目が覚めたらウマ娘になってた(前)   作:黒煙草

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渋のとはタイトル変えてますが問題ないです


目が覚めたらウマ娘になってた(後)

生徒会長室から出てきた俺は、スカートをまくり上げてタイシンジャージズボンに手をポケットを突っ込みながら、お客用のスリッパをペタペタと鳴らし歩いていると尿意を催してきた

 

ちなみにタイシンのジャージズボンは小さいので、膝から下の肌色率は高い

 

「やっべ、便所」

 

だがここで問題が起きた

俺の心は男だが、体は女である

 

「まぁトレーナーにも男のヒトはいるしな、用務員用の男子トイレ使お」

 

そう思ってトイレのドアに近づき、開けると小便器が男性で埋まっていた

ウマだけにウマってた

ウマくねぇな

 

「邪魔すんぜ」

 

そう声をかけると小便してた男たちは全員驚いていた

 

「別に担当ウマ娘のカラダ見て欲情してんだろ?俺ん事ァ気にすんなや」

 

「いやいや!?無理あるってあんた誰だよ!?」

「こんなべっぴんさん見たことねぇべ!?」

「。おっぱいでっけぇ!」

 

まぁ隠す必要も無いので事情を話す

 

「俺ァタイシンのトレーナーだよ。今朝目ぇ覚めたらウマ娘になってゴミ箱に入っててよ、他にウマ娘になったやつ知らね?あと洋式使うわ」

 

俺は個室の洋式トイレに籠ると反応が返ってきた

 

「確かあいつ、あれだ、えーと、ファルコだっけ?ウマドルの」

 

「あー、スマートファルコンか」

 

下を全て脱ぎ捨てて便座に座ると、勢いよく流し出した

 

「そそ、その『(放尿音)』の『(放尿音)』が、『(放尿音)』ってなって……お前小便の音うるせぇな!!」

 

「わりわり、すぐ出るよ」

 

でも排泄音で抜くやつもいるからこの界隈は怖い

そう思う俺であった

 

トイレットペーパーを1ロールまるまる使い、局部を綺麗に拭き取った俺は女というものがいかに面倒か理解した所で、ズボンとスカートを履き、男たちの会話に入る

 

「まぁさっきの話だと……ウマドルに手ぇ出したトレーナーが闇に葬られたってことだな?」

 

「八割しか当たってねぇよ!闇に葬られてねぇから!」

 

「じゃあなんだ、手ぇ出して、他のファンに、男の象徴をもぎ取られた、とか言うんじゃねぇよな?」

 

「あ……うん……」

 

教えてくれた男のひとりが吃ると、周りの空気が一気に氷点下に下がる

 

「い、いやでもよ!ちゃんと施術してブツは残ってるはずだよな!?」

 

「手術は……してないって、その場で……潰されたとか」

 

寒気が走り、鳥肌が立つ

そしてそのトレーナーは今も学園で働いているというのだから

 

「もしかして、最近キレイ子ちゃんが入ってきたけど……まさかな?」

 

「そのまさかだ、女のヒトになった以上……声まで金かけたって聞いたわ……最近俺たちを見る目も、肉を狙う猛禽類の目をしてたし」

「正直言うと、おめぇさんもその類で潰されたのかと思っちまっただ」

「。ケツでっか」

 

やばい、4軒目までの記憶が甦ってきたのに

それ以上思い出せねぇし

それ以上思い出したくねぇ

 

「わ、悪ぃ俺気分が……」

 

ただの二日酔いだが

 

「。っ!?つわりか!!」

 

「セクハラ野郎お前黙ってりゃイケメンなんだから二度と喋るな、担当ウマ娘誰だよ」

 

「。ダイワスカーレットだ」

 

「二度とダスカと喋るな…………あばよお前ら俺は旅に出る」

 

「痴女扱いで捕まるなよー」

「元気でやるっぺよー」

「。あばよダチ公」

 

