流浪人の帰り着く先   作:ゆごりー

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パイモン「なあなあ!」

霜明「む、なんでござるか?」

パイモン「ここの作者が時々公開してる○○での日常ってのはなんなんだ?急に話が変わったり前回までの雰囲気と変わってたりするだろ?」

霜明「あぁ、あれは文字通り拙者の日常を描いた言わば番外や外伝というのが正しいのであろうか?本編の合間合間にあった戦闘や遊び、茶番などを記したものであるな。」

パイモン「なるほどな!ということはそこそこな頻度で挟まるんだな?」

霜明「それは区切りと気分次第でござるなぁ。」

パイモン「おいおい、ここの作者大丈夫なのかよ・・・」


天空を取り返せ

エンジェルズシェアでの1件から数日、霜明は独自の捜査で天空のライアーを盗んだのがファデュイであること、そしてそれが保管されている場所の特定、更には1度ドラゴンスパインに登りアルベドの少々無茶な実験が良い特訓となりさらに戦闘能力を上げていた。そしてディルックの方も情報を得たという連絡を受け早速その日の夜と霜明は酒場に足を運んでいた。

 

ディルック「・・・来たか。そろそろ君にも招集をかけようと思っていたんだ。」

 

酒場に入るとカウンター席に軽く座ったディルック、それを囲むようにウェンティ、空、パイモンが立っていた。

 

霜明「ふむ、ということはディルック殿はある程度の情報は掴んだのであるな?拙者の方は天空を盗んだ者の正体とその隠し場所まで・・・目的までは探れなかったでござるが・・・。」

 

ディルック「それはこちらでも調べられた。こちらも様々なツテを当たったからな。ここにいる全員には話は通してある。目的に関しては推測の目処はたっているが、それは全員揃ってからにしよう。」

 

パイモン「ん?全員って、ここにいるので全員じゃないのか?」

 

ディルック「ああ。この問題はファデュイとモンドの話したけでは無い、下手をしたら神話の力に関わってくる可能性も風魔竜が絡んでいる以上十分に有り得る。だから助っ人を1人呼んだ。」

 

そう言うとタイミングよくカランコロンと音が鳴る。今はディルックによって貸切状態となっているため助っ人と呼ばれる人が来たのだろう。しかしその助っ人はここにいる全員がよく知る人物だった。

 

ジン「すまない、雑務で少々遅れた・・・しかしまた複雑な面子だな。」

 

空「ジン・・・?」

 

空が怪訝そうな顔でディルックとジンの顔を交互に見る。確かに助っ人がジンと言うなら戦力としては申し分のないものになるだろうが様々な疑問が彼らの頭を飛び交っていた。

 

ディルック「まぁ、ここになぜジンがいるのか疑問に思っていると思うが、ここにいるのはただのジンだ。西風騎士団としてのジンじゃない。」

 

ジン「ああ、そうだ。それにしても意外だ。」

 

そう言うとウェンティと空を一瞥し少し困ったように苦笑いしながら呟いた。

 

ジン「天空のライアーの件は聞いていたがまさかこの2人だったとは・・・団長としての立場で来ていたのならすぐさま連行だったところだが。」

 

やれやれ、と首を振りながら仕方ないというような目で2人を見つめる。しかし空、パイモン、ウェンティ、霜明はなぜジンが呼ばれたか全く想像が及んでいなかった。。

 

霜明「ジン殿なぜここへ?」

 

ジン「簡単な事だ。粗方の出来事はディルックから聞いた。ライアーの事も、数百年前のことも。」

 

ディルック「まあ、だがそれで簡単に信じる団長様じゃないだろう。だからまたこの詩人に歌ってもらって・・・」

 

ウェンティ「お、ボクの出番かい?」

 

ヒョイっと演奏に使うライアーを取り出しすがそれを制すようにジンが答えた。

 

ジン「いや、信じるさ。」

 

ディルック「この凝り固まった考えを・・・ん?」

 

ジン「四風守護であった風魔竜が何故敵対したのか全く理解が出来なかった、が聞いた話だと全て説明が着く。しかしこんな事を口走れば私は責務を放棄したと見なされファデュイにどんな対応をされるか分からない。だから今回、私はプライベートという形で同行、そして協力させてもらう。」

 

なるほど、と3人が頷くとそれに少し遅れるようにはぁ、と低い溜め息がディルックの口からこぼれた。

 

ディルック「まったく、だから騎士団は嫌いなんだ。まあいい。場所は先に伝えた通りだ。それから吟遊詩人、わかってると思うが絶対に酒場を出るんじゃないぞ?」

 

ウェンティ「任せておいてよ!ゆっくり皆の帰りを待ってるからさ。」

 

いってらっしゃーいとこれから始まる事と反比例するような軽い見送りを背中に5人はファデュイが潜んでいるアジトへと向かった。その道中のこと霜明は空とほかのメンバーの数歩後で会話しながら進んでいた。

 

霜明「そういえば空殿と共闘するのは初めてでござるな?どうでござる?剣の自身の程は?」

 

空「もちろん、大丈夫だ。ここにいる全員とは初めて組むことになるけど全力を尽くすよ。」

 

