ハンターと専属契約を結び、練習する日々が始まった。
考えてきたトレーニングメニューをハンターに伝えると、ハンターは「分かりました」と返してくる、
(…これでいいのか?)
そう聞くと、ハンターは「ええ」と答える。
「俺のために考えてくれたメニューなんですよね?
俺の体の負荷とかも考えてくれてるみたいですし、いいと思いますよ」
ハンターはメニューを確認してそう続けてくる。
そう言ってくれるのなら大丈夫なのだろう。
練習を見ていても、指示をしっかり聞いてくれる。
練習メニューと違うことをするにしても、まず一度自分に確認を取ってからやってくれている。
…なんだ、この優等生は。
同期や先輩から聞いた、「…よく無茶するから、しっかり管理しないといけない」って言葉が信じられないぐらいである。
勉強の方も優秀であり、補習やらなんやらで時間を取られることもない。
ハンター曰く、「ルドルフの妹は走ることしかできないって言われたくないんすよ」…らしい。
それに加えてハンターは生徒会にも所属してしっかりと仕事をこなしている。
ここに来た時は何もしていなかったらしいが、ルドルフの負担を軽減させるために入ったらしい。
…話を聞いていると、姉のルドルフとの関係は良好と言っていいだろう。
寮の部屋も一緒らしく、周りを気にせずに休めるらしい。
◇ ◇ ◇
…トレーナー室で練習メニューを考えていた時、ハンターが入ってきた。
「…失礼します」
(…ハンター、生徒会の仕事は終わったのか?)
そう聞くと、ハンターは「ええ」と返してくる。
「今日はそこまでやることなかったんで。
早めに終わらせることが出来ましたよ」
ハンターはそう言いながらパソコンを覗き込んでくる。
「それ、これからのメニューですか?」
(ああ、何か問題でもあるか?)
そう答えると、ハンターは「はい」と続けてくる。
「…ここのメニュー、もうちょい量増やせないですかね?」
そうハンターに指摘されたのは、負担がかかりすぎると思い、減らしたメニューである。
(あんまり無理はして欲しく無くてな。
ちょっと減らしてもらったよ)
そう答えるとハンターは「そうですか…」と物足りなさそうに答えてくる。
「…まあ、トレーナーも俺のことを考えてくれてると思うんで。
そこはもう任せます。
もし、何かあればまた俺から話すんで」
実際、ハンターは増やしてもなんてことなくこなすとは思う。
だが、練習量を増やすとなればその分リスクが増えてしまう。
ルドルフより上に行くことを目標としているのに、その前に怪我して挑戦すら出来ないってことになれば意味がない。
(ハンター、そう言えば聞いてなかったんだけど1ついいか?)
そう聞くとハンターは「何ですか?」と聞いてくる。
(お前が目指す、ルドルフより上…、それってどうなることが目標なんだ?)
そう話すとハンターは「…そういえば言ってなかったっすね」と答える。
…やっぱり、クラシック三冠なのか、それとも天皇賞連覇とかが目標なのか。
「…ジャパンカップ、そして凱旋門賞。
この2つを獲得することですね」
ハンターは真剣な目でそう話してきた