そんなこんだで俺の花摘み事情はカオスに終わった

 

────────────

 

途方もなく、太陽が真上に来た時まで呆けていると昼のチャイムがなる

 

「お、メシかぁ……いっちょ走っか!」

 

手に小銭を握りしめ、いざ走り出した俺はさすがウマ娘と言うべきか驚異的な脚力で早歩きするウマ娘たちの頭を飛び越えていく

 

「ハッハー!チンたら歩いてっと飯なくなんぞ!」

 

だがそこにライバルというものは出現する

隣を併走するのはミホノブルボンだ

 

「『校内での”疾走”は禁止されています』」

「そんな詰まんねぇルールに縛られてんのか?お前さんは」

 

俺が全全速力で駆け抜けると、ミホノブルボンはムッとした顔つきで俺に追いつく

 

「やるな、さすが【サイボーグ】と呼ばれるだけはある……だがな、舐めるなよ!ヒトの意地ってやつをよォ!!」

 

俺は廊下天井を走り、ミホノブルボンは少ない歩数で跳ぶように超低空飛行しながら走る

 

「直線、次に直角カーブ!そこが勝負時だな!」

「『我がマスターの命を賭して、この勝負、負けられません』」

 

へへっ、ヒトの想いがウマ娘を強くするってのは古今東西、今も昔も変わっちゃいねぇな!

俺20代前半だけど!

 

「うぉぉぉぉお!!」

「『はぁぁぁぁあ!!』」

 

ミホノブルボンは歩数調整にミスが生じ、直角カーブを大きく膨らませて曲がる結果となった

 

対して俺は床に指を突っ込んで無理やり曲がることで慣性から空気抵抗まで全てを無視した

その結果、無人の食堂に着いたのは俺が先だった

 

 

店先に経つおばちゃんにメニューを言い渡し、俺はお駄賃を払おうとする

 

「肉マシマシニンニク餡掛けチャーハン大盛りね、うん、足りないよ」

「なん……だと?」

「『フッ、詰めが甘かったですね』」

 

最後の直線────金を払うのに俺は掛かってしまった

いやゴール前で掛かるとかどういう状況だよ

 

そしてミホノブルボンはメニューを言い渡す

 

「あんたは重機オイル1L……バカ言ってんじゃないよ、ここはガソリンスタンドじゃあないよ!」

「『なん……だと?』」

 

アホだろこいつ

ハハッ見ろよ泣きそうな面してるぜ

 

「”ウチのウマ娘、泣かせたのはアンタか?”」

「お、お前は桐生一〇!!」

「”どうなんだって……言ってんだよ”!」

 

出現した桐生〇馬は上下白のスーツに赤いシャツを靡かせて俺のデコにヘッドバットをした

 

悶絶する俺

 

「ど、どこから湧いてきたんだ!」

「”ウマ娘いるとこに、トレーナーあり、だろ”?」

 

やばい声渋いからカッコよすぎる

 

「『マスター……』」

「”ブルボン、お前さんはこんなとこで挫けちゃァイケねぇ。”」

 

桐〇一馬は足りない分を出そうとした

 

「だからオイル売ってねぇっつってんだろ!?」

「”大丈夫です、誓って殺しはやってません”!」

 

2人揃ってアホだった

俺は自販機の缶コーヒーを飲み干してその場を去った

────────────

 

「あー!酒臭い生ゴミ臭かったトレーナーだ!」

 

甲高く、特徴的な声を聞いた俺は振り返る

 

「よっ、さっきぶり」

「え、なになに?トレーナー知り合いなのこの女と」

 

トウカイテイオーと、さっき便所で同席したトレーナーだ

 

「ちょっと前まで下半身晒しあった仲っつうのに、また他のウマ娘とイチャイチャしやがって」

 

「おまっ!言い方!あと見てねぇからな!!」

「トレーナーどゆこと?」

 

おぉ、トウカイテイオーの目が恐い

 

