無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

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10話

 生徒会の仕事を終わり、いつものトレーニングをしにグラウンドに行ってみると。

 

「…何やってんだ、アレ」

 

 俺の目の前に入ってきたのはツイスターゲームをしているウオッカとスぺ。そして周りで見守る沖野さん、ゴルシ、それにスカーレット。

 

 スズカは恐らく別行動だろう。どっかで走ってるかな。

 

「おっ、ハンターか」

 

「…うっす、とりあえずいつもの奴履いてきましたけど。…何してるんですか?」

 

「ああ、今スペシャルウィークに体幹トレーニングさせてるところだ。

 

 この前の選抜レースと違って本番はそうはいかねえ。体をぶつけられたりした時に対応できるようにさせておかねえと。

 

 あ、今日はその靴使わねーぞ」

 

 …確かに、レース本番は体をぶつけられたり前から蹴り出された土が跳んできたりする。

 

 特に、全員が熾烈な争いをするデビュー戦はその傾向が強い。

 

 俺のデビュー戦も同じようなものだったし、対策しておいて損はないだろう。

 

 …ていうか使わないのかコレ。後で履き直してこよう。

 

 沖野さんは俺と話した後、ウオッカとスぺに次の指示を出していく。

 

「…というかハンター、お前って相当やべえよな。その靴で走るのアタシでも難しいぞ」

 

 そんな中、ウオッカとスぺを見ていたゴルシが俺に話しかけてくる。

 

 俺が履いている靴は通常の学園規定シューズに大幅に重りを追加したシューズ。

 

 普通のウマ娘なら歩くだけで精一杯のものではある。

 

 誰にも負けないトモを作るために俺が継続し続けているトレーニング方法だ。

 

「お前に言われたくはねえよ、ゴルシ。…まあこればっかりは慣れよ慣れ」

 

「いや慣れだとしてもその靴でまともに走れるのは凄いですよ…」

 

 スカーレットは俺の言葉にそう返してくる。

 

 …俺はとりあえずスピカの部室に行って靴を通常用に戻してくることにした。

 

 なお、戻ったら俺とスカーレットでツイスターゲームをした。

 

 …いや、俺までやる必要あるのか、…いや、普通に体幹トレーニングはアリか。

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 …練習を終え寮の自室に戻ってきた。

 

「鍵はかかったまま…か」

 

 …ということはルナはまだ戻ってきてない。俺達が練習上がった時もまだなんかしてたしな。

 

 俺は鍵を開けて部屋に入り、部屋の電気をつける。

 

 そして俺は、パソコンを引っ張り出し、イヤホンを両耳につけて、一つの作業を始める。

 

 今進めているのはドリームトロフィーダートを盛り上げるための作業である。

 

 芝で勝ってる奴は芝の方のドリームトロフィーに行ってしまう。

 

 …例を挙げるならオグリだろうか。たまにアイツはダートの方も走ってくれるが基本は芝だ。

 

 そんなわけで地方でのウマ娘のレースからレースではない他のスポーツまで、さまざまな盛り上げ方をネットで漁っているのがここ最近だ。

 

 適宜アイドルのライブの盛り上げ方を探してくれているファル子と連絡を取り合い、それを会議で練り上げ…、という感じである。

 

 そんな中、部屋のドアが開いた。

 

「…ただいま、ハンター」

 

「…おかえり、そしてお疲れ、ルナ」

 

 ルナが戻ってきたようだ。ルナは鞄を降ろしながら俺に話しかけてくる。

 

「また盛り上げるための資料探しか?」

 

「まあな。色々探してるけど、イマイチ決め手に欠けるというかな。

 

 俺がこれでいいと思ってもあいつらに合わない奴は違うだろーし」

 

 ルナは俺の言葉に返していく。

 

「そうか、…そういえばだがスピカは何の練習をしていたんだ?見ていた限り、レースの特訓をしているとは思えなかったが」

 

 ルナは俺にそう尋ねてくる。…まあ部外者が見ればそう見えるのも仕方ないだろう。

 

「体幹トレーニングのツイスターゲームだよ。ルナ。本番のレースじゃ体ぶつけられたりとかあるだろ?その時に体勢を崩したりしないようにな」

 

 俺がそう説明するとルナは納得してくれたみたいだった。

 

「確かに、レース中のウマ娘は自分が勝つこと以外考えられなくなる。曲突徙薪、準備しておくことに損はない」

 

「まあ、そんな感じでしっかり育てて…、恐らくデビュー戦とあと1、2戦やって…、クラシックに間に合うかどうかだろうな」

 

 俺はルナにそう話しながら、パソコンの画面へと目を戻した。

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