ブラックリベリオンの日、俺はナナリーを失い、スザクに負け、皇帝シャルルの前に引き出された俺は奴のギアスを食らった…はずだった。
しかし目覚めてみればエリア11の神社の中にいた。赤々と輝く鳥居を見て違和感を覚える。日本人の文化とも言える神社仏閣などはブリタニアの支配後管理出来る者の不在によりどこもかしこも寂れているはずなのだ。そして鳥居に付いている文字…日本語の漢字には「枢木」と書かれている。馬鹿な?
「どうしたんですか?お兄様。」
ナナリーの声がして気が付いたが、俺はナナリーをおぶっていた。しかもやたらと視線が低い。どういうことだ?
「なんでもないよナナリー。」
「やっぱりお兄様では私をおぶったまま階段を上がるのは厳しいんじゃ…」
そこで気がつく。俺はタイムリープをしているのだ。非現実な話ではあるが、ギアスとは非現実なものである。俺は皇帝シャルルのギアスにより過去に飛ばされたのだろうか?だとしてもおかしい。俺を捉えた奴が俺を過去に飛ばすなど…。兎も角今は階段を登ろう。こんなに軽いナナリーがあんなに立派になる様を再度見れるかと思うと少しニヤけてしまう。
しかし、このままでいいのだろうか?俺はこのままただ日々を過ごし、あの日の再現をしても良いのか?
俺はスザクに殴られた。少し忘れていたが、あったばかりの頃はこいつこんな風だったんだよな…
「どうだ!思い知ったかブリキ野郎!俺を舐めるな!」
このスザクが遥か未来で俺に幾度となく回転くるくるキックを仕掛けてくる訳だ。俺はあの日、ギアスという力に頼った。でもよく考えれば今からでも手に入る力があったじゃないか。なぜ俺は気が付かなかったのだろう。スザクと互角に殴り合える力があればあの日俺はスザクに捕まることはなかった。
そして俺は決心した。筋肉だ。筋肉をつけよう。
そうと決まれば俺の行動は一つ。まずはスザクを両手で押し倒す。
「何すんだこのブリキ野郎!」
「おかしな奴だな。先に殴ったのはお前だろ。」
「ぶって良いのは…ぶたれる覚悟のある奴だけだ!」
-チートギアス 〜反則のルルーシュ〜 脳筋編-
時が流れたある日。俺は目覚めたナナリーを抱えリビングへと運ぶ。
「もう、お兄様ったらまた私をダンベルがわりにして…」
「ははは、ごめんごめんナナリー。」
リビングのテーブルの前に置かれた車椅子に優しく乗せると、机の上に置いてあるスプーンを握らせ、もう一方の手で皿を触らせる。
「ありがとう、お兄様。いただきます」
「めしあがれ、ナナリー」
そう言った後俺はプロテインを調合し摂取する。中等部への見送りは片手にナナリー、片手に車椅子を持ち運んでいく。
「あ、ナナちゃんのお兄さん!おはようございます!」
「やぁ、おはよう。今日もナナリーと仲良くしてやってくれ」
「いつ見ても凄い筋肉…」
「肩から脚生えてんのかい!」
「クールでイケメンで頭も良くてスポーツもできるなんて素敵!」
「ナナリーの話じゃ料理も得意らしいよ」
後輩達に囲まれ、一部からは胸筋や腹筋を触られる。悪い気はしない。
予鈴が鳴ったため急いで教室に向かう。教室のドアを開けるとまだ教師の姿はない。間に合ったようだ。
「あ、ルルーおはよー!またナナちゃん送ってきたの?」
「そうだよ。今日も後輩達に囲まれちゃってね」
シャーリーとの朝の挨拶を済ませる。この体があれば仮にマオに何かされても拳でなんとかしてやれるはずだ。
ホームルームが終わるとリヴァルに声をかけられる。
「ルッルーシュ!後で頼みたい事あるんだけど」
「良いよ。今日はどっちだい?」
「体の方。」
『…続きましてチャレンジャー!ルルーシュ・ランペルージ!』
部屋の中でライトを浴びるのはリング上の俺と対戦相手のみ。会場のアナウンスが俺の紹介を終えると対戦相手は鼻で笑った。
「へっ!ブリキ野郎がわざわざこの俺、地下のキングに殴られにきたのかよ。笑えるぜ!」
ここは地下の裏カジノ。その中で一際人気が高いのがこのデスマッチだ。素手であればなんでもありの違法な格闘場。この地下格闘で連勝しているのは地下のキングと呼ばれるイレブン。もちろんこのマッチは賭け事に用いられるし、ファイトマネーも出る。
ゴングがなる前に放たれた地下のキングのパンチをひらりと躱す。
「何っ!?」
「せっかちな奴だな。まだ勝負は始まってないだろ?」
改めてなったゴングと同時に腹へと放たれる拳をそのまま腹筋で受け止める。反応できてないと思ったのか、地下のキングはニヤリと笑うが俺も微笑み返すとギョッとした顔をした。こちらはブリタニアを倒すために鍛えているのだ。半端な拳でやられるわけがないだろう。お返しに腹へと拳をブチ込むとそのまま地下のキングは倒れた。こうしてチェスの代打ちと違法格闘のファイトマネーで俺は軍資金を貯めていると言うわけだ。
一方その頃学園では
「ルルーシュは?」
「リヴァルが連れてっちゃって」
生徒会長のミレイがルルーシュを居場所を聞き、それに回答したのはシャーリー。
「今日はどっちかしら。頭?体?」
「体の方です。ルルは体の使い方おかしいんです!ちゃんと練習すれば部活だって…」
シャーリーは全国…いや、世界大会も狙えるのにと続けるが、ミレイは笑うだけで答えない。ルルーシュが公式大会に出て、生きていると知られれば…色んな問題の火種である。故にルルーシュは公式の記録は一切持たないが学園内記録は軒並み一位という意味不明な身体能力を持つ学生となった。一応部活に入らない理由として妹との時間を過ごす為としているが、たまに呼ばれては学園内の紅白戦に参加している
一応キリノの良い所までは続けます