオンオフがあるという事、同じ相手にも通用する様だが、長時間連続で使わないことから何かしらの制約があるに違いない。更に言えば俺の様に対象を選ぶタイプではなく、マオの様に範囲内を対象に無差別で発動するものだろう。でなければラウンズが攻撃しないはずがない。そしてこうしてナイトメアが動いていることから…というかギアスである以上当たり前なのだが…物理法則は止められないようだ。

「奴は一定範囲の人間を無差別に気を失わせるようなギアスだ。」

「無差別?だからラウンズも攻撃してこないの…かッ!」

 C.C.は回避動作をしながらも話を理解しているようだ。

『そこに居るんだよね?C.C.、君を連れ帰りに来たんだ。僕と一緒に来てよ。そしたらゼロのことは見逃してあげるからさぁ!』

 そう言いながらも回転しながら突撃し…

 

…。

 

「C.C.、これからある作戦を教える。見ての通…」

 

…。

 

「…り、奴のギアスで俺は役に立たん。」

「安心しろルルーシュ、そんなことは慣れっこだ。」

 今は無駄口を叩いている余裕はない。作戦を伝え終わると、C.C.はわかったと短く返し、作戦に則り通信を始める。

「あぁ、私だ。ゼロは諸事情で…」

 

…。

 

「…戦を伝える。ポイントε5の廃…」

 

…。

 

「…欲しい。タイミングは私が伝える。ゼロの命…」

 

…。

 

「…ビルの破壊後は付近に神…」

 

…。

 

「…ハドロン砲には当たるなよ。発射…」

 

…。

 

「…だが、出来るだけ倒壊した廃ビ…」

 

…。

 

「…出来るな?」

 かなり連続でのギアス使用、相手は相当焦っているようだ。

「伝え終わったぞルルーシュ。」

「そうか、あとはお前たちに任せて俺は果報を寝て待つとしよう。」

 C.C.に作戦を伝え終えたあとは俺に出番はない。ラウンズは相変わらずハドロン砲をあっちへ向けたらこっちへ向けたりとあたふたしている。側から見れば俺とGNFが瞬間移動を繰り返しているように見えるだろう、無理は無い話だ。

『この役立たず!ロロ!何してる!早くし…』

 

…。

 

…NGFに乗るギアスユーザー、ロロの持つギアスにより、周囲の人間の体感時間は止まる。しかし、C.C.とGNFに乗る何者かとロロ本人はギアスが効か無いため、ルルーシュとラウンズのみが止まった世界でガウェインとNGF…ジークフリートが空を舞う。ハドロン砲は回転攻撃に防がれ効かず、スラッシュハーケンも当然有効打にならない。

「今だ!カレン!」

 ルルーシュの授けた作戦は単純明快、廃ビルを輻射波動で破壊してジークフリートを押し潰すのだ。

『小癪なぁ!』

 撃破までは出来なくても、足止めにはなりうると知っていたルルーシュはここに追撃としてハドロン砲を叩き込む。勿論撃ったのはC.C.だが。

 しかし、ビルを抜け出す為にも回転していたジークフリートには決定打には足らない。NGFに乗る彼は勝利を確信していた。ガウェインでは勝てないのだから負けるはずがない、ゼロの入れ知恵もたった今切り抜けた。無理矢理ギアスを発動させ、まだまだゼロの体感時間は止まったままのはず、ハドロン砲を撃った今なら動きが鈍く捉えられるはずだ。そう思った瞬間、機体に大きな衝撃が走った。視界の端に捉えたのは赤いナイトメアともう一つ、理解した。ギアスの有効範囲外からのハドロン砲、物理法則は止められないのだ。

 

…。

 

『墜ちる!?このジークフリートが…!?』

 動きの鈍ったNGFにハドロン砲を叩き込み、ハーケンを破壊していく。背後からラウンズのハドロン砲をモロに喰らい、フロートが破壊されたらしく、高度を落としていくそれにハーケンを撃ち込みそのまま振り回す。こうなれば相手のギアスは無力だ。そのまま地面に叩き付けさせ、更に上からガウェインの膝蹴りを叩き込む。機体の爆破前に脱出してきたのは一人の子供…のような外見をした男。

