流浪人の帰り着く先   作:ゆごりー

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霜明「御機嫌よう。桜坂霜明でござる。最近風も強くなり冬という感じになってきたでござるな・・・。皆も体調管理等々怠らずにな?風とモンドは毎度このような風災に見舞われて大丈夫なのだろうか?まあ拙者が来た時からずっと賑わっておったし大丈夫なのだろうが・・・モンドの建物は丈夫なのでござるな・・・」


作戦開始

騎士団に行くまでの道中空と名乗った旅人から出る話は喋り好きの霜明にとってはとても面白いものだった。そして現在隣で相槌を打ちながら浮遊している生物、パイモンを釣り上げ溺れている所を救出したことに始まりそこからに及ぶ1ヶ月に及ぶ野宿生活。大きな町が見え向かったところにアンバーに見つかり保護されるような形でモンドに来たこと。何より驚いたのがここに来る前に風魔竜の姿を見たというのだ。お主は厄介事を運び込むツキが回ってるのかもしれぬな。とパイモンと空に文句を言われながらくすくす笑いながらその話を霜明は聞いていた。

 

霜明「お、あそこに大きな城のようなものが見えるであろう?あれが騎士団の本部でござる。あと数分ほどで着くが、入る前になにか聞いておくことはないでござるか?」

 

パイモン「んー、なぁ!さっき下の方からビューンって光ながら飛んできただろ?あれは何なんだ?」

 

空「パイモン、多分そういうことを聞いてるんじゃ・・・」

 

霜明「はは、なに構わぬよ。あれは拙者の水元素を使った技でござる。体に水元素を纏わせた後足元に僅かな原素粒子の爆発をさせるのでござるよ。その瞬間跳躍することで驚異的な跳躍力になるのでござる。あとは空中でも同じことをするとこで空中にいる最中でも跳躍が可能なのでござる。ちなみに刀にも纏わせて攻撃の強化も可能でござるし機動力も上がる故、かなり使い勝手はいいのでござるよ?」

 

パイモン「な、なんか簡単なような難しいような・・・」

 

霜明「そう考えなくとも良い。早く強くなってどこでもぴょんぴょん跳べる、という認識程度で構わぬでござるよ。」

 

パイモン「おう!それなら覚えられるぞ!」

 

空「パイモンが聞いたのに・・・ごめんね?」

 

霜明「構わぬよ。正直で良いではないか。お、着いたぞ?」

 

パイモン「わぁ、近くで見るとおっきぃなぁ。」

 

霜明「拙者も最初に見た時は驚いたでござる。では参ろうか?」

 

そう言うとその重く方そうな扉をガコンと思い音を響かせて開ける。こっちでござる。と霜明ご案内する方に2人は着いていく。そして一室の部屋の扉の前に着くと霜明は足を止めた。

 

霜明「この先に現在西風騎士団の指揮を取り、蒲公英騎士と呼ばれるほどの腕前のジン殿がおるが、覚悟はしておくと良いぞ?下手な問答をすると首が飛ばされる故。」

 

パイモン「ひぃ!?く、クビを・・・!?」

 

霜明がそう言うとパイモンは首を抱えるように身震いをし始めた。その様子を空はジトーっと言う目で見ている。

 

霜明「パイモン殿は余計な事を言いそうであるから、余計に用心した方が良いやもしれぬな?」

 

パイモン「い、いや、オイラそんなことはしない・・・しないよな!」

 

空「さぁ?保証は出来ないな。何も喋らなければいいんじゃない?」

 

パイモン「そ、そんな、2人揃って横暴だぞ!」

 

霜明「あはは、すまぬすまぬ。しかし空殿は冗談も通じる口であるか。」

 

空「口がにやにやしてたから、すぐ分かったよ。パイモンは真に受けすぎかな。」

 

パイモン「な、なんだよ。2人してオイラで遊んで!」

 

