無敗の狩人と呼ばれるウマ娘になった   作:W297

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第?R 「新・生徒会、始動」
107話


 

 …あれからというもの、俺はレースと生徒会の二つの仕事をこなしていった。

 

 目標のジャパンカップと凱旋門賞の二つも勝利することができた。

 

 これが達成できただけでもルナの上に行くことができた…と言えるだろう。

 

 ルナはあのまましっかりと勝利を重ねていった。

 

 三冠、そして俺が凱旋門賞で勝利した後の天皇杯、ジャパンカップ、有馬を堂々と勝ち取った。

 

 ルナのやつも、文句なしでドリームトロフィーへの移籍をしている。

 

 そして、俺たち二人の学校生活は事務作業の割合が増えていった。

 

 俺が右膝の怪我から復帰するまでの間はほぼ会長とルナの二人でなんとか回していたらしい。

 

 どうしても人手が足りないときはマルゼンやシービーたちの二人の手を借りたらしい。

 

 まあ部外者はあまり入れたくないところではあるが、彼女たちには圧倒的な実績がある。

 

 …ちなみにだが、マルゼンとはルナを通じて仲良くなった。

 

 …たまに彼女が話す言葉が分からなくなってしまうのはご愛敬というところだろうか。

 

 

 

 

 

 

 …そして、会長が学校を卒業した。

 

 「二人とも、よくここまで成長してくれたよ。後は頼むね」というねぎらいの言葉をもらった。

 

 …そして。

 

「ルナ、後は会長本人の確認だけのやつ。

 

 ここに置いておくからな。

 

 ほかにやれることはないか?」

 

「ではここに置いてある書類を頼むよ。

 

 また私の確認が必要なものなら持ってきておいてくれ」

 

「りょーかい」

 

 俺はそう言ってルナの机に置いてある書類を脇に抱える。

 

 会長の後押しもあり、新しい生徒会長は他候補に大差をつけてルナが選ばれた。

 

 ちなみにだが、俺は生徒会書記から副会長へと昇進?している。

 

 とはいってもやることは今まで変わらない。

 

 というか会長が生徒会を去ってしまったことで俺とルナへの負担が増えてしまった。

 

 まあ、こればかりは予測できていたことではある。

 

 ルナもしばらくの間は募集をしていたが応募してきたのは事務とかの方で執行委員に応募してくるウマ娘はいなかった。

 

 そういうわけで、俺とルナの二人体制での生徒会がスタートしたのだ。

 

 ちなみに、どうしても人手が必要な時はマルゼンやシービー、そしてエースといった面々に頼んで手伝ってもらっている。

 

 そんな中、生徒会室のドアがノックされる音がした。

 

「…入っていいぞ」

 

 俺がそう返すと、入ってきたのは新しく寮長に任命された二人、フジキセキとヒシアマゾンであった。

 

 栗東・美浦の両寮長もともに卒業を迎えたため、ルナと俺が任命したのがこの二人だ。

 

 二人とも、後輩のウマ娘たちに対しての面倒見の良さ、そして寮長としての視野の広さを持っている。

 

 前寮長からもこの二人なら大丈夫だろうというお墨付きをもらい、二人を任命したのである。

 

「会長、引継ぎ完了しましたよ。

 

 これが、その書類です」

 

「ああ、ありがとうフジキセキ。

 

 あとは私たちでやっておくよ」

 

 フジキセキの言葉に、ルナはそう返す。

 

「しっかし、寮長になるだけでも大変だね…。

 

 面倒見るのは好きだけど、事務作業は苦手だよ…」

 

 ヒシアマゾンはそう言って来客用のソファに座る。

 

「…しかたねえだろ?前寮長も「引継ぎの時は仕事が多くて大変だったよ」って話してたからな。

 

 これからできる限り、お前らの書類は減らすつもりだからよ。

 

 今だけだ、我慢してくれ」

 

 俺は書類に書き込んでいきながら、ヒシアマに向けてそう話していく。

 

「…にしても、ふたりでこの量をやっているんですか?」

 

 フジの言葉に俺は続けていく。

 

「そうだな、ギリギリなんとかやっていけてる。

 

 誰か増やすことも考えてるけどよ」

 

「一度生徒会の応募はしたのだが、どれも事務側のものでな。

 

 執行部に対する応募は無かったんだ。

 

 私とハンターという二人に遠慮しているのかもしれないが…」

 

 ルナも手を動かしながらそう返していく。

 

「…まあ、片方は無敗の三冠達成、もう片方は日本初の凱旋門賞勝利。

 

 臆してしまうのも無理はないですよ。

 

 特に会長は、どうにも近寄りがたいイメージ大きいですし…」

 

 フジの言葉に俺は首を縦に振る。

 

 俺はまだ適度に下級生との相談に乗り、話をしやすいようにはしている。

 

 だが、ルナの方はそうじゃない。

 

 いつでも大きなプレッシャーを放っているため、話すことはできないという雰囲気である。

 

 その例外となるのが、マルゼンやシービー、エース、ラモーヌ、シリウスといった面々。

 

 ともに同世代でバトって来た間柄であるこの面子は俺たちに割とフランクに話しかけてくる。

 

 ちなみにだが、エースに関しては生徒会に誘ったことがある。

 

 エース曰く、「引っ張る側は似合わねえから」らしい。

 

 あとはこの新寮長コンビも割と臆さない側だ。

 

 そう話していると、二人は何か思い当たるウマ娘が思いついたようだ。

 

「それなら、フジ。

 

 あの二人がいいんじゃないのか?

 

 あいつらなら、この二人にも臆さないだろ?」

 

「そうだね。実績的にも十分だろうし。

 

 文句が出ることはないだろうね。

 

 …私たちが紹介しますよ、どうですか?」

 

 ヒシアマとフジはそう俺たちに話しかけてくる。

 

 ルナは少し黙った後、改めて話してくる。

 

「…わかった。

 

 ハンター、行ってきてくれないか?」

 

「りょーかい。

 

 俺が駄目だと思ったらお前に紹介はしないぞ?

 

 後悔はしないよな?」

 

 俺がそう話すと、ルナは「分かっているさ」と返してきた。

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