霜明「うむ、拙者も噂に聞くお主の剣術を見るのは楽しみでござる。と、言っても拙者もジン殿以外の剣術は全くもって見たことがないのでござるが・・・」

 

苦笑いしながら笑いかけたその顔はまるで子供がイタズラをした時のような顔だった。おかげでかなり緊張感が抜け体に程よい力が入るのを空は感じた。

 

ジン「2人とも、お喋りはその辺だ。そろそろだぞ?」

 

前を向き直すと古い秘境のようなものが見えた。古いとはいえ地盤はしっかりしておりアジトや隠れ家として使うには最適そうに見えた。しかもよく見ると人がいる気配や痕跡がたくさん見受けられる。

 

霜明「ふむ、分かりやすくアジトでござるな。」

 

ディルック「ああ、わかりやすいアジトだな。」

 

片方は軽口を叩くようにして笑いながらゆるりと刀を握りしめてもう片方はふぅ、吐息を着いてどっしりと大きく重そうな剣を構える。

 

ジン「栄養騎士、わざわざここまでの協力感謝するよ。健闘を祈る。」

 

空「そういうのは終わったあとに行ってくれると嬉しいかな。とにかく頑張ろう。」

 

またその少し後ろに立つ人物はキリッと入口を見据えて片手剣を握りしめる。彼女の周りをかすかに渦巻く風が彼女の闘志を表しているようだ。隣の金髪の異邦人は横に浮遊する生物に怪我に気をつけて、と注意を促すといつでも突っ込んで行けるように刀を構えた。

 

ディルック「じゃあ、行くぞ!」

 

ディルックの掛け声がした後、アジトのドアを一気に開け4人同時に突撃する。もちろん見張りをするものは何人かいたのだが霜明が発する水の旋風に、ディルックの容赦のない炎の剣に、ジンの一部の隙もない風圧剣に、空の剣術と元素を合わせたトリッキーな攻撃に、不意をつかれた門番が対応できるはずもなく5秒もせぬうちに一網打尽にされた。その光景を一瞥し霜明は愉快そうに微笑んでいた。

 

霜明「ふむ、意外と何とかなるものでござるな?では参るとしようか。」

 

ジン「はぁ、君の戦闘好きは承知してるがここは敵地だぞ?少々気を引き締めて・・・ん?」

 

振り返ると先程の見張りは姿を消していた。代わりにおきみやげのごとく叫び声が聞こえてきた!

 

見張り「お前たちなぞ、『シニョーラ』様の手にかかれば直ぐに氷漬けにされる事だろう!覚えておけよ!」

 

霜明「・・・シニョーラ?誰でござるかそれは?」

 

ジン「恐らくだが噂に聞くファデュイの十二執行官の1人だろうな・・・とにかくこの話は後にしよう。いくぞ!」

 

さっきの言葉に少しモヤモヤを覚えながらも4人は順調にファデュイを倒しながら進んで行った。特に霜明の芽吹の殲滅力と桜吹雪舞の機動力、そして力の強さによってファデュイたちは行き着くまもなく倒れて言った。

 

ディルック「・・・キミ、噂以上にやるんだな。」

 

驚いた、というように敵の攻撃が止んだところでディルックが話しかけてきた。ジンはその実力を目にする機会があったため知っていたが初めて剣技を目にした空、パイモン、ディルックは噂以上の実力だと関心していた。

 

空「すごい元素の使い方だね。、難しくないの?」

 

霜明「どの技も最初は難しいものでござるよ。拙者にはこの戦い方があっているのでござる。特に今回のようにファデュイのような知能が高いものだとこの戦い方は有効なのであるよ。」

 

なるほど、と空とディルックは納得した。撹乱をしやすい戦い方やゴリ押しもできるために知能や考える時間があるファデュイには確かに有効的な戦い方であった。

 

パイモン「へぇ・・・あ、おい!ここで最後の部屋じゃないか!」

 

パイモンが指を指した先には他の部屋に比べて大きな部屋がひとつ、そしてほかの人物とは違い戦闘慣れしていそうなファデュイがいた。

 

ディルック「・・・デッドエージェントと呼ばれるファデュイだ。ファデュイの戦士の中でもそこそこエリートに部類される。油断するな。」

 

霜明「冗談、ここにいる誰より彼が弱いであろう?」

 

デッド「ほう、行ってくれるな、なら全員まとめて・・・は?」

 

言い終わる前に気がついたらデッドエージェントは宙に浮かされていた。空が起こした小規模の竜巻によるものだ。

 

空「今だ!」

 

3人「ああ!(うむ!)」

 

すると炎、水、風を、各々に纏った件がエージェントを両断した。読んで字のごとく完封したのである。泣き言を言いながら逃げていったエージェントを他所に一行はその部屋に隠してあったライアーを見つけ出し奪還に成功したのだった。




桜坂霜明

ストーリー「この物語について?ふむ、少し雑に感じるところはあるが本番は実は璃月後半辺りになってくるでござるからなぁ。モンドでは拙者の戦闘力、人柄、相性などを知ってもらうためのいわばかなり長い序章でござるよ。だが当然モンドでの日々も、拙者は大切にしておるぞ?」

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