「アイツは嘘吐きの肉人形だ、俺は何も知らねぇしあんなウマ女見たことねぇ、誰だ?」

 

「あんだけ俺の小便の音聞いて欲情してたくせに……俺とは遊びだったのかよ!」

 

「めんどくせぇなお前!!小便の音はテメーがうるさいほど立ててただ……ろ……」

 

声を小さくして、血の気が引いていく男トレーナー

ちなみに俺には制服姿のトウカイテイオーの背中しか見えない

 

「フゥん?あのオンナのトイレのオト、きいてたんだ?」

「あの、違うんです……トウカイテイオーさん……今の発言は語弊というか……」

「イイワケ、スルンダ?」

「いえ……あの、ほんと……」

 

面白かったので追撃する

 

「太ももに『正』入れるほどハッスルしたのに、男って不義理ね」

 

下、ブルマのまま俺はタイシンズボンを降ろす

見事に『正』という漢字が8個ほど見える太ももを2人に見られたが、2人の表情には天地の差があった

 

「な、あ!?何やってんだお前!!」

「………………久々にキレちまったよ」

 

ほんと、3軒目の俺は何やってたんだろうな

 

「若気の至りってやつ?」

 

自問自答のはずが声に出てしまい、トウカイテイオーは男トレーナーの顎に目掛けて、手刀する

 

「ひっ!」

 

「うっ────」

「ごめん、タイシントレーナーなのは分かってるけど……匂いだけじゃ証拠掴めないよね?」

 

やっぱりそうだよな、匂いだけで分かるわけないよな……あと顔が影DIOみたいに黒く覆われて見えない

 

てかそいつどうすんだろ

 

「トレーナーとは1度【話し合い】をしてくるよ」

 

まるで今後は俺みたいな女に引っ掛からないように調教するとでも言いたげな顔をして

 

「ウマ娘同士って心を読み合うことできんの?」

 

「顔に書いてる」

 

「油性で書いてたかもしれね、後で消しとく」

 

「私も、消しとくから」

 

多少会話のズレが生じたような気がしたが、俺は気にせずにトレーナー室に向かった

トウカイテイオーはトレーナーの襟首掴んでズリズリと引っ張って行った

 

────────────

 

日が沈みかけた夕刻、トレセン学園のトラックにいる俺は朝から昼間を思い出す

 

生徒会の心中未遂から始まり

理事長は何故か冷静な顔をし

たずなさんは二日酔いで休んでるし

桐生院もゲロばっか吐いてるって聞いたし

何処もカシコも誰も彼も、休み明けでくたばってるよ

 

あ、タイシンがいる……しかし俺はウマ女トレーナー!ウマの気持ちに気付けた今!もはやタイシンとは以心伝心って奴よ!

 

「おはようございますわ、ナリタタイシンさん」

 

「もう夕方なんだけど?寝起きなの?クソボケトレーナー。あと話し方やめてキモイ死ね」

 

誰だよ以心伝心とかほざいたやつ

 

「傷つくわー、俺本当傷ついたわー」

 

「男の時のあんたなら慰めてたのに……残念ね。というか生徒会長にいきなり謝られたから、びっくりしたんだからね……何かあったのかと思ったのに」

 

とか言いながら、ガチ凹みして寂しい顔をするナリタタイシン

俺はデカい胸をタイシンの頭に乗せて肩を楽にする

 

「……おやおやぁ?俺がウマ女になった途端そんな寂しい目をするようになっちゃってよぉ」

 

「重い暑い!乗せんな!」

 

「積載重量オーバーしちまったかァ?あっは────ア”ア”ア”ア”!!」

 

タイシンに乳首を千切らんばかりに引っ張られる

 

「クソッ!なんでアンタがウマ娘になったらそんなデカくて」

 

確かにおっぱいでかいな

 

「タッパも良くて」

 

身長170!モデルもびっくり!

