無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

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103話

 

 …授業が終わり、俺はグラウンドへと出向いていた。

 

「…やっぱ、ココの奴らは一段階違うな…」

 

 理由はチームに関する情報収集。

 

 俺の選抜レースはまだ先だが、敵を知っておくことに損はない。

 

 ルナからも「行っておいで」と言われ、行くことにした。

 

 ちなみにルナはチームリギルに所属しているそうだ。

 

 確か、ルナ以外にはマルゼンスキーも所属していたはずだ。

 

 理由はリギルのトレーナーと自分のやりたいことが合致したから…らしい。

 

 …そういや、俺のやりたいことに賛同してくれる人こっちにもいるのだろうか…。

 

 カサマツでも俺の夢を「できる」って言ってくれたのはジョーさんだけだったし。

 

 そして、ここにいるトレーナーはカサマツのトレーナーたちよりもルドルフの実力を目の当たりにしている。

 

 …もしかしたら、いないかもしれないな。

 

 ルナからは「何かあれば私のチームに入れてもらえるよう相談するよ」とは言われているが、出来る限りルナの力は借りたくない。

 

 …というか、出来る限りルナとは別のチームに入りたい。

 

 そっちの方が、ルナとうまい具合に高め合えると思っているからだ。

 

 後、ルナと一緒のチームだとルナより上には行けないと自分は思っている。

 

 そのためにもルナとは違うチームに入る必要があるのだが…。

 

「…めぼしいの、見当たらないな…」

 

 それぞれのチームの練習を見ていても、何か違う…と思っていた。

 

 …とはいえ時間は限られてる。

 

 目標は今年の秋のジャパンカップ、最悪でも有マ記念。

 

 そこまでにルナを越えられるようなウマ娘にならなければ…。

 

 …そう思っていながらグラウンドを眺めていると、俺の目の前の視界が一気に暗くなる。

 

「…は!?」

 

 何かの袋に入れられたのか、包まれた俺はそのまま担ぎ上げられて運ばれていく。

 

「…ちょ、何か話せ!

 

 っていうか俺をどこに連れて行く気だ!?」

 

 俺がそう暴れるが、俺の耳に聞こえてくるのは「えっほ、えっほ」という息遣いだけだ。

 

 …ちょっと待て。

 

 この声、さっき聞いたような…。

 

 そう思っていると、何か扉を開ける音がして、俺は地面に降ろされる。

 

「トレーナー、こいつでいいんだよなっ!」

 

 その声と共に俺の視界が開けていく。

 

 そこは、どこかの部室みたいだった。

 

「ああ、ありがとな。

 

 すまねえな、こんなやり方させてもらって。

 

 …シンボリハンターだよな」

 

 俺の目の前に立っていた男性はそう話してくる。

 

「は、はい…」

 

 俺はそう答えてキョロキョロと周りを見渡すと、そこには見知った顔があった。

 

「…やっ。ちょっと連れて来させてもらったよ」

 

「すまねえ、ハンター。

 

 アタシは止めたんだが…」

 

「シービー!?エース!?

 

 …ってことは…!」

 

「うん、チームスピカへようこそ、ハンター」

 

 …俺が拉致されたのは、シービーとエースが所属する、チームスピカの部室だった。

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