霜明「まあまあパイモン殿。首の話は流石に冗談であるが一応現在モンドにいる人物の中では最も実力者で権力者でござる。それなりの心持ちはしておいた方が良いぞ?」

 

パイモン「お、おう。わかった。」

 

今度は真剣な目で、しかし優しく2人に言うとコンコンと部屋をノックした。

 

霜明「例の旅人を連れてきたでござる。入れても構わぬか?」

 

ジン「ああ、ありがとう。入ってくれ。」

 

霜明「うむ、失礼するでござる。」

 

中に入るとジンの他にガイア、リサ、アンバーが既に室内に待機していた。

 

ジン「アンバー達から大体の事情は聞いている。モンドへようこそ。私は代理団長のジン・グンヒルドだ。モンドの民を代表して例を言わせてくれ。」

 

パイモン「にひひ!当然のことをしたまでだ!」

 

霜明「む?拙者から見たらパイモン殿は何もしていなかったように見えるが?」

 

パイモン「んな!そ、そんなことないぞ!!」

 

霜明「あはは、冗談でござる。それでは僭越ながら拙者から今ここにいる者の紹介をさせてもらうでござる。そちらは西風騎士団図書館司書のリサ殿でござる。」

 

リサ「初めまして。ふふ、わざわざ図書館の手伝いに来た可愛い子ちゃんかしら?ただ今はあんまり状況が良くないわ。色々解決したら頼もうかしらね?ふふ。」

 

空「と、図書館、遠慮しておく・・・」

 

霜明「ん、くくく、言われてしまったでござるなリサ殿?空殿も、大丈夫でござるよ。恐らくリサ殿なりの冗談であろう?ふむ、アンバーの紹介は必要ないであろう?」

 

空「そうだね。さっき自己紹介もすませた。」

 

アンバー「空の飛び方も教えた仲だもんねー♪」

 

霜明「うむ、2人がそう言うのなら大丈夫であろうな。では次に、こちらは騎士団騎兵隊長のガイアでござる。」

 

ガイア「モンドへようこそ。お前さんがこのモンドに何をもたらすか、しかと見せてもらうぜ?」

 

全員の自己紹介が終わり全員を見渡しコホン、と一呼吸を置いて霜明が口を開く。

 

霜明「さぁ、本来であればこのまま机を囲み茶でも飲みたいところでござるが文字通りお天道様がそれを許してくれそうにないでござる。」

 

ジン「ああ、その通りだ。だが悪いニュースばかりでもない。」

 

そう言うとジンは丸めてあったテイワットの地図を広げた。見ると3箇所に赤くバツが記されていた。

 

ジン「この3つの秘境を抑えればこのモンドを襲う暴風も収まるだろう。リサ、ガイア、アンバー、空、君たちが各々出向いて抑えてきてくれないか?」

 

4人は分かったと首を縦に振るが呼ばれなかった1名はムッとほんの少しだけ顔を顰めた。

 

霜明「ジン殿?まさか拙者には昼寝でも興じていろという訳ではあるまい?」

 

ジン「そういうな。君には別の任務がある。この4人を出してしまうと明らかに場内の警備及び戦力が薄くなってしまう。冒険者教会にも数名の助けは寄越してもらうが君はモンドの警備に当たってもらう。不振な人物及び魔物はすぐさま切り捨てて構わない。」

 

その言葉を聞くとうむ、と納得したように頷いた。

 

霜明「であれば神の目を持つ者・・・出来れば炎か雷か氷がりそうでござるが・・・1名拙者のそばに置いておいて欲しいでござる。構わぬな?」

 

ジン「ああ、もちろんだ。では作戦を開始しよう。」

 

そう言うと4人はモンドの大橋を駆け抜けて行き霜明は協会本部まで忍者のごとく跳んで行った。




桜坂霜明

固有天賦1、花咲の恵。

雨や水地であるところにいると5秒毎に3ずつ元素エネルギーを回復する。
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