 

「安産型なんだよ!」

 

「しりがデカいっていい事なのか?」

 

昔にドラム缶女を泡で抱いたことがあったが、抱き心地最高だった記憶がある

奴もまた、ケツがでかかった

 

「なるほど、よしタイシン……来い!」

 

俺は両手を広げてタイシンに抱かれるのを待つ

気づいたタイシンは準備運動をして助走して来る

 

「待てなんで助走する必要が────!」

 

タイシンの半回転捻り蹴りが俺の胸を凹ましに来る

しかし流石と言うべきか、俺のおっぱいはその弾力を活かしてタイシンを逆に吹っ飛ばす

 

「んなっ!?」

 

「甘いなぁぁぁぁ…………────────…………シン──…」

 

タイシンはその場で回転し着地し

俺は吹っ飛ばされて学園の壁に激突し、クレーターを発生させる

 

「カハァッ!」

 

「〜〜!────……!」

 

遠くにいるので何言ってるのか分からないが、悔しがってるのはわかった

 

が、そんなことよりも俺は頭の打ちどころが悪かったらしく、目の前を真っ暗にし──────

 

 

 

 

 

 

 

( ゚д゚)!

 

( ゚д゚ )

 

( ゚д゚)

 

( ゚д゚)?

 

御機嫌よう、トレーナー

ビックリされてますね、えへへ、大成功です

 

( ゚д゚)?

 

私は三女神の一人です。名前は伏せておきましょう

まずなぜ言葉を使うことも思考を行うことも出来ないかの理由ですが、今の立場上あなたには不要だからです

 

۹(◦`H´◦)۶

 

どうか怒りを鎮めてください

日頃のあなたの行動が悪いんですよ?

 

( ゚д゚)?

 

自覚無しですか、まず未成年のウマ娘に酒を飲ませないでください

 

۹(◦`H´◦)۶

 

え?未遂ですって?……っかしぃなぁ……あ、ほろ〇いを目の前で飲んだ後にウマ娘が興味を持って……

こほん、まぁ他にもあります

 

( ゚д゚)?

 

ウマ娘の前で全裸で芸をしないでください

 

۹(◦`H´◦)۶

 

え?そんなことは1度も?…………ぇえ、たづなじゃんこれ、あいつ本当めんどくせぇな

公式では伏せてるので不問としましょう

 

( ゚д゚)?

 

まぁ他にもありますが面倒なのでいいです、これらを踏まえて、あなたにはウマ娘の気持ちになってもらおうと性転換させました

 

∑(ºωº`*)

 

ですがまだ足りないようです、なので三女神会議にてあなたには追加の罪を償ってもらいます

 

(o´Д`)=з

 

もうコリゴリだと?割と楽しんでましたよねあなた

 

Σ(・_・;)

 

ハイ追加ー!ってことで目を覚ましちゃってー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブハァ!!あぁ!?なんだここ!!どこだ!!なんだ今の女神とか言った変なやつ!!」

 

「お、起きたのか?トレーナー」

 

「あぁ!目が覚めた!何が起きたんだタイシ──……ん?」

 

「ん?」

 

 

 

目の前にいたナリタタイシンはウマ耳を生やし、ウマの尻尾までは同じだが

 

 

 

 

 

「タイシン、お前……男?」

 

「な、なんだよ、女じゃなきゃ嫌だったのか?」

 

茶色の寝癖頭は相変わらずで、キリッとしたイケメンの顔立ちに似合わず背は低く、スラっとした体つきは細くて、守りたくて────

 

いやこれじゃよくわかんねぇな

 

 

「タイシンごめん!!」

 

勢いよくタイシンのジャージズボンを降ろす

 

「おわぁぁ!?」

 

 

 

 

 

 

 

チンチンがついてた

 

「嘘だろ……」

「おまっ!女としての恥じらいとかねぇのかよ!!」

 

 

 

そして俺はウマ要素全てなくした、女のままだった

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