「お前がV.V.か。」

『ゼロォ…!』

 こいつが不老不死の魔女、C.C.と同じ存在であることはC.C.から聞いている。あの日スザクにギアスを教えたのは誰か、何故C.C.がナナリーの誘拐を感知できたか、問いただせばわかる話だ。

「お前は死なないのだろう?ならばとくと苦しめ!」

 ガウェインの手でV.V.の小さな身体を握り締める。恐らく骨は折れているだろうが、問題はない。不老不死とはいえ拘束すれば無力化が可能だ。隠しておいたカプセルに封入すればV.V.というカードは我が手に落ちる。障害は全て消し去った。あとはブリタニア政庁の陥落映像とともに降伏を迫り、日本を解放するだけだ。

 

 カレンとラウンズの闘いは一方的であった。ハドロン砲を見てから避けられる異常な能力を持つカレンは終始ラウンズを翻弄、接近して輻射波動を叩き込む。ブレイズルミナスで防がれるものの、ガウェインの乱入でその均衡は崩れる。

「カレン!避けろ!」

『はい!』

 カレンをブラインドにし、飛びのいた瞬間ガウェインのハドロン砲がラウンズを襲う。ブレイズルミナスではハドロン砲は受け止めきれない。ブレイズルミナスの発生装置がハドロン砲に耐えられず、爆破した瞬間、カレンの右手がラウンズを襲う。右腕を伸ばして遠心力を最大限にのせた紅蓮可翔式の拳に耐えられずラウンズは墜落する。その後、ラウンズはカレンに見張らせつつ、その間にガウェインのエナジーフィラーを交換し、その間に到着していたラクシャータ達によってラウンズの機体はゲフィオンディスターバーによる機能停止に追い込む。多少破損は多いがラウンズも一人我が手に落ちたのだ。

 

 その後、コーネリアの捕縛と守っていたはずの政庁の陥落、更には藤堂達の正面部隊と、ガウェインによる背後の襲撃という挟撃にハマった残りの部隊は降伏しブラックリベリオンは成功に終わった。

 迫り来るブリタニア本国の部隊はコーネリアとブリタニア軍の捕虜をチラつかせ撤退を促す。しかし、当然のように本軍はその程度では止まらない。

「止まらないのならば仕方がない。アレを使わせてもらおう。」

 使用したのはニーナの協力で作り上げた爆弾、まだまだ試作段階だが、ブリタニア軍の戦艦などこの破壊力の前では無力だ。爆弾、ガウェインのハドロン砲、ランスロットのヴァリスの3つに一方的な被害を受けたブリタニア軍は太平洋の横断を断念し引き上げていく。

 

 そして、少しばかりの時が流れた。

 

 エリア11は解放され、名を合衆国日本に改めた。その後間も無くして中華連邦にて革命が起き、合衆国中華へと名を変えた。革命には黒の騎士団の助力もあり、それを機に日本と中華は同盟を発表する。超合衆国構想を提唱し、黒の騎士団の兵力は増していく。

 差別を行わず、高い能力が認められればたとえブリタニア人でも重用され、立場によっては保護もされる。今尚ニーナに研究させている爆弾は太平洋防衛の要となり、ブリタニア軍は二の足を踏み続けている。更に、エリアの解放という前代未聞の事態にブリタニアは混乱を隠せない。

「なぁ、ルルーシュ。私との契約は守ってくれるんだろうな?」

「当然だ。とは言え、お前の願いとやらを聞かせてもらってないのにどう叶えろというのだ。」

「それもそうだな。まぁ、その時が来たら教えよう。それまでは気長に待つさ。」

 変な女だが、C.C.とギアスがなければブラックリベリオンまで辿りつけなかった。大体の願いならば叶えてやるくらいの義理はあるだろう。そして、未来の記憶がなければブラックリベリオンで勝てなかっただろう。そんなことを考えていると、突如ドアが開く。

「ル…あっ、ゼロ、カグヤが相談があるから呼んできてくれって。」

「枢木、私はゼロ。そして君の親戚とは言え、今や合衆国日本の代表であるカグヤ様に敬称くらいつけたらどうなんだ?」

「あぁ…ごめん、まだ慣れなくて。それじゃ、伝えたから!僕はナナリーの様子を見てくるよ」

 そう言ってドタドタと走り去っていく。忙しい奴だ。カグヤとの相談…後半はやけに式とか披露宴とかの話だったが…を終え、俺は旧ブリタニア政庁、現合衆国日本の政庁のすっかりと日本庭園風になった屋上に佇む。

「ここだったか、ルルーシュ」

「C.C.か。どうした。」

「お前にしては珍しいと思ってな。こんなところで感傷に浸っているとは」

 クロヴィスの作っていた屋上の庭はアリエス宮に似ていた。それが今や日本庭園だ。思わないところがないわけではない。C.C.と目が合う。ナナリー、スザク、ユフィ、カレン、いずれも俺の秘密のいずれかを知る者達だが、誰一人として俺のギアスのことは知られていない。この秘密は守らねばならない。そうなると、俺の全てを知るのはC.C.だけなのだ。

「なんだ?ルルーシュ。私の立派な胸でも見つめてたのか?」

「立派だとは思うがそうではない。」

 こいつの場合、下手に否定するより多少肯定した方がこういう場合は黙るのだ。

「これからは俺の武器が一つ減る。」

「未来の記憶か。」

 俺が見たのはシャルルに捕まるまでだ。つまり、もう俺の記憶は武器にはならない。

「これからも頼むぞ。我々は将来を約束した仲なのだろう?C.C.」

「無論だ。報酬はピザで頼むぞ?ルルーシュ」

 

「ええい!最後までお前はそれか!このピザ女!!!」

「ああそうだ、何故なら私は…C.C.だからな」

 

-チートギアス ~反則のルルーシュ~ 完-

 




ちゃんとした作品に対するあとがきは活動報告で書きますね。
次回は作中登場させたオリジナルナイトメア等(紅蓮可跳式とか)の簡単な説明です。

~C.C.→カレンの作戦説明~
「あぁ、私だ。ゼロは諸事情で話せなくてな、私が代わりに作戦を伝える。ポイントε5の廃ビルを輻射波動で破壊して欲しい。タイミングは私が伝える。ゼロの命が掛かっている。頼んだぞカレン。ビルの破壊後は付近に神根島で戦ったナイトメアを誘き出せ。奴のハドロン砲には当たるなよ。発射間隔が短くなっているから注意しろ。面倒だが、出来るだけ倒壊した廃ビルに着弾するように誘導して欲しい。出来るな?」
歯抜けのままなのはちょっと不親切かと思ったので記載。

~言い訳~
スザクにV.V.は接触した?→ロロを引き連れ、ジェレミアぽいーからのジークフリートイジイジをしていたので接触していません。まぁこれは後からの言い訳ですが…

「…。」って何?→ロロのギアス(絶対停止)の効果音的な何かだと思って下さい。ルルーシュ視点だと認識出来ていないのでこんな表現です。

ジークフリートの中はどうなってたの?→V.V.が操作し、特殊兵装扱いのロロも搭乗。人の体感時間を止めるギアスを使用していた。

V.V.はなんでエリア11に来てるの?→シュナイゼル辺りが「彼は未来が読めるのでは?」的な予測を立て、自分の知らないギアスユーザー=C.C.を疑いやってきました。そしたらジェレミア達を見つけた感じです。って言い訳です。

ニーナ印の爆弾→フレイヤ的な爆弾です。1期では完成されられませんでしたが、ラクシャータ辺りが協力し、フレイアほどではないですが、強力な爆弾が完成しました。でも、正直それらで本当に本国の軍勢を追い返せるかどうかはご都合展開です。

ついでに前までの話の言い訳に一つ追加ですが、ユフィがギアスの事知ったらコーネリアの件もあるしヤバいんじゃないの?→ユフィだけであればルルーシュ君は自分を撃てなどと言うギアスを使おうと思うくらいにはユフィへのギアスしようはスザクほど躊躇いません。多分ギアスの事は忘れろ辺りのギアスを掛けると思いました。

ルルーシュ君本来の目的達成できてないのでは?→シュナイゼルを取り逃し、まだまだシャルルまでが遠いので目的(母殺しの真相)には達成できていません。

最終回IFと最終回

  • 最終回IFの方が良い
  • 最終回の方が良い
  • どっちもクソ
  • どっちも好き
  • どっちでもいい
  • ジェレミアが出てるからIFが良い
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